鉄血の薩摩兵子 <参番組に英才教育> 作:MS-Type-GUNDAM_Frame
けど戦国時代だし妾とかいたんだろーなーとは思う。
イサリビのMS収納スペースでは、回収された三日月がバルバトスから出てきていた。
一息ついた三日月に、おやっさんが話しかける。
「悪かったな。調整のできてねぇ半端な機体で無理さしちまってよ」
「いいよ。もうちょっとで勝てそうだったし、、おやっさんのせいじゃないじゃん」
「おめえ強くなったなぁ・・・」
「で結局どうなったの?」
「今オルガが嬢ちゃんとビスケット、あと豊久連れてナシつけに行ってるよ」
「そっか」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「マルバはうちの資源採掘衛星に放り込むことにした。今回かかった金はあいつの体で返してもらうさ」
現在、タービンズの船、ハンマーヘッドの応接室に、オルガ、ビスケット、クーデリア、豊久が。
そして、オルガとビスケットの向かいに名瀬とアミダが座っている。
「そちらに預けた話です。お任せします。それにしてもこの船女性しか見かけませんね」
注がれるお茶に見向きもせずに、オルガが話を進める。
横のビスケットは、失礼かなと思ってお礼を言い、お茶を口に含む。
だが、次の名瀬の言葉で吹き出しそうになった。
「そりゃそうだ。ここは俺のハーレムだからな。この船の乗員は全員俺の女ってわけだ」
「奥さん、なのですか?」
流石に驚いたのは全員のようで、クーデリアも思わず疑問を口にする。
「まあそういうことだな。あといるのは・・・子供が5人くらいか」
「まさかその子供ってのは・・・」
オルガも、先ほどまでの真剣な顔からあきれ顔に変わっている。
「全部俺の子に決まってんだろ。まっどれも腹違いだがな」
いい加減話が始まらないと思ったのか、それともよくこんな反応が返ってくるのか。
恐らくは後者だが、アミダが話を中断させる。
「いいかげんくだらないこと言ってないで・・・仕事だろ?」
「おー、そうだったそうだった。お前らの力は見せてもらった。で何が望みだ?」
ようやく持ち直したビスケットが、クーデリアの方を向いてから話し始めた。
「クーデリア・藍那・バーンスタインさんを地球に送り届けたいんです。その案内役を依頼したいんです。それからもう一つ」
今度は、オルガの方を振り向く。
今度は、オルガが口を開いた。
「俺たち鉄華団をテイワズの傘下に入れてもらえないでしょうか?」
その言葉を聞いて、名瀬は得心が言ったように笑った。
あるいは、聞きたかった言葉だったのかもしれない。
「テイワズならヤツらに抵抗できる後ろ盾になるってわけか。まっいいだろ。おやじに話を通してやる」
しかし、クーデリアにはイマイチ「オヤジ」の意味が理解できなかったようである。
「お父様と交渉するのですか?」
「テイワズのボス、マクマード・バリストンさんのことですね。そういえばクーデリアさんのことで何か確認を取るって。確か資産がどうとか」
しかし、今度は三日月や豊久がよく分かっていない顔をしている。
見かねたのか、名瀬が鉄華団の面々に質問を振った。
「どこまで話していいもんか・・・お前らギャラルホルンについてどう思う?」
「警察みたいなもんですよね」
「世界を統治する機関ですね」
「「
「300年前厄祭戦を終わらせその後も強大な軍事力を背景に戦争が起きないよう4つの経済圏を外部から監視する組織、それがギャラルホルンです」
まともな回答は三つだったが、クーデリアの物はさすがに一番知識としては正しかった。
名瀬も欲しい回答はそれだったようで、3、4番目の回答に苦笑いしていたが話を続ける。
「そいつを各経済圏が重荷に感じはじめている。
最近のギャラルホルンは自分たちの利益追求に走ってるからなぁ・・・
でそんなときにこのお嬢さんが現れた。
「ノアキスの七月会議」のクーデリア。
火星の独立運動をまとめた時代のヒロイン。
一地方の独立運動家がギャラルホルンを飛び越え独自に地球経済圏のトップと会談する。
もしそれが実現したら一大事だ。それこそギャラルホルンの支配体制を揺るがしかねねぇほどのな」
名瀬自身も思うところがあるのか、話の途中で顔がにやりと笑っている。
ビスケットでもよく話が分からなかったようで、「それと資産の話と一体なんの関係が・・・」などとつぶやくが、そのつぶやきは名瀬が拾った。
「これ以上はおやじに聞いてくれ。まっ俺ごときが扱える存在じゃないってことだ。そこのお嬢さんは」
そこで、ふっと思い出したように名瀬が三日月と豊久の方を見る。
「そっちのバルバトスのパイロットはそっちの刀持った兄さんにいろいろ教えてもらってるんだよな?」
「うん」
「何教えてもらってるんだ?」
そういえば聞いたことが無かったな、と、鉄華団の面々も耳を傾ける。
三日月は、首を傾げて考える。
