『それでは最終戦・・・初め!』
審判の合図を境に影斗は少し距離をとる
相手の行動を見てから自分の動きを決めるようだ
レミリアとフランはグングニルとレーバテインを持ち、咲夜もナイフを構え、隙あれば時を止めて投げ込むようだ
全員影斗の
そのまま硬直状態がしばらく続いた後、口を開いたのは影斗だった
『全員俺の能力と久遠彼方を警戒して近距離での戦闘は避けてるみたいだね』
『当たり前よ、勝てる可能性があるのならどんなに小さな可能性でも拾いたいからね、あなたも近距離の方が得意でしょ?近づいて攻撃してきたら?』
・・・やっぱりか
影斗はここで一つわかったことがある
レミリア達は俺がこの3年間現代を旅して何を探していたのか知らない、その本当の目的を
はっきり言ってしまうと異変の主犯を追いかけたのはあくまでついで、その真の目的は・・・
ーーーーー300年前に何者かによって消された自分の記憶、その真相を探すため、
今回の旅で記憶を全て取り戻した影斗は自分の能力に感じていた疑問についても解決することができた
1つめは数字を操る程度の能力だと思っていた能力
これの正体は
「ありとあらゆるものを変化させる程度の能力」
を使いこなせなかったがためにわざわざ数字に変換しないと能力が発動できなかっただけ
この能力は変化させる対象について完全に理解する必要がある
そのために数字に変換することで変化させることができていただけの劣化能力だった
2つめはファントムアイなどの眼の能力「
これは自分の眼を自由に変化させる能力で3つも無駄遣いをしていることがわかった
命天、詮索、拝観
この3つの眼は自分の能力を再度きちんと使いこなすことで同じことが可能なことがわかった
特に命天は情報を数字に変換させるためだけのものなので全くと言っていいほど使い道がない
そして幻影、これと拝観の能力を併せ持ちさらに他の効果まである眼を使っていたことを思い出し
一切合切この眼の能力を入れ替える羽目になった
そして自分の能力の再確認と使用感の確認、劣化能力を元に戻す、などをしまくっていた結果、3年前とは戦闘スタイルが大きく変わってしまった
そして、久遠彼方も親父と戦った時にヒビが入って騙し騙し使っていたがもう限界寸前だった
そこで急遽神装を作り直すことにもなった、
肩の部分に真紅と白銀のラインが入っているもので、それ以外は特に変わったところはない
久遠彼方は一回全てバラバラに分解して新たな素材とともに新たな剣へと生まれ変わった
一本は黒と銀の片手剣でもう一本は紅と金の片手剣、この二本で一本の対の双剣と生まれ変わった
だが影斗はこのリメイクされた神装を使うことはまだしていない
このバトリオンが終わるまでこの能力は使わないつもりでいた
だがこの状況で前の能力を使って戦うのは明らかにリスキーで、このまま長引くと負けることまである
以前もっていなくて使ったのは封魔陣とパンドラボックスだけで、自分の能力は使ってない
極限領域も3年前既に使えていた、そして紫との戦闘時、自分の能力と神居の量に変化をかけて3年前の自分の能力で3年間修行すると身につく力に変えていた
だから、この消えていた3年間の成果を見せるのはこのメンバーが初めてということになる
影斗はこのリミッターを外すことも視野に入れながら戦うことを決めると
『なぁ、レミリア』
『なにかしら?』
『今から君たちに見せるのが俺の本来の力だよ』
影斗はそういうと自身に意図してかけているリミッターを全て外す、そして、紫戦で出した久遠彼方を具現化するとそれを粉々に砕いた
『『『!?!?!?!?!?』』』
驚いている3人をよそに新たな神装を展開していく
そして、粉々に砕かれた久遠彼方はまた一つにまとまり一対の双剣が出来上がる
影斗はそれを静かに背中にさすと
『後は、能力が7割ぐらい変わってるから』
『な⁉︎』
レミリアは唖然とした
纏っている妖力なのか魔力なのか神力なのか全くわからない気配を纏い、紫と戦った時とは全く違う雰囲気で先程一瞬だけ見えた焦りもなにもかもが消え、余裕の表情で静かにこちらを見つめてきていた
レミリアと影斗は静かにお互いを見つめていた…が、突然
ヒュンヒュン!と影斗に向かってナイフが50本以上飛ばされる
間違いなく咲夜の攻撃だ、不意打ち程度にはなっただろうと少し間合いを開けようとしたその時、、、
キーーーーン!!!
