5日目
今日はシチリア南部の大空洞の調査をすることになっている。
セシリアやラウラや生徒たちはシチリアIS学園の教室に集められていた。
教室内でIS学園の生徒たちが話しあっている向こうでシチリアIS学園の生徒たちが話しをしていた。
その中のレミー=マグラスが口をあける。
「私は反対ですね。地下空洞の調査によそものを加えるのは」
レミーは机に肘をつけながら続ける。
その声が聞こえたセシリアが口をはさもうとすると後ろの席に座っていたラウラが騒ぎを起こすなと静止した。
「だいたい信用できるんですか?これはわれわれの問題でしょう、そもそも」
レミーが左手をヒラヒラとふった。
「IS学園の生徒はちゃんと教育されてるんですかねぇ?教官が無能なんじゃないですか?」
セシリアはレミーのいっていることを聞きながらまずいと思った。レミーが続ける
「教官が無能じゃしかたないですね。それじゃぁ生徒が使えないのも無理がない。むしろ彼女らがかわいそうですよ」
セシリアが気がついたとき、セシリアの左後ろを中心に、教室の温度が5度は下がったように思えた。
セシリアの左後ろの席に座っていたラウラが席から立っていた。
(ま、まずいですわ)
ラウラが肘をつきながら席に座っているレミーのほうに向かって歩いていく。
「殺してやる・・・」
(い、いけませんわ。さいあく死人が出ますわ)セシリアが青くなる。
物騒なことをつぶやきながら歩いていくラウラに気がついたレミーが両腕を上げて立ち上がった。
「お、なんだいやる気かい?」
セシリアがどうしようかとあわてていると、教室の前のドアがひらいた。
セシリアがそちらを見ると、千冬が教室に入ってくるのがわかった。
「今からシチリア南部、地下空洞の調査のブリーフィングを行う!全員席につけ!」
千冬に言われて、ラウラは敬礼し席にもどった。
大洞穴の調査について千冬が説明していく。
「シチリアIS学園都市側とも協議した結果、チームを二つ分けることに決定した。空洞調査チームはオルコット、アウシェンビッツ姉妹含めブルーティアーズとチハ38式3機とユーロガイツⅡ4機、加えてアルバニ2機をつける。残りのものは学園に待機、事態に即応できるようにスタンバイしておけ。それでは準備にかかる!」
教室の後ろにいた一機のアルバニがよーしやるぞーといって右手を上げていた。
ほぼ同時に教室の生徒たちはそれぞれ席を立った。
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1800時 シチリア島南部、地下大空洞
シチリアの大地に半径300mはあろうかという大穴が口を開けていた。
大空洞前でセシリアたちが作戦概要について説明される。
「これより電磁アンカーとブースターにより大空洞に下ります。次にそこから徒歩でマッピングしていきます。地道な作業ですが地下は迷路のように入り組んで折り何があるかわかりません。各自十分に注意してください」
セシリアたちはそれぞれISを転送した。
頭の上からISの機体をまとっていく。
その間に2機のアルバニが口々に言い合っていた
「ひゃーこわーい!この穴の中を調べるんですかぁ?」とアルバニ2号
「女性ばかり誘拐とはどういうことなんでしょう?もしかして人身売買だったり?」とアルバニ4号
もし誘拐事件の手がかりがあるなら何か見つかればいいのだが、
セシリアはそう思いながら広く暗い縦穴をのぞいた。
アルバニたちが付近に電磁石アンカーをとりつけ車体の横から伸びるワイヤーを伸ばしてライトを照らしつつ穴に下りていく。
セシリアとアウシェンビッツ姉妹たちはそのライトを頼りにISのブースターで浮遊しながら巨大な空洞を下りていった。
まるで巨大な穴が口をあけ暗闇が迫ってくるようだ。巨大な穴の横にはいくつもの横穴がありそれも見えないくらい奥まで続いている。
しばらくおりていくと、やっと大空洞の下についた、それぞれ地面に着地する。
次に数人がISを転送してライトを手にとり、続く巨大な横穴に入っていった。