アクセル・ワールド~蒼き閃光Ⅱ~   作:ダブルマジック

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Acceleration Second75

 《七王会議》と《メテオライト》が集まっての会議が行われた日曜日も気づけば昨日のこと。

 今週末の領土戦では旗揚げした中野第2戦域を全力で攻め込んでくる《プロミネンス》《レオニーズ》《グレート・ウォール》の3レギオンから死守する大作戦が決行となるが、テルヨシが会議の時に宣言した防衛側の人数は8。

 しかし現在、メテオライトの正式なメンバーはまだ5人なため、残りのユリ、《シンデレラ・コントラリー》、《チャイブ・リリース》を引き入れるべく今日からみんなが全力で動き出してくれている。

 

「ぐぉぉぉおお……」

 

「そんな苦痛の声をあげるならやめればいいだろう」

 

「そうですわよ。別にテルがバカなことはもうみんなが知るところですから、今さら足掻いたところで焼け石に水ですわ」

 

「それでも……赤点だけは取りたくないんだぁ!」

 

 本来であればテルヨシもレギオン勧誘には積極的に取り組みたいところではあったのだが、残念なことに今週の水曜日から金曜日にかけて梅郷中学校では期末テストが開催され、いつも平均を下回るクラスの平均点下げ常習犯は、この時期になると無駄とわかっていながら足掻く。

 帰ってから勉強するとかできる人間じゃないことがとっくの昔にわかってるので、嫌でも勉強する環境にある登校中にせめてと、優等生である黒雪姫と恵の力を借りて休み時間はほぼ勉強に費やした。

 だがそれも昼休みになるとほとんど力尽き、惰性でテキストを見ていたテルヨシに対して、黒雪姫と恵はもはや呆れ果てて匙を投げていた。

 

「これだから夏休みの宿題を最終日にまとめて片付けるタイプはダメなのだ。まぁ日本の詰め込み式の授業内容も先進国としてどうかと思うところもあるが」

 

「テルに逃げ道を作るのはダメよ姫。そんなことを言ったら『帰国子女の自分には日本の教育が合わないんだー』なんて言いかねないわ」

 

「ン、それはいかんな。ということでテル。恨むなら自分のバカさ加減を恨めよ」

 

「食堂行くならさっさと行けばいいでしょ! バカバカ言いおってからに……ぐすん……」

 

 匙を投げたのと同時に行動にも示して席を立った2人が、仲良く昼食タイムに突入しようとしたのはすぐにわかったものの、移動する前にテルヨシをああだこうだと言いたい放題なのは泣ける。

 実際にちょっと涙が出てきたものの、それに同情とか罪悪感とか皆無な2人は、泣くくらいなら最初から勉強しろと、別のベクトルでの勉強──もちろん心理学だ──は頑張れたのに不思議なやつ、とかいう視線を向けてから教室を出ていってしまった。

 ──心理学は好奇心が働いたから問題なかったんだい!

 と、内心で自分に言い訳するのも虚しくなってきたので、興味のないベクトルの勉強の効率の悪さを毎度のことながら実感しつつ、残りの時間も勉強に費やしていったのだった。

 

 学生が学生らしく勉学に励んだ、テルヨシにとっては非常に珍しい時間も終わり、バイトへと向かうバスに乗り込んで席に着きグローバル接続。

 普段はしないが今日は必要あってのそれでまずはメールのチェック。

 昨日のメテオライトの会議ではなんか知らないがシズクとリクトが対戦をおっ始めてよくわからない終わり方になり、対戦後にはシズクがひたすらにリクトに謝る光景が見られた。

 それで目的まで忘れては仕方ないが、そこまでおバカな集まりではなかったので、サアヤとリクトから来ていたメールには『リリースの活動戦域を分担して探す』とあり、リリースは主に渋谷戦域を活動拠点にしてるので、バイト先には来れないかもなぁとわかってはいたが残念に思う。

