ここは紅魔館、れんげが幻想郷に来た日の事・・・
「咲夜、もうすぐ面白いものが来るわよ」
「面白いもの・・ですか・・それは運命ですか?」
「ええ、そうよ・・・待って、運命が変わったわ・・・・また変わった・・」
「そんなにコロコロ運命の変わる者ですか・・・本当に面白そうですね」
十六夜咲夜、紅魔館の主人に仕えるメイドである彼女はこの後レミリアに様子を見てこいと言われるのが分かっていたのであまり気乗りしなかった。
「咲夜、今はまだいいわその時じゃない、でもきたるべき日が来たらここに連れて来て、暇つぶしぐらいにはなると思うわ、まあその時まで彼女が生きていたらの話だけどね・・・」
この言い草から分かるように死の運命も見えているようだ、咲夜にとっては仕事が減るのでそちらの方がありがたい。そう思いつつ仕事に戻った。
「紫・・そこにいるんでしょう?」
「うーん、バレたか〜」
咲夜が出ていって少ししたらスキマ妖怪が入って来た、
「話は分かってるわ・・なんなのあれ?」
「うふふ、ちょっとした新しい試みよ、でね1つお願いがあるの、これは各勢力の代表に話すつもりなんだけど彼女がいる間はお互い不可侵でいっさい異変を起こさない事にしましょう」
「それはどうかしら?もしかしたら私が他の所へ攻め込むかもしれないわよ?」
「うーん、やってもいいけどその時は紅魔館以外の勢力が全員で反撃するわよ?」
(なるほど・・・こうやってお互いを見張らせて不可侵関係を作るわけね・・)
レミリアは少し考える素振りをしてから、
「いいわよ」
紫の試みとは大抵碌でもない事であまり関わりたくなかったが、レミリアも彼女に少し興味を持ってしまったから今回は協力する事にした。
「話がわかるじゃない!さすが紅魔の主人ね」
心にもないことを言ってるのはすぐに分かったが、ここで突っかかっても仕方ないのでレミリアはスルーした。
「じゃあねー」
紫は言いたい事だけいってさっさとスキマの中に消えてしまった、
「ふふふ、ますます面白いじゃない、ねえそうでしょ?宮内れんげ・・」
レミリアは笑みを浮かべながら月を見ていた。
「今日の授業はここまでだ!各自宿題は必ずして来るように!それじゃあまた明日な!」
慧音の授業が終わり、今日の寺子屋は終わった、れんげがここに登校し始めて一週間がたち、すっかり慣れたようだ、それに友達もでき、充実したライフを送っている。この前は妖怪に食べられかけたりもしたがそれを乗り越え新しい交流関係ができていった。
「れんちょん帰ろー」
れんげと巴はいつも通り2人で下校し、この後の遊ぶ計画を話していた、すると向こうからルーミア達がやって来て、
「れんちょんおひさ〜この前ぶりー、あっ!大ちゃん紹介するよ、この子れんちょん、前に話した子」
「こんにちは、はじめましてれんちょん、私は大妖精みんなからは大ちゃんって呼ばれてるわ、よろしくね」
「こんにちはなのん大ちゃん」
巴はルーミアと大妖精の姿を見るなりれんげの後ろに隠れてしまった、ルーミアがいたずらっぽい笑みを浮かべながられんげの後ろの巴に向かって、
「がおー!食べちゃうぞー!」
「た!食べないで下さい!」
「食べないよ!」
「コントはそのくらいにしとくのん、〇〇パークに行くことになるん」
ルーミア達は他愛のないやりとりをした甘味処に入った。巴は相変わらずそわそわしており、れんげもそれに気づいたので話題を寺子屋の事にした。
「でなールーミン、今日うちらは磁石の事を習ったのん、S極とN極はくっつくん、でも同じ極同士だとくっつかないのん」
そう言いれんげは手の中の磁石を引っ付けたり外したりしていた。
「へー、寺子屋って面白い事やってんだね、私達も行ってみたいなー」
「あはは、無理だよルーミアちゃん・・だって私達は・・・」
巴はそわそわしていたが、ついに2人に話かけていた。
「あ、あの!私れんげちゃんの友達の工藤巴って言います」
「巴ちゃんよろしくー」
巴は、ルーミアにこう言われ少しビクついたが、勇気を持って話続けた。
「ルーミアさんって妖怪ですよね?れんげちゃんとはどういう関係なんですか?」
「うちをルーミアは食べようとしたのん、でも助けてくれたのん」
「あはは、あの時はごめんってれんちょん、あまりにも美味しそうだったからつい・・・」
「美味しいって言われても褒められてる気分しないんなー」
れんげはジト目でルーミアの方を見ていた、れんげとは対照的に巴はルーミアへの警戒と、嫌悪の目を向けていた。
「ねえ!れんちょん!どうしてそんな平気にしてられるの!?食べられかけたんだよ!」
「ともちんが何を怒ってるのかわかんないのん、もう過ぎた事なのん、過去は水になが〜す」
そう言いれんげはルーミアの頼んだみたらし団子を頬張った。
「はあ、れんちょん私帰るね!」
巴は不機嫌そうに出て行ってしまった。
「なんなのん?」
「れんちょんはさ、幻想郷短いからわかんないかもだけど、私人喰い妖怪だからあんまり人間から好かれないんだよ、それに人間と妖怪は食う食われるの関係でしょう?あんまり良く思わない人が多いんだよ」
「私もよく妖怪に間違われて怖がられるわ」
「・・・なんかごめんなのん・・」
少ししらけた感じになってしまったのであまりお喋りせずに茶屋を出てしまった。
「れんちょん、また遊ぼうね・・今度は里の外で・・・ん?」
「どうしたのん?」
ルーミアの視線の先には銀髪で髪を三つ編みにしたメイドが立っておりこちらを見ている。
「あれって確か・・・咲夜?・・・なんでこっち見てんの?」
そうルーミアがつぶやき終える頃には咲夜が目の前にいた、
「な!」
思わずれんげは声をあげていた、彼女の事を知らないれんげには瞬間移動したように見えたからだ。
「ルーミン、大ちゃん、あ、ありのまま今起こった事を話すのん、向こうにいたメイドさんがいつの間にかうちの前に立っていたのん・・」
「ああ、れんちょんそれは・・・」
ルーミアがれんげに説明しようとした瞬間咲夜は時を止めた・・・
のんのんびよりが見たいです・・・