幻想支配の幻想入り   作:カガヤ

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ユウキもげろ、の回(ォイ


第61話 「後悔」

博麗神社の一室で、巨大な魔法陣の上で瀕死のユウキをパチュリーとアリス、美鈴が治療を施している。

 

「呼吸が荒くなってきたわ。アリス、もっと魔力を注いで!」

「やってるわよ! 美鈴、そっちは!?」

「ダメです。これ以上気を流しこむと、逆効果です! ユウキさんの生命力がほとんど尽きているんです!」

 

回復を促進させる魔法陣に必死で魔力を注ぎ込むパチュリーとアリス。

美鈴は気を使い、回復力を促進させているけど、こちらはあまり芳しくない。

フランの時は命に別条がない怪我だったけど、今回は違う。

ユウキの体は内側も外側もボロボロで、パチュリー特製の回復魔法でも命をつなぎとめるのがやっとだ。

それもアリスと魔力を注ぎ込まなければ維持できない程、瀕死の重傷だった。

 

「お待たせ! ごめんなさい。薬草だけど山の雪がまだ解けてなくてろくに探せなかったわ。文とにとりはまだ探しているみたいだけど、一先ずこれでどうにかして!」

「ありがと、はたて。こぁ、あなたは咲夜の分を作りなさい! やり方は分かるでしょ!?」

「任せてください、パチュリー様!」

 

はたてやこぁも慌ただしく動いている。

文やにとりは妖怪の山や近隣の山々をめぐって、薬草をかき集めている。

けれども、こっちも冬が長引いたせいで薬草がまだ育っていないから、収穫には手間取っている。

少し回復した魔力はとっくになくなり、後遺症で体も自由に動かせない私に出来る事は、ただ邪魔にならないようにするだけだ。

 

 

霊夢が西行妖を封印した直後、ユウキが全身から血を噴き出し倒れた。

西行妖が倒れた事で妖力を取り戻した紫が博麗神社に運び、魔力がある程度戻った私がすぐに紅魔館へ行きパチュリー、美鈴、こぁ、とたまたま居合わせたアリスを連れてきた。

フランとリリーホワイトも付いてくると言っていたようだけど、レミリアがそれを止めた。

 

『フラン、あなたはユウキの容体が落ち着くまで会ってはダメよ。私とここにいなさい』

『どうして!? お兄ちゃんが死にかけてるんだよ、咲夜だってヒドイ怪我してるって! お姉様は心配じゃないの!?』

『心配に決まってるでしょ! だからこそよ! フラン、あなたはそんな状態の2人を見て冷静でいられる? 私だって、冷静でいられる自信ないわ』

『お姉様……』

『だから、今は待ちましょう。大丈夫よ。ユウキはそう簡単に死にはしないわ。リリーホワイト、あなたは自分がするべき事をしなさい。せっかく彼が約束通り、春を取り戻してくれたのよ?』

『……分かりました』

 

こうしてスカーレット姉妹は紅魔館に残った。

咲夜は紅魔館で治療させるつもりだったみたいだけど、本人がどうしてもと言うのと霊夢が許可したので博麗神社で一緒に治療する事になった。

その後、美鈴が人里へ行き、慧音に知らせて薬や包帯をかき集めた。

ちょうどその頃、妖怪の山から文とはたてが飛んできた。

 

『スキマ妖怪に異変解決まで山から出る事を禁じられていたんです……ですが、こんな事になるのなら、アイツをぶっ飛ばしてでも着いて行くべきだったわ!』

 

長年一緒にいるはたてですら見た事がないと言うほど、文は怒り、そして深く悲しんでいた。

どうやら文は紫から今回の異変に関わる事を禁じられていたようだ。

異変の元凶である幽々子と西行妖の事を知られたくなかった、からかそれ以外にも理由があったのかは分からない。

文達が来た時には、既に紫も藍も姿を消していた。妖力を完全に回復させる為に戻ったらしい。

それから、文とはたては妖怪の山に薬草を取りに行き、パチュリー達はユウキと咲夜の治療を始めた。

咲夜は命に別条はないが、ユウキの怪我は酷く、瀕死だった。

 

