"愛してる"の想いを 作:燕尾
どうも燕尾です。
6月3日に投稿すると思った? ふふふ……寝るまでが今日ですよ……
というわけで、三話目です。
最近、織田信奈の野望のアニメを見直しているのですが、いやあ、いいっすねぇ~ロリっ子たち。かわゆいです。
「春人くん、私たちと同じ学校だったんだ。全く気付かなかったよ!」
「クラスが違うからな。関わることもなかったんだろ」
女の子から名前呼びされるのに慣れてない俺はぶっきらぼうに返してしまう。
「高坂たちは――」
「穂乃果のことは穂乃果って呼んでいいよ!」
「いや、でも、いきなりそれは――」
「穂乃果って呼んでほしいな」
許可から要求に変わった。
あまり人とか変わらない俺にいきなり名前呼び、しかも女の子の名前を呼ぶのは
そんな、迷っている俺を見て高坂はあからさまに落ち込んだ。
「えっと……嫌だったら、名前じゃなくても、大丈夫だよ……」
困ったように笑う高坂に、そうじゃない、と言った。
「別に嫌じゃない。ただ、こういうことは初めてだからちょっと戸惑っただけだ。だから、気にしないでくれ。穂乃果」
名前を呼ばれた高坂――ではなく穂乃果は、ぱぁぁ、とわかりやすいほど嬉しそうな笑顔になる。
「海未ちゃん、ことりちゃん! 名前で呼んでもらえたよ!」
子供のようにはしゃぐ穂乃果に園田と南は微笑ましいものを見るような笑顔を浮べていた。
「それで、穂乃果と園田と南は随分と仲が良いみたいだけど、幼馴染か何かか?」
「「……」」
「そうだよ。ことりちゃんとは幼稚園、海未ちゃんとは小学生の頃からの付き合いなんだ! 遊ぶようになってから今までずっと一緒だったよ」
穂乃果の話に、珍しいものだと感心してしまう。そこまで長い付き合いの間、疎遠になることだってあるものなのだが。
「まあ、園田や南も良い人そうだし。三人とも波長が会ったんだろうな」
「「……」」
「春人くん! その言い方だとなんか穂乃果は良い人じゃないみたいだよ!?」
「いや、そんなことは言ってないだろ? ただまあ、園田と南は穂乃果に苦労させられているんだろうなと……」
「酷い!? 穂乃果、苦労なんてかけていないよ! ね? 海未ちゃん、ことりちゃん――って、どうしたの、二人とも?」
二人の様子がおかしいことに気づいた穂乃果が首を傾げる。園田と南はちょっと膨れたように俺を見ていた。
「春人くん、名前呼びは穂乃果ちゃんだけなのかな?」
不機嫌をあらわにして言う南。園田も同じだったようで、そうですね、と頷いている。
「いや、こういうのって、相手の同意がないと呼べないものだろ。 特に女の子は男に名前呼ばれると嫌だと言う人が多いんじゃないのか?」
「でも、穂乃果ちゃんだけ名前でことりたちは苗字なのはおかしいと思います」
「それに私たちがそんなこと言うと思われているのなら心外ですね」
出会ったばっかりでまだお互いのこと知らないのだから、そこは勘弁してほしい。
だけど確かに園田と南の言う通り、三人一緒にいるのに穂乃果だけというのはおかしいか。
「それなら――海未にことり。そう呼ばせてもらっても大丈夫か?」
「はい、よろしくお願いします。春人」
「うん。そう呼んでほしいな。春人くん♪」
笑顔になる二人、それに釣られて俺も顔が緩む。
「むー……」
そして今度はその様子を黙って見ていた穂乃果が不機嫌そうにするのだった。
いかがでしたでしょうか。
実を言うと私――ロリだけでなく普通の成長した女の子も好きです(当たり前)。
では次回に。
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