年末年始忙しくて執筆まで手が回らなかった・・・
『さてと、俺たちは優勝したわけだけれども』
アルトは、1つの言葉とため息をこぼし、織冥と五月雨の方を振り向くと
『賞金100万って・・・俺らにとっては少なすぎないか?』
『だよなぁ、元の世界で数兆円は稼いだからなぁ』
『いっそどっかのボロ神社に寄付したら?』
『『それはない』』
アルトたちの金銭感覚のおかしい会話につられて、さとりとレミリアがこっちに来た
二人は不思議そうな表情をしながら
『100万ってあればここなら5年は何もしなくても生きてけるだけのお金よ?数兆円もあれば一生遊んで生きられるわよ?』
『ですよね、紫さんも幻想郷は物価が安いそうですから・・・そういえばあなたたちのいた世界ではどんな値段だったのですか?』
『どんぐらい・・・キャベツが1玉150円ぐらいかな?』
『え・・・それボッタクリじゃないの!?ここなら50円ぐらいで買えるわよ!?』
『・・・は?』
アルトは呆然とした、前までは幻想郷も外の世界も物価は同じくらいだったはずなのだ
だが、少しばかりここを離れただけでここまで変わるものなのだろうか
だが生憎と神力の影響でアルト達3人に寿命はあって無いようなものなのだ
生活費など無限に必要になってくる、稼ぎぐ量が異常なアルト達は困らないかもしれないが、それでも有限だ
『3年前より随分と安くなってるんだな』
『えぇ、野菜は幽香が美味しいのをたくさん作って安く売られてるし、薬は言わずもがな』
『魚と肉に関しては紫さんが海と広大な空き地を新たに幻想入りさせたので困らなくなったんですよ』
なるほどな、とアルトは頷く
そっちの方の分野に関しては妖怪と人間が協力すれば効率よく回すことが可能だろう
そんなことについて考えていると
『表彰式を行います!アルトさん!織冥さん!五月雨さんの3人は神社が建っていたはずの場所にきてください!』
『あ、呼ばれたから行ってくるわ』
『えぇ、それとアルト今日の夜は宴会だから』
『あぁ、十二分に理解してるよ』
アルトはそういうとスタスタと神社の中心に向かって歩いて行った
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
『・・・・・・はぁ・・・』
私、レミリア・スカーレットは大きなため息をついた
確かに負けたのは悔しかったがそれよりも最後のアルトの行動ばかりに気をとられている
私の頭を優しく、優しく撫でてくれたあの行動の意図を、
それより先に私とアルト、そして影斗との関係をもう一度考えてみることにした
アルト=私の師匠でお父さんの元主人らしい、この人は私が幼い頃から一緒にいて家族のような存在だった
影斗=50年ほど前に突如現れた人間、驚きの強さを持っており、私が初めて好意を抱いた相手
だが実際は影斗とアルトは同一人物だった
その事実は紛れもなく本物で、影斗のことが好きだった私はそのままアルトのことが好きなのかと言われればそれはわからない
私にとってアルトは師匠であり、家族同然な存在だったから
だが、アルトに撫でられたあの感触は影斗そのもので、まるで今、目の前にいるアルトは影斗のいいところだけをいいとこ取りしたような感覚に襲われている
アルトはアルト、影斗は影斗と別々に考えていたがその正体は同一人物だった
その不安で心がいっぱいになりながらみんなの元に歩いていく
父はなんていうのだろうか、今の現状に迷いながら、少しばかりしょげている自分を見て
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
『一人1つ、無理のない範囲で願いを叶えます、何がいいですか?』
『じゃあ俺は『ちょっと待つドラ!』・・・』
アルトの言葉を遮ってパンドラが現れた
パンドラはふくれっ面でとても機嫌を悪そうにしていたが、アルトの方を向くと
『アルトは言ったドラ!1つだけ我儘を聞いてくれるって!!』
『あ、あぁ確かにそう言ったが・・・』
『じゃあこの願いを私に欲しいドラ!』
『・・・まぁ、変なことはやめてくれよ?』
『じゃあ、まずは今からいう命令の拒否権をなくしてから・・・』
パンドラは大きく息を吸い込むと
『織冥と五月雨の本気のバトルが見たいドラ!!!』
『『『なんだってーーーーーーーー!!!!!!』』』
3人の魂からの叫びは幻想郷中にこだました
『おいちょっと待てパンドラ!それはやばい!』
アルトは全力でパンドラを止めにかかる
『どうしてドラ!私は最初に拒否権をなくしたドラ!だから見せてもらうドラ!』
『『俺たちただの被害者じゃねーか!』』
完全にやられ損である
まぁここまでの戦い無傷だったからいいかとパンドラは思っているのだろうが全然そうではない
こいつらが戦うことで傷つくのは
『まぁしょうがない、ここまでパンドラが暴走した理由はアルトが放置しすぎたのが原因だしあとで殺しとくとして』
『うそん!!!』
『まぁ、久々だし戦おうぜ五月雨』
『・・・まぁ一回だけな』
『やった〜〜』
無邪気な笑みを浮かべて飛び跳ね喜んでいる紫の悪魔・・・
『そういうことだから離れてくれ、巻き添え喰らいたくなかったらな』
織冥がそういって、一目見ようと集まってきていた人をばらけさせる
そして、空いた空間に二人が対峙する、この大会、一度も攻撃されることなく勝ち上がった二人の
激闘がはじま・・・
ーーーーらなかった・・・
『オラァ!!!』
織冥は何を考えたのか大量の本を具現化する
その中には魔道書、小説など様々な本があった
『おい・・・何する気だ・・・何する気だ!!!』
『・・・・・・・』
ビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!
