《グレート・ウォール》との領土戦は意外な形での決着となったが、結果はテルヨシ達《メテオライト》が3戦3勝の完全勝利。見事領土を防衛することができた。
そのあとにも別の零細レギオンも3チームほどが果敢に挑んできたが、それも全て弾き返して領土戦の時間は終了。
占有に関しては明日の会議の時に解除する予定なので、それまではせめてその恩恵をいただこうと、グローバル接続をしたまま別のところから参加している《チャイブ・リリース》に祝いのメールを送り祝杯ムードに。
「はいはい、まずは第1関門突破ってことで、乾杯!」
『かんぱーい!』
「こら、あんまり騒ぐなバカども! 出禁食らうわよ!」
「そう言うサアヤの声も大きいわよ」
こういうお祭り騒ぎは得意なテルヨシが乾杯の音頭を取れば、今日は特別とばかりにサアヤ以外がノリノリで、ここが喫茶店《せせらぎ》であることを忘れてそうなテルヨシ達にサアヤが怒鳴る。
その怒鳴り声もまた大きいからユリにツッコまれはしたが、テルヨシだって考えなしに騒いだわけもなく、ちゃんと他に客がいない間隙で音頭を取っていた。
ただそのあとやっぱりうるさいのは変わりないので、店長と流川さんには頭を下げてテンションを下げた祝杯ムードにする。
ただやっぱり祝杯ムードは最初だけで、ひたすらに向上心の塊の集団ということなのか、割とすぐに領土戦の話が蒸し返されて大反省会が勃発。
1戦目の《プロミネンス》戦から順に各々が自分を評価し、他人からの評価を聞くスタンスで進行していき、シズクなどは忘れないためにかホロキーボードでメモを取り始める始末。
その光景にはもう少し普通に祝っていたかったテルヨシが呆然としてしまい、本当ならワハハと笑っていてもいい状況でそうしたら怒られる不条理が発生。
ブレイン・バーストに関しては超がつく真面目な一同のひた向きさには半分くらいは呆れてしまったが、もう半分は現状に満足などしない、慢心など微塵も感じない頼もしい仲間に嬉しくなっていたのだった。
しかしそうやって長々と反省会をするには少々時間もあれだったため、各自で1日寝かせてきて、明日はリリースもリアルで合流することになっているので、反省会は一旦お開きになる。
門限もあるシズクはちょっと小走りで行ってしまい、リクトも模試が控えてるということで早々と帰宅。アキラも家族での外食があるからと走って行ってしまう。
残りは割とのんびりしたものだったが、テルヨシとサアヤは家で夕食を待つマリアがいるので道草を食ってる余裕はない。
ただやはり目ざといクラリッサが同じ方向に消えようとするテルヨシとサアヤを見逃さずにネットリと絡んできて、ユリも面白そうに便乗してきた。
「あらぁ? なーに2人でこそこそしてるのかしらぁ?」
「ひょっとしてサアヤったら、またテル君の家にお泊まり?」
「えー? 中学生でそんなことまでしてるのー? 最近の中学生は進んでるわねぇ」
「アンタらは何を楽しんでんのよ……」
「お泊まりイベントはサアヤの週末の楽しみだからな」
「アンタも悪ノリするな!」
完全にからかう気満々だったユリとクラリッサにうんざりといった感じのサアヤの反応はちょっと面白くなかったが、テルヨシまで敵に回ると途端にツッコミが炸裂しテルヨシにチョップが振り下ろされる。
暴力反対! と抗議しかけたところで飛び火を恐れたユリが「じゃあ私も夕食だけ一緒しようかな」と同行を志願。
そうすることでクラリッサからの追撃防止策を選択肢に入れられるサアヤの援護に回り、孤立しかけたクラリッサも危険を察して「私もお邪魔しようかなぁ」とお泊まりイベントの追加イベントとして解決しにいく。
サアヤ的には食卓が賑やかになること自体は悪いことではないという考えがあるようで、ユリとクラリッサが来ることには肯定的。
