アクセル・ワールド~蒼き閃光Ⅱ~   作:ダブルマジック

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Acceleration Second83

 いよいよ始まった《帝城》攻略に向けての第1歩となる領土防衛戦。

 そのオープニングを飾ったのは赤のレギオン《プロミネンス》との対決。

 序盤でテルヨシ達のペースが作れてきた流れが向こうにとってどう影響してくるか、それが徐々に見え始めてくるだろう展開まで進んで、ヒット&アウェイの遊撃に回って敵陣を駆けていたテルヨシとシズクと合流してきたクラリッサの《マスカレード・ボール》の分身体の1体が情報をもたらしてくれる。

 

「わたくしの本体とイーターは無事に合流。猪突猛進とスピンも遅れて到着して手筈通りに進行させていますわ」

 

「なら要塞拠点の方にも回っておいて。バーちゃんとリリースには頑張ってもらわないとだし、情報は入ってる方がありがたい」

 

「わたくしとは違う分身体がすでに向かっていますわ。あなた方が失敗するとは考えていませんから、このままわたくしは撹乱に回りますわね」

 

 なんとも便利なことこの上ないクラリッサの分身体は、しっかりと個々で自我があって思考力もクラリッサと同等にあるので普通に会話が成立してしまう。

 それを利用して伝令役などもこなせるが、打たれ弱いのは欠点で伝わる前に潰されると残念賞。

 だが1度に最大で20体も分身体を作り出せるクラリッサが《フリーザー・アイス》で必殺技ゲージをすぐに満タンに出来るなら、それは数の暴力。

 1分毎に分身体が20体追加されてフィールドに散らばっていけば、仮にインターバルの間に10体倒されても増えていくわけで、しかも分身体は防御力を除くステータスがクラリッサと同じなら放置など出来るはずもない。

 さらに厄介なのは分身体のステータスはちゃんと相手にも表示されてしまうため、プロミ側からすれば一番近くに分身体がいれば右上にはクラリッサの名前と分身体のHPゲージ、必殺技ゲージが表示されてしまい、テルヨシ達の索敵を困難なものにしてしまうのだ。

 これで分身体がフィールドに満遍なく散らばってくれれば、テルヨシとシズクはほとんど相手の視界に表示されることなく遊撃が可能となり、無数の分身体がアナログな口頭での情報共有をして常に相手の情報をこちらにもたらすことさえ出来てしまうわけだ。

 攻撃の軸、妨害の要、諜報の肝。それらをやってのけるクラリッサの働きは獅子奮迅と言っていいだろう。

 

「おい、要塞拠点の方が静かだぞ」

 

「うーん。こりゃ読まれてるかもねぇ」

 

 まだクラリッサの分身体が本格的に増え始める段階ではないが、移動中の集中力も並みではないシズクがフィールドの中央。

 要塞拠点がある場所の戦闘音がしないことを教えてくれて、意図的にクラリッサの分身体を避けさせている都合、そこでの戦闘はユリとリリースが担当することになるのだ。

 そこで戦闘音がしないならプロミのメンバーがそこにいないことを意味し、要塞拠点を無視するというのはなかなかに思い切った判断。それとも……

 

 今回の領土防衛戦でテルヨシ達は、従来の戦い方であったアキラ主体のフィールドアドバンテージを利用した制圧──強制変遷と必殺技──を封印することにしていた。

 もちろん戦いに持ち出すこと自体は戦術の幅として全然ありだが、レギオン《メテオライト》がチームとしての力を証明するのならば、誰かを大きな主軸にする戦い方は避けたかった。

 だからこそレギオンとしての可能性をいくつも試して実行しているのだが、付き合いの長いパドやポッキー、カッシーがこちらの思考を読んで何をしてくるかを予測してきた気配がある。

 その最たるが要塞拠点にいるリリース。

 リリースは優秀なタンク兼、終盤での爆発力がパフォーマンスとして魅力のデュエルアバターだが、タンクと爆発力が発揮されるためにはリリースは敵からの攻撃を受ける必要がある。

