第100話です!
法の書。それが今回の事件の発端だ。
インデックスが難しく説明しようとした所、当麻が頭を抱えてしまったのでステイルに簡単に要約だけしてもらった。
法の書とはそれ1冊で魔術の世界が終わってしまう恐ろしい魔導書らしい。
魔導図書館であるインデックスも勿論記憶しているが、その内容は高度に暗号化されていて今まで誰も解読出来なかった。
しかし、先程誘拐されたオルソラが解読法を見つけた。
しかも、法の書は日本の博物館で公開予定の為、こちらに移送中を天草式十字凄教と言う日本の魔術組織が襲撃し、オルソラも法の書も纏めて攫った、と言うわけだ。
天草式十字凄教、神埼火織が頭を務めていた組織だったが、ある事情から脱退した。
そう以前当麻は火織本人から聞かされたそうだ。
で、頭であり聖人である火織が抜けた事で弱体化した天草式が強化のために、法の書を求めた、それがステイル達の見解だ。
それらを聞いて、そこまで重要な魔導書をどうやって盗んだんだ? とか、どこか不自然で腑に落ちない点がたくさんあった。
でも科学側の俺の視点ではそうでも魔術側から見れば常識的な事も多々あるので、うかつな事は言わない方がいいな。
「話は大体分かった。それでこれからどうする? 向こうでアニェーゼが色々指示出してるみたいだけど、奴らの本拠地とか逃走手段とか何か分かってる事はあるのか? 大人数で行動してるなら目立つだろ?」
俺が問いかけると、インデックスが少し困った顔をしながら答えた。
「うーん、天草式は私達みたいな修道服とか決まった服装を持たないんだよ。隠密性に特化した集団だから何気ない普段着で、周りの環境に解け込むから人数がたくさんいても目立たないかも」
言われてみればさっきオルソラが連れ去られた時、地下の下水道にいる複数の人影をちらっと見えた。
その時、彼らはどこにでもいそうな日本人の服装で、少し戸惑ったくらいだ。
「それだけじゃなくて天草式は、普段の食事や服装にも魔術的な意味をもたせてるし、ただの台所が魔術の儀式場だったりするんだよ」
「つまり、このバーコードみたく分かりやすい呪文とか変な模様描いた道具とか使わず、ただ歩いたり踊ったりしているような動作でも発動できる魔術を使うって事か?」
「えっと、大体それであってるよ」
「ちょっと待て、僕を引き合いに出さないでくれないか? そもそもバーコードとはなんだ!?」
バーコードを無視していると、部隊に色々指示を出していたローマ正教のアニェーゼがやってきた。
「あっ、えっとおまたせ、しちまいやした。こちらの状況説明を行いたいんですけど、そちらの準備はよろしいのでございますですのでしょうか?」
アニェーゼは緊張しているのか、物凄くちぐはぐな日本語だ。
さっきは結構普通に話せていた、と言うか普通にツッコミ入れてきたのにな。
「あー、別に無理して日本語でなくても、俺はイタリア語が分かる。当麻にも翻訳して聞かせるから、そっちで話してくれて構ないぞ?」
「イタリア語が分かるのですか!? いえ、お心遣いはありがたいのですが、日本語も話せますので大丈夫です。さっきは少し緊張しただけです。ありがとうございます」
俺がいきなりイタリア語でしゃべったので、アニェーゼだけでなくステイルとインデックスも驚いた顔をした。
英語も満足に出来ない当麻は、俺とアニェーゼのイタリア語会話をハテナマークを浮かべながら聞いていた。
「なぁ、ユウキ? それ何語だ?」
「イタリア語だ。俺は一応英語以外にもヨーロッパの言語やロシア語、中国語もそれなりに話せるぞ? 読み書きも程々にな」
「おぉ~これが、国際派って言うんだね!」
「まー仕事柄、な?」
流石に外国まで行く事はないけど、外国人相手にする事は意外にあるからな。