『外傷もそうだけど、一番の問題は能力を使い過ぎたのね。生命力すらもほとんど残っていないわ』

 

霊夢を庇って受けた攻撃のダメージは、美鈴のマフラーが肩代わりしたおかげでそこまで重傷ではなかった。

けれども、咲夜の能力で西行妖が張った空間の歪みを元に戻した時、それからすでに過剰使用だった。

確かに咲夜の時間を操る能力を応用させて、空間をも歪めさせたりする事はできるけれども、西行妖が張った結界を破るには力が足りなかった。

それでも限界以上に能力を使い、どうにか結界を破ったけれど、その時既に頭の血管がかなりやられていた。

次に、私のブレイジングスターで西行妖の攻撃をかわしていた。

無茶苦茶な機動をしながらだったけれども、これは、まだマシな方だった。

それから妖夢の力を使い、白楼剣で幽々子を救出した。

しかし、紫が言っていたけど、幽々子を救いだしただけでは西行妖は封印出来なかったようだ。

あの時には封印がほぼ解けていたので、幽々子を失ってもあまり弱体化はしなかった。

その事に瞬時に気付いたユウキが取った行動が、問題だった。

妖夢の力を限界以上に楼観剣に注ぎ、西行妖の妖力の流れを斬り裂け目を作り、私の魔法ファイナルスパークで春の光を解放させた。

ファイナルスパーク、それは私が組み上げた魔法の中でも最大で最強の魔法。

しかし、私は一度も使った事がない。使えば全ての魔力を使いきってしまう事が分かったからだ。

 

「それを分かっていたはずなのに、アイツは躊躇なく使ったな……全ては春の光を取り戻す為、か」

 

楼観剣で妖力に穴を穿ち、そこへ私の最大魔法を叩きこんだおかげで春の光を全て吐きださせる事が出来た。

西行妖の弱体化と春の光の解放、まさに一石二鳥。

 

「でもそのせいで、ユウキは生命力すら使ってまで無茶をして……内部から崩壊した、か」

 

髪が白くなったのは、力を使い過ぎて生命力まで使ってしまった証。

今もまだユウキの髪は白いままだ。

 

「……結局、ユウキがあんな無茶しなければ、解決はしなかったな……」

 

パチュリー達の邪魔にならないように、そっと離れにある部屋を出る。いつの間にか日が沈みかけていた。

そこへ咲夜の看病をしていた慧音が、別室から出てくるのが見えた。

慧音は私の顔を見て一瞬目を見開いたが、すぐに溜息を吐きつつこっちへやってきた。

 

「慧音、咲夜の具合はどうだ?」

「あぁ、足の骨が折れて他にも怪我はあるが、ユウキ君ほどじゃない。まぁ、彼の事をしきりに心配していて安静にさせるのに苦労はしたよ」

「そう、か……」

「ユウキ君のサポートをするはずが、自分には何もできなかった。彼女はその事ばかりを口にしていたよ」

 

それから客間へと移動して、慧音が淹れてくれたお茶を飲み話をした。

静かに話す慧音だけど、さっきから手が強く握られている。

慧音も、瀕死のユウキを見て最初は結構動揺していたな。

でも、すぐに冷静さを取り戻していた。

それは……自分以上に取り乱した霊夢を見たからだ。

 

『ユウキさん、ユウキさん!! ごめん、なさい。ごめんなさい。私のせいで……私がもっと早く異変に気づいていれば!』

 

あそこまで泣き叫ぶ霊夢を初めて見た。

その様子があまりに酷かったのでパチュリーが魔法で眠らせて、自分の部屋に寝かせてある。

霊夢も咲夜同様、激しく後悔してるんだろうな、自分のせいでユウキがあんな目にあったと。

 

「魔理沙も少し休め。魔力もまだ回復していないし、体もまだ動かせないのだろう?」

「私は大丈夫だぜ、これでも少し休ませてもらったし、結構頑丈だからな。慧音こそ大丈夫か?」

「私の方は大丈夫だ。むしろ、こういう事をしているから、ある程度は冷静でいられる……むっ、誤魔化しても無駄だぞ? これ以上看病人が増えられても困る」

「眠れないんだよ……疲れ過ぎて逆に眠気がなくなったのかもな」

 

