アクセル・ワールド~蒼き閃光Ⅱ~   作:ダブルマジック

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Acceleration Second74

 

 《七王会議》も無事に終えて、そのあとに予定していた《メテオライト》のレギオン会議のために早稲田駅近くのジャンクフード店に集合した。

 

「とりあえずリクトからだな。無事に話はついてくれたんだよな」

 

「ええ。これで僕も後戻りはできなくなったんですから、それに見合う成果を報告していただかなければ、今からでもなかったことにさせてもらいますよ」

 

「はいはい。テルがやることもやらずに来るなんて恥ずかしいこと出来るはずないんだから疑ってかからない。それよりやることがあるでしょ」

 

「……確かに物事の順序を間違えてはいましたか。では改めて。本日より正式に仲間として参加しますので、今後ともよろしくお願いします」

 

「ようやく2人目か。とにかくよろしくな、リクト」

 

 その会議を始める前にとドリンクをひと口含んでから、まずはまだ正式にレギオンメンバーになっていないリクトが折り合いがついたかどうかの確認。

 この場に来てくれたのだから聞くだけ野暮なのだが、そうして改めて加入した旨の挨拶をしたリクトを迎え入れたテルヨシは、それでようやく話を本題に移していく。

 

「でだ。リクトも加わって順調にメンバーが揃いつつあるチームだが、残ってるメンバー候補の1人が問題だ」

 

「というよりはその1人をどうにかすれば、残りの2人は連鎖的に引き入れられるわけだけどね」

 

「あの、その1人ってやっぱり《最終兵器》さんですよね?」

 

「むしろあの堅物をどうやって引き入れるつもりでいるのですか」

 

「この前は話にならないって突っぱねられましたからね……」

 

 議題としては残りのユリ、《チャイブ・リリース》、《シンデレラ・コントラリー》の3人を引き入れるための動きになるが、ユリとシンデレラに関しては『五芒星が揃えば加入する』という共通項があるため、実質的にはもうリリースだけを引き入れればいいことになる。

 しかしそのリリースは前回に『可能性すらない話は論外』とテルヨシ達を追い返してしまっていて、この会議の段階でもまだ可能性は示せる段階にないのが事実。

 

「それを解決できるかもしれないことをさっきやってきたわけ。今週末の領土戦。オレ達は旗揚げした戦域を赤、青、緑の猛攻から死守する」

 

「すみませんテルさん。唐突すぎて話の繋がりが見えません」

 

「私もリクトさんと同じく、もう少し詳しく説明してもらいたいです」

 

「テル……それだと話が通ってる私とアキラにしか伝わらないからね……いいわ、私が補足する」

 

 ただここからみんなに案を出してもらう段階でもなかったので、ちょっとテンションが高くなって色々と雑な説明でテルヨシが今しがた決定したことを話す。

 当然、直前に七王会議があったことさえ知らないシズクとリクトには何が何やらな話だし、突然の領土戦の話には困惑の色を隠せないため、呆れたサアヤがテルヨシにチョップを食らわせつつ補足説明に入る。

 メテオライトが掲げた目標である《帝城》の完全攻略が、現状では可能性すらほぼない無謀なものであると自覚した上で、どうすれば可能性が生まれるか。

 そこで出した結論が7大レギオンとの共闘だったということ。

 シズクとリクトは《ISSキット》とも関わりがあったので、その問題解決のために王達が会議していたと説明しつつ、その会議にテルヨシが参加して今の話を持ち込んできたと話す。

 しかしその話をまともに取り合ってもらうためには、メテオライトが本気でそれを目指していることを示す必要があり、計画の立案した側としても7大レギオンと引けを取らない力関係にならなければならないこと。

 そのためにレギオンとしての力を見せられる領土戦を選択し昨日に旗揚げしたのだと、そこまでを話せば2人ともがようやく話に合点がいき納得。

 

「共闘、ですか……確かにそれなら四方門への戦力の分散も目に見えるダウンにはならない」

 

「むしろ、長年のチームが1つの場所に集中できるメリットの方が大きいですものね」

 

