Acceleration Second72
──さて、どうなるものかね。
7月7日、日曜日。《ISSキット》の本体を破壊してから初めて行われることとなった《七王会議》の場にギャラリーとして入ったテルヨシは、議場となる場所へと向かう最中に会議の行方についてぼんやりと考える。
まだ《加速研究会》を攻撃するには材料が色々と足りないので、今回はまずISSキットが効力を失ったことの確認と、事前に話はしてきたので《ネガ・ネビュラス》がISSキット本体の破壊をしたことにして報告済み。
ここに《プロミネンス》や《メテオライト》が参加していたことと《災禍の鎧マークⅡ》の存在は含まないとしたから、テルヨシは黒雪姫達があれこれ言われるのを初見のように振る舞う必要がある。
それから加速研究会の表の顔である《オシラトリ・ユニヴァース》の、今回もおそらくは《アイボリー・タワー》が出てくるが、その動向にも目を光らせ、安い挑発に乗らないように気をつけなければ。
実際、会議に向かう前に謡が感情的になりやすいハルユキに対して「絶対に挑発に乗ってはいけない」と幹部達から念入りに注意をしてきたと聞いている。
黒雪姫とフーコもいるし問題はないだろうが、そこまで念入りに注意されるハルユキには同情しつつ、残る1つの懸念についても考える。
あの激闘の日曜日を最後に姿を見なくなった《シーバ・カタストロフ》がこの会議に出てきてくれるのか。
もはや《ウルフラム・サーベラス》と同様に加速研究会に人質に取られる形となってるカタフだが、たった1人で立ち向かっていった彼の安否は重要な案件だ。
それら全ての要素を込みで会議の着地点をどうするか。ここが重要になってくるわけで、黒雪姫達がやってはくれるが、オシラトリに話の主導権を握らせてなあなあで終わらせることだけはあってはいけない。
「よっと。みんな元気ー?」
「……お前はホントにブレねーのな」
「褒めんなよナイト」
「適当に流せば良かったのに、ナイトもお人好しね」
「くっくっ。そうは言いますが、青の王が反応しなければ誰かしらが反応するまでやめませんよ、ああいう類いの輩はね」
とまぁ色々と考えてもテルヨシには基本的に発言権はないし、規模が大きいバトロワ祭りだからそこでの変化を報告する義務があるだけ。
そんな立場でも会議が終わったらやることもあるので、内容に関してはこっちでも注意しつつ上手くやることにして、今回の議場に到達して早々に軽快な挨拶をかます。
それにはピリッとした空気を作り始めていた議場が一瞬で霧散して深いため息が周囲から漏れて、すでに到着していた黒雪姫達からも冷たい目を向けられてしまった。
どうせ始まったら真面目になるんだから、今からピリピリしても仕方ないだろとアイコンタクトで返しつつ、すでに王達は全員が顔を揃えているのを確認。
あと来ていないのは、やはりカタフだ。
主催である《ブルー・ナイト》にはすでに誰が来るか連絡はいってるのだろうが、男のことで自発的に動こうとするテルヨシなど不自然極まりないのでここで聞き出すようなことはせずに、いつも通りに場を困惑させてから『外野A』として床に座り込む。
そこから30秒程度『外野B』の到着を待っていると、ちょっとキャラに入ってそうな笑い声が後ろから聞こえてきて、初めてでもないその声に振り向いてみる。
「フシシシ……まさに壮観といった光景であるな」
中世の時代の海賊の船長をモチーフにしたような淀んだネズミ色のアバターデザイン。
羽根を突き立てたキャプテンハットに右目を覆う眼帯装甲もいかにもな感じだが、スマートな体格から伸びる腕は左右で4本となかなかの異質だ。
《ボスポラス・フォグ》。活動戦域は基本的に葛飾区周辺だが、墨田戦域のバトロワ祭りには割と積極的に参加しているらしく、レベルも7ということでカタフの次点の代表候補としては納得のいく人選。