しかしユリはともかくクラリッサもとなると、やはり問題はマリアとの顔合わせ。
その辺でどういった対応にするかでテルヨシはサアヤとユリとひそひそ話。
「クレアのこと、マリアにはどう説明しよっか」
「それよね……あんなのと普通に知り合う設定の難易度が高すぎる」
「そこはあれね。クレアちゃん本人に考えさせる方がいいかも。もちろんマリアちゃんがアンであることは伏せてね」
バーストリンカー同士として紹介するべきではないことは満場一致にしても、学校も違うクラリッサとどういう経緯で知り合って連れてきたかを納得させるだけの設定と説明が出来るかは不安なところ。
テルヨシはこういうことは得意分野と思われがちだが、別に嘘が上手いわけではないので事前の備えは必要。アドリブでは穴が出てしまう。
そこでユリはクラリッサ自らが来たいと言ったからには、労することもいとわないだろうと悪い笑みを浮かべてそんな提案をして、まぁそうだよねとテルヨシとサアヤも考えることを放棄してみんなでキョトンとしたクラリッサを見る。
それからクラリッサにはテルヨシ宅にマリアという預かりの子がいることを教えて、その子への納得のいくテルヨシ達との関係を考えておいてほしいと一方的に告げて出発。
マリアが人見知りすることと、子供だからとテキトーな設定をすれば言及されることも教えておきつつ、テルヨシ達の後ろを物凄く真剣な表情で唸りながら歩くクラリッサに3人で小さく笑う。
どんな設定でくるかは着いてからのお楽しみとして、歩きながら今夜のメニューをあれこれ話し始めたサアヤとユリのガチ料理トークにはデザート担当としてテルヨシも参加。
メインの方はユリがガチ勢なのでサアヤしかついていけないから仕方ないが、マリアがユリクラスの味を覚えてしまうと、今後は益々テルヨシの料理の地位が低くなりそうで今から怖い。
元々テルヨシの地位などあってないようなものとかサアヤにツッコまれそうな案件なのは自覚があるから言わないことにして、クラリッサにあと何分で到着するかを刻んで宣告していたら、自宅マンションの部屋がある階に到達したところでついにクラリッサも納得の設定が完成したっぽく、今までの難しい表情を笑顔へと変えてみせた。
さてどんな設定が飛び出すのかと、まるで他人事のように思いながら部屋のドアを開けてみると、1人で待っていたマリアは寂しさを払拭するようにリビングから小走りで出迎えてくれて、ユリもいるからか喜びの笑顔を見せかけた。
しかし初めて見るクラリッサの姿を捉えると、玄関前でブレーキがかかってちょっと困った顔に。
「おかえりなさい……そちらの方は……」
「はーい。あなたがマリアね。私は駿河・プリンツ・クラリッサ。サアヤとせせらぎの常連仲間で、テルとユリとは今日初めて会ったんだけど、なんか彼氏の家でパーティーだからってお呼ばれしました。よろしくねー」
予想通りの反応をしたマリアに対して、始めから物凄くオープンな性格を前に出して挨拶するクラリッサだが、決してマリアとの物理的距離をすぐに縮めるようなことをせずにいる辺りに、友達が多い人の特徴が見える。
犬や猫などの動物もそうだが、初めからぐいぐいスキンシップを取りにいく手法はその後が両極端に分かれるもので、凄く仲良くなるか、苦手意識を持たれるかでギャンブル要素が高い。
その選択をしない辺りにクラリッサのインターナショナルな片鱗を見つつ、マリアも適度な距離感を保つクラリッサに自己紹介をして、それが済んでからみんなで部屋に上がって夕食の準備。
鬼の料理長ユリ神がキッチンにいるため、副料理長サアヤしか隣には立てないため、テルヨシ達はダイニングテーブルにてデザートのプリンに着手。