「まだ攻略の糸口が見つかったわけじゃないが、2人の反応からもわかる通り、『可能性』は見えてきただろ」

 

「この可能性で私達はアイツに再度ぶつかるわ。領土戦は今週末。ってことでタイムリミットは土曜日までよ」

 

「あの、サアヤ姉。チームの連係とかも練習しなきゃだから、なるべく早い方がいいよね」

 

「それに加えて残念なお知らせも1つあるわ」

 

 7大レギオンのうち、どこが協力してくれるかは今のところ不透明だが、真剣に帝城攻略を考えられる可能性が示されたことで、今頃はどうするかの会議が執り行われているかもしれない。

 だがその前にテルヨシ達は領土戦で領土を守りきるというミッションがあるので、メンバー全員が残るリリースを引き入れるべく方針を固める。

 しかしアキラが指摘した通り、ぶっつけ本番で熟練の大レギオンの猛攻をしのぎきるのは無謀。1日でも早く全員を揃えて、メンバーで何らかのミッション──連係確認でも何でもだ──はこなしておく必要がある。

 それなのにサアヤはさらに残念なお知らせと称してその重い口を開いて、テルヨシの耳に入ってほしくない情報をねじ込んできた。

 

「ここにいるアキラ以外のメンバー全員が今週後半から期末テストみたいだから、仲間集めだなんだにかまけていたら大変なことになるわ」

 

「うぐっ……耳が痛いぃ……」

 

「学生の本分ですし、手抜きはできませんからね……」

 

「僕は普段から真面目に取り組んでいるから、少しくらい尽力しても支障はないが」

 

「私も今さら足掻くほどバカやってたわけじゃないし別にいいんだけど、みんなが揃って何かしなきゃならない場合ってのが出てきた時に、これが足を引っ張るのよ」

 

「ほ、補習だけは避けねばならん……」

 

「テルさん……そんなに頭が……」

 

「言うなアキラ。お前の数年後の姿かもしれんぞ……」

 

「ホラー過ぎるわよ」

 

 考えないようにしていた現実問題として、今週の水曜日から金曜日までに1学期の期末テストが行われるのだ。

 進学しないからといってここでヤバめな点数を取ると夏休みに補習とかも普通にあり得る案件だし、サアヤにもバカな彼氏のレッテルを貼らせる──すでに手遅れな気もするが──のは忍びないため、メンバー集めに全力というのにも限界がある。

 

「ということは、バカなテルさんがテストに集中できるように、彼の引き入れは迅速に終えなければならないということですか」

 

「リクトさん……もっと言い方があると思いますけど……」

 

「いいのよシズク。テルも自覚はあるんだし、私達だってテストの片手間にやるよりも集中できるんだから」

 

「なんか非常に不快だが、シズっちの優しさでチャラにしてやる。ってことでアイツを火曜日までに引き入れる方針で行く」

 

 サアヤでも直接的な言葉は避けてくれていたのに、先輩への配慮もなく容赦なしにテルヨシをバカ扱いして話を要約したリクトの態度はあれだが、やるべきことは明確に決まってくれた。

 そうと決まれば明日からの具体的な動きも各々で決めていく段階に入り、リリースの主な活動戦域と時間から分担して探ろうとなるが、その話にはバイトのあるテルヨシは蚊帳の外で少し寂しさがあった。

 

「まぁこんなところでいいわね。あと何かある?」

 

 それらの話が終わって初のレギオン会議もお開きにしようとするサアヤの質問に、誰も何もないかなと思っていたら、スッと静かに挙手したリクトが言うべきかどうかは迷っていたっぽい雰囲気で言葉を紡ぐ。

 

「こうして顔を合わせて会議をしてくれたことに感謝はしているが、実際に会ってみてやはりまだどこかで君を信じられない自分がいるのだが、それを確認してもいいだろうか、シズク君」

 

「えっと、やっぱりすぐには受け入れられませんよね……」

 

「いや、リアルと向こうでその在り方を結びつけるようなことがほぼ無意味なことは重々承知しているのだが、なにぶん、向こうであれなこともあるから、リアルでシズク君と会って衝撃を受けたというか……」

