アクセル・ワールド~蒼き閃光Ⅱ~   作:ダブルマジック

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Acceleration Second30

 世界から発生する音が消失し、無機質なオブジェクトとほぼ唯一の光源である満月に、その光によって作り出された底の見えない真っ黒な影で構成される《月光》ステージ。

 音を発する存在はこのフィールドにダイブしたバーストリンカーのみである中で、なんとも言えない険悪な雰囲気が対戦者である2人から発せられてしまっていて、ギャラリーとして入ったテルヨシ含めた全員がその両者の割り込めない空気に圧されて沈黙。

 異常な緊張感が張り詰める空間で《エピナール・ガスト》ことサアヤと《シンデレラ・コントラリー》は沈黙を破って言葉を交わす。

 

「この決闘にこのステージ属性なんて、運命とは残酷なものですわね」

 

「はっ? わけわかんないこと言わないでよ」

 

「何をおっしゃいますか。憎たらしいあなたの2つ名《月下の舞姫》はこの月光ステージが由来だと聞き及んでおりますわよ」

 

「……ああ、そういえばライダーが昔にここでそう呼んだのが定着していったっけ」

 

「でしたらまさに僥倖と言えましょう。その由来のステージであなたをコテンパンに打ちのめして差し上げれば、猪突猛進がますますお似合いになりますわ」

 

「まだ言うかこのお姫様は……」

 

 対戦が始まり対面してすぐに新たな賭け事もした両者だが、仕掛けるタイミングを探るように会話をするので、ギャラリーは始まってしまえば勢いで歓声をあげられるのにと思いつつ、まだ重苦しい空気を払拭してくれない両者に「早く始めてくれ」と念のようなものを送る。

 それが届いたのかどうかはわからないが、挑発されたサアヤがやれやれといった雰囲気を出しつつも、やっぱり怒りのボルテージは確実に上げていたので、先に仕掛けたのはサアヤだった。

 

 扇子型強化外装《ブレード・ファン》を重量がないかのように振るってシンデレラに横凪ぎの一撃を放ったサアヤのスピードはなかなかのものだった。

 しかしシンデレラとて挑発しておいて先制に備えていないなどあり得ないため、サアヤの接近にも冷静に距離を保って回避に動き、動きにくそうなアーマースカートをものともせずに華麗なステップ移動で踊るように避ける。

 シンデレラは強化外装を持たず、攻撃はほぼ素手による掌打がメインで、たまにやってくる蹴り技も侮れない。

 防御も回避が主体で、テルヨシもアーマースカートに隠れた足のせいで挙動が読みづらくて空振りさせられることが少なくない。

 と、そうしたことを聞くとシンデレラが示す色が間接攻撃に特化している黄系統なのかと疑問が生じるところだ。

 

「おほほほほっ!」

 

「ああ! 腹立つ!」

 

 シンデレラの体重移動すらフェイントに使うステップ回避に翻弄されるサアヤは、すでに10回ほどはブレード・ファンを振るっているが、未だに掠りすらせず、余裕の表れか高笑いをするシンデレラにさらにイライラが募っていき、これは大振りするのも時間の問題かと予想。

 しかしそれよりも早く回避をしながらにサアヤを誘導していたっぽいシンデレラは、踏み込みから振るわれたサアヤの一撃を紙一重のバックステップで回避したのと同時に、自分だけが建物オブジェクトの影の中へとすっぽりと入ってその姿を眩ませ、目の前にいるはずなのに全く見えなくなったシンデレラにどうすべきか咄嗟に判断ができなかったサアヤがブレード・ファンを盾に構えた瞬間。

 闇の中からシンデレラの右手だけが鋭く撃ち出されてブレード・ファンをすり抜けて胸部装甲に強打を浴びせ、追撃の左手も繰り出されたが、さすがにそこはバックステップで距離を取ることで回避し、シンデレラが影の中から出てくるのを警戒しながらに待つ。