「俺の事はいいだろ。で、天草式の追跡はどうなっているんだ、アニェーゼ?」
「あ、もうしわけありません。では、現状の報告を……っとと、ひゃ!?」
気合を入れ直そうとしたのか、背筋を伸ばしたアニェーゼだったがバランスを崩して後ろに倒れかかった。
やっぱそのシークレットシューズはやりすぎだったか。
と、倒れそうになったアニェーゼが振り回した手が当麻の手を掴み、そのまま2人して倒れた。
「うわっ!?」
受け身も取れず当麻は前へ倒れ込んだ。
これがいつもなら、アニェーゼを押し倒す形になるのだろうけど、今回はさらにそのワンランク上を行っていた。
「いててて……ありゃ? えっ?」
なんと当麻はアニェーゼのスカートに首を突っ込むような形で倒れていた。
どうやったらそんな正確な位置に倒れられるのか、感心してしまうな。
で、後ろに倒れたアニェーゼの短いスカートが全開になって、パンツが丸見えになっているので俺は急いで目を逸らした。
そして、その先には呆れた顔をしたステイルと、顔を真っ赤にして歯をカチカチ鳴らしているインデックスの姿。
「キャッ!? いや、は、はなれてー!」
「ちょっ、おさえこむっ……むごごっ!?」
顔を背けているので状況がよくわからないが、布をごそごそする音と、抑えこまれているような当麻の声で大体分かった。
よーするに、いつものラッキースケベってわけか。
いや、ここまで来ると進化してないか?
「と、とととうま!? それはちょっとイタズラの限度を超えてるかも!?」
「どう見てもただの犯罪です……って、ほらそこどけ!」
声で大体の位置が分かったので、後ろを向きつつ当麻の脇腹を蹴って無理やりどかせた。
「……うちの馬鹿が迷惑かけた。大丈夫か?」
「い、いえ、私が原因なんですから、どうも、です」
後ろに手を伸ばすとアニェーゼがその手を握ったようなので、引き寄せて立たせる。
横を見ると咳き込みつつも当麻も自力で立ちあがったみたいだ。
「あなたって随分と器用なんですね」
「コイツよりはな」
「ひ、ひどい……」
起き上がって尚脇腹を押さえている当麻を指さす。
「ま、まぁともかく、仕切り直しといきやそう」
コホンと咳払いして、アニェーゼは状況の説明を始めた。
それによると、天草式の人数は50名前後。
下水道を利用して移動している為、人数ではこちらが多いがその動向が全く掴めない。
流石は隠密行動を得意とする集団だな。
学園都市内でなら追う手立てはいくらでもあるが、ここは外。俺でも厳しい。
「つまり、何にも分からないって事かな?」
「はい。今は別働隊で包囲網を作っているので、そちらにならヒットするかと」
インデックスの問いにも誤魔化さず、素直に次の手を言う辺りは流石大部隊の司令官って所か。
「で、天草式の移動手段はどんなのあるんだ? あいつらが普通に移動するとは思えないんだが?」
50人もの集団なら、分散しようが何しようがバスやトラックではかなり目立つはずだ。
「そうだね。恐らく魔術で移動すると思うよ。それも日本特有の術式で、日本各地の特殊な渦を使って移動する地図の魔術があるの」
インデックスが言うにはその渦を使う条件があり、日付が変わった直後でなければ使えない。
今は7時半、タイムリミットまで後4時間半か。
「それでも時間はあまりないな。インデックス、ここら辺で一番近い渦の場所分かるか?」
そう言いながら、携帯で周辺の地図を出して、インデックスに見せた。
インデックスの指示に従って地図を動かすと、とある一点が出てきた。
それはここからそう遠くない場所だ。
アニェーゼが早速斥候を出すと、不審な人影を目撃したと報告があった。
やっぱり人数多いと動きが早いな。俺は大抵1人だが、学園都市中の監視カメラやらを使っているので早いけど。
「それでは部隊再編などに時間を頂くので、行動開始は11時頃になっちまいます」
