東方新編録 -??????-   作:蒼猫(天音子)

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はぁぁぁぁぁぁあ???
やっと終わりました…(意気消沈)
正直まえがきとして書くことがなさ過ぎるのでとりあえず本編楽しんでください。


1話「外の世界と幻想郷」

------歩いて数刻の時間進み-----

 

小さな、かと言ってまぁまぁの幅に恵まれている道を進んでいいる今。

先程の看板にあった「博麗神社」に向かって俺と…隣の…

 

「おっと。名前を言い忘れていた。僕は森近霖之助、ここから逆方向に行って途中の分岐点を右に、そこに僕の店…『香霖堂』がある。まぁ、大した規模ではないけどちょっとした商いをしているんだ。」

 

「商い…ですか。なんだか、傍から聞くだけでも凄そうなお店に思えますけど。」

 

「いやいや。多分君の世界にもあるだろう質屋やそのような、多種多様に品を売ってる店と変わらないよ。規模にしたって、僕1人で抱え込んで仕事をしてる故に、貧相なお店だよ。」

 

そう、森近霖之助さん。最初に出会った人にして、運の良く男性。オマケに物知りな感じの人だ。

それは見た目を中心とした客観的な部分ではあるが、そうでなくても多くのこと知ってるには違いがなかった。

 

「そういえば…ハル君?だったね。まさか、外の世界から来たというのに案外慌てないようだね。主観的な物言いではあるけど、取り乱すこともなく動こうとすることが出来る。案内する身としては楽だけど、凄いね。」

 

「そんなことないですよ…俺も最初こそは、この目で見た景観が信じられませんでしたよ。こうして落ち着いて向かうことが出来るのも、森近さんのお陰です。」

 

「いやぁ、そう言われると…唯の物売りとしては過大な評価で嬉しい限りだよ。

あ、そうそう。僕の事は気兼ねなく霖之助さんって下の名前で良いよ。お互い、どこまで長い付き合いをするかは分からないけど、気楽な方が良いだろう?」

 

「それなら、気にせず霖之助さんって呼んでおきます。」

そう言うと、霖之助さんは「あぁ」と小さな感嘆の返答した。とは名ばかりで、なんだかんだの喜びを示した。どうしてかは分からないが…あっ、友達がいないとかそういうんじゃ…

「おっと。僕が名前で呼んでもらって喜んでいるのは、決して友達が居ないという理由からではないんだ。もちろん友達と呼べる人は居る。優劣や数を気にすることなんかがないくらいのがね。

ただまぁ、それはあくまで異性の。という付加価値を付けなければいけないけど。」

 

…異性の?いやまぁ、変なところは何一つない。単純に異性の友達ってだけだろうけど…もしや

「おぉっと。何やら君は僕が変態野郎なのではないかみたいな感情を抱いているかもしれないが、これは世の理というか、そういう運の悪さが付随した結果だ。まぁこの辺りは二日も過ぎれば気にならなくなると思うよ。」

「それより僕は、『向こう』が君のことどう思うか…というのがすごく気になるな。」

と、霖之助さんは少し頭を抱えるような趣きを含めて言ってきた。

「まぁ確かに…いきなりまるっきり違う世界から来た異邦人なんて気味悪がられます…よね。」

「あぁ……まぁ、そう思うかもね。けど、君が思うより案外受け入れられると思うよ。その点に関して言えばね。」

「その点?」

俺は自分の言った言葉と霖之助さんの言葉を照らしながら思い返す。

 

 

「…そういえば。さっき『外の世界』って言いましたよね。この手の状況は日常的にあるってことですか?」

今思うと、いきなり別世界の住人が来たとかそんな突飛な現象をあっさり『外の世界』と括るのは、いくらこんなに博識そうな人でもよほど手馴れていなければすんなり通るはずがない。

「そうか、さすがに説明不足だったね。博麗神社に着いてから諸々の話をしようと思っていたけど、先に済ませた方が善いかもね。」

 

 

 

 

「一先ず質問だけど、君はどこから来たんだい?」

「どこって…こことは全然違う、ありきたりな場所ですよ。」

「ありきたりね…まるで、此処は君がいる土地とは随分非常に違う異世界みたいな言い分だね。」

「でも…そうとしか言いようがないんですよ。『幻想的』過ぎて…」

「ほう。幻想的…か。」

それを聞いた霖之助さんは、含み笑いをしながらこう話す。

「それで合っているよ。そう、『幻想的』なんだ。」

「まずはこの世界の名前からだ。此処は『幻想郷』。読んで字の如く、幻想の郷だよ。」

 