 シンデレラの強みの1つは、どんな属性のステージでも順応し、ほぼ安定した戦術と勝率を誇ること。

 もちろん苦手なステージもあるので、安定した勝率というのにもバラつきがあって、各ステージで集計した勝率でも最低は5割くらいと本人が話していたのを思い出す。

 意外にもファーストアタックを成功させたのはシンデレラで、余裕の態度で歩いて影の中から出てきたシンデレラに対して、サアヤのギアが1段階上がったのが遠目からもわかる。

 サアヤも猪突猛進と呼ばれる程度には感情に流されやすいが、本当の強者を相手にした時には集中力の上がり方がちょっとおかしく、自分の思い通りに事が進まない状況になると逆に冷静になってギアを段階的に上げていく。

 それ故にスロースターターになりがちだが、全開レベルのサアヤなどテルヨシが相手にしたくないほどには超強いので、如何なシンデレラでもギアの上げすぎには注意しなければならないだろう。

 まぁそれだとシンデレラ的には意味のない決闘ということになるから、意図的にサアヤのギアを上げさせた節もあるし、何にしても対戦はここから苛烈を極めることは確定的に明らか。

 何よりもあのシンデレラに必殺技ゲージが1割でもチャージされてしまったのだから、サアヤは気を付けなければならない。シンデレラの恐ろしい効果を持つアビリティを。

 

 集中力が上がったことで無駄な動きをしなくなったサアヤは、シンデレラを近づけさせない戦術に切り替えてブレード・ファンを展開剣へと変化させ、両手に持った2本の展開剣に直列で連動させたリーチ重視の形態を取る。

 質量に影響されない連動操作による長大リーチの斬撃は、今のテルヨシでさえそのリーチに見合わない振りの速さに回避が追いつかずかなり強引な接近を迫られる。

 《逃走王》のテルヨシがそうなのだから、回避主体とはいえテルヨシよりは劣る動きのシンデレラは、当然ながらそのリーチと速さに悪戦苦闘となり、ジリジリとHPゲージを削られるも、体勢まで崩される前に逃げるように建物オブジェクトの影の中へと待避して斬撃の嵐を止める。

 

「甘い!」

 

 だがサアヤもこの月光ステージで名を馳せた経歴を持つことから、影の中であろうと単に見えないだけなのがわかっているため、展開剣を1本の両手持ちに変えて超長大リーチの展開剣で影の外から豪快な凪ぎ払いでシンデレラのいる影を一閃。

 

「甘いのはどちらでして!」

 

 サアヤの剣が影の中へと突入した瞬間、その影の中からサアヤの動きは見えていただろうシンデレラは、そっくりそのまま言葉を返してみせ、サアヤの剣は直後に影の中を一閃し横から抜ける。

 が、サアヤの方には手応えがなかったようで、テルヨシの耳にも剣が当たったような音は捉えられなかった。

 その代わりに声で誤魔化してはいたが、叫ぶのと同時に影の中で別の物音がしたので、おそらくは影の中でジャンプして建物オブジェクトの壁を蹴ってサアヤの剣を回避したと思われる。

 それを証明するようにサアヤの剣が通り過ぎてからカツンッ! とピンヒール型の足が地面を捉えた音がしたので、サアヤもすぐに剣を折り返して追撃に出る。

 着地直後なら、また壁を蹴っての跳躍は難しいだろうから、別の回避方法でくるかなと予想してみるが、それよりも攻め気だったシンデレラの行動は大胆。

 まさかの着地直後から迷うことなくサアヤに向かって前進していたようで、剣が影の中へと侵入するよりも早く影から出てきたシンデレラは、まだ5mほど離れているサアヤに届く前に剣が当たると見るや、恐ろしいまでの柔軟性で両足を前後で開脚して体も後ろへと反らし姿勢を低くすることで回避。

 まるで新体操の技のようで魅入ってしまう美しさがあったが、サアヤはそれに見惚れている場合ではないので、再び空振りした剣を即座に立ち上がってきたシンデレラに合わせて手元へと戻して並列にして前方を遮る盾を展開。