 それはつまり攻撃しなければ鈍重な壁に等しく、戦いを支配して数的優位が確立してから数と火力で防御力を上回り、一気に押し切れてしまう可能性──最悪、遠隔攻撃だけでも倒せる──が高い。

 そしてレギオンで一番ユニークなアビリティを保有するアキラと誰を組ませると厄介なのか。

 それはほぼ2択だったはずで、超火力を有するユリと実際に人海戦術をやっているクラリッサ。

 そのうちのユリが開始早々に空に上がったのを見たのなら、ほとんどクラリッサとアキラが一緒にいるだろうことはパド達にもわかったはずで、下手をすればすでに索敵されて潰しに行かれているかもしれない。

 そうした襲撃を警戒してサアヤとリクトを合流させ護衛に回したが、遠隔攻撃のいない守りはちょっと厳しいかもしれない。

 そういう危惧があるからこそテルヨシとシズクが遊撃に回ってまとまった攻撃をさせない立ち回りで削りにいってるわけだが、詰まるところその遊撃すら読まれていたら撹乱も意味を為さない。

 プロミの残り1人のメンバーもまだわかっていないし、メンバーをほぼ宣言していたこちらとで情報アドバンテージが最初から向こうにあったのは痛かったかもしれない。

 それくらいの不利を覆すレベルでなければ帝城攻略も夢物語と思うことで気持ちを上向きにするしかないので、ここからは向こうにこちらの意図がバレている前提で動こうとシズクにも方針を話そうとした。

 

「……ッ! おいバカッ!」

 

「なん……だぶっ!?」

 

 遊撃のために大通りを避けて細道を選んで走っていたテルヨシは、右上にある表示が《オーカー・プリズン》とありガイドカーソルもちゃんと正面右の方を指しているのを確認はしていた。

 オーカーは高い拘束能力を有する黄系の間接アバターで目視でもしなければ能力は使えないと油断していた、わけでもないのだが、プロミの動きを先読みしようと思考していたせいで注意力が落ちていた。

 だから頭上から地面に向けて放たれた《糸》に気づかずに、地面と接着した糸に正面から激突し弾性によって弾き返された。

 

「ぐへっ……この糸はシドにゃん!」

 

「早く放せバカテイル!」

 

 オーカーにはこんな糸は出せないし、伸縮性のみに特化したこれは《マスタード(Mustard)サルティシド(Salticidae)》の持つアビリティ《ドラッグライン》で間違いない。

 図らずも最後の1人がこれで判明したが、ハエトリグモの名を持ち索敵能力の高いサルティシドがいるとなると、いよいよこちらの位置情報もバレているのが濃厚になる。

 そのサルティシドのステータスがまだ表示されていないのでオーカーよりも遠い距離、高さにいることはわかるが、《テイル・ウィップ》に掴まれていたシズクが放せと暴れるから反射的に解放。

 すると直後にテルヨシの周囲の地面からツメのような柱が30本近くも出現してテルヨシの頭上辺りを頂点に集束。

 あっという間に鳥籠のようなケージに閉じ込められてしまった。

 

「あらぁ……」

 

「ホンットバカだよな、お前」

 

 見るも無惨に拘束されたテルヨシが呆然としていたら、ちゃっかり危険を察知して拘束を逃れていたシズクがケージの外から悪態をついてくる。

 正直、ぐうの音も出ないから言い返すことさえ出来なかったが、このケージはオーカーの拘束用の必殺技《エッジド・ケージ》だ。

 オーカーの大きなツメのある両手を地面に接地させて、地中から巨大化・本数を増したツメのケージの内側にはカミソリのような刃もあるので、攻撃して壊すにしても相当のダメージは覚悟しないとならなくなる。

 

「にゃんとかつけるのやめてほしいしぃ」

 