 

 実際に今日が初めての顔合わせとなっているシズクとリクトだが、やはり現実世界のシズクと加速世界の《ボッシュ・ルーレット》はキャラ作りとかいう次元を超越した何かを思わせるのか、話をした上でもまだシズクとルーレットが同一人物だと確信できないリクトに失礼ながらテルヨシ達も同意。

 それはシズクにも自覚はあったか、申し訳なさそうにペコペコしていたが、ではどうするかという話になれば答えはシンプルで、懐からXSBケーブルが取り出される。

 

「さすがにこういった大衆のいる場での直結はシズク君も抵抗があるだろうから、女性はテルさんを中継して全員で直結しましょう」

 

「じゃあシズクは私とね。テル、変な思考発声とかしないでよ」

 

『例えばどのようなことでしょう? 愛してるサアヤー、とか?』

 

 それを見てそうなるよなぁと各々で持ってるケーブルを取り出して直列での直結を素早く行ってみせ、サアヤに手渡されたケーブルを繋げてすぐに思考発声でふざけたら速攻でデコピンを炸裂させられてしまったのだった。

 それでおふざけもありつつ無事に直結を終えてからリクトが素早く加速して直結した人だけが表示されたマッチングリストからシズクを選択し対戦を申し込むと、観戦者となったテルヨシ、サアヤ、アキラは構成されたフィールドへと降り立つこととなる。

 直結対戦なのでギャラリーはテルヨシ達3人だけで寂しいものだが、そんな人数で対戦の熱が冷めるような2人でもないし、今回はドンパチやるための対戦でもないから穏便に済むだろうと、そう思っていた。

 

 構成されたのは容赦ない日差しとどこへ行こうとも変わらない砂の足場で埋め尽くす《砂漠》ステージ。

 ここだとよく《ドライブ》を使って疾走するリクトが砂を詰まらせて回転不能になることがしばしば見られる光景だなぁ、とギャラリーゆえの呑気さで過去を参照。

 対してシズクの方は足場こそ悪いながら遮蔽物の少なさから割と大胆な戦い方をするのを見たことがあったかと、砂漠ステージでの対戦回数が皆無だったことを思い出す。

 そこから見ればシズクの方がフィールドアドバンテージはあるか、と考えたところで対戦目的ではないリクトが近くに降り立ったシズクを見て戦う意思も見せずに近寄ろうとした。

 

「なるほどな、確かにあのルーレットのよう……」

 

「人を見た目で判断してんじゃねーよボケェ!!」

 

 シズクがすでに仲間だという認識がリクトを完全に油断させた形にはなったが、現実世界で本人かを疑われたのを意外と気にしていたのか、こっちでのシズクはなかなかの激しさで出てきたブーメラン型の《セレネー》を至近距離から思いっきり投げつけて腹を強襲。

 初期段階とはいえサバイバルナイフを2つ『くの字』にくっつけたくらいのサイズはあるセレネーはその威力でリクトの体を同じようにくの字に折り曲げてからバックステップしながら距離を取るシズクを追うように自転して戻っていく。

 

「お、お前なぁ……ッ」

 

「なんだ? もう1発欲しいのかコラ! M男かぁ!!」

 

「断じてそんなことはないわオラぁ!!」

 

 その不意打ちに膝をついたリクトが意味がわからないといった雰囲気で自分の距離にまで後退したシズクを睨むが、最初から喧嘩腰なシズクは勢いで挑発して、元からこっちでは我慢強くもないリクトはそれで爆発。

 リクトさえ現実世界のように冷静になれば穏便に事は済んだかもしれないが、こっちでは互いにそうもいかずに激突が開始してしまった。

 

「あの2人って2つの世界で2度美味しいみたいなところあるよね」

 

「現実世界での話し合いはまともなのに、こっちだと肉体言語になるのやめてほしいんだけど」

 

「と、止めなくていいんですか?」

 

「面白いから良いんじゃない? っていうかあれだよ。シズっちがルールーかなんて本来……」

 