静かに剣が振られる音が聞こえ、ナイフが全て斬り裂かれていた
いつ剣が抜かれたのかいつ斬り裂かれたのかまったく見ることも叶わず咲夜のナイフは落とされていた
『『『⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎』』』
この場にいる2人を除く全員が影斗の動きに唖然としていた
『やっと、あの頃のあいつに戻ったな』
『だな、ただし速度は圧倒的に速くなってるよ』
ただ2人だけ唖然としなかった五月雨と織冥は300年以上も前の影斗と比較して、今の影斗について話す
『やっぱりこっちの戦い方のがしっくりくるのはなんでなんだろな、300年以上もこの戦い方はしてなかったのに』
『感覚的に染み付いてるんじゃないかしら?その300年という時間よりもそれ以前にその技を使っていた時間の方が長かったりして』
『まぁ、そうなんだろうな、なんか懐かしい感じもするし」
レミリアは動揺を隠しながら影斗の今の動きをもう一度思い返す
あの動きは・・・
『あなたは・・・
『・・・いつ気づいた?』
『さっきの動きを見てからよ、今のあなたはアルトに似てたから』
『まぁ、いつか言わなきゃならないことなんだろうなとは思ってたけどそれが今とはね』
影斗、、、アルトは一つため息をついてから
『俺は影斗でもありアルトでもある、この二人は同一人物だよ、んでお前の前から姿を消したやつ、そういうことだよ』
今目の前にいるこの青年こそが記憶の片隅にあったアルトという人物で、
ーーーーー私にグングニルを、フランにレーバテインを伝授した張本人でもあり、私達姉妹の師匠でもある者だった
『アルト・・・貴方は何者なんですか?』
『さぁな、一つ言えるのはここの吸血鬼姉妹の師匠だったってことかな』
アルトはそう言うと久遠彼方を粉々に砕いて作られた双剣を構えると
『
そういうと咲夜の背後に回り込み、首筋に剣を当てる
『チェックメイトだ、時を止めても無駄だからね』
『な!?・・・そんなのやってみないとわからないわよ』
『・・・そうか、じゃあやってみるがいいさ』
『ザ・ワールド!』
咲夜は時を止めると、アルトの時が止まっているのを確認し、5m程距離を開ける
そして、大量のナイフを投げ、
『そして、時は流れ出す・・・』
時間がまた流れ出し、アルトは串刺しになった・・・はずだったが
『それじゃあ遅すぎるんだよなぁ』
『・・・え??』
全くの無傷で全て交わした後、アルトは咲夜の背後にさっきと全く同じ状態で立っていた
これには見物人も息を飲んだ、誰も彼の動きについてこれなかったから、誰も見えなかったから、そしてアルトは
『降参してくれるとありがたい、そうしないと箱を投げる羽目になるから、それに今の君じゃあ俺に攻撃することは不可能だから』
『・・・えぇ、わかったわ、私は降参します』
そういうと咲夜はその場に倒れこむ、アルトの放つ何かが人間である彼女には相当の負担だったようだ
アルトはそんな彼女を静かに抱え上げると
それをみていたアルバートの元に歩み寄り、渡しながら
『こいつはよくやったよ、鍛えたらいずれ神力を手にいれることも可能だろう、咲夜にその気があるなら俺が指導するよ』
『・・・あぁ、わかった』
そういうとアルバートは咲夜を受けとった
そして、自分の娘たちに向かって
『アルトに見せてやれ!自分たちの力を!ここまで強くなったんだと!俺とお前たちの師匠に見せてやれ!!』
『だから師匠はやめてくれ・・・』
レミリアとフランは顔を見合わせた後
『えぇ、もちろんよ!絶対にあなたを超えてやるわ!』
『そうだよお兄様!私達は負けないから!あんな老いぼれとは違うからね!』
『・・・誰が老いぼれよ!私はピッチピチの永遠の18歳の紫ちゃんなんだからね!』
