ちょくちょく遅れる事がでてくると思うのですが生暖かい目で見守ってください。
「れんげ、準備はいいか?私は館の外までしか一緒に行けないと思う・・・何かあったら大声で叫ぶんだ、なんとか助け出してやる」
お茶会の日、妹紅に連れられ家を出たれんげ、それを見送る慧音もかなり心配している様子だ。そして里の出口の近くまで来た時、後ろから呼び止められた。
「れんちょんどこ行くの!?また外に行くの?危険だよ!」
ともちんだった、
「うち紅魔館へお茶会に行くのん」
「ダメだよ!吸血鬼の館だよ!今度こそ食べられちゃうよ!」
れんげは振り向き強い目で巴を見ながら親指をたてて、こう言った。
「ともちん・・・あいるびーばっくなのん」
こうしてれんげは紅魔館へ向かった。
紅魔館へ行く途中の湖まで来た時、ルーミア、チルノ、ミスティア、大妖精がいた。
「れんちょん・・・ほんとに行くんだね・・」
「のん」
「門まで私達もついて行くよ・・」
ぞろぞろと紅魔館までれんげを送って行く一行・・・
「れんげもうすぐ着くぞ・・」
門とその横に立つ人影が見えてきた、それは門番の赤毛の娘だった。
「こんにちは、宮内れんげさんかしら?お嬢様から聞いております、どうぞ中へ」
「あい!」
元気よく返事をしてテクテクと中へ入って行った。
「他の方はこちらでお待ちください」
「れんげ!絶対帰ってこいよ!」
中はとにかく赤かった、この前会ったメイド、十六夜咲夜に連れられレミリアの部屋まで案内された。
「中でお嬢様様がお待ちです、それではごゆっくりどうぞ・・・」
ロウソクに照らされたテーブルにれんげと同じぐらいの女の子がいた。
「ようこそ宮内れんげ、私がこの紅魔館の主人にしてヴラド・ツェペシュの末裔・・・レミリア・スカーレットだ」
(ふふふ・・きまったわ!我ながら完璧でかっこいい自己紹介ね!さあ人間よ恐れおののけ!)
「?長い名前なのんなー、ツェペリさん・・」
「な!?ツェペリ!?違うツェペシュだ!それに私はレミリアだ!」
「間違えてごめんなのんレミりん」
「れ!レミりん!?・・・ほ、ほう面白いやつだ・・・この私をそんなふざけた名で呼ぶとは・・いい度胸だ・・ふふふ今更後悔してももう遅・・」
「うわあぁぁぁ!このクッキーすごく美味しそうなのん!食べていいのん!?」
「えっ!あ、ああ、どうぞ」
れんげに話をぶった切られたレミリア・・・カリスマ値が少し下がった。
(くっ!こんな事言う運命じゃあなかった・・・なんなんだこいつ!?)
「レミりんお茶欲しいのん、お願いします」
「え、ええ、いいわよ・・・梅昆布茶が好きなのよね?用意させるわ」
れんげはかなりがっかりした様子でレミリアを見ていた。
「な、何よ!その目は好きなんでしょ!?梅昆布茶・・」
「確かにうちは梅昆布茶好きなのん 、でもクッキーには合わないと思うのん・・」
「な!?なぜだ!お前は梅昆布茶を選ぶ運命だったはず !」
「そんな運命はないのん・・」
会話だけでどんどん精神的に追い詰められていくレミリア、もちろんれんげに全く悪意はない・・・
「うちダージリンっていうの飲みたいのん!」
「あっ、はい・・・咲夜、私とれんげにダージリンを・・」
一瞬のうちにティーポットを持って現れた咲夜は2人のカップにお茶を注ぎ出て行った。
「時を止めるんってすごいのん!」
(なぜだ !主人である私を差し置いてメイドの方に注目がいくんだ・・・・そうだ少し脅かしてやろう・・)
レミリアはどこからともなくワイングラスとワインを取り出しテーブルの上に置いた。
「れんげ、これがなんだかわかるか?」
「どう見てもワインなのん、ねーねーが前に飲んでたのん」
「ククク、私は吸血鬼だぞ?これは血だ・・若い娘のね」
「それ飲むのん?」
「ああ、れんげもどうだ?」
(ふふふ、怖がってる、怖がってる・・・私はカリスマ吸血鬼!小娘1人手玉にとるなど造作もない!)
「スコー」
れんげは口を尖らせ両手を広げ間の抜けた声を出した。
「うち知ってるのん 血はすぐに固まるから瓶なんかで保存しないのん、それよりレミりん未成年が背伸びしてお酒飲んだらダメなん、そういう若気の至りは年取った時に後悔するのん」
年端もいかない小娘にハッタリが通用しなかった事がレミリアを傷つけた。
「う、うぅ、うぅ、うわあああああああん咲夜ー!こいつもうやだ!」
ついには壊れてしまい、咲夜に助けを求めたが咲夜自身もこの状況を楽しんでいるようでなかなか助けに来ない、
「レミりんはどうしてここに引きこもってるのん?」
れんげが突然こんなことを聞いてきた。
「なんでって?そんなの私吸血鬼だしそもそも外に興味ないわ」
「友達いないのん?」
「い、いるわよ!パチェとか・・・」
「今回はいるということにしといてやるのん」
「・・・・はあ・・」
宵闇、妹紅、輝夜を丸め込んだだけありれんげは吸血鬼に少しも臆することなく、むしろグイグイレミリアに食い込んでいった。
「レミりんがうちを呼んだ理由、退屈だったからだと思うのん、うちはまだ何百年も生きてないからわかんないのん、でも1日中引きこもってお酒飲んでるだけだったら絶対退屈なのん」
当たらずとも遠からず、そもそもレミリアが興味を持つ人間は幻想郷でも数えるほどしかおらず、娯楽はたまに開く宴会、それも最近はマンネリ化してきいる、 また異変も全くと言っていいほど最近は起こっていなかった。
「ウチとのお茶会楽しかった?」
「ええ、そうね楽しかったわ・・」
そう言うレミリアの顔は知らず知らずのうちにれんげに微笑んでいた。
きょうはここまで