「あぁ、あまり早過ぎても向こうが動かないだろうしね」
アニェーゼは部隊に指示を出しに行き、残った俺達はアニェーゼ隊の用意したテントで休ませてもらう事になった。
俺と当麻、それとステイルが1つのテントで、インデックスは個別にテントを用意してもらった。
その際、ステイルがこれでもかって程ルーンのカードを張った。
ステイルの最大魔術 【魔女狩りの王】 はルーンカードの使用枚数に応じて強度が増すみたいだが、テントに張れるカードの枚数では不安らしい。
それでもこの数なら誰かがうかつに手を出す事はできないだろう。
「ん? 当麻何処行くんだ?」
テントの中で休もうとすると、当麻がどこかへ行こうとするのが見えた。
「いや、俺も何か手伝える事がないかと思ってさ」
当麻は法の書、と言うか魔導書が破壊出来ない代物だと聞かされてから何かを考え込んでいた。
恐らく幻想殺しで破壊できないかとか思ってたんだろうな。
でもうかつにそれをする事が出来ないから、思い悩んで落ちつかないって所だろう。
「その右手でうかつにあちこち触って霊装を破壊しない事だね。当然弁償する事になるだろうし、その時イギリス清教は一切関与しないよ」
「ステイルのいう通りだぞ、当麻。もし何か破壊して学園都市が立て替えるって事になれば……覚悟出来てるよな?」
9割くらい本気で脅したら真っ青な顔を激しく上下させた。
これなら右手に注意を払うだろう。
ま、気分転換に歩きまわる程度ならいいか……歩きまわる程度で収まるとはこれっぽっちも思ってないけど。
「ここ、失礼するぞ」
「あぁ、僕は寝る」
ステイルの隣で横になり、今回の事件を思い返す。
オルソラ、法の書、天草式、ローマ正教、アニェーゼ隊……
考えれば考えるほど今回の事件、謎が多い。
まず法の書が本当に日本に来ていて、天草式に盗まれたのか。
天草式は魔術サイドが崩壊するような書とその解読法を本当に欲しているのか。
あの神裂火織が頭を務めていた組織だ。火織と同じような人種が集まっていると思った方がいい。
その集団が魔術サイドに戦争を売るような真似をするとは思えない。
しかし、実際あいつらは俺達の目の前でオルソラを誘拐した。
邪魔するものは排除すると言う姿勢を明確に見せもした。
そして……ローマ正教が派遣してきたアニェーゼ隊。
なるほど、これほどの大事件に派遣されるだけあって、人数の多さだけでなく精鋭部隊なのだろう。
その大部隊を指揮するアニェーゼも、インデックスより幼いながらも見事な指揮力を発揮している。
部下達もアニェーゼを信頼し、尊敬もしているようだ。
でも、だからと言って、彼女達が 【善玉】 とは判断できない。
何か、心に秘めた物と言うか、法の書とオルソラ奪還以外にも目的があるように見える。
それは確たる保証がないので、ステイルにも話すわけにはいかない。
それでも俺の勘がこの事件、簡単に終わるとは思えないと言っている。
「キャー!」
その時、外からアニェーゼらしき悲鳴が聞こえた。
一瞬敵襲かと思ったが、襲われたとかそういう類の悲鳴に聞こえなかったし、外の連中の足音に緊張が混ざっていなかった事からそこまで大事ではないみたいだ。
大方、当麻がさっきみたいなラッキースケベを起こしたのだろう。
ステイルもそれに気付いているようで、テントの外を一瞥して目を瞑った。
「お守の君がちゃんと側についていないからこうなるんだ」
「側にいたら俺まで巻き込まれて変態呼ばわりされるんだぞ?」
「それもそうだね」
しばらくすると、頭を押さえてボロボロになった当麻が戻ってきた。
俺とステイルの予感は正解だったか。
そして、ステイルと雑談と言うか変な話を始めたので、俺は眠りについた。
恐らくだけど、朝にかけての大乱戦になりそうな予感がする。