IHの電気コンロの上に鍋を置き水を沸かし、耐熱容器にプリンの元を入れて蒸して冷やせば完成。
めちゃくちゃ簡略な作り方だが、マリアでも料理初心者のクラリッサでも指示だけでできるし、初対面の2人を仲良くさせる意味でも好都合だったので、テルヨシは指示と準備に徹して作業をしてあげる。
その的確な指示でクラリッサも半信半疑だったらしいテルヨシのバイトを信じてくれたようで、マリアも和気あいあいとしたクラリッサとの共同作業で自然な会話が成り立つようになっていった。
そんなこんなで迎えた夕食では、料理長ユリ神からの美味しい食べ方講座なる謎のレクチャーから始まって、待てを食らった犬のように食卓に並ぶ料理を見るしかできない状況が5分続く。
マリアなんかは話し半分くらいになってるのが目に見えてわかり、マリアには甘いユリはそれを見逃すが、それをクラリッサがやると激怒したので、テルヨシとサアヤは姿勢を正して聞きに徹するしかなかった。
それを乗り越えてようやく夕食が開始され、一転して優しいお姉さんと化したユリは話し半分だったマリアに自分から美味しい食べ方を実施して食べさせるという羨ましいことをしていて、サアヤとクラリッサもそのマリア争奪戦に参加しててんやわんや。
だがわかっているのだ。ここにテルヨシが加わろうとすれば全員から「ないわー」と冷めた目線で罵られることを。
「しかしオレはあえてや……ぐはぁ!」
「うるさいわよテル。マリアが困ってるじゃない」
「そうよテル君。しつこい男は嫌われちゃうわよ?」
「過保護は良くないって言うしね」
「み、みんなは違うの……」
それでも行かなきゃ男じゃねー! と意気込んだまでは良かったものの、動く前にサアヤに潰され、盛大なブーメランを投げてる3人からのツッコミをもらう。
そこは代わりにマリアがやんわりとツッコんでくれたが、押しの強い女衆の善意に押し切られてしまっていた。
それもいつまでもやってたらマリアが目を回して倒れかねないので、頃合いを見て落ち着くと、賑やかな食卓に何か思うところがあったクラリッサが口を開く。
「……なんかいいわね、こういうの。家族とは違うけど、家族みたいな気軽さで和気あいあいとしてる感じ」
「普通の友達とかで同じことやってもこうはならないわよ」
「そうね。私も他の友達だったらここまで気兼ねなく振る舞ったりは無理よ」
「えっ? 何それ。じゃあ2人とも何でこんなに羽目外した感じなの?」
それで自覚することになるとは思わなかったサアヤとユリの反応はテルヨシもちょっと意外だったが、じゃあ何でというクラリッサの問いかけに対して顔を見合った2人は、小さく笑ってからその視線を不思議そうにしていたテルヨシへと向ける。
「まぁ大方はこれよね」
「テル君って同じ空間にいるだけで自分が何かを我慢してるのが馬鹿らしいって思えるっていうか、我慢したって仕方ないんだよなって思わせてくれるくらいオープンというか……」
「ユリさん、軽くディスってます?」
「ほ、褒めてるつもりなんだけど、言葉が難しいなぁ」
「テルはバカだけど、バカな方がいいってことだよ」
「おっ、マリアが良いまとめをした!」
「結局バカ呼ばわりなんですけど!?」
以前から割と遠慮というものを知らない振る舞いは見せていたサアヤとユリではあったが、その理由がまさか自分にあるとは思ってなかっただけにテルヨシの驚きは近年稀に見るレベル。
ただしその理由がなんかバカにされてるような感じがして素直に喜べない部分が多量にあると考えたら、マリアがズバッと言ってサアヤもユリも賛同するから項垂れる。
もう少し良い言葉を選んでほしいと本音が出かけたところで、そこまでのやり取りを見たクラリッサがクスクスと笑い出したからさすがにこの場の全員に笑われたテルヨシも黙っていない。