「そして君の住んで居た筈の場所…それが『外の世界』。そして、此処ではどのようなことであっても、幻想郷の対義語は外の世界だ。」

「でも、それって変じゃないですか?その、幻想郷を一つの世界の枠に収めてその反対が丸ごと『外の世界』なんて大雑把すぎますよ。」

「確かにそう思うかもしれない。が、それが幻想郷の持つ本質なんだ。」

「幻想郷は外部のあらゆる世界とも対極に存在している。そして『互いに相反している』。例外は基本的にはない。その存在すら互いに認識することはできないんだ。」

「幻想郷にとって、外の世界は存在しないと同義なんだ。そして同様に、外の世界からも幻想郷は存在しない。そういう風に出来上がっている。」

「じゃあ、向こう側に行くことは…」

「出来ないね。そもそも、外部から『幻想郷があります』という事柄、事象すらない。勿論、視認だって不可能だ。」

「逆に言えば、こっちも外の世界を視認することはできない。僕だってまるで外の世界が分かる様に言っているけど、その実完全にわかっているわけではない。」

 

「じゃあ。それなら、俺は幻想郷には行けないはずなんじゃないんですか。俺は摩訶不思議な力とかそんなのありませんよ。」

「そうだね。今の理論の段階では互いを行き来する術はない。」

「そして、その術こそが幻想郷の本質だ。」

「本質…?」

「ああ。幻想郷が外の世界と対極である根源…それが本質であり、同時にそれによって君は幻想郷に連れてこられたんだ。」

「幻想郷と外の世界は…『非常識と常識』という隔たりを持っている。それによって成り立っている。」

「非常識と常識…。それって…」

「幻想郷は、外の世界におけるゴミ箱…そんな表現でも良いかもしれない。ハル君、君はさっき摩訶不思議と言っていたけど、それは君の世界において『常識』かい?」

「いや…非常識だと思います。」

「そうだ。『非常識なんだ』よ。その非常識が此処に集まっている。」

「妖怪や魔法使い、妖精や吸血鬼、鬼や仙人に…神だっている。」

その言葉を聞いたとき、在り得ないと心で思っていたが…その反面妙に確信に満ちた『在り得る』が自分を埋め尽くしていた。

「幻想郷に存在するものの大半は、『幻想』であり『非常識』なんだよ。正確には『外の世界にとって幻想とされた存在』は幻想郷に流れ着いていく。」

「…え?」

「『外の世界で消えた物、忘れ去られた物、存在を否定された物』…それらは逆に幻想郷で対極に存在することになるんだ。」

「それは…つまり」

 

 

 

「君もそうだって言えるんだ。」

 

 

 

「君も「幻想」なのかもしれない。」

 

 

 

その言葉を聞いたとき、全身が消えるような浮遊感と踊る。霖之助さんの言葉が本当だとして、俺は『幻想』になってしまったというのか…?

怖い。怖い。怖い。俺は否定されたのか?忘れ去られたのか?記憶が不鮮明なのも。あんな気味悪いもう一人の俺らしい何かも。俺が『幻想』だからこうなっているのか?

不安だ。恐ろしい。どうなっている。帰ってこれる以前の問題だ。助からないかもしれない。帰ってこれたとして。家族はいるのか。友達だって。クラスメイトだって。初めから存在しなかったのかもしれない。そもそも。どこで生まれてきたんだ。住んでた家の地名は。学校の名前は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の名前は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…どうやら、書き換えられたようだな…』

「ハッ……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どうだい?面白かっただろう?(笑)」

「…へ?」

「いやまぁ、あんなに言ったけど…そんなわけないだろう?」

「えっと…?」

「あんなこと言った後にアレだけど、人がこうしてくるのは時々あるんだ。確かに幻想郷は確固として外の世界と隔たりを持っている。でも人が来るのは大抵それがちょっとした綻び出した時に起きるんだ。」

霖之助さんは、これでもかと大成功した自分の物言いに大興奮していた。

「つ、つまり俺もその類だと…?」

「当り前さ。さっき言ったようなことは人にはあり得ない。」

「は、はぁ…」

ホッとした様な、まだ不安がつっかえて抜け出せないような、微妙な気持ちだった。

正直、ただの手違い侵入とは思えていないというのが心に残り続けていた。幻想郷に来たせいで記憶も曖昧になったとか、その可能性も否定できないが…それだけで片付けられるのか。

「とまぁ。今言った隔たりというのは、綻びがあるんだ。」

「隔たり…別称というか、本来は『結界』と呼んでいるんだけど、それが綻んでしまう時があるんだ。まぁ…大方あの大迷惑妖怪の問題行為が原因なんだが。」

「結界は二種類あるけど、幻想郷の代表的な結界である『博麗大結界』がこの幻想郷の本質の大元なんだが、これを管理しているのがそのまんま『博麗の巫女』。博麗神社の巫女だ。」

「じゃあ、これから行く博麗神社が…」

そこまで言ったところで、さっと霖之助さんは立ち止まった。

「あぁ。今目の前に見えるあの先が…」

 

 

 

 

 

少しばかりの石段を超えて、先には一本威厳の高い鳥居が立っていた。

 

 

 

 

「「博麗神社…!」」




かなり幻想郷に関する説明が準拠かどうか怪しいのですが、そこは確認しながら直していこうと思います。
恐らく…後々にかかわるようなミスはないと思うので…
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