東方新編録 -??????-   作:蒼猫(天音子)

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新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
まさか新年1発目が元旦にいきなり出せるとかいう奇跡ね…((
とりあえず博麗神社は〆て次は人里に行こうと思います。
ではその流れを楽しんで見ていってくださいね。


3話「相方参上」

-----時は同じく博麗神社-----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「……」

 

 

 

…俺は今、何をしているんだろうか。

姿勢は綺麗すぎる正座。隣には場の和風感には似つかわしくない、極端に言えば『魔女』とかそういう呼称が合う洋風の匂いがある女の子が一人。

リボンがトレードのように付いている三角帽子。白と黒の混じった風変わりな服装。髪は金髪の少し…ウェービー?な形をしている。

 

 

……で、俺は何故。

 

「アンタらねぇ…!少しは理性ってのがないのかしらねぇ…!!」

目の前で霊夢から多大な説教を食らっているんだ……。

 

 

「い、いや待て霊夢!元はと言えばそこの男が炎なんか打ってきたから」

「だからって出会い頭にスペルカードを使う脳筋野郎がどこに居るっていうの!?しかも一発目はともかく次にマスタースパークまで撃ち放つなんて正気を疑うわよ!」

「だけど結果的に神社は無事だったんだz」

「それは私の夢想封印で防げたからでしょ!普通だったら半壊で済む程じゃないわよ!」

「お、落ち着くべきだ霊夢!!状況が状況だったんだし喧嘩両成敗というか、ここは落ち着いて考え直すべき」

「アンタもアンタよ!よくもまぁあんなもの防ごうと思ったわね!これで万が一潰されていたらどうするつもりだったのよ!?」

「いや、それはだな…」

「「それは…?」」

 

 

「な、何とかなるかなっt」

「馬鹿かアンタはぁぁぁぁぁあ!!」

 

 

 

 

 

 

1時間経つか経たないかの説教がやっとの思いで終わってから、霊夢は冷静さを取り戻し始めた。

「……はぁ。もう怒るのも面倒になるわよ。」

「おぉ!やっぱり霊夢は優しいな!」

「魔理沙は少しくらい反省しろっての。」

「ま、まぁまぁそのくらいでさ…」

実際のところ説教というか、殆どは霊夢のキレ模様を俺と隣の『魔理沙』という子と二人で止めていた。

当の女の子はというと、この喧嘩の犯人であるのにまったく悪びれる様子はない。

「まぁ過ぎたことは水に流そうぜ!こんなので文句言ってたらキリないだろ?」

「まぁ……ったく。もういいわ。これ以上言っても意味ないだろうし。」

「さっすがだぜ!その優しさには感謝しないとな!」

……まぁ、仲が良い…良いんだよねこれ?

「それにしても…」

「ハル、アンタよくあの攻撃をあの『盾』だけで防いだわね。」

「盾…?あぁ、サークルシールドのことか。とは言っても防げただけ幸運な気がするけどな…」

「当り前よ。受け流すとか、掠めるとかならまだ驚きはしないけど。まさか正面から受け止めるなんてすごい度胸ね…」

度胸…か。確かにそういう『意志』に近いものがなければ防げなかっただろうな。

あの星形のスペルカードだって、見た目こそ可愛げというのが多少なりあったと思うがそれでも当たっていたら軽傷どころじゃなかったと思う。

そういう意味では、今こうして立っていることが不思議だ。

正直、疲労ですぐにでも倒れてしまいそうだよ。

「そうだぜ!名前は知らないけどお前!いきなり炎投げ飛ばすし私のスペルカードを防ぐしで…奴さん何処の馬の骨なんだぜ!?」

「馬の骨って人聞きの悪いことを言うなっての!」

「ま、まぁそう思われるのも無理がないって…えぇっと、名前はハル。立川 ハル。此処の人が言う外の世界の住人だよ。」

「へぇー……。でも、なんでスペルカードを思いっきり使えるんだぜ?何か能力を持っているとか?」

「いや、何も持ってないわよ。あのスペルカードは私が少し前に手に入れた変わり物よ。」

「前?」

「ほら、何ヶ月か前に変な遺跡がいきなり出てきた時があったでしょ。あの時に偶然手に入れたのよ。どうやら能力がなくても使えるように中にその能力そのものが備わっているみたいなのよ。」

「そんなものがあるのか!?なんて勿体ないことを…。ハル!今すぐにでもそのスペルカードをくれ!」

「えぇ!?こんな生命線の物を渡せるわけないって!」

「良く考え直してくれよぉ…!そのアイテムを最大限に有効活用できるのは私なんだぜ…?」

 

と……懇願している魔理沙の頭を、

 

 

 