 その渋谷からは完全に遠ざかっているテルヨシは成果が出るのを祈るしかできないが、もしも自分がやれることがあるなら全力でやろうと心に決めてグローバル接続を切りバイトに集中することにした。

 期末テストがあるため明日から金曜日まではバイト禁止令が発令されてしまっていたので、リリース勧誘作戦に比重を置くと決めていた火曜日までの期間から考えれば、テルヨシも割と自由の利く時間帯が増える。

 今日は何らかの形でリリースとの接触の機会を作れればオッケーくらいの気持ちでいたテルヨシは、バイトが終わったら帰りながらメールのチェックをすることを頭に刷り込んでおく。

 現状、リリースの加入が決定すれば、自分以外の《五芒星》を引き入れられたら加入してもいいと言ってくれてるシンデレラと、そもそもの無理難題を叩きつけてきたユリも芋づる式に加入してくれるので、目標達成はすぐそこまで来ているのだ。

 

「進展は順調なのかな、テル君」

 

「それはもうビックリするくらい」

 

 その事をまだ具体的には知らないだろうユリがテスト前の最後の息抜きに来店してイートインコーナーでくつろいでいたので、挨拶がてらに向こうから尋ねてきたことに笑顔で答えておく。

 ユリもユリでプロミネンスから脱退後に自分磨きと称して色々とやってることはパド経由でそれとなく聞いてはいたが、その無所属状態もそろそろ終わらせてあげられるといった意味でニコニコしていたら、察したユリも少し嬉しそうに笑顔を見せる。

 

「それなら私も急がないとかな。今ちょっと『探し物』をしてるんだけど、なかなか見つからなくてねぇ」

 

「探し物? 何かのアイテムとか?」

 

「あー、物っていうよりは……うん。とにかくそれはまず私を引き入れてくれてから報告するね。今はテル君達がやるべきことに集中して。あとテストもあるんでしょ?」

 

「ぐぬ……バイトしてる時は記憶の彼方に放っておいてるのに……」

 

「ちゃんとしなきゃマリアちゃんに呆れられちゃうぞ?」

 

 ユリも何か探し物をしてることを漏らし、話したからにはテルヨシ達にも関係ないわけではないだろうが、今はまだといった話し方のユリがそれ以上を語らないなら言及は無意味。

 その話を詳しく聞くためにも1日でも早くリリースを引き入れなきゃと意気込むテルヨシに対して、現実を叩きつけるユリの発言と笑顔が普段なら「素敵だ」と思うところ、今日はなんだか凄く嫌だった。

 ユリにも領土戦の話をしておくべきだったかと思わなくもないが、領土マップを見れば旗揚げしたことはわかるので、色々と察してはくれてそうなことに甘えてユリが帰るのを見送ってしまった。

 そのままバイトも滞りなく終了し、帰りのバスの中でメールのチェックをしたら、サアヤが代表したように今日の成果を報告してくれていて、リリース本人とは都合がつかなかったが、同じレギオンのメンバーに伝言は頼めたとのこと。

 その伝言では明日の午後5時ジャストに中野第2戦域で乱入することにしたようで、テルヨシも明日はギャラリーとしてその対戦に入ればいいとあるので、了解のメールを返して終わり。

 サアヤ達もテストがあるのは変わらないので、明日リリースが現れることを願いながら、その時には喉元に食らいつくくらいの粘りで引き入れてやろうと気合いを入れるのだった。

 

「それじゃ行くわよ」

 

「来てればいいけど」

 

「その時は向こうから伝言があるでしょう」

 

「む、向こうでは皆さんの円滑なお話に期待しています」

 

「袴田さんに同じくです」

 

 翌日の夕方。

 指定した時間にはわざわざメテオライトの全員が集まってサアヤ行きつけの喫茶店《せせらぎ》が隔日開店の日だったので腰を落ち着けて、リリースと対面するその時を待っていた。