「クレアまで笑うとか酷いんですけどぉ」
「フフッ、ゴメンゴメン。別にテルをバカにした笑いじゃないから。サアヤ達の話を聞いてなんか私も納得できるような気がしちゃって、不思議だなって笑ったの。付き合いなんてまだ全然ないはずなのにそう思えるって、かなり凄いと思うわ」
「これはある種の才能なのよね。認めたくないけど」
「テル君くらい欲望に忠実な人がいると、それ以上はなかなか出せないものね」
「このあと、絶対あれ言うつもりだもん」
「一緒にお風呂入ろうぜ!」
『あーないわー』
バカと呼ばれるテルヨシもさすがにどういう種類の笑いかはちゃんとわかってるので、話を繋げる意味でクラリッサに振ったわけであり、それもわかった上でクラリッサもちゃんと笑いの真意についてを説明。
要はテルヨシくらいの素直な人間がいれば、遠慮なんてしてるのが無駄だと思えるから、その結果としてカオスな空間が完成すると、そういうことらしい。
言い方はともかくとしても、サアヤ達がのびのびとこの家で過ごしてくれる理由が判明したのは良いことだと、話の締めにはいつも言ってるあの台詞を半ば言わされて泣き、その様を見て笑われるのだった。
夕食後には少し冷やす時間が足りなかったがみんなで作ったプリンを食べてまずまずの出来にテルヨシが非難され、そんな短時間で出来るデザートなんて急に作れただけでも褒めてよと内心でツッコんでおく。
後片付けもみんなでやれば早い早い。あっという間に終わらせて時刻は午後7を少し回ったくらいになる。
ただそれでも中・高生では親が心配するかしないかの際どいところなので、ユリとクラリッサはこれで帰宅。
一人暮らしのユリはともかく、クラリッサは親らしき人からのボイスコールもあったので、軽い挨拶をしてからユリを引っ張って足早に去っていき、残ったサアヤは先週は放棄していたマリアとの入浴のためにそそくさと洗面室へと入っていき、その間にテルヨシは明日の会議に備えて自室にて要点をまとめ始めた。
明日の会議には王の出席が義務ではないので、議長になる《ブルー・ナイト》以外は幹部などが代理として来るだろうが、1週間も寝かせてきた意見を持ち合うとあってテルヨシの緊張は思いの外ある。
確かに今日の領土戦では勝利を収めて明日の会議へは繋げることができたが、それとこれとは別で、持ち寄った各レギオンの意見で全面的に協力できないとなれば《帝城》の完全攻略の夢は打ち砕かれることになる。
そんな悪い方の可能性を今から考えても仕方ないことはわかってはいても、シズク達を巻き込んで無理を通した目標なだけに簡単に諦めたくない気持ちは強く、それがホロキーボードを叩く指にも現れたか、いつの間にか風呂から上がったサアヤが背後から近づきその手を持ち上げて作業を中断させる。
「根を詰めすぎ。力なんて入れなくてもホロキーボードは叩けるでしょ」
「いやぁ、なんか柄にもなく緊張しちゃってて」
「アンタが緊張したって結果には影響ないわよ。ドンと構えて明日に臨めばいいの。私だって一緒に行くんだから気張らない」
「押忍っ」
こういう時にいてくれるサアヤの存在はとても大きく、テルヨシなんかよりよっぽど肝が据わってるサアヤの態度に肩に入っていた力が一気に抜ける。
どんな結果になろうと十分な協議がなされた上で出たものなら納得するしかない。
そんな気持ちでいれば自然と頭もクリアになり、会議のまとめはサクッと終わり、それからリビングのソファーでマリアも含めての家族会議に移行。
「そういえばマリアはネガビュに入ったのよね。勧誘するつもりだった私達だからってことでその決め手は教えてくれる?」