霊夢は思いっきり殴る。

「まったくアンタは…ハルはこれからしばらく幻想郷で生活しなければいけないのよ?だから最低限の武器に近しい物が必要だってのにこの泥棒野郎は…」

「じょ、冗談だぜ霊夢ぅ…私だって人の大切なものを勝手に盗む程悪人じゃないんだぜ?」

「それならどこぞの『図書館』の書物を持ち出してるのはどう言い訳するってのよ。あきらかに盗人の類じゃないの。」

「あれは『借りている』からセーフだぜ!」

「どこがセーフだこの悪人野郎!」

 

 

 

 

「…というか。」

「霖之助さんは何処に…?」

「あぁ。霖之助さんは私たちが戦ってる最中に緊急の用事ってことで抜け出したわよ。」

「あの人意外と忙しいんだなぁ…」

「まぁ、アイツは私と違ってコソコソ何かしてるからなぁ…仕方ないんだぜ。」

「そういう魔理沙はどうしてこう誇らしげなのか…」

もうちょっとお礼のあいさつの一つや二つをしたかったけど…まぁ、また次の機会に言っておこうかな。

そう言いながら、外を見る。時間はもう昼を過ぎた程度の時間にはなっていた。正確な時間帯は分からないけれども、最初に目が覚めたのが10時くらいだと思うと意外と時間は過ぎていたんだなぁと感じる。

「そういや、私ら飯食ってないんじゃないか?」

「そりゃあ、あんなことしてた時が丁度昼時だったんだし無視するだろうと思っていたわよ…」

その話を聞く俺の腹もすっかり鳴りまくっていた。

幻想郷に来てから数時間とは言えども飲み食いしたのが強いて挙げると霊夢から出された緑茶、詰まる所ほぼ何も食べてはいない。

オマケにいきなり能力を二回も使ったのだから余計に体力を使ってしまっている。だから、何か食べないと流石に行動する気力も起きやしない。

「とは言っても私は少なくとも自分が食べる分しか今日はないわよ。」

「えぇ!?霊夢のことだからてっきり私の分まで用意してるのかと…」

「いつから魔理沙限定の食事処になってんのよ…!ハルに金を渡したのも『人里』で飯を食べるように促すためなのよ。その方が、今後の生活には良いかなぁってね。」

「人里って…そういえばあの看板に書いてあった場所か。」

「そういや、ハルはまだ幻想郷に来て1日も経ってないのか。それなら、私も同行して色々レクチャーしてやるぜ!」

魔理沙は、何故だかに誇らしげな出で立ちで俺と霊夢に言っていた。こっちとしてはさっきのも重なって不安になるんだが。

「アンタに勤まるの?なんか不安しかないんだけど…」

「大丈夫だぜ!私に任せれば明日から一人でも生活できるくらいにはなるぞ!」

「それ、隠さずに言えばサバイバル術のレクチャーとか…?」

…………数刻。

「……さぁハル!!迷っている時間はないぞ!!」

と、魔理沙は強引に俺の手をつかむと傍らに置いてあった箒に乗せ…て…

あれ、『浮いてないか』これ?

 

「あ、バカいきなりそんなもの乗せたら…!」

浮いた竹箒に俺と魔理沙は乗っている。

そして、何故だかこの竹箒がまるでジェットエンジンを搭載するがごとく熱を帯びているのが分かる。というかなんかもう今にでも飛び出しそうにしている。

 

「あ、アノマリササン…?」

「なに不思議そうに見てるんだぜ?人里行くんだから歩いてたら着く前に空腹で倒れるぞ?」

「イ、イヤアノデスネ?コンナコウソクデトビソウナモノイキナリデノレルワケ。」

「さぁ!!一気に飛ばすぞぉ!!」ゴォォォォっと風が舞いながら。

 

 

 

 

 

一直線に飛んでいた。そう、一直線にだ。

実の所、博麗神社側から石段を見ると下に小さな集落らしきものが見える。

これが恐らく『人里』なのだろう。

そして魔理沙はそこ目掛けて箒を飛ばしている。

このまま速度を落とさないのであればその集落に激突するが勢いで。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウワァァァァァァァァァァァトメテェェェェェェ!!!!」

「しっかり掴まってろぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……行ってしまったわ。」

博麗神社にはポツリと霊夢だけ。

「と、とりあえず私もご飯にしようかしら…」

と、博麗神社の台所に戻ろうとした。

 

 

が、ふと立ち止まる。

「……そういえば。」

「ハルの奴、最初は口調が丁寧だったけど。」

 

「魔理沙が来てから結構砕けてたような…気のせいか。」

小さな疑問を捨てて、そそくさと歩き出した。

 

 

-----次回「人の郷、妖怪の郷」…-----




次回はもうお分かりですね?人里で色々とやっていきます。
既存キャラはいっぱい出しますが、この間質問箱に出されたキャラももし出せる余地があるのなら出していこうかと思いますよ。
それでは次回楽しみにしていてください!
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