 ただしこの必殺技の間はオーカー自身が動けないデメリットがあるので、ガイドカーソルが出ている先のオーカーを攻撃してしまえば問題は解決できる。

 しかしそうはさせまいと建物オブジェクトの屋上に潜んでいたサルティシドがドラッグラインで降りてきて、テルヨシの呼び方にツッコミを入れてくる。

 サルティシドはかなり細身のマスタードからなる黄色系のF型アバターで、特徴的なのは顔にある目がいくつも横並びにあり、それが後頭部にまで達していること。

 この目のおかげで索敵能力が高いわけだが、戦闘能力はハッキリと言えばシズクが敵わないといったことはない。

 

「ルールー、先にオーカーを。これが解ければオレも戦える」

 

「状況をもっとよく見ろ。もう遅ぇよ」

 

 本当ならテルヨシとシズクの両方を拘束したかったところなのはすでにわかってる事実として、そうならなかったなら崩す余地はあると判断しサルティシドは無視してもオーカーを狙うべきと思った。

 だがサルティシドに目がいっていたテルヨシに対して冷静に視野を広げていたシズクはオーカーを指していたガイドカーソルの方向にも目を向けて《カリス》をストレージに戻して、新たに出てきたハンドガン《アネモイ》に弾速重視の《エウロス》の弾丸を装填。

 するとオーカーのいる方向から、先ほど遊撃で確認していた《ブレイズ・ハート》と《ピーチ・パラソル》が姿を現して、オーカーへと攻撃するのを阻むように戦闘体勢に突入。

 ブレイズはユニコと近い小型のF型アバターで、燃えるような真っ赤な装甲にどこぞのアイドルかと思うようなツインテールとアーマースカートが特徴。

 一見すると無手で遠隔の赤? と思わなくないが、音を炎の武器に変えるマイク型の強化外装を取り出したら彼女のライブスタートの合図。

 パラソルはどこかのお嬢様風なピンク色の装甲にパラソル型の強化外装を持つF型アバターで、パラソルは広げれば防御に使え、閉じた状態なら先端にある銃口から弾丸を発射できる。

 

「さっきはよくも撃ってくれたな! これはお返しだー!」

 

「食らうんだよー!」

 

 状況としては4対2だが、拘束されてしてのテルヨシとオーカーを除けば3対1。

 その数の有利を生かすようにしてオーカーへの道を阻みながら攻撃を開始したブレイズとパラソルは、それぞれマイクに声を響かせて燃える8分音符と重い弾丸を1発ずつ発射してきた。

 

「ルールー!」

 

「蹴散らす!」

 

 向こうの狙いはテルヨシとシズクの両方と取れる攻撃だったが、その場に屈んで躱したテルヨシに対して果敢に前に出たシズクは、動き出す前にちゃっかり後ろのサルティシドに1発撃って初動を抑えていた。

 現在地はユリが空に上がっても建物オブジェクトが死角を作ってしまう位置関係にあって、その辺も考えて罠を張ったのだとわかる。

 だとするとこの4人はテルヨシとシズクの2人を倒すように指示を受けていたのだろう。

 サルティシドがこっちに回っているなら、おそらくパド達はサアヤ達をすでに捕捉済みと考えていい。

 クラリッサの分身体も思うようには展開できていないことも、近くにいないことからわかるので《アイオダイン・ステライザー》の広範囲攻撃で妨害されているかもしれない。あれは一撃で消し飛ぶ分身体の天敵とも言えるから。

 となるとやはりテルヨシも呑気に拘束されている場合ではない。

 オーカーのエッジド・ケージを前に強引に突破した時はレベル6の段階で4割ほども削られたが、今なら3割には抑えられるはず。

 そう思って立ち上がり攻撃を開始しようとしたテルヨシに、まさかの前に出たシズクが気配を察してノールックで撃ってきて、当たりはしなかったがキャンセルさせられた。

 

「バカは黙ってろ!」

 

「いやいやいや! この状況で黙ってろはない!」

 

「こんな『有利な状況』で動くなって言ってんだ!」

 

