つっとことん つっとことん つっとことんのと〜ん
無邪気な声が紅魔館に響いている、お茶会を終えたれんげは1人で館の探検を始めていた。
「おおおお!広いのん!学校よりも広いのん!でもこんなとこに住んでると掃除と手入れが大変そうなのんなー、トイレも遠そうで苦労しそうなのん」
大きく手を振り、ノリノリでどんどん奥へと進んで行くと大きな扉があった。
「怪しいのん、うちのお宝発見センサーがビンビン反応してるのん」
躊躇なくその扉を開けるとそこは図書館だった、しかし本の量は一個人が保有するにしては多すぎそれに圧倒されていた。
「多いのん、こんなにたくさんの本初めて見たのん」
「誰ですか?」
振り返ると頭と背中からコウモリのような羽を生やした赤い髪の長い女性がいた。
「うち宮内れんげ!今日はここにお茶会に招待されたのん」
「ああ・・・あなたがお嬢様のおっしゃってた人間・・・うーん、あなた魔法は使えるの?」
「使えるわけないのん」
「じゃああなたが理解できそうなものはないからここはあなたが来るような場所じゃないわよ、ごめんなさいね・・」
小悪魔が諭していると後ろから箒に乗った魔法使いが素早く現れ、本を奪うや否やすぐに帰って行った。れんげはあまりの速さにあっけにとられ小悪魔は彼女追って飛んで行ってしまった。
「魔理沙さん!今日こそ許しませんよー!地獄の果てまで追いかけてやります!」
1人残されたが引き返す気になれずそのまま奥に進むことにした。テクテクとマイペースに歩いて行くと大きな机があり、そこに紫色の髪の毛をした寝巻きのようなものを着た少女がいた。
「あら?迷子かしら?」
「うち・・・ここを探検してて、お茶会に招待されて・・」
さっきの忠告を気にしたせいかうまく説明できずにもじもじしていまった。
「レミィのお客かしら?小悪魔は?」
「えっと・・・箒に乗った・・・」
「ああ、魔理沙を追いかけて行ったのね・・・はあ、まったくいい迷惑だわ・・・紹介が遅れたわね、私はパチュリーノーレッジ」
「うち宮内れんげです!よろしくお願いしますなのんぱっつん!」
「ぱっつん・・・あなた独特のネーミングセンス持ってるわね」
自分にとって呼びやすい名前、あるいはピンときた名前をつけずにはいられないのが彼女の性である。
「パチュリーいる?ちょっと暇だからあそぼー」
後ろから金髪で歳はレミリアと近い女の子がこっちに向かって歩いてきた。
「フラン、悪いけどたった今暇じゃなくなったわ、こあが職務放棄して魔理沙と追いかけっこしてるの・・・そうだわ!れんげあなたこの子と遊んであげて」
彼女はフランドール・スカーレット、レミリアの妹で吸血鬼という事を話しパチェは本の整理に行ってしまった。
「れんげっていうんだ・・・ふーん、弾幕ごっこできる?」
『弾幕ごっこ?なんなのんそれ」
「知らないのならいいわ・・・はあ〜退屈ね〜」
「フランちんはどうしてレミりんと遊ばないのん?メイドさんだってたくさんいるし退屈する事はないと思うのん」
当然の疑問だ、ここに来る途中多数の妖精メイドに会い、暇そうにお茶を飲むレミリアにもあってきた、1人ぐらい彼女の相手をするものはいるはず、そう考えていた。
「あら?私こう見えてもこの地下に何百年も閉じ込められていたのよ、最近やっと出してもらえたけど・・・みんな警戒してるのよ私の能力を・・・いや、存在かしら?どっちでもいいわ・・・」
「能力?吸血鬼だから血を吸うだけじゃあないのん?」
「ふふふ、いいわ教えてあげる、私の能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力・・・なたみたいなのなんてキュッとしてドカーンよ・・」
「うむむ・・・複雑な能力と家族なのんなー、でも今はこうして出てきてるのん、 もうすこし自分からグイグイいけばいいと思うのん」
フランは俯き、
「無理よ・・・私の居場所はこの家にはないの・・・この図書館が私の最後の砦・・・」
悲しさと諦めが混じったなんとも言えない呟きをこぼした。それを聞きすこし考えてれんげは図書館の出口の方に向かった。去り際に、
「フランちん・・・あいるびーばっくなのん」
親指を立て出て行った。
「あの子・・私のこと怖がらなかったな〜・・ちゃんと目を見て話してくれた・・・正面から逃げずに・・・変な子・・」
自然と笑みを浮かべていたが無意識のことゆえフランに知る由はなかった。
れんげはさっきのレミリアの部屋まで走った、途中何度も迷ったがなんとかたどり着き、
「レミりん!お願いがあるのん!フランちんとお茶会をしてあげてほしいのん!」
「え、ええ!?いきなりなんなの?というよりフランに・・会ったの?」
「のん!すごく退屈そうにしてるのん!相手してあげてほしいのん!」
「む、無理よ・・あの子は私を恨んでる・・・それにきっとあの子が嫌がるわ・・・」
「むー!いいからやるのん!さくやんもお茶会の準備をしてほしいのん!」
どこからともなく紅魔のメイド十六夜咲夜があらわれ優雅にこう答えた。
「承りました」
一瞬のうちに消えたと思うと目の前に豪華なティーセットと色とりどりのお菓子があらわれた。こうして二次会が始まろうとしていた。
実はエンディングはもう決まってるんですがそれに至るまでがまだあやふやでして、その構想を考えるために今回のように長期休暇を取ることもあるかもしれませんが、絶対完結させますのでどうかお付き合い下さい。