 加速世界では好戦的になるシズクやいつも弱気なアキラがだいぶ他力本願な発言で苦笑してしまったものの、ここが正念場なことを理解してるサアヤとリクトも余計なことをされるよりはと腹を括り、テルヨシも昨日からの決意を示すようにシズク達に親指を立てて任せろと見せてやる。

 スターターはサアヤなので、時間を見計らってテルヨシ達も午後5時10秒前にグローバル接続。

 今は対戦拒否の権利もある中野第2戦域だが、可能な限りその権利は主張しないと決めていたので全員それを行使せずにいる中で、いよいよサアヤが加速しマッチングリストからリリースを探し対戦を申し込んだ。

 テルヨシ達が無事に加速しギャラリーとしてフィールドに入ったということは、リリースがいたことの証明なので、構築された《霧雨》ステージの霧雨を受けながら、ギャラリーの退室を促しているサアヤを指すガイドカーソルとは別の方向を指すガイドカーソルの方に目を向けて、メニューから自動追従機能を使ってリリースの元にテレポート。

 

「テイル。お前達がまた接触してきたからには、以前よりも現実味のある話をしてくれるんだろうな」

 

「そのつもりだよ。それを判断するのはリリースにはなるけど、たぶんこれ以上ないって可能性は持ってきた」

 

 対戦者のサアヤは少し到着に時間はかかるが、そのタイムラグを無駄にしないために先行して対面したテルヨシは、腕を組んで仁王立ちみたいな不動の構えのリリースに接近できるギリギリまで近寄って自信ありといった言葉で質問に答える。

 それを聞いて接近距離の設定を解いてくれたリリースは、テルヨシに続いて姿を現したシズク、リクト、アキラの姿を見て少々驚いたような雰囲気を出しながらも、霧雨が鬱陶しいからか建物の下に移動してそこに腰を下ろす。

 

「まさかスピンとルーレットがそちらについたのか?」

 

「その価値があると判断したまでだ」

 

「お前にとやかく言われる筋合いはねぇよ」

 

「言ったろ。可能性を持ってきたって。ガッちゃんの到着はあと数分かかるけど、その前に話すことは話しておくよ」

 

 声色などからは変化が薄いものの、やはりシズクが加入していたことはリリースにとっては衝撃だったようで、こっちでは相変わらず喧嘩腰ながら、ギャラリーだからかいくらか抑え気味なシズクが本格的になる前に割って入ってあげる。

 リリースもシズクとはまともに会話できるとは思ってなかったか、シズクとリクトには詳しい経緯については尋ねることなくテルヨシの話に耳を傾けてくれ、サアヤが到着した時に返事がもらえる状態にすべく話を始めた。

 

「話は終わった?」

 

 話をしてみれば数分というのは恐ろしく短く、ギャラリーを退室させて合流したサアヤが来たタイミングでようやく今週末の領土戦の話を始めたところで、まだ終わってないのといった雰囲気が視線と一緒にぶつけられる。

 説明下手なつもりはないが、順を追って話したらサアヤでも無理ですからね、と言えるわけもないので話を続けて、領土戦の意味についてを話し終えたところで一旦、口を閉じてリリースの反応を待つ。

 前回は論外と切って捨てられた話だったが、今回はリリースが求めるものを可能な限り揃えてきたつもりだったので、これでまた論外と言われてしまえばほとんど手はなくなる。

 しかしリリースは話を聞いてから前回とは違った沈黙を続けて、何かの穴探しはしているようだが、それよりも示された可能性が現状で考えうる最高峰なことに意識がいっている様子。

 

「……7大レギオンとの共闘、か。確かにそれが可能ならば、現状の加速世界では最高戦力に近い。《帝城》攻略に関しても、発案者がお前達である以上、領土防衛戦はレギオンとしての力を示す場には都合が良いだろうな」

 

「オレ達が示せる可能性は現状ではこれが精一杯だ。まだ帝城攻略のスタート地点に立ってもいないのは十分にわかってる。それでもそのスタート地点に立つにはお前の力が必要なんだ」

 

