遺伝詞が見える少年   作:リボルビングバンカー

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お遊びの小学校。

大学卒業者で日本語以外の授業は不要。
というか、日本語だけ学びに小学校に通ってるとかいう違和感。


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「へぇ、ユーノは図書館に引き篭ったんだ」

 

「いや、その言い方は悪意あるでしょ」

 

「なにか情報が見つかるといいんだけど……」

 

 ああ、と話に割り込んで

 

「俺はしばらく手を貸せん。アームドデバイスの部品製作で忙しいからな」

 

「よろしく、グリフレットのほうが使いやすそうだけど」

 

「よろしくね、純皇の方が便利そうだけど」

 

「だよな、明らかに豪皇のほうが便利だよな」

 

 使い慣れてる武器は最高だと思う。

 

「ま、まあ、魔法の補助とか、バリアジャケットとかのメリットもあるから」

 

「物理で殴ったほうが強いっておかしいと思うの」

 

 おいなのは、兄貴に謝れよ。

 

「ともあれ、同じ仮面の二人組には注意することだ」

 

 義務教育とは面倒だ。飛び級したのにまた小学校とかどういうことかと。

 まあ、単位とかを気にする必要がないのはメリットか。

 

「同じ仮面の二人組?」

 

「まあ、出てくるとは限らんがな」

 

 そして、帰ってフレームを鍛える。

 アリサとすずかはバイオリンの習い事へ向かい。

 なのはとフェイトは日本支部に顔を出しに行っているとか。

 

 軽く、正確に、確かな拍詞で鍛えていく。

 普段使っている金属よりも強度が低い分五行の力も変化する。

 その繊細な作業が面倒くさい。

 

 限界まで鍛え終わって、やっと一本目かと煙草を探す……が、そんなものは置いてなかったと諦め、ハッカトローチを口に放り込んで外に出る。

 天体観測機でも揃えておけばよかったんと後悔するが、そこまでしなくても楽しめるほどいい空だ。

 さて、飯食って寝るか。

 

 

 

 

 といったところで携帯が鳴る。マナーモードにし忘れていたようだ。作業中に鳴らなくてよかったと胸を下ろす。メールだった。仮面の男にフェイトがやられたらしい。

 警告してやったのにやられるとかどういうことだ、と呆れそうになったが、それだけではなかった。

 管理局の使用しているレベルの防壁を抜いてシステムをダウンさせられたそうだ。

 電子戦は得意じゃないからアレだが、そこそこの腕じゃこのシステムは突破できないとか言っていた気がする。それをハッキングしたってことは、身内かあるいは情報戦に長けた人間が相手にいるということになる。

 

 

 どんどんと面倒事になってきた。神様、あんた実はサイコロの女神様だろ。

 

 

 自分も神だったと思い出して深い息を吐いた。もう十二月も中旬、吐く息は白くなる。

 雪はまだだろうか? ヨーロッパはクリスマスにはっちゃけるからその時期だけもどるのも良さそうだ。

 こんな事件がなければ、学校なんて休んでクリスマスイベントに参加してるところなんだが、ままならんものだ。

 

 

 

 アリサの分のフレームと増幅器を提出して取り敢えず仮組みしてもらってみる。

 その間昼間は、はやての見舞いだ。

 

「よっ」

 

「あっ、いらっしゃい。毎日悪いね」

 

「気にするな。……臓器まで進行してるな。発作も数回起きただろう」

 

「な、なんのことやろ?」

 

 やれやれ、ここまでとぼけるかこの豆狸。

 見ればわかる、と言っても信じていないあたりバレてないとでも思っているのだろうか?

 

「……体温は低め、痙攣の跡がある。さっき発作が起きたばかりだろう?

 その様子だとナースコールはしなかったようだな。シュークリームでも食ってろ、担当医を呼んでくる」

 

「あ、でも……皆に心配かけるかもしれへんし」

 

 ガラッと扉を開けて、

 

「既にコイツが心配している。無駄なことはするな」

 

「俊くん」

 

「まあ、知ってたけどな。無駄に体張って外に自分の苦しみを出さないというところは」

 

「お前の分のシュークリームもある。食べておけ。

 医者を読んだら取り敢えず帰る。出来ることもなさそうだしな……ゆっくりと話し合え。話はそれからだ」

 

 病室から出て、シグナムと鉢合わせた。

 

「よっ、丁度良いからついてきてくれ。担当医の場所知らないから」

 

「ええ、わかりました」

 

 そう言って案内してくれる。

 

「お友達と一緒じゃなかったんですか?」

 

「最近武器製作の仕事が入ってな。切りのいいところで会いに来てるんだ。

 まあ、後はあの性格だから不意打ちで来ないと意味がないところもあってな」

 

 不意打ちのほうがいい? と疑問を返される。

 

「今日もだが、希に発作を我慢してナースコールも出さずに凌ぐみたいでな。

 不意打ちで来て確認しないと隠されるからな」

 

「心配してくれているのですね」

 

「世界で二番目に親切な男だからな」

 

「そこは一番、というのが礼儀なのでは?」

 

「……昔、一番にこだわって失敗したからな」

 

「ああ、すみません。悪いことを。っと、ここです」

 

「気にするな。案内助かった。

 ……たまには叱ってやれ。あれは一人で何とかするのに慣れすぎていて頼るという言葉を認識しても理解していない。病気が治ったとしてもやがて身を滅ぼすだろう」

 

「肝に銘じておきます。騎士の名にかけて」

 

 ヒラヒラと手を振って、受付に頼んで担当医を呼び出す。

 

「はい、何かごようですか?」

 

「はやての知り合いだ。発作が起きたがナースコールを押せなかったようなので呼び出しに来た。

 が、このあと仕事でね。任せて大丈夫か?」

 

「あ、ありがとうございます! 医者ですから、任せてください」

 

「いい返事だ。彼女を頼む」

 

 パタパタと早足で歩いていく女医を見送り、

 

「さて、道場にでも顔を出すか」

 

 一汗流していくことにした。

 

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