寝れる時にはしっかり寝ておこう。
しばらくして、テントにアニェーゼが入ってきたり、インデックスに襲われたりしたが、俺は何も知らない。
知らないったら知らない。
午後11時半少し前。
俺、当麻、ステイル、インデックスは特殊移動魔術の渦があるテーマパーク、パラレルスウォーツパーク裏手にある職員用入り口にやってきた。
後数分、午後11時半ちょうどにアニェーゼ達がパーク正面から乗り込み、囮となって天草式と戦う。
その隙俺達は裏から入ってオルソラの救出、法の書の奪還、渦の破壊を行う。
正直、4人いても時間が足りる気がしないな。
「なぁ、ステイル、ユウキ。時間内に全部片付けられると思うか?」
当麻にそう聞かれ、ステイルと顔を見合わせ軽く溜息を吐いた。
「はっきり言うと全部は無理だろうな。このテーマパークは結構広いし建物も多い。この中からオルソラと法の書を探すのは一苦労だ」
恐らく建物の鍵も外されているだろうしな。
「僕も同意見だ。ただでさえこっちは4人。しかも魔術には全く無知が2人もいるんだ。厳しいね」
それも同意見だ。俺と当麻はド素人だしな。
更に当麻はただの高校生だ。
「それと、ローマ正教には伝えていない事がある。神裂火織と連絡がつかない」
それだけで事態の深刻さが分かった。
あの火織の事だ。天草式の事を思っての行動を起こすだろう。
最悪、神裂火織が敵としてここに出てくるかもしれない。
1か月ちょっと前、あの当時のフル装備かつ美琴の能力をフル活用しても傷一つ負わせず、完敗した神裂火織。
出来る事なら二度と相手にしたくない。
「全てを終わらせられると思わない事だ。僕達は法の書の解読と言う最悪の展開を防ぐために動く」
「そう言うわけで、俺達が最優先でやるべき事は、オルソラの救出だ。彼女さえあっちにいなきゃ法の書は宝の持ち腐れだしな。だろ?」
「……ユウキ」
当麻がずっと考えていた事を代弁した。
お人好しの馬鹿は、少し頬を緩めた。
ステイルとインデックスに同意を求めるとあっさりと頷いた。
「そうだね。法の書はローマ正教の管轄だ。解読されなきゃどうなろうとイギリス清教には何の害もない」
「私もそれでいいと思うよ。ただでさえ人数少ないんだからみんなで纏まらないとね!」
「分かった。ありがとな」
当麻が礼を言うと、2人共面食らったような顔になった。
普段から表情豊かなインデックスはともかく、ステイルがこんな表情になるのは見ていて面白いな。
「突撃前に気を削ぐような事を言うな」
照れ隠しのつもりか、舌打ちしたステイルが煙草を消した。
――ドンッ!
その時、パーク正面から轟音が聞こえてきた。
「始まったか。行こうぜ」
「あぁ」
パーク内を一目散に駆け抜ける。
地図は頭にたたき込んである。
オルソラが捕まっていそうなポイントはいくつか目星を付けてあるので、虱潰しに行くしかない。
「っ!? 待て!」
急に上から複数の気配を感じ、当麻達を止めた。
と、同時に上から物音が聞こえ、西洋剣を構えた少年少女が降ってきた。
「危ないっ!」
狙われていたインデックスをステイルに押しのけ、降りてきた少女の剣をかわして、カウンターで回し蹴りを放つ。
「ぅぐっ」
短い悲鳴と共に、少女は剣を手放し意識を失ったが、続けて同じような剣を構えた男が3人降ってきた。
すかさず1人の足を払い剣を奪い、少女が落とした剣と合わせて2本を残りの2人に投げつける。
剣は簡単に弾かれたが、隙が出来た。
「はぁ!」
懐に深く踏み込み、2人の腹に少しだけ手加減をして掌底を打った。
2人の意識が飛ぶのを確認する暇もなく、ふり返り様に残り1人の剣をかわし、後ろに回って首に手を回し締め落とす。
これで4人、落とす事が出来た。
殺して良いならもっと簡単に出来たんだけどな。