「私達はアンタに無理強いはできない立場にある。けどアンタだって帝城攻略の先にある何かに興味はあるでしょ。過程でも別にいいけど、バーストリンカーとして困難なミッションに挑む気持ちはアンタの中にもあるって信じてるわ。そうでなきゃ前回、私達にアドバイスなんてしなかったはずだもの」

 

 割と長めの沈黙から発せられたリリースの言葉は示された可能性は論外とする段階にないことを認めるようなもの。

 そこに叩きかけるようにテルヨシとサアヤがおふざけなしで真面目な説得に出ると、リリースも自分の予想以上の話が飛び込んできて整理ができずにいるような気配。

 

「……仮に俺がお前達のレギオンに入り、今週末の領土防衛戦に勝利した場合。お前達が帝城攻略作戦の立案者として認められただけで、まだ7大レギオンが共闘してくれるかはわからないのだろう?」

 

「そこを言われちゃ困るんだが……」

 

「いや、難癖をつけるつもりで確認したわけじゃない」

 

 それでもと捻り出してきたリリースがテルヨシ達が一番取っつかれたくなかったことに触れられてぐうの音もでないことになるかと思って、サアヤ達もそこに触れられたらほぼ終わりだと覚悟していたから緊張感が一気に増した。

 しかしリリースはその懸念材料に対してネガティブなことを言いたかったわけではないとしてから、整理が済んだのかまとまった意見を口にした。

 

「ただ帝城を攻略するんだと言っていただけだった前回と比べれば見違えるほどの進展があったことは認めよう。俺も帝城攻略の可能性さえあるなら、そのための尽力を惜しむつもりはない」

 

「じゃあレギオンに……」

 

「だが大前提として、7大レギオンの共闘が叶わないとなった場合は、帝城攻略の可能性は潰えると言っても過言ではないことは認めてもらおうか。その上で俺はお前達に一時的に協力する形としたい」

 

「要するに領土防衛戦は協力するけど、その次に続かないなら今のレギオンに戻るってことね」

 

「そういうことになる。だから俺としては今週末までの期間、お前達のレギオンにレンタル移籍する形としたい。そういう話でなら協力しよう」

 

「面倒くせぇや……むぐっ!」

 

「オッケーオッケー! 正式に加入するかは7大レギオンの返答次第ってことだな。了解」

 

 テルヨシ達がどれくらい本気で帝城攻略に乗り出しているかは持ち込んだ可能性から理解したリリースは、まだスタート地点に立てていない状況で自分がその鍵を握っていることもしっかりと理解。

 それを阻止して自分がその可能性を潰すことはできない。いや、そういう状況にしたテルヨシ達の情にも訴える話にほとんど脅迫じみたものは感じていたのだろうが、リリース自身も帝城攻略は目指してもいいと思ってくれたような回答をくれた。

 それもずいぶんと回りくどいというかな言い方でシズクがド直球をぶつけそうになるが、寸でのところでテルヨシとリクトがシズクの口を塞いで話はまとまった。

 

「それならあとはレンタルにしても加入申請は通さなきゃだから、今のレギオンに話を通してきて。出来るだけ早く」

 

「……それならすでに昨日の段階で済ませている。お前達が再度接触してきたことから、何らかの可能性は持ってきたと踏んでいたし、俺の学校もそうだが、多くの学校がこれから期末テストに入るはずだろう。手間は少ない方がいい」

 

『…………ツンデレか』

 

「ぐっ……さっさと申請しろと言っている!」

 

 そうと決まれば気が変わらないうちに進めようとサアヤがやることをテキパキと言うが、そのやることをすでに終えてこの対戦を受けていたと言うリリースに全員が沈黙。

 そこから合わせたわけでもないのにみんながタイミングよく同じことを言えば、沈着冷静が売りのリリースが珍しく照れてさっさと加入申請をしろと声を荒らげたのだった。

 

