どうもお久しぶりです、蒼猫さんです。
お話が全く思い浮かばなかったので右往左往してました(というかこの回をどうするか悩みすぎてこの日までズルズルと引き延ばしてしまいました…)
―――――昼過ぎの人里
家から数分、大通りを歩きながら目的地へ向かう。
今日は曇りという曇りのない晴天、自然とあの場所へと赴く足には陽気な足踏みの音が聞こえる。
行き交う人々の小さな波を抜けながら、『私』は歩いていた。
ふと、交友のある里の人が声をかけてくる。
「よぉ、今日もまた『鈴奈庵』にお出かけかい?」
「……はい!新しい『出会い』を探しに行ってきます。」
「ハハハ、面白いこと言うなぁ!」
「そんじゃ、気を付けていきな!」
「おじさんも気を付けて…!」
小さな会話を終えてまた駆け出していく。
そう、今日は出会いの日。
新しい『何か』を見つけに向かうのだ。
私の名前は、心花 祢々(このか ねね)。
人里でひっそりと、穏やかに暮らしている。
元々は山で生活をしていたのだが、少し前に『学び舎』の先生である上白沢慧音さんの協力の下で里で暮らすことになった。
今では、慧音さんの学び舎である寺子屋の手伝いをしながら読書を趣味にして生活している。
今日は特別何か仕事はない、というわけで本という『出会い』を心待ちにしながら貸本屋である『鈴奈庵』に向かうのだ。
少し大きな用水路を橋伝いに渡って、右の方向にあと少し進めばもうすぐだ。
今日は何を見つけようか?
最近は小説を読んでなかったから、今日は趣向を変えてそのあたりを行こうか。
外の世界から来る本は多種多様で、外のことについて書かれた物から、御伽話、小説と色とりどりだ。
ここ1.2週間は慧音さんの所に来る子供向けに童話を読んでいたのだが、外の小説について教えるのもそれはそれで悪くないのかもしれない。
そう思うと、心は濃く光る太陽に照らされて一層弾む。
あぁ、早く。
早く。
早く。
「早く止めろこの小山帽子ィィィィ!!」
「私は一度走り出すと止まれないんだよぉぉぉぉ!!」
「だったら安全運転してくれぇぇぇオェップ。」
「あっバカ!!」
「……ふぇ?」
大きい叫び声。
上から聞こえるその声に顔を向けると。
「アッハァァァァァァア」
「ハルー!?」
上には見たことのある白黒の魔法使いと
見たことない男の人が居た。
居た……というより、『落ちてきてる』?
「ま、まずい!!」
しかも直下で。
私の目の前に。
「ひぇ!?」
男は手からスペルカードらしきものを取り出した。
「頼むからこれで助かってくれよ……!!」
「『サークルシールド』!!君、こっちに来て!!」
ふいに、手を引っ張られて男の胸の辺りに寄せられる。
そして……暗転する。
「……このスペルカード、本当に何でも役に立つなぁ。」
「クッションみたいに衝撃を受け止めるように形を変えれるなんて……」
「うぅ……。」
身体が重い。急に姿勢が変わったことで体がその重圧に耐えきれず
少し立ち眩みのような刺激を受ける。
落ちてきた人の支えもあってか、怪我はなかったけど…
「だ、大丈夫……?」男の人は言う。
「大丈夫です……貴方のおかげで助かりました。」
「よ、良かった……こんなので怪我人出したら最悪だった。」
無事と分かったのか、安堵の表情をしている。
優しそうな人だ、私はふと見えたその顔に思わずにやけてしまう。
そして頭上から、
「おーい!大丈夫だったか!?」
見たことある白黒の人が降りてきた。
「君なぁ……もう少し危険なことになると思わなかったのか?」
「い、いやぁ……。私も出来うる限りは抑えたつもりなんだぜ?」
「怪我人ができるかもしれないレベルが『抑えた』の範疇に入るとでも?」
「うぅぅ…ハルまで霊夢みたいに責めるなよぉ……」
「まったく……。」
それから。
ハル、という名前の彼は白黒帽子の魔女、魔理沙さんに怒り文句を立てていた。
幸い怪我や被害こそなかった……けど、彼としてはその体験自体が頭に来たようで怒りの旗を掲げて魔理沙さんを見ていた。
「あ、あの……」
「「ん?」」
私が顔を伺いつつ声をかけると同着で振り向いた。
「私は何もなかったし、被害自体がなかったのでそのくらいで良いのでは……?」
そう言われてハルさんは少し反省のような顔をしながら、
「……そうだな。俺も少し言いすぎたか。」
「そうだぜ!詫びとしてお菓子の一つや二つ……」
「魔理沙さんはちゃんと反省してください。」
「ぐぅぅ……皆して責めるなよぉ……」
砂を払いながら、彼は立ち上がった。
「とりあえず、何処かでご飯食べないとな。」
「それなら、美味しい蕎麦屋さんを知ってますからそこへ案内しますよ?」
「お、ありがとう。えーと君は……」
「祢々です。心花 祢々。」
「祢々か……よろしくな。」
「はい……!」
こうして私と魔理沙さん、ハルさんの三人で鈴奈庵の近くにある蕎麦屋さんに行くことになった。私自身食事はとったけど、この二人の凸凹具合が危なっかしくて見てられないような、ついていくだけでも面白い場面が見れそうな好奇心に駆られて同行している。
どうやらハルさんは幻想郷の外から訪れたらしく、魔理沙さんに案内されていたそうだ……案内の割には随分と暴れ馬っぽい感じだったけど。ともかく一通り案内してもらってから、香霖堂で暫くお世話になるという。
「来てから1日も経過してないのに、散々な展開ですね。」
私は心中お察ししながら呆れ顔で魔理沙さんを見る。
「その何割かは隣の山帽子が原因だけどね。」
彼も呆れた顔で魔理沙さんを見る。
「いやいや、そんなに私の所為にするのは酷くないかぁ…?」
「所為というか、元凶そのもの感はあるな。」
「そっちのほうが酷いぜ!?」
「実際、ハルさんにスペルカードを使ったというのは事実なので充分アウトです。」
「あれはハルが私に攻撃してきたから反撃しただけで…」
「だからって間髪入れず攻撃してくるのはさすがになぁ…」
…ここまで来ると、安い意地の張り合いだ。
「…いい加減してください、お二人とも。」
「「お、おう…」」
「積もる話はご飯でも食べながらにしないと、たどり着くことすらできなさそうですし…」
「む……それは一理あるな。」
「わ、私はそこまで意固地じゃないから気にしないし…」
「貴女は気にしてください。」
「ふぇぇ……」
今回からはリア友兼、創作助手からいただいたアイデアキャラをお話に盛り込みました。
どんなキャラになるのか私も想像付きません。というかこの子出すのに何年かかったんやと……
月日も大分経ったので設定の粗がすごく、たぶん二日以内に修正されます()