「そうだな・・・まずは剣術。あと、殺した相手は後でちゃんと弔うのと、戦いでは何でも使うこと。下り首は恥、女の首も恥。一回叩いた敵は最後まで追っかけて根の根まで叩く、強くなるためには肉を食う、獲物の採り方、読み書き、数学・・・」
「あー、もういいもういい。なんかいろいろすげぇな。けど女は殴っちゃいけねぇ」
「?・・・殺さなきゃいいんじゃないの?」
クーデリアもビスケットも苦笑いをしているし、豊久はうんうんと頷いている。
名瀬もこれにはさすがに反論する。
「おいおい、女には優しくしなきゃ駄目だぜ?」
「オルガ、そうした方が良いかな?」
「あー。そうだな。そうした方が良いと思うぜ」
そんなことまで習ってたのかとびっくりしていたオルガだったが、ここは合わせた方が良いんだろうなと名瀬に合わせる。
「じゃそうする。ありがとう。えーっと、」
「名瀬だ」
「名瀬のアニキ?」
「そりゃ盃を交わしてから呼んでくれ。今は名瀬さんで良いよ」
「わかった。じゃあ、おれおやっさんとバルバトス見てくるよ」
一人退出した三日月だったが、名瀬は今度は豊久に直接話しかける。
「そっちの兄さん」
「何ど」
「あんた結婚してんのかい」
「一回はしとるど」
「・・・子供は?」
「おらん!じゃっどん、
わしゃそれしか知らんど」
名瀬としては、なんとなく結婚はしているという気がしていただろうか。
ただ、三日月が
「あんた、名前は?」
「島津中務少輔豊久」
今時完全な日本人というのも珍しいなとはクーデリアと名瀬の談である。
「そうか。よろしくな豊久さん。
・・・お前らも大変だな?」
反応に困るというこちらはオルガとビスケットの談であった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「というわけで、鉄華団はテイワズの本拠地、歳星を目指すことになりました」
「ふーん」
ビスケットは喜ばしいように言ったが、三日月や豊久からは反応が薄い。
一方のアトラは、食堂のキッチンできゃぁきゃあと楽しそうだ。
「ねえねえ、お買い物とかできるかな!」
「うん、出来ると思うけど・・・まさか火星の運転資金が底をつきそうだから、商談が始まるまでちょっと待って欲しいかな・・・」
そう、火星では活動資金が尽きていたのである。
先ほど、フミタンが火星と通信をした際に得られた情報である。
ギャラルホルンと敵対した団体と商売がしたい者などそうはいないので当然の結果ではあるのだが。
「鹵獲したモビルスーツが売れてくれればな・・・」
ビスケットのつぶやきのもっともである。
一方、ハンマーヘッドのモビルスーツ倉庫でもちょうど同じような話をしていた。
「姐さん、どうなったんですか?」
「あの子たちを連れて歳星に帰ることになったよ」
現在、三機のモビルスーツが置かれているドックでは、パイロットの三人しかいない。
「白いのに乗ってた子も来てたんですか?」
ラフタは、接戦を繰り広げた三日月と再戦したくてしょうがないようである。
「気になるの?」
「滅多にいないからね。あそこまで私を熱くしてくれるのは。
もちろん、ダーリンほどじゃないけどさ!」
アジーからの一言にはおそらく皮肉が含まれていたのだろうが、ラフタはあまり気にしていない。
アミダは、青臭いことを言って名瀬にたしなめられるオルガを思い出していた。
「でもまあ本当に面白そうな子たちだったよ。素直に名瀬の提案のんどきゃ楽できたろうに・・・・」
「あの白いのに乗ってた子と再戦する!」
その後、ハンマーヘッドの百錬、百里を使ってシミュレーターでの対戦が連日行われた。
最初の数日は、操縦に慣れない三日月や昭弘が押されていたが、コツをつかんだ三日月に押され始め、ラフタはかなりの苦戦を強いられ、アミダやアジ―も出張ってなかなかに盛況していた。
実際、整備班の数人で今日はだれが勝つかと賭け事が発生していたし、三日月はイサリビに戻ってから豊久と更に激しく練習試合をしていた。
そして、今日。歳星を目指して10日目だが、ラフタと三日月がしのぎを削っていた。
「あの時は突然武器を投げられて殴り倒されちゃったけど!もうお見通しだっての!」
「やっぱり長物が欲しいな。カタナとか・・・」
現在、三日月はバトルアックスのような短い近接武器と滑空砲、ラフタは百里を使ったヒットアンドアウェイ戦法で戦っている。
しかし、このごろはラフタは勝率が悪い。
そして、五戦目が終わったところで、ラフタにとっての悪い知らせが入る。
「三日月くーん?頼まれてた太刀のデータ出来たよー」
「あ、ありがと。えっと」
「エーコ!それもう使えるの!?」
「完璧よ!」
その後ラフタの勝率がさらに落ち込み、昭弘と名瀬はそのフラストレーションを浴びせられるのであった。
ちょっと短めです。
昭弘と名瀬さんでぶつけられるものが違います。
皆さんお気づきかと思いますが。
歳星では、三日月の強化フラグが・・・