鉄血の薩摩兵子 <参番組に英才教育>   作:MS-Type-GUNDAM_Frame

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海賊狩りじゃあ!


首狩り・中

「嘘だろ、オイ!ペドロ!」

『ダメだ!やられてる!』

「クソがぁ!」

 

ヒューマンデブリの少年はバトルアックスを構えてバルバトスに襲い掛かるが・・・

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「うん、前よりうまく動ける」

 

バトルアックスを構えて襲い掛かってきたマンロディの腕をフレーム部分で斬り落とし、体をねじる反動を活かしてそのまま左足でボディに強烈な回し蹴りを叩き込み、吹き飛ばした。

 

「昭弘とタカキはイサリビに戻って」

『それは良いんだが・・・おやっさんは』

「・・・敵からは離れてってるし、回収は後でいいでしょ」

『鬼かよ・・・』

 

吹き飛ばされた相手は体勢を立て直し、今度は3機ほどで同時に襲い掛かってきた。

味方が戦場から離れたことを確認した三日月は、意識を敵機に戻した。

一機が榴弾のようなものを飛ばすが、三日月は滑空砲で撃ち落とす。しかし、それは囮だった。スモークが勢いよく発生し、バルバトスのセンサーを潰す。

 

「へえ、こういうのもあるんだ」

 

と、次の瞬間後ろから襲い掛かってくる敵機が三日月の脳裏に浮かび、その瞬間今度はバトルアックスの柄をつかんだ。そして、そのままスモークが発生する前に相手の居た方向に投げつける。投げられた相手の勢いでスモークが一気に晴れ、敵機同士が衝突する火花が見える。

姿勢を崩した相手に、更に滑空砲で追撃を加える。

 

「とどめ・・・・昭弘?」

 

昭弘が撤退した方向に、エイハブウェーブの反応が4つ。

カメラには、今まで相手をしていたマンロディとよく似た一回り大きなモビルスーツが一機と、マンロディが三機飛んでいた。

 

「やらせるかよ!」

 

兵法の基本として。豊久には、足を奪えと言われていた。故に、滑空砲で敵のスラスターを打ち抜く。

 

「これで二つ!」

 

一息に二機のマンロディの動きを止め、一番大きな敵に襲い掛かる。だが、流石に大将なだけはあるのか、他よりも反応が良い。携行していたハンマーの柄で、肩を狙った斬撃を防がれた。

 

『このクダル・カデル様とグシオンをなめるんじゃないよ~!』

 

そして、鍔迫り合いのような状態から一気に押し戻されそうになる。ここで三日月は、敢えて一気に力を抜いて後退し、滑空砲の弾を撃ち込んだ。

だが、よほど装甲が丈夫なのか、少し後ろに下がっただけであまり効いていないようだ。

 

「装甲が硬いのか。なら!」

 

すぐ近くに浮かんでいた、先ほど腕ごと斬り落としたバトルアックスをつかみ、投げつける。当然、相手は避ける。

更にもう一本、先ほどの射撃でモビルスーツのうち一機が取り落としたバトルアックスを再度投げつけ、同時に先ほど避けた方向から予測できる方向に回り込む。

そして、バトルアックスを避けた相手を足場にして着地する。

 

『なっ!』

「右腕はもらった」

 

大上段に構えた太刀を勢いよく振り下ろし、球状の関節をスパッと両断した。

そのまま、逆袈裟に首を落とそうとしたが、通信が入った。

 

『そいつを返せ!』

 

はっとしてセンサを呼び出すと、タカキの乗ったモビルワーカーが敵モビルスーツに捉えられていた。

足元のモビルスーツを強く下に蹴り飛ばし、タカキを捕まえたモビルスーツに肉薄する。

 

「タカキ!」

 

一瞬で先ほど同様に腕を肩から切り落とし、後ろからコクピットのあるであろう位置に蹴りをいれてタカキを離させる。

蹴りを入れたモビルスーツは、パイロットが気絶したのかぐったりと動かない。

タカキの乗ったモビルワーカーは、昭弘が無事に確保していた。

 

『昭弘・・・さん?』

 

なんとかタカキは生きていた。だが、再び背後で敵モビルスーツが動けるものを集めて立ちふさがっていた、が、不利と感じたのか動けないモビルスーツを置いてそのまま撤退していった。

 

遅れて、タービンズのモビルスーツがやってきた。

 