 マッチングリストを見た段階──直結対戦だからテルヨシ達以外の名前はない──で確認できてたはずなんだよなぁ。

 と、すっごい今さらなことを口にしようとしたが、それに気づいていたサアヤがテルヨシの口を塞いで案に「言っちゃダメよ」と、リクトのこっちでの意識の切り替わるタイミングを図らずも知ることとなった。

 そうなるとリクトの思考は対戦に近いものになるらしく、マッチングリストを開いたら何かしら対戦しなきゃポイントが勿体ないとでも思うのか、勝ち負けよりもとりあえず対戦しちゃった感じだと思われ、それをアキラに説明するのはリクト的にも恥ずかしいことなはずだから。

 

 なんやかんやで本気で戦い始めてしまった2人が普通に面白かったので、とりあえず満足するまでやらせてあげようかと呑気に観戦に入ったテルヨシとサアヤに合わせて、アキラも2人抜きで止める自信はなかったか黙って観戦に徹する。

 砂地ということでリクトも砂が詰まる危険性を考慮して自慢の機動力は封印して走っての接近を試みるが、すでに十分な距離を取っているシズクの射程は不利でしかなく、いくら投擲武器のセレネーとはいえ、高い自動帰還能力を有していて、手元にない間は身軽な分で動きも早い。

 砂に足を取られて両者ともに動きは鈍いが、遠間から一方的に攻撃しているシズクの優勢は覆ることなく戦局は進み、気づけばリクトのHPゲージは6割にまで減少。対してシズクはまだノーダメージとその差は歴然。

 

「ふんっ! 《レイズ》!」

 

 そこからさらにリクトに一撃入れて手元にセレネーを戻したところで、珍しくシズクが通常対戦でレイズを使用。

 これで次に出てくる強化外装が実質的に最後の強化外装となる可能性は高く、リクトも何が強化されて出てくるのかと構えながらに観察。

 《博打女王》の異名はこうした大胆なギャンブル性から来ているが、今回はそれがリクト側に傾いたのか、出てきた強化外装はシズクの中で最大級の威力を誇る流星弾丸《アストライオス》。

 出てきたのはいいが、これは遅延性のある流星弾丸を1度、空へと撃ち上げないと炸裂しないため、リクトの接近を阻止したいシズクにとっては2重の意味で厳しい。

 流星弾丸は空で炸裂してから地面に落ちてくるので、接近してくる相手に対して狙い撃ちがかなり難しく、対人戦においては密集地帯への爆撃として機能する強化外装なのだ。

 だからリクトがひたすらに接近すればアストライオスの流星弾丸を躱すのはかなり容易で、それがわかってるリクトもシズクも戦局が変わったことに気づき動きが変わる。

 せっかくのレイズの強化を捨てる選択をシズクとしてはしたくないところなので、確実に必殺技を使って強制的な装備変更はしてくるし、その際には直射型の巨岩爆弾を撃てるのでリクトに対して出遅れることもない。

 

「うらぁぁあああ!!」

 

 もちろんそんなことは同じ五芒星のリクトもわかっているので、気合いの雄叫びと共に両腕の回転機構をドライブで動かして、その腕を砂の地面へと接地させて猛烈な勢いで砂を巻き上げて煙幕を敷く。

 瞬く間にリクトの姿が砂ぼこりで見えなくなってシズクもアストライオスを撃つタイミングを慎重に見極めて足を止め銃口を砂ぼこりへと向ける。

 リクトの回転機構の音は止むことなく砂を巻き上げ続けているが、必殺技ゲージはぐんぐん減っていくためいずれは仕掛けなければならない。

 シズクも「面倒臭い!! 吹っ飛べェ!!」と砂ぼこりにアストライオスを撃たないのは、どうしたって必殺技発声が必要な分で、集中力もあるリクトなら聞き逃しはしないと踏んでだ。

 ならばとシズクも足を止めてるリクトを誘導するために空へとアストライオスを撃って流星弾丸を降らせる選択に出て、自らは砂ぼこりの中で視界はほぼゼロなリクトが気づけるかは戦術にかかっている。

 ──ボフンッ!