 リリースの加入申請も滞りなく完了し、対戦も引き分けで終わらせて現実世界へと戻ると、グローバル接続を切りつつ思っていたよりも話がすんなりと進行したことに驚き半分の喜び半分で顔を見合ったテルヨシ達は、他の客に迷惑にならない程度の静かなハイタッチで成功を祝う。

 リリースとのリアルでの対面は今のところは保留という形でいいとリクトからも許可をもらって、いざそうなった時にはちゃんとリアルを晒すと約束してもくれたので、そちらの心配もいらないことを含めての成功だ。

 これであとはシンデレラにこの事実を伝えて加入してもらい、最後にユリに声をかければ完了だ、と思っていた。

 

「……あっ。でもこれからあのお姫様と話をしなきゃなんないじゃん」

 

「なに言ってんの。今さらそんなこと気にしてる時点で時代遅れになってるわよ」

 

 だがその話を進めるに当たってこれからシンデレラにコンタクトしなきゃならない問題に気づいたテルヨシがハッとしてみんなを見るが、サアヤ達は全く動じることもなく、むしろ今さらみたいな顔でテルヨシを見てくる。

 えっ、メールには何も書いてませんでしたけど……っていう言葉が口から出かけたわけだが、すでに手を打ってるなら気にすることもないかとツッコミはなしにしておく。

 

「アイツとの交渉は成功する前提っていうか、何がなんでも引き入れるつもりでいたから、それが決まった時にすぐにお姫様に声をかけられるようにアキラが事前に接触してくれてたのよ。5分後にまた加速するからそれまで小休憩ね」

 

「それを何故オレにだけ伝えないという意味不明な行動をするのかしら」

 

「むしろ何でそこまで考えてないのかしら」

 

「それはオレがバカだから……って違うやい!」

 

 そのサアヤが言うにはさっきのリリースのようにある程度の結果を前提に事前に約束をしていたということになるのだが、テルヨシ以外が周知の事実というハブられ方がやっぱり気になってしまう。

 その辺で1人バイトに明け暮れていたテルヨシへの意識調査みたいな部分が見えて、そう言われると確かに先を見据えたことを考えてなかったなぁと思わなくもないが、今回のこれでやることもないだろうとは本気で思ってしまった。

 その辺でノリツッコミして夫婦漫才を繰り広げると、シズクとアキラにはクスクスと笑われて、リクトにはやれやれといった雰囲気で無言の視線を浴びせられて散々だった。

 ともあれシンデレラとも滞りなく接触できるとあって、いよいよメテオライトが想定している8人が揃うのも時間の問題となったことには純粋な喜びしかなく、それを考えたら5分なんてあっという間に過ぎてサアヤがまた加速してシンデレラに対戦を申し込みそのフィールドへと招かれていった。

 ほぼ決定したシンデレラ加入の話になるので、テルヨシ達も身構えたりといった緊張感は持たずにシンデレラと接触。

 シンデレラの方は少し前に進展の報告として加入の追加条件もサアヤが伝えていたから、リアルで会うことに引っかかるかどうかだけが心配だ。

 その心配はありつつも顔を合わせたシンデレラはリリース以外の五芒星が揃った状況にちょっと驚いた様子を見せながらも、まさか本当にこんな日が来るとはと呆れ半分な感じでため息を吐く。

 

「まったくあなた方は……本当に無理と思ったことでもやってしまうのですね」

 

「これくらいの不可能、可能にしなきゃ帝城攻略なんて夢のまた夢だからね」

 

「……いいでしょう! その覚悟と実行力! わたくしも素直に認めてあなた方と共に困難なミッションに挑もうではありませんか! リアル割れ? 上等ですわ! それだけのことをやるのですから、メールやダイブチャットのみの仮想のやり取りで済むことではないでしょう! 今からでも会いますわよ。中2戦域のどこにいますの?」

 

 その事実になんか開き直ったような、ヤケ糞みたいな雰囲気でレギオン加入を宣言したシンデレラは、心配していたリアルをにも寛容になってくれて、むしろ今からでも会うから居場所を教えろと叫んだのだった。

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