 

「ここッ!」

 

 しかし接近したシンデレラはその展開剣の盾に生じた隙間へと自らの右腕をためらいなく突っ込んでその先のサアヤの胸部装甲に触れる。

 

「《リバース》!」

 

 決して攻撃力があったわけではないその接触でサアヤにダメージが発生することはなかったが、この上なく危険と判断して飛び退こうとしたサアヤより早くシンデレラが何らかのコマンドを発声し必殺技ゲージが減少。割り込みをかける。

 すると後ろに下がろうとしたサアヤの体はその意に反してまさかの『前進』をしてしまい、向かってきたサアヤに盾の隙間から右腕を引き抜いたシンデレラは、その身を屈めて低空の足払いで転倒させ、前のめりになったサアヤはバランスを崩して前へと倒れてしまう。

 

「ッ……急すぎよこれ!!」

 

 完全に意図としない転倒をさせられたサアヤだったものの、起きた現象に関しては理解しているので混乱は少なく、すぐに立ち上がろうとするが、完全に立つ前にシンデレラの追撃の蹴りが炸裂し、辛くも展開剣での防御は割り込ませたが、再びバランスを崩して尻餅をついてしまう。

 

「調子に乗るな!」

 

 いいように転がされて流れがシンデレラに持っていかれそうになったところで、古参の意地がそれを阻止しようと体を動かし、展開剣を再び超長大剣へと変えて迫るシンデレラの腹に切っ先を当てると、展開剣が次々とシンデレラの体を押し返して直列になろうと伸びていき、16本全てが伸びきった頃にはシンデレラの体は15mを越える距離にまで離されて建物オブジェクトに突き飛ばされていた。

 

「……便利な扇子ですことね……」

 

 ダメージも切っ先の連続ヒットのおかげで2割も減少して、ダメージの上ではほぼ五分に戻った。

 しかしそれによってシンデレラの必殺技ゲージは3割ちょっともチャージされてしまったので、そのことには危機を脱したサアヤも微妙な雰囲気を醸し出し立ち上がる。

 

 先ほどの攻防でシンデレラが叫んだコマンドは必殺技の発声ではなく、あるアビリティの発動に必要なコマンド。

 《反転(インベート)》と呼ばれるそのアビリティの効果は、対象の体に接触した状態でリバースのコマンドと必殺技ゲージの10%を消費することで『対象のワンアクションを反転させる』というもの。

 わかりやすく説明するなら『前進する』アクションを『後進する』アクションにしたり『拳を突き出す』アクションを『拳を引く』アクションに反転してしまうということ。

 厄介なのはこの『ワンアクション』が『連動したアクション』にも影響を及ぶすため『走って近づく』アクションにも『走って遠のく』アクションとして適応されてしまうので、アビリティを使用された場合は『首を振る』などの単純なアクションでピタリと1度停止して効果を打ち消さなければならない。

 首を振って止まらずに次のアクションに繋いでしまうと、連動したアクションと見なされてアビリティの効果が消えないので、1度『きちんと止まる』というのが肝になる。

 だがこのアビリティを割り込まされる脅威は、対戦経験があればあるほど理解できるもので、たとえ接触とコマンドを必要とするアビリティといえど、発動されればそれだけでシンデレラにとって無駄な動きを強いられて隙ができた敵になってしまうわけだ。

 この隙に追撃し必殺技ゲージをチャージし次のインベートへと繋げて隙を作り出し追撃し、とそうなってしまえばもうシンデレラの独壇場にして悪魔のようなハメ技が完成してしまう。

 シンデレラのアバター名にあるコントラリー。4大ダンジョンの名にもあるこの単語には『反対』『正反対』という意味があるのと同時に、意に沿わない者。『天の邪鬼』という意味にもなる。

 

