「ここが魔法世界・・・・」
「遅いですよ。まったく、僕を待たせるなんて良いご身分になったものですね。これだからツナヨシ君は、わびとして最高級のチョコをよこしなさい。」
「うるさい骸。夜の炎で身体の中に直接ぶち込んでやろうか。」
「クフフ 今の【身体の中に直接ぶち込んでやろうか】の部分だけ録音させてもらいました。このデータをばら撒かれたくなければ・・・わかりますよね~~?」
「クソッ パイナポーのくせに、終わったら好きなだけ食べさせてやる。」
「誰がパイナポーですか!おっと叫んだせいで間違えて凪に送信してしまいました。クフフ これは事故ですからしょうがないですね。」
「ンナ!! でも凪なら問題ないかな。うん。大丈夫。」
「クフフ(甘いですねツナヨシくんは、凪も有効活用すると思いますよ。ついでにあの吸血鬼にも送信しておきましょうかね。)」
麻帆良から魔法世界へと夜の炎で移動したツナの近くには、六道骸が岩に座りながら待っており遅れてきたツナに対して文句を言っていた。
side 凪
「骸様からメール?音声データ?・・・・・・・・うん。どうしよう。・・・京子ちゃん達にも共有しといた方がいいよね。えっと・・・京子ちゃんにハル、ユニとブルーベルに真美ちゃん・・・くらいかな。」
side エヴァ
「は?なぜあの男が私の連絡先を知っているんだ?教えた記憶はないぞ。・・・・な!この音声データは!アハハ よくやった!誉めてやるぞ!茶々丸この音声データを複製しろ!」
side out
「ブルッ!?(寒気?)」
「ところでどうして今回は凪ではなく僕なのですか?幻術士が必要なのであれば凪でも良かったと思うのですが。」
「今回は凪には見せられないことがあるからね。」
「相変わらず甘ちゃんですね。凪もすでに覚悟はできているはずですよ。まぁ今回はそのおかげで面白いものが手に入ったのでよしとしましょう。」
「いや!消せよ!?」
「嫌ですよ。ほら目的はあのトラックですよね。さっさと用事を済ませて帰りますよ。この世界は胸糞悪いですからね。」
じゃれ合っていた二人は目的であるトラックと護送車を発見すると、意識をそちらに集中し
「果てろ。」
「巡りなさい。」
ツナは護送車に向かってイクスバーナーを放ち、骸はトラックの周りに大量の巨大な蓮の植物を出現させて、運転席を潰していた。
「クハ いきなり殲滅とは珍しいですね。ツナヨシ君がやっていなかったら僕がやっていましたけど。」
「奴隷商人とその護衛に慈悲を与えるつもりはないよ。捕まっている子達を助けに行こうか。」