幻騎士はもう用はないと一足早く向こうに帰り、ツナ達も部屋に戻ると少女達の微妙な空気を感じとるが、女性だけの場の話に対して質問をするのも悪いと思いスルーする綱吉、時間も遅いためお喋りもお開きにし就寝のために各々が部屋へと戻っていく。
〜〜〜〜〜その頃のフェイト・アーウェルンクス〜〜〜〜〜
「ふぅ なんとかなったか。・・・それにしてもいつからが幻覚だったんだ?今回はあれほどの実力者が近衛家にはいることがわかっただけでも収穫か。だが、京都での計画は白紙にしないと駄目だ。」
そう呟くと川に飛び込んで消えていった。
そして翌日、近衛家の面々に駅まで送ってもらい、綱吉は未だ少女達が悩んでいることを察するが、相談されるまでは土足で踏み込んでいいことではないため気づいていないことにして、詠春達に挨拶を済ます。
「詠春さん。今回はありがとうございました。おかげで有意義な旅行ができました。」
「こちらこそお礼を言わせてほしい。これからも木乃香のことをくれぐれもよろしく頼むよ。」
「そうね。でも木乃香だけではなくて刹那ちゃんのこともよろしくね。この娘も私達の娘と同じだから。それに周りの女の子のことも・・・ね。」
「もう!お父様もお母様も心配しすぎやわ。じゃあみんなまたお盆明けに麻帆良で。」
「私も娘ですか!」
「ハハハ 紫さんもお元気で。木乃香ちゃんと刹那ちゃんもまたね。」
ツナ達は木乃香達と別れて駅へと向かう、そこであやかと千鶴は関西国際空港に向かうため実家から別途迎えが来ていたためそこで別れて、のどかと夕映も実家方面の新幹線乗り場に、綱吉と明日菜・エヴァに茶々丸は麻帆良へと戻るために新幹線乗り場へと別れた。
「神楽坂明日菜よ。その荷物はなんだ?」
「ん?これは高畑先生へのお土産。いま麻帆良に帰ってきてるみたいなのよ。明日までは居るみたいだから少し話がしたいって連絡があったの。久しぶりだし嬉しいな〜。」
「む・・・あいつが帰ってきているのか。(めんどくさいことにならなければいいが。)」
「高畑先生って明日菜ちゃんの保護者だよね?明日菜ちゃんが問題ないなら挨拶したいんだけど同席したらまずいかな?」
「え!?挨拶って、え?いや、もちろん大丈夫ですよ!もしかしてテレビでよく見る娘さんを僕にくださいってやつ?」
「ところで茶々丸よ。お前のその大量の荷物はなんだ?私が買うように言ったのはツナが持っているのだが。」
「これは博士達へのお土産になります。」
新幹線の中で明日菜がタカミチ・T・高畑に呼び出されていることを知ったエヴァと綱吉は“これは一波乱あるな”と危機感を募らせながら会話をしていた。