 そうやってシズクが空へとアストライオスを向けて発射した瞬間、それを狙っていたかのように砂ぼこりの中からリクトが両足の回転機構を回して膝立ちの状態のお決まりの移動方法で正面突破をしてきて、その一瞬の隙で3歩以上も間合いを詰めたリクトの進撃は見事。

 しかし反応速度も並みではないシズクもこれに食らいついて、右手で持っていたアストライオスをスナップを利かせて手放して落とし、素早く左手でキャッチしリクトを狙う。

 

「《ジャイロ・ショット》!」

 

 そのタイムラグを取り戻すリカバリーでシズクが有利かに見えたが、その動作を完了する前にリクトも右腕から衝撃波を飛ばすジャイロ・ショットでアストライオスの射線を塞ぐ。

 その衝撃波に必殺技を当ててしまえば目の前で炸裂してしまうため、シズクも回避を余儀なくされてわずかなスライド移動でジャイロ・ショットを避けてリクトを再度狙う。

 双方との距離はわずか7mほどにまで接近し、いよいよアストライオスもシズクを巻き込む範囲に入るギリギリのライン。

 もう撃つしかないシズクはこれ以上の接近を許さないと必殺技を躊躇なく放ち、銃口からは口径にまったく見合わない大きさの巨岩爆弾がリクトを襲う。

 さらに上空でも先に撃っていたアストライオスの流星弾丸が弾けて後退はできない状況。

 

「ジャイロ・ショット!」

 

 巨岩爆弾を炸裂させてしまえばリクトの残りのHPゲージは吹き飛ぶので、シズクを巻き込んだとしても勝つのはシズク。

 それでもリクトはシズクの巨岩爆弾に対してまたジャイロ・ショットを放つ。が、その狙いは自分の真下の砂の地面へと向けられていて、しかも必殺技を放ったのは直前で跳んで着地しかけていた右足。

 そして着地と同時にジャイロ・ショットが地面で炸裂して、その衝撃でリクトの体がジャンプも合わせて浮き上がり、迫る巨岩爆弾をスレスレで飛び越えていった。

 

「おお、すげっ」

 

「あれができるから《豪傑王》なのよねぇ」

 

「僕だったら腰が引けます……」

 

 そのリクトには思わずテルヨシ達も称賛してしまい、正式に仲間になったリクトの頼もしさを再確認。

 だが攻防はまだ終わっていなく、巨岩爆弾を炸裂させずに回避したリクトだが、シズクもまた飛び越えてきたリクトを視認してから新たに装備した《ホーライ》に電撃地雷の《エウノミアー》を装填して後退しながらリクトの着地点に発射。

 エウノミアーのスタンを受ければ、今度は落雷の《ディケー》をロックオンする猶予を与えてしまうので、リクトとしては食らったら終了の危機だが、ここでも奇想天外な打開策に出たリクトは、避けてまだ爆発の範囲内にある巨岩爆弾に最後の必殺技ゲージを使ってジャイロ・ショットを当てて爆発させる。

 砂地という不安定な足場の利点を生かして設置されたエウノミアーを爆発の余波で砂ごと吹き飛ばして範囲外に出し、爆発のダメージでリクトのHPゲージが1割未満にまで減ってしまったものの、予想外の爆発で後退していたシズクがバランスを崩してコケてしまう。

 その最大のチャンスに見事な着地を決めたリクトが一気に距離を詰めて起き上がろうとしたシズクにダメージで増えた必殺技ゲージを使って、

 

「《ジャイロ・ブレーカー》ァァアア!!」

 

「《バースト・ショット》ォォオオ!!」

 

 リクト最強の必殺技を放ちシズクを豪快に吹き飛ばし……はしたが、その直前にディケーの弾丸に切り替えていたシズクが必殺技発声を終えてしまい、ジャイロ・ブレーカーだけではわずかにHPゲージを残したシズクが吹き飛ぶ間に空から落ちた悪魔のような雷によってリクトが焼かれてしまうのだった。

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