織冥はその大量の本をビリビリに破り始めた
『あああああああああ!!!本!!本がアアアアアアアアア!!!!!』
五月雨の悲痛な叫びの中、織冥はどんどん本を破きまくっていく
破いては具現化し、破いては具現化し、妹紅の炎で焼き払っていく
『・・・・・・』
五月雨はじっとその様子を見つめていたが、五月雨は静かに指を鳴らした
パチン・・・
・・・・・・・
しばしの静寂とともに、織冥が本をやぶこうと動いたその時
バチッ!!!!
・・・・・・・
『・・・・・・・・・ (イラッ!)』
そう
五月雨は本を破られることを
織冥は静電気を極端に嫌うのだ
そう、この二人が対戦すると・・・
お互いが、お互いの精神的に苦手なことをし合い、
精神的に倒すしかないのだ
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
『『『『『・・・・・・・・』』』』』
全員が唖然とした
この戦いを望んでいたパンドラに至っても
どれだけ接戦になるだろうと、期待していた人たちの驚きようは今までで一番の衝撃だった
椛たちが瞬殺されたことより、霊夢を吹き飛ばしたことより、なによりも大きな衝撃的で全員が真顔であの二人を見ていた
『・・・ねぇさとり』
『何ですか?レミリアさん?』
『私たちって・・・この人たちに負けたのよね・・・』
『えぇ・・・一応』
『・・・・・・・』
『・・・・・・・』
二人は唖然とした表情で会話したのち、また試合の方に目を向ける
そこには童話や絵本などどう考えても五月雨が読むわけもない本まで具現化されており、辺り一面がビリビリに破られたり、妹紅の炎で消し炭にされた後の炭などが散らばり、よく見る弾幕ごっこの後の風景とは全く違う光景が広がっていた、破りまくってる織冥に至っても、たまに動きが止まったり、どう見ても電撃らしきものが飛び散っていたり、トドメには火花までが織冥の体から確認できた
とんでもない高電圧が織冥の体に集まっているのが容易に想像できた
今こいつに触れたらやばいことになる・・・
それは観客の誰もが理解でき、今こいつらの戦いに誰もついてこれなかったのは実力の差だけでは無いだろう
今起きているこの異常な試合のことも含まれているのかもしれない
だが、昔の記憶を辿ると、コイツらは元から頭のネジが一つ無いようなやつらだ
そんなやつらの全力?の試合なんだ、私たちから見たらどう見たって異常なことぐらいわかる
だが、そんな織冥を、心配するような瞳で見ているさとりはやはり、織冥の彼女なのだろう、私は・・・
レミリアはちらっとアルトの方を見る
呆れた表情で、織冥と五月雨の試合を見ながら、何か思いつめたような表情が目に取れる
その表情が不意に影斗と重なる、
一瞬にして、頬は林檎のように赤くなり、心臓の鼓動は早くなり、彼を見ることができなくなる
『・・・いつになったら、伝えれるのかしらね・・・』
その声は誰にも聞こえることなく、静かに、その場に消えた
ー*ー*ー*ー*ー*ー
『・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・』
織冥と五月雨が試合を初めて30分が経過した
もうお互いに一切の感情が見て取れなくなり、俗に言う真顔の状態で、お互いを見て、
『・・・もう、やめにしようぜ・・・』
『・・・あぁ、そうしよう・・・』
二人はそう言うと神社の跡地(博麗神社跡地)の建物が建ってあったはずの場所へ歩いていく
それの両端に静かに腰掛けると、
織冥は無表情で、地面の砂をいじり始める
小さい子供がやってるのを一度は見たことや、自分が過去にやっていたことがあるだろう
砂利をただただいじるだけのあれだ
五月雨はと言うと
『本・・・本・・・』
『・・・なんか未練を残した亡霊みたいになってるドラ・・・どう言うことドラ?』
『・・・こいつらの精神が限界を突破して一時的に感情が消滅してる
織冥は見たらわかるが、五月雨の場合は本に対する感情しか残ってないよ』
無言で砂利をいじる織冥と本の残骸を集めて本に戻そうとしている五月雨を両方見ながらアルトはそう答える
『はぁ・・・』
アルトは1つ溜息をつくと、織冥に向かって歩き出す
パンドラも静かにアルトについてくる
そして、織冥の前まだ歩いてくると
『おーい、大丈夫か?』
『・・・・・・・・』
『帯電は治ったか?』
『・・・・・・・』
『こりゃダメだな』
アルトはまた大きくため息をつく
パンドラは不思議な表情を浮かべると静かに織冥に触れて見た
バチッ!!バチバチッ!!!
『ギャアアアア!!』
『・・・何してんだ?今の織冥には200万ボルトぐらいの電撃が流れてるんだぞ?こんなの耐えれるのはスーパーマサラ人ぐらいのもんだよ』
『すーぱーまさら人?』
『あ、あぁ、気にしないでくれ』
『とりあえず私はもう戻るドラ、もうしばらく電撃は喰らいたく無いドラ・・・』
『お、おう』
そう言い残すとパンドラは光につつまれて消えた
一人残されたアルトは・・・
『・・・あいつやりたいだけやって帰りやがった!!!』
微妙な空気の中一人残されたアルトの叫びは何も残っていない博麗神社跡地にこだました
はい、これにて今回は終わりです、年末年始があまりにも多忙でpcに触る余裕すらありませんでした・・・
しかもトドメに書いたやつが消えかける事件・・・
精神的にやられてましたw
まぁ二度目ですが皆さん
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
今年も忙しいので更新ペースは早くて2週間に一回かけたら早い方かと・・・
まぁこんな亀更新ですがまたよろしくお願いします
今回はここらで終わりとします
ではまた次回お会いしましょう〜