「フォグ君、お久しぶりですねぇ。くっくっ。相変わらずその笑い方は愉快ですよ」
「これはこれは黄の王もお元気そうで何より。フシシシ……ピエレットも召集に感謝する」
「なーのでーすかー?」
だがこれでカタフが欠席したことは明白となり、かつては《クリプト・コズミック・サーカス》の幹部だったというフォグが今回はその繋がりから召集されたことがわかる挨拶を2人とする。
どこか特徴的な笑い方は黄のレギオンの方針なのかと疑う独特な空気を持つ《イエロー・レディオ》とフォグは面白いが、今回はレディオがユニコ並の小柄なF型アバター《レモン・ピエレット》を連れてきた理由もなんとなく見えた。
ピエレットは名前の通りレモン色の装甲色で大きなポンポンのついた三角帽型の装甲やレオタード装甲が特徴のサーカスの玉乗り少女を思わせる姿で、レディオと並ぶとサーカスの団長と団員感が強い。
「ほいナイト。《キリンチョ》が来たから質問。カタフの欠席の理由は?」
「俺も本人から聞いたわけじゃねーが、リアルの事情があるとからしい。まぁ日曜日だし、そういう日もあるわな」
「お、おのれ《レガッタ・テイル》ぅ……私のことを公でそう呼ぶなとあれほど……」
「まぁまぁ怒んなさんなキリンチョ。それとも《フォグりん》とかの方がいいの?」
「普通に呼べんのか貴様は!」
それはそれとして現れたのがフォグならばテルヨシでも自然とカタフ欠席の理由をナイトに聞けるので、すかさず挙手から質問を飛ばすと、ナイトも直接ではないがリアル事情と聞かされていたことがわかる。
本人からではないということがきな臭いが、逆にこの場に来なかったことで『加速研究会の側についた可能性』がぐっと低くなってくれたのは不幸中の幸い。
最悪なのはこの場に平然と現れてテルヨシ達と敵対の意思を見せてしまうことだったからだ。
どのみちカタフに関してはこれ以上のことは今のところわからないし、下手に探れば面倒なことも起きてしまうかもしれないので、フォグとコントをしてから腰を落ち着けて、ようやく全員が揃ったことでナイトも会議を始めてくれた。
「まず、各レギオンとバトロワ祭り主催の調査報告から聞こうか……いや、逆に、こう訊ねた方がいいかな。誰か、この1週間で、まだ力を使えるISSキット・ユーザーを確認したやつはいるか?」
その最初の議題はやはりISSキットに関してで、ほとんど確定していることながら確認作業のように質問したナイトに手を挙げる者はなし。
この確認のために会議の時間はいつもよりも遅らせて、バトロワ祭りも午後2時にすでに終えてテルヨシとフォグもフィールド全域を見てきていた。
実際にキット・ユーザーとなっていたリクトの無事も確認していたので、今さらそこに疑いの余地もなかったが、改めて他のところでも同じ結果が出て安堵する。
「なら、いちいち個別の報告を聞くまでもないな。あの目玉……ISSキットは、本体が破壊されると同時に、1つ残らず消えた。俺たちに黙ってミッドタウン・タワーに
「その言われ方は心外だな、ヴァンキッシュ。前回の会議で我々が受けた要請は、《シルバー・クロウ》が《理論鏡面》アビリティを習得し、その力で《大天使メタトロン》のレーザーを防御すること──だったはずだ。実際の攻略作戦にお前たちの承認が必要だとは聞いていなかったぞ」
その結果を受けて黒雪姫の報告が真実でひとまずの脅威が去ったことを告げるナイトだったが、現在でわずか7人のレギオンがまさかそんな大それた作戦を実行して完遂してきたことにも言及。
実際にはその倍の人員──シズクも含めている──で事には当たっていたが、そこは伏せる形なのでテルヨシもユニコ、パドも沈黙し成り行きを見守る。
