れんげはお花畑で冠を作りいつぞやのように背中に葉っぱを羽のようにつけ妖精ごっこをし、少しお腹が空いたので妹紅が持っていたおむすびを食べ3人で寝転がった、この日は天気もよく、下の草がふわふわだったため絶好の昼寝日和だった、妹紅は普段寝るときは座ったまま寝るのだがれんげが腕枕をしろとせがんできたのでやった。妹紅は何年いや何十年ぶりなのだろうこうして横になって寝るのは、と考えていた。3人は川の字でうつらうつらしてると寝てしまっていた。
「・・・・♫」
歌が聞こえてきた、よくは聞き取れなかったがとても綺麗で誘惑的な歌声だった、それは起きるのに十分すぎる事だった。
「なん・・なのん?」
れんげは歌のする方に引き寄せられていった、また妹紅と巴は聞こえていないのか、なぜか爆睡したままだった。そんな彼女達にお構いなしにれんげは1人で森の方へ入っていった、奥に行くにつれだんだん歌声は大きくなっていき、れんげの足も次第に速くなっていった、そして少し開けたところに出るとそこにはれんげと同じくらいの背丈の女の子が3人いた。
「やっぱりミスチーの歌は上手いね!あたい何回でも聞きたいよ」
「ふふチルノありがとう・・あら?あの子誰かしら?」
青い髪の子、帽子をかぶり羽が生えた、そして喋ってはいないが金髪の女の子がれんげの方を見た。
「チルノ〜友達?」
「え!あたい知らないよ・・・ルーミアこそ知らないの?」
「私も知らないかな・・でも」
(美味しそう・・・)
「お前だれ!?」
れんげは寝ぼけていたのと歌に魅入られていたので今まで夢現だったがチルノの一言で我に返った。
「はっ!うちは今まで何を・・・」
ルーミアがミスティアに小さな声で、
「もしかしてミスチー呼んじゃったんじゃないの?あの歌人惹きつける効果あったよね?」
「あるにはあるけど・・・今までこんなことなかったよ・・・なんで聞こえたんだろ・・」
2人が後ろでヒソヒソ話をしてるとチルノが、
「あ!わかった!あなた妖精ね!羽があるもの!」
れんげはチルノにそう言われて妖精ごっこの途中でおにぎり食べて寝たことを思い出した、そしてれんげはこう思った、チルノとミスティアの背中にある羽を見てこの子達もきっと妖精ごっこをしているのだと、そしてこれは自分も入ってこいと誘っているのだと・・
「ふ!ふ!ふ!そうなのん!うちは何を隠そう森の妖精なのん!」
「ほーらやっぱり!あたいったら天才ね!」
そんなわけないだろう、どう考えても人間の子供だよと言わんばかりの顔をしているルーミアとミスティアであった。
「あたいはチルノ!お前は!?」
「うちはみやう・・・」
ここで自分の名前を言いかけたれんげは気付いた、彼女はチルノと言った、チルノと、そう苗字がないのだ。れんげは考えたおそらくこの子は名前まで妖精になりきっているのだと・・なら自分もそのルールに従おうと!
「うちはれんちょんです!」
「よろしく!れんちょん!」
「よろしくなのんチルノ!」
ルーミアとミスティアが少し喋らない間にれんげ達はどんどん自分の世界に入っていった、ミスティアがチルノにその子は人間と言おうとしたがルーミアがそれを制した。
「ちょっとルーミア!あれ放っとく気!?」
「まあまあ面白いからあのままにしておこうよ」
ルーミアには考えがあった、
(美味しそう・・・あれは見た目から外の世界から来たみたいね・・でも慣れてるとこ見ると里で保護してもらったのかな?ふふ、女の子の肉って美味しいのよね・・あっ!間違えた私が食べるのは人間じゃないわ妖精よ よ う せ い だから食べても問題ないよね?ふふふ)
ミスティアはルーミアのとろけそうな笑顔を見て察しがついた、だが初対面の人間に思い入れはなく、火の粉が降りかかるのは嫌だったので特に口出しするつもりはなかったが、何もわからないまま食べられるれんげを少し気の毒に思った。そうこう考えているとチルノがこっちを指差し、
「紹介するね!あっちの子がミスティアでもう1人はルーミアだよ!」
「よろしくなのん、ルーミン、ミスチー」
「ふふふれんちょんよろしくー」
ルーミンはニコニコ笑いながら返した、心の中では早く食べたいと願いながら、
「ミスチー?」
「うちのインスピレーションがビビっときたん!」
「・・・ルーミア、チルノ、私お店の支度あるから帰るね・・・」
(めんどくさいことになりそうだからここはさっさと退散するのが吉ね)
「えー!ミスチー!」
チルノのブーイングを背にそそくさと帰っていった。
「どうしたん?」
「お店の支度あるから帰るんだって!ノリ悪いなー」
「大変なのんなー、ミスチーまた今度遊ぶのーん」
「そうね今度遊びましょ」
(今度があれば・・ね)
ミスティアが帰ったので3人になってしまった、鬼ごっこやかくれんぼなどをしてもつまらないという話になりお喋りを楽しむことになった、所々噛み合わない箇所があったがルーミアがフォローを入れたためれんげが人間とバレなかった。
「じゃああたいそろそろ帰るから、また遊ぼう!」
「うちもまた来るん!」
「じゃあね〜れんちょん」
そう言いルーミアとチルノは森の奥へと入っていった。
「うちもそろそろ帰るのん、もこたん心配してそうなのん、帰って謝らないといけないのん・・・うちどこから来たんだっけ?」
れんげは道に迷ってしまった。
次回 宵闇に会った ご期待下さい