「す、すげぇ……お前、今何をやったんだ?」
「全く見えなかったんだよ」
当麻とインデックスが驚いた声をあげ、ステイルも無言だが口を開けて驚いている。
当麻は俺のこう言う場面何度か見せていると思ったけど、あいつが記憶を無くしてからは初めてかもしれないな。
「気を抜くな。まだ来るぞ!」
遠くからまた数人近づいてくる気配を感じた。
「ちっ、囮では全員引きつけられなかったか。上条当麻、君にやる。お守りだ!」
そう言ってステイルが当麻に投げ渡したのは、十字架のついたネックレスだ。
何の目的で当麻にコレを渡したのかは分からないけど、ただのお守りとして渡したわけではなさそうだ。
「おい、ステイル。これを一体どう、しろ……ってえぇー!?」
ステイルはインデックスを抱き抱えたまま、まるで蜃気楼のように霞んで消えてしまった。
「……今度は俺達が囮か」
俺はすぐにステイルの意図に気付いた。皮肉めいた笑みを俺達に向けていたしな。
「あっの、野郎! 合図とか集合場所とか前もって打ち合わせしとけよっ!」
「2度目だから流石に気付いたぞ?」
いつぞやの錬金術師の時も同じような事があった。
などと、思っている暇もなく向こうから次の刺客が現れた。
「行くぞ当麻。あいつらの相手をしている暇はない!」
「あ、あぁ、そうだな」
俺と当麻はそのまま通りを走り抜ける。
オルソラを隠すポイントの目星を付けた場所がこの先にあったはずだ。
しかし、このままでは天草式も引き連れてしまう事になる。
ちらりと後ろを振り返ると、追ってきている天草式の数が増えていた。
明らかに魔術師でもなく、武器も持たない俺達2人に随分と数を割くな。
これならこの先にオルソラか法の書がある可能性は高いな。
だったら、次に囮になるのは……
「当麻、そこの建物を曲がったらそのまま突っ走れ。追手は俺が食い止める」
「だ、大丈夫かよ! さっきより人数多いぞ?」
「おいおい。俺を誰だと思ってるんだよ? お前こそ、お守がなくて大丈夫か?」
「そっちこそ馬鹿にするなよ!」
2人で笑い合い、曲がり角を曲がった所で俺は急停止した。
右手を掲げて走る当麻に、俺も右手を突き出して答える。
ここは店と店との間の通路で吹き抜けになっている。
さっきの観覧コースよりもかなり狭くなっていて、当麻もいなく俺一人。
ここなら例え大人数でも相手しやすい。
柱の影に隠れ、追って来た集団の1人が間近に迫った所で、飛びだした。
「っ!?」
不意を付かれた男の顔面を殴り、昏倒させた。
「へっ、隠密集団が不意をつかれてちゃ世話ないな」
俺達を追っていたのは、子供や老人、男女合わせて7人。
そのうち1人は倒したので、残り6人。
みんなそれぞれ別の得物を構えており、油断なく俺を包囲するように散開している。
さっき仲間があっさりやられた事で警戒を強めたのか、急に襲ってはこない。
軽く全員を見渡し、獲物を確認する。
ドレスソード、戦斧、短剣、刀など本当に様々だ。
大人数相手にする時に向いている槍とか棒を持っている相手がいないのはちょっと残念だけど、仕方ない。
狙うなら短剣かな?
「お前ら、始める前に2つ言っておく事がある。まず1つ」
天草式に向けて指を一本立てた。
「俺は老若男女問わず、敵には容赦はしない。あぁ、一応殺さないから安心しろ」
挑発も混ぜたので、連中の中に怒りが見えた。
「2つ、お前ら集団戦が得意なようだけど……運がなかったな」
2本立てた指を折り、ゆっくりと構える。
「俺は、集団を相手にするのが大得意だ!」
「「「っ!?」」」
殺気を籠めて天草式を睨み、彼らに突撃した。
続く
ここでまだ100話……まだまだ先は長いのに300で終わるのかな―(トオイメ
なんて思っちゃってます(笑)
過去編終わらせてなるべく早く幻想郷にモドリタイデスネー。