『『『『『『・・・・・・えぇ・・・(困惑)』』』』』』
とんでもない発言にあたりは凍りつき、何人かが困惑した視線で、また幾人かは哀れの視線で紫をみていた
『・・・ちょ、ちょっと!?試合を始めなさいよ!!』
『・・・はぁ・・・』
アルトは大きくため息をひとつついてから
スカーレット姉妹の方をしっかりとみる
二人の目を見てアルトはひとつ安心する
それは
[あの二人、あなたに対して恐怖とかの負の感情一切なしで見れてるわね]
[あぁ、これで第一関門は突破だな]
そういうとアルトは静かに二人に話かける
『いい目をしてる、そんな目をして俺に挑んできたやつには8割以上は出すようにしてるんだ、簡単に死ぬなよ?』
『誰が簡単に負けるもんですか、行くわよフラン!』
『えぇ!お姉さま!いきなりあれ使いましょう』
『そうね、出し惜しみはしてられないわね』
『『禁忌
「ファイブ・オブ・アカインド」
』
その瞬間、フランは4人になったが、レミリアには変化は見えなかった
『5人目はレミリアか』
『その通りよ、私たちを止められるかしら?
「紅符 紅の月」』
その瞬間あたりが紅く、紅く染まる、紅い霧が会場全体を覆い尽くし、ただひとつに入れ目から今あるはずはない月が顔をのぞかせた
その月は真っ赤で、二人の吸血鬼たちにとっては絶好の環境となった
今は時刻的には夕刻のはず、だが今の状態は・・・
『夜、だな』
『ええ、そうよ、今ここは夜、しかも満月よ』
そういってレミリアは指をさす
自身の背後に佇む紅の月を
『さて、今宵はこんなにも月が紅いから・・・本気で殺すわよ!』
レミリアがそう言い終わるが早いかフラン4人が全員レーバテインを持ちながらアルトに襲いかかってくる、その中にレミリアもグングニルを持ちながら参戦してくる
『・・・これは案外手加減してる余裕ないなこれは』
『ほら、さっさとあなたも剣を抜きなさいよ』
アルトは全ての攻撃を避けていた、だが、時折危うい場面もあったがかろうじて全て避けていた
しかも咲夜と戦った時に使っていた双剣は消えていた
レミリアとフランはそれをその剣には維持できる時間があり、それが切れたためだと考えていた
だからアルトの手の甲にある
『今だな』
アルトはそういうと
パチン!!
左手の指を鳴らす
そしてアルトの周りを爆炎が覆い尽くす
『・・・避けたか』
『やっぱりね、ねぇまだあの剣は使わないつもりかしら?そろそろ危ないと思うけど』
レミリアがそういうとアルトのズボンの裾が少し切れる
『・・・まさか当たったか・・・』
『どうかしら?これで8割使ってくれるわよね?』
『やっぱバレてたか』
『当たり前じゃん、咲夜を倒した時はもっと早かったからね』
『・・・・・・』
アルトは驚いた表情をしながら吸血鬼姉妹をみる
そこには自身に満ち溢れた二人の表情が見て取れた
『なるほど、これは使わないといけないな』
アルトはそういうと両手を軽く横に開き
『皇臨せよ、全てを両断する至極の宝剣
そういうとさらなる輝きを放ちながら双剣、、、アロンダイトがアルトの両手に現れる
それは咲夜の時よりも数段、至宝の輝きを放っていた
今回はここまでです
次回、レミフラと決着をつける予定でいます
実は結構話を飛ばしてりしていて当初思い描いていたのとは若干違ってるんですよねw
アルトが出てくるのも結構先の予定でしたw
急遽ぶち込んだので結構無理やりなかんじになっていたんですが実は伏線はあった・・・
まぁ本当にわずかなんですけどねw
わかった方は果たしているんでしょうか・・・
武器などの当て字に関してはその話の最初の一回は漢字にルビを振って出しますが2回目からは読み方だけになります
今回で当てはめると「
なるべく早めにかきあげるようにしますね
それではまた次回お会いしましょう〜