遺伝詞が見える少年   作:リボルビングバンカー

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三話、です。テスト疲れた……。
知ってる人はクスリとする神形具名。
では、どうぞ


3

 できた。

 グッと伸びをして、時計を見る。四時か

 

「とりあえず組み上げてから寝るか」

 

 なんだかんだで寝たのは五時。

 出来自体は悪くないと思うが、大型武器を作るのはまだなれない。

 まあ、試してみないとわからない。

 風水五行を初めて三年じゃイマイチ感覚も掴めない。

 あ、本邸はもう閉まってるな。こっちの仮眠室で寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 パァン! という破裂音で目が覚めた。八時か。

 後、夜食を入れていた紙袋を破るな。

 

「アル、なのはちゃんたちが来るからちゃんとしてって言ったよね?」

 

「……ああ、すまん。が、もう少し眠らせてくれ。

 今日作業ができないから徹夜になったんだ」

 

 大あくびをしながら完成した神形具を指す。

 

「完成してたんだね。どれど……」

 

「あっ、馬鹿!」

 

 触れた瞬間、刃の向いていた土蔵の柱が断ち切られた。

 慌てて遺伝詞を遮断し、お怒りの顔を向けてくる。

 

「触っていいとは言ってなかっただろうに」

 

「触れただけで断ち切るとは思わなかったんだよ!

 どうしてこんな危ないものポンと置いてあるかな!?」

 

 さっきも言ったが完成したあとすぐに寝たからだ。

 とはいえ、土蔵は崩れる様子がなくて何よりだ。

 それはそれとして、遺伝詞の制御くらいしておけよ。

 

「言ったじゃん、徹夜だったって」

 

「はぁ、誰にも触らせちゃダメだからね?」

 

 欠伸を噛み殺しつつ善処する、と答えて。

 

「今さっきここで青色の爆発がしたけど大丈夫!?」

 

 余計な人物が来た。

 

「おはよう。後着替えるから見たくないなら出てけ」

 

「え、すずかは見たいわけ?

 そ、そんな進んでる関係なの?」

 

 とんでもないシーンを見てしまったのかと後ずさりする。

 

「違う、違うからアリサちゃん!

 私は起こしに来ただけだから!」

 

「って、すずかはなんで剣持ってそんな発言してるのよ!?」

 

「危ないからさっさと元あった場所においておけ」

 

 振り回した結果またどこかを壊したら洒落にならない。

 

 九十万詞階も操れるすずかなら土蔵を一瞬で壊しきることもできるだろう。

 とりあえず布団から出て畳み、服を着替える。

 

「あんた、意外と鍛えてるのね。

 

 って違う! 女子の前で堂々と着替えるな!!」

 

「いや、忠告はさっきしただろうに。

 あと、見られて恥ずかしい体はしていない」

 

「~~! あーもう! すずか! さっさと出るわよ!!」

 

「う、うん!」

 

 ドタバタと女性陣が出て行った。

 初心だなぁ。

 そういえば、まずい発言があったな。

 あーあ。変なことにならなきゃいいんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは、今日はよろしくお願いします」

 

「いらっしゃいなのはちゃん」

 

「遅いわよ」

 

「にゃ? ところでなんで二人は顔が赤いの?」

 

 いきなり爆弾を投げ込んできた素晴らしき一撃に乾杯(プロージット)

 その攻撃は二人によく効く。

 

「にゃ、何でもないから気にしない!」

 

「そうそう、気にしないで!」

 

「アル君は知ってる?」

 

 話題が飛んできた。

 ニタリ、と顔を歪ませて

 

「知ってる。アリサが夜のプロレスごっことかんちg」

 

「アル! 黙ってその口を閉じなさい!!」

 

「夜のプロレスごっこ?」

 

 場が混沌と化してきた。

 

「具体的に言うとセ」

 

「アル、その首はいらないのかな?」

 

 耳にイヤホンが付いてる。洒落ではないようだ。

 

「はいはい、耳年増な二人のために黙っておいてあげよう。

 このムッツリどもめ」

 

「ぐぬぬぬ。こればっかりは言い返せない」

 

 はっはっは。変に知識を貯めるからだ。

 

 首をかしげてるなのはよ、どうかそのまま無垢に育て。

 こんな耳年増になっちゃダメだぞ?

 まあ、そのうち知るんだろうけど。

 

「家に帰ったらお兄さんにプロレスごっこは楽しかったって聞けばいいさ」

 

 はっはっは。

 

「ダメよ! アルの甘言に騙されると後でひどい目に遭うんだから!」

 

「そうだよ、この間も騙されたばかりなんだから!」

 

「親に聞くなって忠告はしたはず」

 

 調べて恥ずかしい目にあったら自己責任だ。

 

「調べるより聞いたほうが早そうだったじゃない!

 アルのバカ! 鬼畜! 変態!」

 

「ハハハハハハ」

 

 アリサにガクガクと揺さぶられるがもう慣れたものだ。

 流石に気分が悪くはなるが吐きはしない。耐性がある程度付いた。

 

「ところで、なんで集まったわけ? 宿題なら自分でやれよ」

 

「いや、流石に勉強くらいついていけるわよ」

 

 では何のために俺まで駆り出されたわけなのだろうか?

 

「ただのお茶会のはずだったんだけど……」

 

「アルが茶々入れなかったらね」

 

 おや、俺のせいらしい。

 気をきかせて……なるほど。

 

「フムフム、俺様主人公!

 みたいな顔してる阿呆が気に入らないと」

 

 名前覚えてないけど。

 

「慎二くん、あれがなければ優しくて親切なんだけど……」

 

 ああ、神無月慎二(十月ワカメ)か。

 常に遺伝詞が乱れてる事しか覚えてなかった。

 

「端的に言ってクズだけどな」

 

「へっ?」

 

 なんだ、なのはは知らないのか。

 

「いじめの常習犯なのよ、あいつ。男女平等なのだけはすごいと思うけど」

 

「ついでにカツアゲに暴力沙汰と倍プッシュ。

 何で捕まってないんだあいつ?」

 

「私たちの見えないとこならやりたい放題らしいんだよ」

 

「ふぇえええええ!?」

 

 ついでに、読める遺伝詞は将に下衆。

 

「思い出しただけで腹が立ってきた。

 ところですずか、そのナイフ何?

 見たことない意匠だけど」

 

「お守り、かな」

 

 お守りと言えばお守りか、攻撃用だけど。

 

「見せてもらってもいい?」

 

「うん、いいよ」

 

 刃引きした刀身にパラシュートコードを巻いてある柄の鍔が多少大きいナイフ。

 一応風水五行もできるようにはしてある。

 怒ったままの赤い遺伝詞が強くなっている。

 

「アリサは触るなよ?」

 

「どうしt……えっ?」

 

 机の端が切断された。やっぱり。

 

「それ、一部の人間なら人を軽々殺せるからな」

 

「それを先に言いなさいよ!!」

 

「お守りというか、護身用のナイフだったんだ……」

 

 喉を潤し、

 

「適正も視れたしアリサにも作ってやろうか?

 先に制御訓練だが」

 

「私には?」

 

 なのは、残念だが

 

「触れても問題ないなのはには適正がない」

 

 ガックリと首を折るのであった。

 まあ、流体操作自体はできてるから遠隔神術師(エナジーガンナー)遠隔魔術師(マギノガンナー)とかにはなれるかもしれんが、俺には教えれん。

 




本日更新は以上になります――以上。
数日間、忘れない限り連日投稿できますので期待してくれると幸いです――以上。


一々DVDを借りるのにも飽きてきました。
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