遺伝詞が見える少年   作:リボルビングバンカー

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テストが、テストが迫ってきてたんです。
まあ、まだ終わってないんですけど。


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 カタカタと気儘にプログラムを組んでいく。

 休憩時間だし何をしようと勝手の筈だ。しかもあと十二分はある。

 

「ふむ」

 

 プロトコルをもう少しいじろうか。

 

「ふむ、じゃなくて働きなさいよ」

 

「休憩時間だ。多少自由にしていてもいいはずだが?」

 

「遊ぶくらいならこっちの仕事を手伝えって言ってんのよ」

 

「遊ぶだなんて失礼な。これでも術式演算の計算中だ」

 

 えっ、と変な声が周りから漏れる。

 こいつら本当に失礼な奴らだな。一日中遊んでばかりいるわけではないのだが。

 

「どこが術式演算の計算中なのよ」

 

「具体的に言うとはやての個人処理可能限界を計算してる」

 

 

 

――通信――

 

 はやてちゃんはやてちゃん、アルがはやてちゃんの限界を知りたいって言ってるよ?

 

 ほほう、失礼な奴やな。後でねっとり締めてやらんと。

 

 具体的には個人演算可能限界だって!

 

 そや、私仕事があるんやった。

 

 逃げたな。

 

 逃げた。

 

 間違いない。

 

 今度から弄るならこの方向だな。

 

 最後の奴誰や!!

 

 コードは――

 

 やめい!!

 

――通信終了――

 

 

「なんか今別の端末開いてなかった?」

 

「気のせいだ。ついでに、演算量次第でどんどん難易度が上がるようにもしている最中だ」

 

「へぇ、出来栄えは隊長副隊長にでも確認してもらおうかしら」

 

「で、上限をどこにするかで迷っていてな。

 具体的にはメモリ使用量を8Tか12Tかで。それによってインストールする筐体も変わるからな」

 

 棒付き飴をカラカラと舐めながらプログラムを更に更新していく。

 ついでにコピペして部隊長のコンソールへとデータを送信しておいた。

 

「まあ、折角だしコンソール使用でいいんじゃない」

 

「了解した、12TBにしておく」

 

 後に誰もが苦戦するゲームをここで開発することになる。

 

 種類はシューティング。ボムに無敵はなく、無敵にはシールドと呼ばれるコマンドを必要とし、三種類のバレットを切り替えて挑むある程度まではお遊びのゲーム。無論立体ゲーであり普通に難しい。一部に安置も用意している優しさまで見せたのだからクリアして欲しいとさえ思う。

 

 やれるものならな。

 

 

「……さて、ゲーマーのヴィータあたりは喜んでやることだろう。

 アップデートパッチも用意しておかないとな」

 

「はいはい、後二分で休憩終わるんだから処理を保存して仕事に戻りなさい」

 

「……これだから日本人は」

 

「この場では規則正しすぎる独逸人がおかしいのよ」

 

 自分のファイルに途中のプログラムもしまい仕事のファイルを開く。

 

「で、次の仕事は?」

 

「ぴったり二分とか……まあいいけど。

 次はガジェットの分析ね。一応技術班のデータを読み取ってから感想とかそういうの上げていって」

 

「了解した。確認してない事象が多そうで助かる」

 

 物理耐久限界と温熱耐久限界が抜けて報告されているのはどういうことだ、と簡単に質問すると禁断兵器に相当するそれらの耐久を検証する価値はない、とのこと。アームドデバイスと炎熱変換資質の魔導師のための情報が足りてないだろう、と説明すると嫌々ながらに検証しておきますとのこと。

 頭が固いこと、融通が利かないこと、さらに仕事に不備が有ることは全て別の話だ。

 この後タイプごとに検証しないと価値がないだろう、と追求すると泣いていた。

 

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