そうして平然と言ってのける黒雪姫に対して、無謀とも思える特攻にナイト達も半分は呆れて言葉を交わしていくが、メタトロンを《地獄》ステージ以外で倒した話が持ち上がり、レアなアイテムでもドロップしたのかと雑談じみてきたところでふと、視線を黒のレギオン側に向けて、ちょっと気になっていたものがピコピコ動いているのを観察。
どこか焦るような雰囲気もありながら、約束通りに直立不動のハルユキだが、その左肩の辺りに紡錘状の本体に輪っかと羽のついたアイコンが存在している。
何かのアイテムのようだが、なんとなくそれがナイト達の話に反応している、ような気がしないでもないと感じつつ、どこかで見たような気もしてくる。
「──ともあれ、ISSキットのアウトブレイクが水際で防がれたことと、そいつがネガビュの手柄であることは間違いないんだ。そこは素直に認めておこうぜ」
「だからって、3年前の裏切りが帳消しになるわけじゃないけどね」
その引っかかりについてを考える前に会議の方が一段落しそうな空気になって、ネガビュの功績を認めるナイトの発言に《パープル・ソーン》がツンツンな感じで付け足してISSキットの件は終了。
となるはずだったが、切り上げられる前に意識しないと存在感すら薄い《アイボリー・タワー》が挙手して発言許可を取る。
「東京ミッドタウンのISSキット本体が黒の王によって破壊された件、そして全てのキット端末が非活性化された件は了解しました。しかし、それでめでたしとはなりませんよね。事件の黒幕だという加速勉強会……いや研究会でしたか、その連中についてはどのように対処するのです?」
白の王の全権代理という立場ながらに発言許可を取る律儀なところは好印象だが、事これに関しては真相を知る側からすれば神経を逆撫でするだけの発言になる。
目的としては今後の大レギオンの行動方針を決定させた上で対策を練るための情報の引き出しと意思統一の有無。
それとテルヨシ達への精神攻撃も含まれているが、自制くらいできる準備はしてきたテルヨシ達がその挑発に乗るわけもなく、証拠もなしに噛みつく者は誰もいない。
「ちょっとあなた、代理だからって他人事みたいな言い方しないでよね。そもそも、ISSキット本体が置かれてた東京ミッドタウンはオシラトリの領土内だよね。なら、あなたのとこが最初にどうにかするべきだったんじゃない? なのに偵察はグレウォ、攻撃はネガビュに丸投げしておいて、そのうえ加速研究会とやらの始末までつけさせようってわけ?」
その代わりに噛みついてくれたのが意外にもソーンで、まるで自分達の認識の外からの物言いのアイボリーに筋の通った意見を述べる。
自分達がその加速研究会なのだから不干渉を決め込むのは当然だが、テルヨシ達に噛みつかれるよりも面倒な相手に噛みつかれたアイボリーは、それでもまだ用意はあったか焦りも見えない声色でのんびりと話す。
「そう言われましても、エリア境界線が見えない《無制限中立フィールド》での出来事ですからね。《オーロラ・オーバル》さんと違って、我々は無制限フィールドでの支配権を主張していないのですよ。事実、《グレート・ウォール》さんやネガ・ネビュラスさんの、港区エリア内での活動には一切干渉しなかったでしょう?」
長々と話しはしたが、まとめると何もしなかったということに他ならなく、ソーンも反射的にツッコミつつ、自分達が支配権を主張してるのは《上位ショップ》での衝動買いからの全損を抑制するためと説明。
それに過保護だなんだと噛みつくアイボリーもアイボリーだが、不干渉よりよっぽど良いだろと副官の《アスター・ヴァイン》が話を戻して、言い出したからには何か建設的な意見を述べろと言う。
「私もできればそうしたいのですがね。残念ながら、加速研究会とやらについては何の情報も持っていないので、意見の出しようもありま……」