 味方からの攻撃には肝を冷やしたし、動くなと言うシズクに思わず反論したが、これで有利だと言うシズクの意図がすぐにわかり黙る。

 確かにここは形勢的には不利なのは変わらないだろう。だがテルヨシとシズクを倒すのにプロミは4人も投入している。

 それはそうしてでも確実に潰すべきと判断したからの英断とも言えるのだ。

 仮に残りの4人がサアヤ達を潰しにいったとして、人数は互角。そうそう形勢が崩れたりはしない。膠着状態になる可能性もある。

 それに対してこちらはユリとリリースが完全にフリー。2人はもう要塞拠点を占拠して『必殺技ゲージを使いたい放題』だ。

 おそらくテルヨシとシズクを拘束して倒すのに時間をかけるつもりはなかったが、シズクが拘束を逃れたから対応が少し遅れている。

 そのあとにユリとリリースを倒すつもりでいたかもしれないので、そう考えればシズクの言う有利な状況は確かにある。

 だが拘束を抜けようとするテルヨシを止めるのは何故か。それは簡単だ。

 1つはテルヨシの無駄な消耗を抑えるため。

 そしてもう1つは、こんな状況だからこそ《天井知らず》は強いのだ。

 

「ぬるいんだよ!」

 

 ブレイズとパラソルの攻撃を気道から予測してスライディングで躱したシズクは、目に見える炎の音符がテルヨシに向かってるのも把握してエウロスの弾丸をすれ違い様に撃ち落とすと、すぐに立ち上がってブレイズとパラソルに1発ずつ発砲。

 ブレイズのマイクとパラソルの右肩に当たってわずかに怯ませた隙にさらに距離を詰めにいくと、それを嫌いながらオーカーへの接近を妨害したい2人はパラソルが傘を広げて防御に回り、ブレイズがその後ろから攻撃する陣形に素早くシフト。

 そこに無策に突っ込むほどバカじゃないシズクも足を止めて残りの2発を振り返り様に何かしようと動き出すサルティシドの装甲に的確に当ててダメージを与える。

 

「《ボレアス》!」

 

 そして次の弾丸を選択して再装填を素早く行なってから、傘を広げていたパラソルに2発撃ち込み、弾丸は広がる傘にぶつかり突き刺さると、2秒後に爆発。

 徹甲榴弾というのは装甲を破ってから炸裂させて破壊する弾なので、パラソルの防御は的そのもの。

 ものの見事に防御能力を失ってボロボロにされた傘を閉じたパラソルは、まだ壊れてはいないらしい傘を腰だめに構えてわなわなと震える。

 

「よくも私のパラソルをー!! 《チャージ・ショット》ぉお!!」

 

 基本的に平常心が大事な射撃職だが、パラソルはその中で適正がある方でもなく、1度怒ると敵味方関係なくぶっ放し始める悪い癖のようなものがある。

 それが発揮されて敵が沈黙するまで撃ち続けるパラソルの狂気はちょっと怖いが、ボルトアクションタイプの傘は連射性能はない。

 それでも必殺技であるチャージ・ショットの威力はバカにならないので、大口径の光弾となって放たれたチャージ・ショットは足を止めていたシズクに迫り、さすがにお膳立てなしのテレフォン射撃では当たりっこないと難なく回避。

 しかし避けた先にはテルヨシを捕らえるエッジド・ケージが鎮座していたせいで、容赦なくケージにぶち当たったところをダメージを負わないようにテイル・ウィップでケージの天井ギリギリに体を持ち上げて回避。

 これ、オーカーにダメージが入るんじゃないかな。

 そう思いながら地面に降りて戦況を確認すると、パラソルのチャージ・ショットを避けた直後を狙ってブレイズが絶妙のタイミングで音符を飛ばしてシズクに無理な回避を強いると、バランスを崩したシズクに、

 

「《シアリング・ノート》!」

 

 通常の音符よりも強力な必殺技で狙い撃ち。

 シアリング・ノートは着弾から弾けて周囲に一定時間だけ炎熱ダメージを与える追加効果があるので大きく回避したいところだが、今のシズクにそこまでの期待はできない。

 ブレイズも考えていてシズクに避けられても近くで炸裂はするように地面に向けて放っていたため、直撃こそさすがの身のこなしで避けたものの、直後に弾けた音符の炎でスプラッシュダメージが入ってしまう。

