東方紅魔姉妹   作:若止異

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あと、サブタイトルの通り『裏フラン』が出ます。

裏フランのセリフはカタカナで読みずらいと
思うので『 訳)』を付けました


23話:吸血。そして狂気に近い裏の愛

イリスは能力の汎用性を広めるために適当に本を読んでいた。イリスが読書に没頭しているとレミリアが扉を少し乱暴に開き、イリスにお菓子を要求する。その光景はまさにおもちゃをねだる子供の様だった

 

 

「イリスぅ、マカロンとか甘いお菓子焼いてよ〜この前パチェに食べさせてたでしょ?」

「え………どうしてそれを………」

レミリアお姉様達に見られたら絶対要求されるだろうと思ったから秘密に作ってパチュリーにあげたのに……………まぁ作ってと言われたら作るけど。

「分かったよ。じゃあマカロンとクッキーでいいかな、紅茶も用意して」

「楽しみ〜♪」

・

・

・

「お待たせ、たくさん作ったからね」

「早速いただきます!パクッ……甘い〜♪美味しい〜♪」

「ウフフ、満足してもらえて良かった」

 

 

〜イリスの部屋の前〜

 

パチュリー 「甘い匂いがしたと思ったら、何これ………完全に娘に手作りお菓子をご馳走している母親ね」

 

「しかも母親のように見えるのがイリスで、美味しそうにお菓子を頬張る娘がレミィ…………どう見てもレミィが姉とは思えないわ」

 

「(私もイリスが作ったお菓子を食べているときって、こんな感じだったの?…………そんなはずはない………そんなはずは……な……い……………そうなのかな?)」

 

「う〜〜ん……………どうなのかな?う〜〜ん……」

 

『どいて!』

 

「きゃっ!ん?……フラン?いきなりどうしたのよ!?」

 

 

〜イリスの部屋〜

 

「いや〜イリスの作るお菓子は本当に美味しいな〜。 っ!?ケホッケホッ」

「クッキーをそんなに頬張るとそりゃあ喉につまるよ。はい、紅茶」

「ありがとう…………ふぅ、危なかった。でも紅茶とクッキーは合うね。これもすごく美味しい」

「紅茶に合うようにクッキーを作ったからね」

 

ドン

『お姉様!!』

 

「「っ!!?」」

 

「ど、どうしたの?フラン」

「そ、そうだよ。それになんか少し呼吸が荒いよ」

「血が………血が欲しい……」

「え?」

「そうだった!私達は襲撃に来た人間達の血を吸ってるから大丈夫だけど。フランは全く血を吸っていない!」

「そうだったの!?それじゃあ早く血を!」

 

「嫌!!あたし!イリスお姉様の血がいい!」

「「え?」」

 

「そ、それってつまり、私を吸血するってこと?」

「うん!」

「……………………」←レミリア

「え〜〜どうしよう………別に吸ってもいいけどあまり吸いすぎないようにね?」

「お姉様!!」ダキッ ガブッ

「う………なんか変な感じ………」

 

チューチューチューチューチュー

 

「〜〜♡ん〜〜♡〜〜〜〜ピタッ………」

「急にどうしたの?」

「…………はナれなイデ」

「え?」

「……もウ、あた…ワタシかラ、ハナレナイデ。イカナイデヨォ」 ウルウル

「どうしたの?フラン、大丈夫?」

 

『イリス!大丈夫!?』

 

「パチュリー。フランがなんか変なの」

「扉の隙間からあなた達の様子を見ていたの。フランがちょっとおかしくなった原因が分かったわ!」

「………ちょっと?……こんなフラン、あたしは見たことないけど」

「あなた達が幼い頃、何回かこういうことなかった?」

「「え?」」

「私は覚えてないけど」

「思い出した!あれだよ!吸血鬼達が襲撃に来たときにイリスが怪我を負った時!」

「幼い頃……ん〜〜……! あれか!私に結婚を申し込んで来たり、この家の財産を狙われたときだ!」

「それよ!私もイリスから聞いたわ、あなた達、幼い頃に何回か吸血鬼に襲撃されたんだってね。そのとき、イリスが重傷を負った。 そしたらフランが能力を使って狂った様に次々と吸血鬼達を殺した………イリスを抱きながらね」

「あたしはその時の様子をしっかり見ていたからね…………(何も出来なかったから…)」

「でも、その時の様子と今は何の関係あるの?確かに様子は似ているけど」

「吸血鬼ってのは元々、多くの力を持っているの。ここからは私の仮説だけど、フランは能力が強力過ぎてたくさんの力を使う。だからフランの体はそれに適応するようにより多くの力を持つようにした。でもフランの精神はまだ幼く、とてもその多くの力を操れるような状態じゃなかった。だから能力を操ろうとする気持ちがフランの精神を分離させた……………今のフランは裏の人格、簡単に言うと『裏フラン』ね。そして裏フランが何かの影響で出てきたのよ」

「裏………………………ねぇ、フラン」

「ン?ナァニ?」

「あなたって普段はどんな風に過ごしているの?」

「フダンノワタシ?ン〜オモテノワタシトオナジダヨ。イツモイリスオネエサマノコトヲカンガエテル。ア、デモネ、オモテノワタシハタマニレミリアオネエサマノコトモカンガエテル

訳)

普段の私?ん〜、表の私と同じだよ。いつもイリスお姉様のことを考えてる、あ、でもね、表の私はたまにレミリアお姉様のことも考えてる」

「フランには失礼なことを聞いちゃうけど、今のフランってどうしたらいつものフランに戻るの?」

「イリスオネエサマニアマエタイ!ワタシガマンゾクスルマデアマエタイ!ソウシタラワタシハモドルヨ。デモ、マタアマエタクナッタラデテクルヨ。ダカライマハイリスオネエサマトフタリキリニサセテ

訳)

イリスお姉様に甘えたい!私が満足するまで甘えたい!そうしたら私は戻るよ。だから今はイリスお姉様と2人きりにさせて」

 

 

「ねぇパチェ、これって何かの影響とかじゃなくて、ただフランがイリスを吸血するために抱きついたからその拍子で久しぶりにイリスに甘えたいっていう気持ちが強くて、それで裏が出てきただけじゃ……………」

「多分それね。まぁ私達は邪魔みたいだからさっさと出ていきますか」

「そうだね」

 

 

「ん〜フラン〜♪」スリスリ

「イリスオネエサマ〜♪」スリスリ

 

「フランフラン〜♪」スリスリ

「オネエサマ〜♪オネエサマ〜〜♪♡」スリスリ ギュー

 

「フラン可愛いよフラン〜♪」ナデナデナデナデ

「ア〜〜♡オネエサマ〜♪♡」スリスリ ギュー

 

「いつまでも一緒だよ〜♪」ゴロゴロ

「イツマデモ〜♪イツマデモ〜♡」ゴロゴロ

・

・

・

「満足した?」

「ウン!アリガトウ!マタネ!」

「またいつかね」

「ア、ソレト、イリスオネエサマ……ワタシガデテキタトキハ、ワタシトイテネ」 ニコォッ

「うん、おやすみ、フラン…………(怖っ!どうして最後にあんなこと言うの!?すごい怖かった………)」

 

 

イリス 「(もう前世の記憶が消えかかってるけどこれだけは思い出せる)」

 

 

イリス 「あれがヤンデレ(・・・・)か……………たまにはいいな……」

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