「ホント、間接攻撃は正面突破が効きにくくてやりにくいわ。テイルと戦う方が万倍くらい楽よ」

 

「黄系アバターには誉め言葉ですが、それはそれでテイルには酷い言い様ではないかしらね……」

 

「そうだそうだー」

 

「アンタはどっちの味方なのよ! 黙って応援しなさい!」

 

「すまんガッちゃん。この対戦、オレにとってはどっちが勝ってもいいから正直どっちも応援してる」

 

「「どっちつかずの男(殿方)はキザなだけ(ですわ)ね」」

 

 そんなシンデレラの対人性能の高さと厄介さには真っ向勝負が性に合ってるサアヤは露骨に嫌そうにするが、黄色系統のアバターはそういう嫌がることをするのに特化したアバターなので嫌味にもならず、何故かテルヨシに飛び火しておかしなことになる。

 本当にこの対戦の結末がどうなろうとテルヨシ的には不変の結果しかないので、女同士ということもあるから贔屓は良くないかなと思っていたのに、正直なテルヨシに対して何故か息ピッタリでツッコんでこられて崩れ落ちる。

 ──こ、こんなことで対立してる2人が意気投合しないでください……

 

 それはともかくとして、互いのHPゲージは残り7割前後といった具合で持ち味も出てきたところ。

 しかし両者がたったの一撃から勝負を持っていけるほどのポテンシャルと戦術を持つことから、すでに対戦は中盤を越えたところに来ているのは間違いなく、3割の必殺技ゲージを持つシンデレラに関しては、インベートを連続で攻撃と一緒に撃ち込んで更なる行動制限を強いることができるのは悪夢。

 自慢ではないがかつて1度だけ必殺技ゲージが満タンの状態から『14連続インベート』を撃ち込まれて頭がこんがらがったまま敗北した経験があるテルヨシとしては、あれが2連発以上になる恐怖を誰よりもわかっていると自負してる。

 さらにまだシンデレラには黄系らしい必殺技も存在し、使い勝手も良いので、インベートと同じでいつ使われても厄介だ。

 

「《スラッシュ》!」

 

 そのどちらにせよ、テルヨシが考えるサアヤの戦略は1つしかなく、接触が必要なインベートも、直接的な攻撃力はない必殺技も間合いに入れなきゃいいので、中距離戦で失敗した先ほどの経験を活かして、今度は自分が一方的に攻撃できる近接のリーチを維持するスラッシュを使い、二刀流の両手の剣に並列させた4本の剣で剛爪を模し、残りの6本が後ろで控えて蹴りに連動して直列に動く伸びる斬撃に対応させる。

 

「本当にっ! 応用力がありすぎますわよ!」

 

 サアヤがレベル7になったことで得た分割連動操作は、日に日に磨きがかかってきて応用性もかなり柔軟になってきている。

 それにはさすがのシンデレラも悪態をついてリーチから逃げる回避に動き、いつ直列になって襲ってくるかもわからない剛爪と蹴りに全神経を集中させて隙を探し始めていたが、そうして選択肢を与えて考えさせ、動きが鈍ったところで一気に畳み掛ける。

 それを可能にするだけの集中力を引き出したサアヤに守りの意識は全くない。

 それこそがサアヤの戦闘スタイル。この辺は本当に黒雪姫に似ているが、要は『攻撃は最大の防御』を実践してみせているわけで、相手に反撃などさせずに勝負を決めにきたサアヤのプレッシャーは対峙したシンデレラだけでなく、ギャラリーでさえ息を飲むほどに苛烈で圧倒的。

 そのプレッシャーにわずかに圧されてしまったシンデレラは、得意のステップ回避にほころびを生んでピンヒール型の足が地面を捉えきれなかったのか、バックステップの終わりと共に膝が折れて転倒しかける。