「アイボリー。あんま場を乱すだけの発言すんなよ」
それにさえ何も出せないと躱すアイボリーには、さすがにイラッとしたテルヨシは、挑発に乗るわけではないがアイボリーの姿勢に警告をすることにする。
「そんなにサラサラとソーン達に返せるなら、自分が切り出した話にも事前に意見を用意しておくのは義務に近い。その考えさえ放棄して丸投げするなら、お前に全権代理なんて立場は相応しくもない。次からコスモス連れてこいよ。お前じゃ話にならん」
「珍しいなテイル。お前が声を荒らげるとは。だが言っていることはもっともだぞアイボリー。これは会議なのだから、意見を引き出すだけの役目に徹する者はただの人形と変わらん。白の王の全権代理を名乗るならば、その白の王の顔に泥を塗るような行為はしたくはなかろう?」
テルヨシがでしゃばることに違和感がないタイミングを選んだつもりだが、やはりどこか割り込んでくるな的な空気は孕んでしまっていたため、それを緩和するように黒雪姫が混ざって賛同しアイボリーを糾弾。
これにはさすがのアイボリーも下手に逆撫でする発言をすれば他の王達からも『次回からはコスモスの参加を強制』なんて意見が出かねないため、挑発に乗らずまともなところに噛みついてきたテルヨシに少しだけ視線を向けてくる。
「……場を乱すつもりも白の王の顔に泥を塗るつもりもありませんでしたが、確かに私の言動には些か配慮が足りなかったようですね。次からはその辺にも考慮した上で発言させてもらいます。失礼しました」
そうした謝罪をするしかなくなったアイボリーはそれでもしかし、自分の意見と言うことを述べることなく口を閉ざしてしまい、そこに突っ込んでくるように仕向けてくる。
そうすると今度は噛みついたテルヨシ達に何かないのかと切り返されるのは目に見えてるので、そこには乗らずに議長であるナイトに視線を向けてやれば、険悪な空気がいくらか和らいだところでやれやれな雰囲気のナイトが口を開く。
「あんま喧嘩腰で話すのは止めようや。あとはテイルも、口を挟むならプロセスは守れ。お前も場を乱す発言をしてる」
「言い訳はしねぇよ。悪かったな、皆さん方」
立場上で冷静でなければならないナイトだが、性格的には本来なら割と好戦的な方のナイトだからこそ、その言葉には圧力が生まれる。
そんなナイトの注意に平静を装って謝罪したテルヨシだが、目的自体は達成できたのでこれ以上は黒雪姫やユニコに任せようとその口を閉ざす。
ここでテルヨシがしたかったことは、アイボリーに会議の主導権を握らせるチャンスを少なくすることにあって、今回のことで今後、アイボリーは何か発言する際には必ず何かしらの意見を用意した上でしなければならなくなったので、今回のように『何もありません』が通らなくなったのだ。
「フシシシ……王達の前で我を通す胆力、見事であったぞ」
「たまにグダるのよね、あの人達。まっ、中身はオレらと変わらない中高生って証明でもあるんだけど」
「王などと持ち上げる必要はないと? なかなかどうしてお前も大物である。フシシシ」
その結果、テルヨシが少し注意されるくらい痛くも痒くもないので、内心ではイラッとしてたらいいなと思いつつ、横にいたフォグが小声で絡んできたので、かなり久しぶりにまともな会話をするフォグに付き合う。
あまり人を誉めることはないフォグからそんなことを言われたのは意外だったものの、せっかく話すのだからと小声のまま会議そっちのけで話を続ける。
「そういやキリンチョの他にも墨田のバトロワで有名なのいるけど、キリンチョに決まったのはやっぱり黄のレギオン繋がりで?」
