不幸勇者と賢者達   作:バリスタ

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うーん…副題は仮です(´^ω^`)


龍の牙

村長

「いやぁ…遂にナオト君とリュウカちゃんが…」

 

ライム

「あ、あのー…リュウカさんって…」

 

ナオト

「あー…記憶喪失だよ」

 

ライム

「…サラッと言いおった…」

 

 

ナオト

「えっと、確か…

あ、二年前の厄災の活性化現象が起きた時からだよ」

 

ライム

「じゃあ…2年もこのまま何ですか!?」

 

ナオト

「あぁ…治す手段も無いし…

何でそうなったかも分からないし…」

 

ライム

「…」

 

村長

「まぁ、旅に出たらそのうち治るかもしれんぞ」

 

ナオト

「…だといいんですけど…」

 

リュウカ

「おにーちゃーん!遊ぼー!」

 

ナオト

「すいません」

 

村長

「早く行ってやれ」

 

ナオト

「すいません、ライム、後はよろしく」

 

ライム

「えー…」

 

 

 

村長

「…ライムさん…でしたっけ?」

 

ライム

「は、はい!」

 

村長

「ナオトとリュウカをお願いします」

 

ライム

「え、あ、はい…」

 

村長

「国王直属の妖精であるあなたに

 

私のような身分の者が

 

こんな事を頼むのはいけない事だと

 

理解していますが…」

 

 

ライム

「ナオト君は…大事に思われてるんですね…」

 

村長

「えぇ…ライムさんもお気付きでしょう…

 

この村は最果てに位置し厄災から最も近く

 

王都の加護も届かない場所である事を…」

 

ライム

「はい…」

 

村長

「それなのにこの村が

 

厄災の災禍に飲み込まれていないことに」

 

ライム

「…それは…」

 

村長

「ナオトの不運が全て引き受けているんです」

 

ライム

「!?」

 

村長

「五年前、厄災が目覚めた時…

 

この村は闇に飲み込まれました

 

その頃まだ記憶のあるリュウカが

 

賢者の力で何とか光を確保していたのですが…

 

 

ナオトが空に向かって怒ったら…

 

いきなり闇が消えナオトの右手に

 

吸い込まれていったのです」

 

 

ライム

「あ…だからあの時…右手を前に出してたのか…」

 

村長

「はい…今でも2ヶ月に1回

村と厄災の間の闇を吸い込みに行ってるのです…」

 

ライム

「…それって…旅に出れなくないですか?」

 

村長

「…えぇ…本来なら出ていかれるとかなり困ります…

 

ですが、もうナオトは決意してるでしょう…

 

彼の覚悟を否定は出来ません…だから…

 

大丈夫だって信じて送り出すんです!」

 

ライム

「…人って本当に不思議よね…」

 

リュウカ

「あぁ!!!ァ!」

 

ライム

「!?」

 

村長

「馬鹿な!?発作だと!?」

 

 

ナオト

「っ!何でもう…ここまで来てんだよ!」

 

 

空を見上げると…そこは青空では無かった…

 

 

 

暗い闇に包まれていた

 

 

 

 

蠢く影に引き摺られながら

 

 

「ギァォォォォン!」

 

ナオト

「ウグッ!」

 

ライム

「な!?火の竜!?」

 

ナオト

「村長!リュウカを頼む!」

 

村長

「お、おう!だが!どうするつもりだ!」

 

ナオト

「村の外まで誘い出す」

 

村長

「…死ぬなよ!」

 

ナオト

「わかってますって!」

 

 

 

その手に握られていた武器は木刀である…

 

 

木で出来ているその武器は火に弱い…

 

誰だってそんなことは分かる

 

 

ライム

「ナオト!相手は火属性!木刀じゃあ勝てないわ!」

 

 

ナオト

「普通の木刀ならな!

 

悪いがこいつは普通じゃねぇ!」

 

 

その木刀はナオトの父親が錬金術で生成した

 

火に負けない木刀である

 

ナオト

「むしろ相手が火なら!」

 

高く飛ぶナオト、相手の頭より高く

 

ナオト

「強くなるんだよ!」

 

竜の頭を思いっきり叩く

 

普通なら木刀が負ける…だが

 

グシャッ!

 

ナオト

「オルァ!」

 

勝ったのは木刀だった

 

ライム

「…出鱈目すぎる…」

 

 

ナオト

「へっへー、ビクトリー!」

 

 

リュウカ

「おにいちゃーん!怖かったよぉ!」

 

 

ナオト

「オー、泣かなかったのか偉いな!」

 

 

リュウカ

「うん!」

 

 

ナオト

「…こいつはどうしよう…」

 

 

ザザッ

 

 

ナオト

「っ!! リュウカ離れろ!」

 

 

バスッ

 

 

リュウカ

「!!?」

 

 

ライム

「!?」

 

 

ナオト

「…あーあ…やっぱりこうなるのか…」

 

 

 

ナオトの腹に大きな穴が開く

 

それはさっき倒したと思っていた

 

龍の爪による物だった

 

 

リュウカ

「あぁ…あぁ…うぁぁぁあ!」

 

 

ポン

 

 

ナオト

「リュウカ…俺は死なねぇって

 

お前は覚えてない…だろうけど…

 

あの時…だって死ななかった…だろ?

 

だから…大丈夫…だって…」

 

 

リュウカ

「…!ウッ!」

 

 

ナオト

「さて…ちゃんとトドメは刺さなきゃな…」

 

 

ナオトが木刀を握る…すると

 

 

リュウカ

「…兄さん…」

 

 

村長

「なんと!?」

 

 

ナオト

「記憶が…戻るほどショック…だったか…」

 

 

リュウカ

「もう…兄さんに守られてばかりは嫌だ!

 

私だって賢者の1人なんだ!」

 

 

その声に呼応するように

 

リュウカの手の甲のアザ…

 

牙のアザと龍が光る

 

 

「……グルル」

 

 

龍は光の束となりリュウカのアザへと

 

吸い込まれていく

 

 

リュウカ

「えっ?」

 

 

ライム

「…あの龍……そういう事か…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナオト

「イテテテテテテテ!」

 

リュウカ

「ジッとして下さい!兄さん!」

 

ナオト

「痛い痛い!」

 

リュウカ

「そんなに深くないから一瞬です!」

 

ライム

「どっちが上なのか…」

 

 

 

 

 

 

ライム

「えっと…リュウカさんのアザは

 

元々、牙のアザでした

 

ですが今は火の力を持つ

 

火牙のアザになっているみたいですね

 

あ、ちなみにナオトさんは剣のアザです」

 

ナオト

「へぇ…そうだ、次はどこに行くんだ?」

 

ライム

「風と商人の街、風都ウィンディアです!」

 

 




意外にこれ…楽しいかも…
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