『もしかして、もう終わった?』

「ラフタ、遅かったね」

『悪かったわね!』

「昭弘、タカキは?」

 

コクピットから出てタカキを助けようとしていた昭弘は、このままじゃ無理だとハンドサインで伝える。

 

「ラフタ、先にタカキをイサリビに頼む」

『分かったわよ』

 

足の速い百里にタカキをイサリビへ先に連れ帰ってもらい、自分たちもその後を追って敵機(手柄)を牽引しながらイサリビへ戻る。

タカキはひどい重傷だったが、メリビットに医療の心得があったので一命をとりとめた。

そして、三日月が気絶させたパイロットは昭弘の弟だった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「こいつがお前の弟?」

「・・・ああ」

「そっくりだなー」

 

不貞腐れているのか、それとも困惑しているのか、はたまた単純に無口なのか、昭弘の弟、昌弘はイサリビの作業ドックに連れてこられてから一言も口を開いていなかった。

 

「さっきお前が『その・・・待たせて悪かったな』とか言ってた時はあんなに開いたんだなってくらい目ぇ丸くしてたのによぉ」

「シノ、ここは二人にさせてやろうぜ」

「それもそうだな!ごゆっくりー」

 

周りからは離れると言って物陰からじろじろと二人を見る不審人物が複数いるのだが、お互いのことで一杯一杯な二人は気が付かない。

先ほどギラギラと敵意の籠った眼を向けられた目を向けられて、少し弱気になっていた昭弘だったが、おずおずと声をかけてみる。

 

「その、すまなかった。お前のことは一度も忘れたことは無かったんだが・・・」

「兄貴は・・・」

「まあ、お前と同じヒューマンデブリだったんだ。碌な目には合わなかったさ」

 

昌弘の目に仄暗く明かりが灯ったように感じられる。

 

「じゃあ今の状況は何だよ!人間みたいに明るくしてよ!」

「俺は、あいつらと一緒に俺を買ったやつらをぶっ潰した」

「え」

「それで、報酬、っつうよりは筋を通された、か。ヒューマンデブリとしての権利書は捨てさせてもらったのさ」

「いや」

「だからな、お前の権利書も俺が攻め込んで引き裂いてやる!」

「ちょっと」

「「話は聞かせてもらったぜ!」」

「団長に話は・・・」

「良か!(おい)が通す!この世に正邪があるならばこれは正ぞ!」

「燃えてきたぜぇ!!」

 

豊久の煽りで、その場にいた全員がやる気になってしまっていた。

一方団長たちは

 

「ほう・・・んじゃお前らは本気で俺たちにケンカ売ろうってんだな?ブルック・カバヤンさんよぉ」

 

喧嘩を売られていた。

 

通信が切れた後も、名瀬は不敵な顔をしていた。

 

「恐らく、バックにギャラルホルンでもついてるんだろ。コネを作ろうと必死なのさ」

 

そこへ、豊久たちが駆け込んでくる。

 

「おるが!奴ばらは撫で斬りぞ!根切りぞ!」

「おうおう、落ち着けって。何があった?」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「昭弘の弟が・・・」

「ま、弟分の家族がいるとなっちゃあ、俺も力を貸さないわけにはいかないよなぁ?」

「ばかだねぇ、アンタも」

 

鉄華団もタービンズも、ブルワーズに煌々と敵意を燃やしていた。

 

(おい)も此度は攻め込むど」

「ああ、アンタが行ってくれるなら安心だ」

「いっちょ俺たちの道理ってやつを教えてやろうじゃねぇか!」

 

ブルワーズの終わりの日は近かった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

その頃のマクギリス

 

「ガエリオ、妹に懇願して飲む紅茶は旨いかね?」

「変な言い方は辞めろ!」

「三佐!」

「あー、アイン。ここはプライベートだ。階級は辞めてくれ」

「では・・・ボードウィン卿と」

「うん、まあそんなところで良い。ふぅ、アルミリアも紅茶を入れるのが上手くなったもんだ」

「それは良かったよ。お兄様?」

「止めろ!ほんとに!」

「まあ。お嫁様にはなりますけど、まだ気が早いですわ////」

 

全力で休暇を楽しんではいます。




なんて幸せなギャラルホルンサイド。

実はマクギリス・成り上がりプランには若干(大幅な)変更があります。
ギャラルホルンサイドはギャグが多分に入りますので、基本幸せです。(約数名を除いて)
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