「だからその呼び方はやめろと言っているであろう。それもあるが、このような重要な会議に心意のことまで理解があるバーストリンカーなど、7レギオンの幹部クラス以上が精々であろうが。その点、私は元CCCの幹部であった故、事情にも精通している」
「ああそういや心意って秘匿されてたんだったな。加速研究会のせいでその辺の感覚が麻痺してたわ。変なこと聞いてゴメンねキリンチョ」
「……私はむしろ旧プロミ創設メンバーの《猪突猛進》がいるとはいえ、お前がこの場にいることの方が驚きであるのだが……どこで心意を習得したのだ?」
「たゆまぬ努力と天才が成せる技によって」
「お前に聞いた私がバカだったのだよ……」
会議はアイボリーの態度にメスは入れたが、話自体は詰めておくべきかと進んでいて、ISSキット本体から放出された負の心意エネルギーの行き先とそれがもたらす今後の動きに移っていた。
すでに負の心意エネルギーはユニコの《インビンシブル》のスラスターに宿ってマークⅡが誕生してしまっているが、その辺を明かすとオシラトリから証拠の提示を言及されてしまうので話すに話せない状況。
だから黒雪姫も負の心意エネルギーの行き先に関しては『追跡不能』として話し、ささやかな反撃として南の方に飛んでいった光が辿り着きそうな場所はないかとアイボリーに質問したところ。
まぁ当然ながら六本木ヒルズだの品川駅だのと列挙するが、到達した《エテルナ女子学院》の名前は挙がらずに終わる。
行き先もわからずじまいではどうしようもないかと唸るナイト達だったが、この話が始めから大した進展はないだろうと踏んでいたっぽいユニコが、意外にも初めてその口を開いた。
「研究会の連中が、ISSキットを使って溜め込んだ心意エネルギーで何を企んでやがるのかはともかく、だ。これまではずっと、研究会への対応が後手後手になっちまってるからな。次もまた、奴らが何かをしでかすのをただ待ってるわけにはいかねーだろ」
「そうは言っても、連中は領土を持ってるわけじゃありませんからねぇ? 先手を打つのは結構ですが、いったいどこを攻めようというんです?」
「あたしが言いたいのはその『攻める』って意思だけはこの場できっちり統一しておくべきだってことさ。もし加速研究会の本拠地が割れたそん時は、ここに集まってる7レギオンが総力で攻撃する。もしその作戦に参加しねーレギオンがあったら、そこは研究会と通じてると見なす」
話的には決して先手を打てる策ではないが、いざそうなった時にやれ攻撃部隊の編成だ、誰を出すだのと話し合う前にレギオンで決定しておくことが可能になる。
それは1秒を争う現実世界での乱入戦において重要なスピードを問われる事柄なため、ナイトもその提案に対して賛成意見で、反対意見がないかを王達に問いかけ、黒雪姫達も賛成の意で無言を貫く。
もちろんこの案を具体的に詰めるようなこともしたくはないアイボリーも、反対する意見も言えない状況でこれ以上の悪化を防ぐ意味で沈黙せざるを得なくなる。
反対意見もなかったのでユニコの案を採用し、今後、加速研究会の本拠地が割れた際には迅速に攻撃部隊を編成し掃討作戦を実行する旨を決定。
戦力の出し惜しみはなしという意味で攻撃にはナイト自身も参加するとか言えば、さすがに《コバルト・ブレード》と《マンガン・ブレード》の2人が狼狽えたが、攻撃人数は多いに越したことはないと正論で返していた。
そしてこの決定にこぎつけたのが一番の新参の王であるユニコであることは大きな意味を持つ。
それは先週に正統な継承がされた《赤の王》という称号を真の意味で受け入れて歩み出したユニコの成長と呼べるものに他ならなく、1つ上のステージに上がったユニコに対して、何故か親のような気持ちで微笑んだテルヨシは、いよいよ会議も終わりに近づいてきたのを感じながら、自分がやるべきことがまだあることを強く意識して決意を固めていった。