 しかしそこで倒れずに右手だけを地面について体を跳ね上げて持ち直したシンデレラのリカバリーは無駄が最小限になっていた。

 だがそれでも、その生じたわずかな隙を見逃すほどサアヤは甘くない。

 リカバリーに成功した直後で余裕のないシンデレラの胸部装甲を狙い澄まして放たれた右手の剛爪を直列に伸ばした一撃は、勢いそのままにシンデレラの装甲を突き貫き穴を穿つ。

 HPゲージもガガンッ! と3割も削られてそのダメージが痛烈だったこともわかるが、貫通したことで展開剣がシンデレラの動きを阻害し回避にも動けない状況でサアヤが止まるわけもなく、間髪入れずに左手の剛爪が刺突となって命中率の高い腹へと穿たれる。

 

「肉を、断って……」

 

 再びズガンッ! とシンデレラの体を貫いたサアヤの一撃で2つの穴が空いたシンデレラのHPゲージは残り2割を切ってしまい、たとえ残っても痛みによる硬直で止めを刺されてしまうだろうと、ほとんどのギャラリーは思った。

 テルヨシも、目の前にいるサアヤすら確信に近いものを持っていたからこそ、サアヤの追撃を受ける前に自ら前進して攻撃を受けながら間合いに入り込んだシンデレラの奇策には対応が遅れる。

 

「リバースッ!!」

 

 その遅れはシンデレラにインベートを撃ち込むだけの隙を与えて、動きが反転させられたサアヤはやはり咄嗟に展開剣を手元に戻したり、シンデレラを攻撃することさえもできずに変な動きを強いられる。

 その動きの間にサアヤの両手から手刀で展開剣を叩き落として、続け様にインベート付きの掌打でサアヤを後方へと吹き飛ばして体から展開剣を抜き、転倒を食い止める動きが反転して完全にバランスを崩して倒れるサアヤに3発目のインベートを撃ち込みに接近。

 

「……《ジェノサイド・カッター》!!」

 

 完全に流れがシンデレラに向いてギャラリーが沸き上がった瞬間、インベートの効果が切れて再び撃ち込まれるまでの間に背中にクロスして収めていたブレード・ファンの両端を握ったサアヤは、インベートが撃ち込まれるのとほぼ同時に抜き放って目の前でクロスさせ必殺技発声。

 直後、倒れるサアヤをマウントしかけたシンデレラが、後方から回転しながら襲い来る展開剣に気づいて飛び退き、初めて地面を転がりながらの全力回避で16本の展開剣から逃げ延びる。

 

「あそこから逃げさせられます……のぉ!?」

 

 後先も考えない全力の回避。

 食らえば間違いなく敗北していただろう一撃からの生還はシンデレラの今日一番の隙となってサアヤに勝機をもたらし、元の扇子に戻ったブレード・ファンを持ったサアヤはインベートをすぐに打ち消して立ち膝の状態から、

 

「《ブラスト・ゲイル》!!」

 

 今度は横倒しの竜巻を発生させる必殺技でシンデレラを追撃し、その範囲から逃げられなかったシンデレラは、竜巻の勢いに呑まれて後方へと吹き飛び、建物オブジェクトの壁へと激突しその残りのHPゲージを消失させたのだった。

 

「はぁ……はぁ……ホント、アンタのアビリティは大っ嫌い。でも、ここぞって時のアンタのガッツは、嫌いじゃないわよ」

 

 勝利の余韻に浸るわけでもなく、ギャラリーの歓声を浴びながらのサアヤは、近寄っていったテルヨシにだけ聞こえそうな声でシンデレラを称賛するが、どうせなら聞こえるように言ってあげればいいのに思う。

 それを口にできないテルヨシもヘタレではあるが、とにかく対戦には勝ったサアヤがドヤ顔してそうな感じでテルヨシに向き直ってくれる。

 しかしながらテルヨシはその結果はどうあれ、また面倒な案件が増えたことを告げねばならなかった。

 

「勝ったのはいいんだけどさ。シンデレラを迎え入れた場合になるレギマス。オレ、肝心のレギマスの証を持ってないんだけど」

 

「………………あっ」

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