慧音も私と同じか。

正直、あんな状態のユウキを見たら、落ち着いてなんかいられない。

私も何か手伝えればいいけれど、満足に体を動かせない今の私はただの足手まといだ。

 

「いいから少し休め、酷い顔してるぞ?」

 

慧音に渡された手鏡を見て、ギョッとした。

 

「……こ、これはヒドイ。霊夢やユウキに見られなくて良かったぜ。アリスとパチュリーはユウキにかかりっきりだしな」

 

自分でもそう思うくらいヒドイ顔をしていた。

 

「やれやれ、霊夢や文、咲夜だけではなく魔理沙もまでか」

「なっ!? 何の事言ってるんだ!?」

「いや、失礼。魔理沙は霖之助さんだったな、うんうん」

「な、ななななんで今度はアイツの話が出るんだ!?」

 

唐突に霖之助の話をされ、なぜか顔が火照って来た。

 

「はっはっはっ、少しは顔色が戻ったようだな」

 

こ、コイツもかなり性格が変わってきた気がするぜ……いや、教師以外の顔はこんなものだったかな。

 

「そういう慧音はどうなんだよ」

「私か? ふむ……特に、どうともないな」

 

少し考え込んだが、やけにあっさりと答えてきた。

 

「何だよ、つまらないなぁ。あ、妹紅はどうなんだ? ユウキを見て何だかやけに動揺していたようだったけど」

 

妹紅も慧音と一緒にやってきたが、血まみれの包帯姿で苦しむユウキを見て、顔を真っ青にしてパチュリーから容体を聞くと知り合いに薬を貰いに行くと出て行った。

 

「妹紅か……彼女の場合は事情が事情だからな。親しい人の死に目に幾度も合ってはいても、慣れないのだろうな」

 

そうか、妹紅は不老不死の蓬莱人だったな。すっかり忘れていたぜ。

そりゃ何人もの家族や友人の死を看取ってきたもんな。

 

「特にユウキ君や君達のように不老不死と聞いても恐れも差別もしないで、ちゃんと人として接してくれる存在は、彼女には特別なんだよ。相手が人間なら尚更な」

「なるほどな……おっ、噂をすれば戻ってきたぜ」

 

ちょうど外を見上げると、妹紅が急いで飛んでくるのが見えた。

何があったのか服があちこち破け、髪もボサボサになっていた。

 

「お、おい。妹紅、一体どこに行ってたんだ!? 凄い恰好じゃないか!」

「私の事なんかよりこれ、薬を貰って来た。これを飲めば数日で治るそうだ。早く飲ませるんだ」

 

そう言って妹紅は丸薬が入った小袋を渡してきた。

正直、どこで貰って来たのかは気になるけど、今は何でもいい。

急いで飲ませないと。

 

「魔理沙、その薬をパチュリー達に渡したらしっかり休むんだぞ!」

「分かってるって!」

 

背中で慧音に返事しながら、私はユウキが眠る部屋に急いだ。

 

 

 

駆け足で薬を運ぶ魔理沙に声をかけ、私は溜息を一つついた。

 

「全く、誰もかれも無茶をしすぎだ……妹紅もだ」

 

ギロリと睨むと妹紅はバツが悪そうに顔をそむけた。

妹紅がどこへ何しに行ったかは、私には大体予想がついていた。

 

「し、仕方ないでしょ。異変の影響で人里には薬が少ない状態だったし。森や山にも薬草はまだ生えていなかったんだから」

 

そう。文やはたてが妖怪の山で薬草集めに苦労しているけれど、人里でも同じような状況だ。

異変が解決し、冬が終わったと言っても一晩で雪が消えるわけじゃない。

寒さがだいぶ和らぎ春らしい暖かさは戻ったけれども、ここ数カ月で降り積もった雪が完全に解けるのはまだ先。

冬の備蓄は食料や燃料はともかく、薬に関しては怪我人や病人の為にかなり消費している。

寒さによる風邪や病気、雪に足を取られ転倒して骨折したり、物の下敷きになったりと様々だ。

 

