転生者のOO   作:物だよ

9 / 17
九話

あれから一か月が経った。その間に起こったことを説明しよう。まず俺は……軍に追われていた。まあ正確には俺の機体が追われている。エイフマン教授を誘拐したのも理由だがガンダムと交戦して打ち負かしたのもあるだろう。さらにハレヴィ家を救ったのも関係している。

 

 仕事をしている途中にルイスなんで敵側着いたんだっかを考えているとトリニティに親殺されたからだ、と思い出した。そうはさせんと沙慈君に連絡してルイスが出席したパーティがどこで行われているかを聞き、急ぎ会場に馳せ参じた。いやギリギリだったね。会場にドライがライフルを発射したところに突っ込んでいってシールドをはり何とか助けることはできた。しかし邪魔をされて苛立ったのかそこからドライとの戦闘になった。さらにこの前のお返しとばかりにツヴァイまで介入してくる始末。まあ……すぐに撃退したけど。あ、あとそのあとヨハンに通信を送ってお前の兄妹ちゃんと制御しろと送っておいた。

 

 ここまではいい。ルイス一家を助けたからルイスが軍入りせずに沙慈君とイチャイチャし続けることができるだろう。アロウズに資金提供なんてしないはずだ。つまりアロウズの弱体化に一役買えたというわけだ。……しかしここからが問題だった。助けられたハレヴィ夫妻が記者会見を開き俺の事をまるで英雄のように持ち上げてしまった。ここまでトリニティの連中は武力介入を行い、ソレスタルビーイングの連中と違って民間人まで時々攻撃していたため世間からのヘイトが溜まっていた。しかし軍の機体は抵抗するが歯が立たない。そんな中対抗することができる人物を各国が見逃すはずがない。それにその人物は教授も誘拐している。ユニオンは今回の件で教授の返還、さらに国に加入すればその罪を許し、大尉の階級まで与えるとまで発表した。階級がわからない人がいるかもしれないが簡単に説明するとグラハムの上司になれるということである。

 

「というわけでなんかいい考えないですか、教授?」

 

 まず見つかることはないがこのような状況になっては万全の状態にあっても心なしか不安になる。そこでわれらがエイフマン教授にご助言をいただくことにした。

 

「いや放っておいても構わんだろう。この艦は戦闘能力をほぼ捨てている代わりに隠密性に優れておる。まず見つかることはない。それは君もわかっておるだろう?」

 

「それは……そうなんですが……」

 

 心配性なのよね、俺。

 

「そんなことを心配する暇があったら資金のほうを心配したらどうだ?今はわしが様々な場所に金を渡して必要なものを取り寄せて研究しているがいずればれるはずじゃ。……そうだ、いい考えが思いついたぞ」

 

「なんです?」

 

「お主、ハレヴィ家に行って支援を取り付けてくるのじゃ」

 

「さすがに……犯罪者を支援しないでしょ」

 

「今はお主を助けてくれた恩人としてみておる。可能性は0ではない。……まあお主が実際に会ってどう説得するかが肝じゃがな。訪問に関する約束は隠密にやっておく」

 

「……了解しました。何とか協力者になってもらえないかお願いしてみます」

 

 というわけでハレヴィ家に協力をダメ元で頼みにいったらなんと本当に協力をしてくれることになった。元々俺に好意的だったのもあったからか俺の話す真実(ソレスタルビーングの目的、追加の3機のガンダムについて)を信じてくれたのだ。まあもちろん話した内容は口外しないようにしてもらうが。その結果、資金に加え俺たちの補給兼研究基地、宇宙への道まで手に入れることができた。

 これで今後はもっと効率よく活動できるようになるだろう。仕事をしなくても大丈夫になった。……だというのに。

 

「おい、またガンダムが基地を襲ったってよ。今度はAEUのとこらしいぜ?」

 

「また、ですか……ということは……」

 

「ああ、また残業だよ!ちくしょうが!」

 

 同期がまた悲しげに机に向かっていく。そう、俺はまだ仕事を続けていた。いやね?何か習慣のようになってるんですよ。会社に行くのが。あとは、まあ俺にできることってないんだよね。今も過激な武力介入をトリニティ達がし続けている。ソレスタルビーイングはそれを静観中。各国はまだ太陽炉を手に入れていない。といっても結構な回数をトリニティはこなしてきてヘイトはかなり集まっている。そろそろ黄金大使から太陽炉が提供される頃合いになってきている。俺が動き出すのはジンクスが出てきたころからだ。まあそれまでは仕事を続けていようかなと考えている。さすがに3年後くらいにはアロウズが出てきてこんな仕事をしていたらいつしょっぴかれるかもわからないしね。

 それにまだ絹江さんとも会えていない。かなりの長期休暇を取ったらしく、いまだに会えていないのだ。こっちは覚悟決めていつでも告白できるんだけど肝心の本人がいないんじゃお話にならない。

 

「……上手くいかないもんだねぇ」

 

 そうしてまた作業に取り掛かる。こうなったら最高の記事を書いてやる。題して謎のMSは救世主!?だ。ガンダムに逆らい対等に戦ったことやトリニティ達のこともありこの記事はうけるはずだ。よし、絹江さんが帰ってきたときにあっと驚かせてやる。

 

「ヴヴヴゥゥ」

 

 意気込んでいるとポケットの中の携帯が振動した。どうやらメールが来たらしい。取り出してみると差出人は絹江さんだった。なんだろう?彼女からメールが来るなんて珍しい。基本的に職場で話して飲みに行くときも帰りにさっと行くから業務関係でしかやり取りしかメールではしない。しかし彼女は今は有休中でそういったことを連絡してくることはないはずだが……そう思いメールを開く。

 

「は?」

 

 俺はそこに書かれたことをもう一度読み直した。何かの間違いだ。彼女は今休みを取っている。そんな場所にいるわけがない。しかし書いていることは変わっておらず元のままだった。

 

「何やってるんだよ!」

 

 そう言って俺は立ち上がる。

 

「ど、どうしたんだよ。何か失敗したのか?」

 

「ごめん、編集長に俺は当分休むって言っておいてくれ!頼んだぞ!」

 

「お、おい!どこ行くんだよ!」

 

 そう同期に告げ俺は会社を飛び出した。そのまま空港に向かいある場所に飛んだ。そう、ラグナ・ハーヴェイの元に……




原作との相違点 描写しなかったけどルイスの家族が助かったよ!けどトリニティ(主にミハエルとネーナ)の関係はさらに悪化したよ!

ご都合主義なところあるかもしれませんが許してください……

現実が私を責め立てるのでこれから投稿がさらに不定期になるかもしれません。一応一期終わりの構想は立てているので頑張ってそこまで書いてそこからは気合で完結に向かおうと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。