 さらにブレイズの追撃の間に再装填を終えたパラソルが間髪入れずに狙い撃ち反撃の隙すら与えない。

 バトロワ祭りでは様々な思惑やらが複雑に交錯して混沌とする故に、シズクだけを複数がひたすら狙うといった状況もなかなかないし、今回はチームの連係の練度も高い。

 だからその辺で押され始めたシズクにやはり加勢すべきかと足に力を込めようとしたら、またも察したシズクが片膝をつきながらもその手をテルヨシへと向けて制止を促し、残りのボレアスの弾丸をブレイズとパラソルに撃つ。

 わずかな間隙に撃ったそれも策があったわけでもなさそうで、珍しくシズクの命中率が下がる攻撃となったことに余裕もなくなってきたのかと思うが、そうではなくてボレアスを撃ち切ってから素早くホーミング弾の《ノトス》を装填して2発ずつを3人に放った。

 

「換装!」

 

 遠隔同士の戦いは確実に当たる状況に追い込まれた方が負ける。

 そこから見ると手数の多いブレイズ達が俄然有利でシズクもまともに攻撃に構えられないが、ノトスの弾丸がブレイズ達にも回避を強いて少しは良くなった。

 このままでは打開も決定打も打てないと判断したシズクは即座にアネモイを引っ込めて新たな強化外装を呼び出し相手の対応にも変化を与え、出てきた特殊弾《アストライオス》を手に持った瞬間、シズクの雰囲気が変わったのを敏感に察知。

 すぐにアストライオスの銃口を頭上へと向けて流星弾丸を放つと、空へと高く上がった流星弾丸は頂点で弾けて小さな流星の雨となって降り注ぐ。

 

「って! どこ狙ってるし!」

 

 シズクへの警戒をパラソルに任せて、その軌道を目で追ったブレイズは降り注ぐ流星弾丸が自分達のいる場所に落ちないことを悟って笑い混じりの言葉を漏らす。

 しかし察しが良いサルティシドがドラッグラインを両手から射出し、その先端にパラソルが暴れて破壊したオブジェクトの破片をくっつけて武器とすると、その破片をシズクに当たるように振り回す。

 

「バカッ! ルーレットの狙いは『後ろ』だってば!」

 

「《バースト・ショット》!」

 

 そんなサルティシドの叫びでようやくシズクの狙いが姿なきオーカーであることに気づいて、流星弾丸を処理しようと動いたところで、ブレイズとパラソルに巨岩爆弾をぶつける必殺技をぶっ放し、同時にサルティシドの振り回した破片が直撃して建物オブジェクトに叩きつけられてしまう。

 ただバースト・ショットをほとんど直撃したブレイズとパラソルは盛大に吹き飛んでダメージによる復帰が即座にできずにいる。

 シズクもまともに動けずにいたのでサルティシドが好機と見てもう1度破片を叩き込むために振り回す。

 

「……へっ、《ホーライ》かよ。《エイレーネ》……」

 

 そのわずかな時間で必殺技使用でまた強化外装が変わったシズクの手には特殊弾のホーライが握られ、それに笑ったシズクはテルヨシもまだその効果を知らない弾丸を込めて、テルヨシへと向けて発射。

 弾丸は以前見た時と同じく大した弾速もない注射器のような形状のもので、ここに来て攻撃目的でテルヨシに撃ったわけがないと信じて、その弾丸をあえて受ける。

 注射器のような弾丸の針のような先端がテルヨシの胸の辺りに突き刺さると、やはり注射器だったその中に詰められた液体を注入され、それが終わるとテルヨシの必殺技ゲージが半分ほどのところから一気に満タンに。

 代わりにシズクの必殺技ゲージが空っぽになっていたのを確認したところで、サルティシドの振り回した破片が直撃してシズクが全損。フィールドから退場となってしまった。

 決死の思いでシズクがテルヨシへと繋いだバトン。

 それを受け取ったテルヨシは、流星弾丸が無事にオーカーを捉えてダメージを与えたか、エッジド・ケージが解除されて拘束から抜ける。

 

「さぁて、選手交代だぜ」

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