「しかし、よく彼女達が薬をくれたな。外界との接触を極端に嫌っていたのに」

「最初は半ば力づくでアイツの所に押し掛けて後は……って思い出させないで、慧音。とりあえず、里の分もいくつか分けてもらったから後で運ぶわ」

 

これには私は目を丸くした。

【彼女達】 が見ず知らずの彼に薬をくれたばかりではなく、人里の為にも分けてくれるとは。

 

「イイモノが観れたから、って言われたわ。全く、人を見せものに……ってまた思い出してきた、くぅ~!」

 

妹紅は一体何をしたんだ? 聞いても応えてくれそうには……絶対ないか。

何にせよ、妹紅がかなり無理をして薬を取ってきてくれた事にはかわりない。

私は妹紅の前に座りなおし、深く頭を下げた。

 

「妹紅……すまない、ありがとう。ユウキ君の為にも、人里の為にも色々世話をかけた」

「よ、よしてよ慧音。彼の事は、私が自分でしたかったからやった事なのよ。それに、人里の件にはあっちが勝手にした事よ。私は何もしてないわ」

 

私の土下座に慌てる妹紅。でも、彼女の苦労は半端なかっただろう……何せ、彼女がこの世で一番嫌う者達に頼みごとを死に行ったのだから。

 

「……私からも礼を言わせて」

 

と、そこへ私達以外の声が聞こえ、振り向くと霊夢が立っていた。

 

「霊夢、まだ寝てなくていいのか?」

「大丈夫よ、慧音。パチュリーに無理やり眠らされたおかげで、少しは頭冷えたから」

 

いつものような口調で話す霊夢だったが、その声には全く元気がない。

 

「私には全く大丈夫に見えないのだけれど、もう少し寝たら?」

 

妹紅も心配そうに声をかけるが、霊夢は首を横に振った。

 

「もう、これ以上休んでなんかいられないわ……それより、慧音、妹紅。ユウキさんや咲夜の事、それに色々とありがとう、そして、ごめんなさい」

 

ここまで霊夢が頭を下げるのを私は初めて見たかもしれない。

悪いと思った事には謝罪の言葉を口にする事はあったが、こうも丁寧に頭を下げる事は滅多にない。

 

「あなたが礼を言ったり謝る事じゃないわ。私も慧音もユウキ君を死なせたくないから、だからここにいる、それだけよ」

 

うんうん、と私も頷いた。

 

「いいえ、それだけじゃないわ。私が博麗の巫女としてもっと早く異変に気付いて、行動を起こしていれば、こんな事にはならなかった」

「それは仕方のない事じゃないか、霊夢。冬が長くて春が訪れるのが遅い事は過去にもあった」

「そうよ。私だって経験した事何度もあるわ。だから、すぐに異変と気付かなかったのも無理はないわよ」

 

それなりに長生きしている私と、昔から生きている妹紅も経験している春の訪れの遅さ。

流石に今回のような遅さはなかったけれど、それでも気付くのが遅れるのは無理がない事だ。

 

「……気付くべきだったのよ。異変として気付かないにしてもおかしいと調査はすべきだったわ」

「妖術や魔法で遅くされていたならともかく、春の光を集めるなんて方法は気付きにくいぞ」

 

冬を長くする、春を遅くする方法ならいくつか文献にあったから、私は推測は立てれたけれど、四季の光を奪うなんて発想自体普通は浮かばない。

 

「私は、春の光の事も、白玉楼の事も何も知らなかった。博麗の巫女なのに! 知ってなきゃいけない事なのに! 知っていれば、もっと早く異変を解決できた。西行妖の復活も止めれたし、それでユウキさんや咲夜達が傷付く事もなかった! それに私は今回も紅霧の時も無傷だった。でも、ユウキさんだけがあの時も今回も死にそうな目に合って、私は彼のおかげで無傷なのよ!?」

 

