もこたん・・もこたん・・もこたん・・
その声が妹紅の脳内で何度もこだました・・
「ぷっ!あっははははははは、もこたん・・もこたん・・よかったなーもこたん!」
「あわわわ、なっなんで!なんでその呼び方をー!初対面!初対面だよね!」
「あっはははは!もこたんは万国共通なんだなー!」
「なに笑ってるのかわかんないけどもこたんっていうのはうちのインスピレーションがビンビンきたのん」
妹紅は顔を真っ赤にしながら口をパクパクさせ、
「れ、れんげちゃんも、もっと別の呼び方してよ、普通にもこうとかさ・・・」
「うちのなかではもこたん一択なん!」
目をキラキラ輝かせてれんげは妹紅の方を見ていた。
「うっ・・わかったよ!いいよそれで!」
「ふふふ、さあ食べるぞ!もこたん!れんげ!」
れんげは食事中自分の家族のこと友達のこと学校のこと様々なことを話した。
「さて夕食も済んだところでれんげちゃん、今日はとりあえずここに泊まって欲しい、明日なんとか元のところに帰れるように手配するよ、今日1日の辛抱だからさ・・・」
「わかったのん、大人しくしてるん」
れんげに幻想郷のことを話すかどうか迷った慧音だったが、明日帰すつもりだったので余計な混乱を避けるためこのまま話さずに何事もなかったように帰ってもらうのがいいと判断した。
「れんげちゃん、えらいえらい」
妹紅はれんげの頭を撫でた。
「のんのん、もこたんうちともこたんはもうソウルメイトなのんだかられんげって呼んで欲しいのん!」
「そうる・・めいと?」
「よし!じゃあれんげ私と一緒にお風呂入るか!」
「おおおお!」
妹紅とれんげはそう言って風呂の方へいった。慧音は微笑ましい光景だなと思ったが、れんげは紫が連れて来た、つまりあの子は生贄に選ばれたということ外の世界では神隠しと言うらしいが、れんげはそれをされたのだ。会った妖怪が蛮奇でよかった、もし人食い妖怪に出会っていたかと思うと背筋が凍る思いがする。慧音が見る限りれんげは少し斜め上の発想をするが他は変わらない天真爛漫な女の子だ。だからこそ守らなければそして一刻も早く彼女の居場所へ返さなければ、慧音はそう強く思っていた。
妹紅が風呂に入ってるうちにれんげ、妹紅と自分の分の布団をひいた、また風呂から出るやいなやれんげはさっきのテンションとはうってかわって眠いといって寝てしまった。
「やはりいきなりこんなところに連れてこられ、何が何だかわからないことになったから疲れたのだろう、むりもない」
「れんげは不思議な奴だよ、輝夜にもこたん言われても腹がたつだけだがれんげに言われるとなんだか逆らえない、それに・・・なんだか人を惹きつける魅力があるよ」
「ふふふ、あの赤蛮奇がわざわざ連れて来たのも納得できるよ」
「あの人間を極端に避ける赤蛮奇が?ふふふ、ほんと変な奴だよれんげは・・」
慧音と妹紅は2人してれんげの寝顔を微笑みながら見入っていた。
朝になり慧音、妹紅、れんげは素早く朝食を済ませ、神社に行く準備をした。妹紅はれんげをおぶりしっかりつかまるように言い飛んだ。
「うわああああああ、すごいのん!飛んでるのん!もこたんすごいのん!」
「れんげ黙ってないと舌噛むぞー」
「れんげちゃん少し寂しいがもう少しで私達とお別れだ、でも元の世界に帰れるんだ・・・」
慧音は名残惜しかったが神社が見えて来た。そして鳥居の前におりた。
「妹紅、私は霊夢に事情を説明してくるよ」
そういい慧音は奥に行った。
「もこたん、もうお別れなん?」
「ああ、少し寂しいな、でもねーねーや友達のところに帰れるよ」
これでいいんだ、これで・・・妹紅は自分にそう言い聞かせた。
「なんでお前が!」
妹紅が感傷に浸っていると慧音が奥で叫んでいるのが聞こえて来た。
「けーねんの声なん!いってみるん!」
「あっ!おい!待てれんげ!」
そこには慧音ともう1人いた、そうれんげをここに連れて来た張本人、八雲紫が・・・
「あらあら御機嫌よう?宮内れんげさんいかがかしら私の幻想郷は」
「あの時の胡散臭いの!」
「うっ!胡散臭くはないでしょ!」
「いや胡散臭くさいな」
「胡散臭くさいわね」
すかさず慧音と妹紅がツッコミんだ。
「ていうかなんでお前がここに!」
「そうカリカリしないでよ妹紅ーふふふ霊夢ならいないわよ」
霊夢がいないとういうより紫が霊夢をどこかへやったという方が正確だろうというのはすぐにわかった。
「というわけでれんげちゃんもうちょっとここにいてねー、じゃあねーバイバーイ」
そう言うと紫は隙間の中へ入って消えてしまった。
なんかこっちはスラスラ書けるのんなー