中には、ファイズに変身するための道具一式が入っていた。
同封された手紙によると、これを使ってオルフェノクを殲滅してほしい、とのことだった。
聡美はケースをオートバジン・ビークルモードに積み、SMART BRAINのある東京を目指した。
途中、空腹を感じた聡美は、オートバジンから降り、ケースを手に飲食店へ入ろうとする。
「そのケースをよこせ」
その声に振り返る聡美。
男が立っていた。
「あんたは?」
男は質問には答えず、怪人に変態した。
(これがオルフェノク?)
聡美はオルフェノクの攻撃をかわし、ケースを開いてファイズギアを腰に装着し、ファイズフォンの5キーを三回とENTERキーを押した。
{STANDING BY}
「変身!」
聡美はファイズフォンをファイズギアにセットした。しかし。
{ERROR}
ベルトが外れ、聡美は後方へ吹っ飛ばされた。
「お前には無理のようだな」
ベルトが
「なんだこれ?」
ベルトを拾う青年。
「逃げて!」
地面に転がった聡美が叫ぶ。
「そいつをよこせ」
オルフェノクが手を伸ばした。
「逃げる? 俺は逃げるのが嫌いでね」
青年はベルトを腰に巻いた。
オルフェノクは青年に襲いかかる。
青年は攻撃をかわしつつ、ファイズフォンを拾った。
「555とENTERを押して!」
「あ?」
青年はファイズフォンのキーを押した。
{STANDING BY}
ファイズフォンをファイズギアにセットする。
{COMPLETE}
青年は光に包まれると、ファイズに姿を変えた。
「なんだよこれ!?」
ファイズは自分の姿を見て驚く。
「貴様……!」
オルフェノクがファイズに迫る。
ファイズはファイズフォンからミッションメモリーを外し、ファイズポインターにセットした。
{READY}
ファイズポインターを右足に装着し、ファイズフォンを開いてENTERを押す。
{EXCEED CHARGE}
ファイズギアからファイズポインターへ光が移動し、そこから円錐状の赤い光を放ったファイズが飛び上がり、空中で前回りをしてクリムゾンスマッシュをオルフェノクに叩き込んだ。
オルフェノクは炎に包まれ、灰と化した。
ファイズギアからファイズフォンを外し、変身を解除する。
「おい、今のはなんなんだ?」
と、青年が聡美に訊ねる。
「私にもわからないの。それを使ってオルフェノクから人類を守るってだけで」
「なんだかわからんが、面白いからこれは俺が預かる」
青年はそう言うと、ケースを手に去ろうとする。
「待って。一緒に行動した方がいいわ。あなた、名前は?」
「図々しい奴だな。俺は
「木宮 聡美よ」