さっきよりも取り乱してはいなかったが、それでも霊夢は泣いていた。

霊夢の悲痛な叫びを私と妹紅は聞いている事しかできなかった。

今の霊夢は博麗の巫女ではなく、純粋な年頃の女の子にしか見えなかった。

 

「なんで……なんで、ユウキさんばかりが傷付くのよ。あの人が何をしたのよ! 元いた場所で友達や家族、世界そのものに忘れ去られて拒絶されて、孤独に幻想郷へと追い出されたって言うのに、弱音も愚痴も何も言わない彼が、どうして幻想郷でも傷付いてばかりなの! ぅっ……もう、傷付いてほしく、ないのに……ひっ、ぐっ」

「霊夢……あなた、そこまで彼を……」

 

霊夢の叫びが聞こえたのか、パチュリーと美鈴がやってきた。

その表情はすごく痛々しかった。

誰もそれ以上何も言えなかった。ここにいる全員が霊夢の気持ちが痛いほど分かっていて、同じ事を考えていたからだ。

恐らく、いや、絶対に今妖怪の山で必死に薬草を探す文も同じ事を思っているだろう。

 

「パチュリー、美鈴、ユウキ君はどうなった?」

「そうね、ホントはその事を言いに来たのだけれど……」

 

そこでパチュリーは一呼吸して、表情を少し和らげた。

 

「もう大丈夫です。持ってきてくれた薬のおかげで、山は越えました。まだ絶対安静ですけれど、命は助かりました」

「だそうよ……って美鈴、私が言おうとした事先に言うんじゃないわよ」

「あはは、すみません。ユウキさんが助かった事が嬉しくて、つい」

 

美鈴がさっきまでの辛そうな顔から一変して、嬉しそうに頬が緩んだ。

ユウキ君が助かった。それを聞いて霊夢も深く息を吐き、泣きながら笑みを浮かべた。

 

「正直言って私でも手の施しようがなかったのよ。あなたが持ってきた薬、本当にすごいわね。どこで手に入れたのかしら?」

「生憎、それを明かさない事を条件にもらってきたのよ。だから、こればかりは秘密よ。いいじゃない、彼が助かったのだから」

「そうね。じゃ、この薬咲夜にも使わせてもらうわよ。私と美鈴は咲夜についてるわ。ユウキにはアリスが見ているそうだから。こぁは紅魔館へ向かわせたわ、レミィ達に知らせないとね。で、あなた達も休んだら? ユウキはまだしばらく目を覚まさないわよ。だから特に霊夢……って言われるまでもなく寝ちゃってるわね」

 

振り向くと霊夢がテーブルにうつ伏せになりながら眠っていた。

緊張の糸が解けたのか、さっきまでとはうって変わって目に涙を浮かべ、笑顔のまま寝息を立てている。

 

「魔理沙もユウキに薬を飲ませた途端、寝ちゃったのよね。まぁ、無理もないわね。ろくに回復もしてなかったんだし」

「パチュリー様だって朝からずっと休まず魔法を使い続けて、無理しすぎですよ。しっかり休んでください」

「はいはい、咲夜に薬飲ませたら私も休むわよ。美鈴、あなたもね」

 

2人はそう言って、咲夜の眠る部屋へと出て行った。

確か、パチュリーは体質的に体力があまりなかったはず。

それなのに朝からずっと魔法を使い続けていた。美鈴も美鈴で朝から気の力をずっと使っていた。

彼女達も霊夢や文に負けないくらい、彼の事を強く想っているのが良く分かる。

 

「本当に、不思議な人ね彼は」

「あぁ、全くだ。一先ず霊夢を部屋へ運ぼうか。手伝ってくれ、妹紅」

 

ユウキ君。君にはこんなに思ってくれる彼女達がいるんだ。

早く元気になって、戻ってきてくれ。

 

 

 

続く

 




妹紅の言う彼女達、これから過去編と萃夢想も挟むのでしばらくは出てきませんけどね(笑)
それよりも先に出番があるキャラが次回2名いますが(笑)

次回とその次で妖々夢終わります。
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