「おじいちゃん、うち来週から京都に行くことになったんや。」
「フォッ!!お盆の時期と言ってなかったかのう?」
「明日菜達も行くことになってな、せっちゃんと案内するん。そのまま実家に来てもらって明日菜達は一泊、うちとせっちゃんはそのまま残るつもりなんよ。」
「刹那くんとか、子供だけじゃ心配じゃのう。そうじゃ!葛葉くんも里帰りすると言っておったからタイミングがあえば引率に頼んでみるかのう。」
「刀子先生?わざわざ先生に引率してもらうんわ悪いわ。子供だけじゃなくてツナさんも一緒やから無理矢理頼むのはあかんえ。」
寮に戻った木乃香は祖父に帰省する時期が早まったと連絡をいれていた。近右衛門は子供だけだと不安だからと同郷の葛葉刀子を引率に付けようとするが、木乃香からは引率はすでにいるから無理矢理はダメと言われてしまう。
電話が終わると近右衛門は眉間を揉みながら葛葉刀子に連絡を入れる。
「刀子くんか?すまなんだが、来週から京都に行ってはくれないかのう。木乃香と明日菜くん達が旅行で行くらしいんじゃ。刹那くんもいるが一人だとちと心配での。」
「来週からですか?急ですね。」
「大人は喫茶店の沢田綱吉くんも行く「絶対に行きます!明日詳細を教えてください!!」・・・明日待ってるぞい。」
近右衛門が最初に切り出した時は電話越しでも不機嫌さが伝わってきたが沢田綱吉の名前を出した途端に掌を返して即答した刀子に選択を間違えたかもと冷汗をかく。
「邪魔するぞじじい!!」
「なんじゃ!!・・エヴァか、どうしたんじゃ?」
「来週から京都旅行に行く!いなくなったと騒がれたら困るからな、一応報告だけはしておこうかと思って来てやっただけだ。」
「は?・・・・・待ってくれエヴァ!!来週から京都とな?」
「そうだがボケたのかじじい?」
「ボケてはおらん。さっき木乃香から来週京都に行くと連絡があっての。まさか木乃香達と一緒ということは?」
「そのまさかだじじい。安心しろ。私も魔法を使ってせっかくの京都旅行を邪魔されたくない。たかが京都に行くくらいで魔法を使う事態にはならないとは思うがな。」
「しかし関西呪術協会からちょっかいがあるかもしれんぞ。」
「それはお前と詠春がどうにかする立場だろ。私には関係ない。」
唐突に学園長室のドアが開かれてエヴァンジェリンが入ってくる。エヴァンジェリンは言いたいことだけ言うと直ぐに部屋から出て行ってしまった。
「まぁエヴァもいれば護衛面では大丈夫じゃろ。うむ沢田綱吉くんは裏のことも知っているのかのう。経歴には問題なかったが、エヴァが執着するなにかがあるのか?」