「えっと、本当はテル達のレギオンに入りたい気持ちは今もあって、でもサアヤさん達のそばにいたら、いつまでも自分が頼る気持ちを捨てられないって、そう思って」
「サアヤとかユリさんとか、マリアにとって凄い頼りになるから、距離を取りたかったんだって。サアヤもユリさんもマリアには厳しくできないからねぇ」
「そんなこと言ったらネガビュだって……あー、フーコ辺りはスパルタだったわ……」
「うーちゃんもとっても厳しいです……」
完全にサアヤも家族の仲間入りしてる辺りがニヤニヤもので、そこにあえて触れようとしたテルヨシをチョップで黙らせて話を切り出したサアヤは、マリアがネガビュに入ったことを言及。
それにきちんと答えたマリアに補足するようにあらかじめ理由を聞いていたテルヨシが口を開くと、うーんと唸りながらも納得せざるを得ない現実にガクリ。
実際問題、サアヤとユリがこれまでマリアの育成に関して厳しいことを一切言えていないのは周知の事実であり、それは《親》であるテルヨシもわずかに含まれる。
そうした人がいるのは強みであり甘えでもあるとして、マリアはその甘えの部分を断ち切りたいとネガビュ入りを決意。
ネガビュにはあのハルユキと綸を鍛えるフーコがいるし、学校で特訓もしてくれている謡もいて、さらに黒雪姫も対戦のことには妥協しない性格なので、マリアの選択は自らを追い込む意味ではほぼ正解だ。
「あとこれはまだミャアさんにしか話してないってニコさんが言ってたので、他の人には絶対に言わないでください」
「あれ、それオレも知らないかな」
「プロミも関係してるの?」
「はい。実は近々、ニコさんはネガビュとの合併を考えていて、それが可決すると一気に大所帯の大レギオンになるんです」
「ネガビュとプロミが……」
「合併!?」
さらにマリアはテルヨシさえ知らない事情を知っていて、まさかのネガビュとプロミの合併話に驚愕。
もう1つの引き抜き最有力のプロミの勧誘を断る理由も必要にはなると思ってはいたが、まさかそんな解決策が用意されていようとは思わなかった。
「そんな大所帯だと、やっぱり私なんかはすぐに埋もれちゃって、ニコさん達や黒雪姫さん達とも距離が出来ちゃうと思うんです。でもそうならないように毎日頑張れるようにって、そう思って」
その合併の話が可決になる可能性は、おそらくかなり高い。
加速研究会との戦いにおいてすでにネガビュとプロミは大きな繋がりがあるし、長い休戦協定に他の大レギオンからいつ文句が出てもおかしくないとも言える状況。なら合併も周りが納得する案件だ。
そしてそうなればマリアも10人余りのネガビュでならまだ存在感はあるが、4倍ほどに膨れ上がればその他大勢に含まれてしまうのも時間の問題。
その問題にも立ち向かおうと決意したマリアをテルヨシとサアヤはもう見守ることしか出来ない。
ここで何か優しい、甘い言葉をかければ、マリアの決意を踏みにじるのと同じことになるから。
「……そっか。頑張れよマリア」
「《四元素》も《三獣士》もぶっ飛ばせるくらいになりなさい」
「……うん! 頑張る! テルとサアヤさんもこれから大変だと思うけど、頑張ってね」
色々と言いたいことがある中で言葉を選んで呑み込んで出したのは、それぞれそれだけ。
そうして送り出されたマリアもやっぱり優しいテルヨシとサアヤの気持ちにちょっと涙ぐむも、すぐに引っ込めて元気に返事してみせ、テルヨシ達の事情も知った上でエールを贈りそのまま自分の部屋に行ってしまった。
その後ろ姿を見送りながら、テルヨシとサアヤは互いに顔を見合って、最大のエールを受けたからにはと拳を軽くぶつけ合って頑張ろうと意気込むと、サアヤはあとを追うようにマリアの部屋に行き、テルヨシも明日に備えて就寝していくのだった。