護衛艦娘参戦!   作:エレ0124

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004 艦娘化

「金剛!!大丈夫か!?

 すぐに入渠して来い!」

 

 開口一番、沖で待機しているいずも達には目もくれず、金剛に、いや、人には見えるはずのない船霊の人の体の方の金剛に駆け寄った。

 

 そして、いつの間にか金剛や加賀、吹雪、夕立の船体は消え、船霊だけとなっていた。

 

「では、提督ぅ!ちょっと入渠してくるネー!」

「おう、吹雪、夕立、お前達も金剛と一緒に言ってこい。加賀は、先に報告を頼む。」

「はい!」

 

 

 

 

 

「で、加賀、何があったんだ?」

「はい、遠征の帰り道、ヲ級2隻、ル級2隻、僚艦10隻の主力と出くわし、」

「ちょっと待て、お前達は指定された海域を通ったんだよな?」

「はい。」

「それで、制圧した海域にそれだけの戦力がいたのか?」

「はい。」

「まずいな。早く元帥に連絡しないと。

 すまないが加賀、お前達の実力を疑う訳では無いが、4隻だけで大破した金剛を曳航しながら振り切ったのか?」

「いえ、金剛さんが大破して、諦めかけた時、彼女達によって・・・

 一瞬で撃滅されました。」

「一瞬と言うと?」

「2、3分です。」

 

 提督はしばらく黙った。いや、言葉が出てこなかったのだ。

 そして、こう結論づけた。

 

 

「はは、加賀、疲れているのか?

 お前が冗談をいうなんて珍しいな。」

「冗談ではありません。」

「そうか・・・

 で、何故あいつらはあのままなんだ?」

「さぁ」

「いや、さぁって!

 まあ、いいか。加賀、すまないが艤装しまってこっちに来るように伝えてくれないか?

 あいつらも少しは損傷もあるだろう。」

「はぁ、わかりました。

 ですが、損傷なんて無いと思いますよ?」

 

 

 

 加賀は海の方へ飛び降り、立った。

 加賀の足にはいつの間にか小型化した艤装がついていた。

 すぐ正規空母“加賀”としての船体にすることも出来たが、湾内で展開するのは危険が伴うので辞めたのだった。

 

 

 

「皆さん、提督が入港をお待ちです。

 艤装を小型化してついてきてください。」

「あの、すみません、艤装とか小型化って何ですか?

 それに、加賀さんはどうやってここまで来たんですか?」

「あなた達、本当に何も知らないの?」

 

 加賀の呆れたような顔に、いずもは申し訳なさげに頷く。

 

「はぁ、いいでしょう。

 詳しい話は後ほど、提督の執務室にて行います。

 まずは、艤装、つまり、船体を自分の体に合わせるようにイメージしてください。

 あなた達の人としての姿の体にです。」

 

 いずも達は言われたようにやるが、うまく行かない。

 

 が、3回ほど試すと、護衛艦だった。物がなくなり、その代わり、加賀が身につけているのと同じような艤装をつけた人の姿のいずも達が浮かんでいた。

 

「な、な!」

「動かし方は変わりません、船の時と同じようにやってください。

 ですが、船として動くのは、妖精達がいる時にした方がいいでしょう。

 1人なら、この方がうまく動かせます。」

 

 恐る恐るといった様子で動いたりレーダーを使ったりしていたいずも達だが、不思議とすぐに慣れた。

 

「では、提督の所へ案内します。

 ついてきてください。

 これで、好きな時に艤装の使用が出来ると思います。」

「わかりました。その、提督・・・という方に合ってみます。」

「はい、ついてきてください。」

 

 

 加賀に連れられたいずも達一行は執務室と書いてある部屋の前に来ていた。

 

「失礼します。」

「おお、加賀か。

 なら、その後ろにいる子達があの艦隊の艦娘だって事か。」

「はい。」

「そうか。では、皆さん。宿毛湾鎮守府にようこそ。

 と言っても、ほぼ泊地なんだが、まあそれは置いておいて、日本海軍所属、松原弘樹、ここの鎮守府の提督をしている。階級は大佐だ。

 加賀達を助けてくれたこと、感謝する。

 それで、君たちの所属を教えてくれないか?」

 

 提督に問われ、自己紹介をしていない事に気がつくいずも。

「海上自衛隊横須賀基地第二連合艦隊所属、DDH-183、ヘリコプター搭載型護衛艦いずもです。」

「同じくDDG-174きりしまでーす。」

「DDG-171はたかぜです。」

 

 ・・・・・・・

 ・・・・・

 ・・・

 ・

 

「すまない、君たちの名前はわかったが、海上自衛隊という部隊を聞いたことが無いのだが、新設部隊か?」

「いえ、ですが、私達の推測ですが、恐らくここは私たちの知る世界の日本では無いと考えています。」

「と言うと?」

「はい、まず、私たちの知っている日本には日本海軍という組織はありません。

 その代わり、私達の所属する自衛隊が外敵から日本を守っています。

 そして、私達の世界では、私たち船霊は人に見られても認識される事はありません。

 ましてや、正体不明の黒い軍艦なんてありません。」

 

 ふと、いずもは気がつく。

 

「すみません、ここ、西暦で何年の何月何日ですか?」

「1962年の6月7日だ。」

「そうですか、なら、私たちは50年以上未来から来たことになりますね。」

「なるほど、それなら。そうか。」

 

 提督は、未来に一筋の光を見た。

 深海棲艦との戦いを終わりへと続く未来へ。




 遅くなって申し訳ありません!
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