32話:楽園へお引越し
「今日こそは!」
「人間が吸血鬼に向かって正面から蹴りを入れるなんて無謀だよ?」
「くっ……だったらこれで!」
「ナイフか………腕や足を狙うのは良いと思うよ………だけど、無駄無駄ぁ!」
「そのナイフは所詮囮。上」
「は!?いつの間に……」
「(勝った!)」
「慢心してはだめ」
「え?影から腕が!?」
「はい残念、チェックメイト」
「私の負けです………」
「ふぅ、今回は危なかった」
「戦闘訓練が始まって半年も経ったのにまだ見たことない行動があった……」
「あぁこれのこと?」 ウネウネ
「その動きやめてください。やっぱりその能力ずるくないですか?」
「時を止めることができる能力を持ってる人がなにを言ってるの」
「いや、イリスお嬢様がおかしんですよ」
「褒め言葉としてうけとっておくよ」
「そうしてください。そういえばイリスお嬢様のその銃ってどうやって作ったんですか?どうしても人間が作ったとは考えられないんですけど」
「館に来た人間から拾った30ちかい銃を錬金術を使って溶かし、2つにしたんだよ」
「もうなにも言いません……」
「そう」
「今日お嬢様の魔法を研究しているところを見学せてもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
~図書館~
「や、やっと出来た………」
「ん?どうしたの?」
「火と氷を交差消滅せずに共存させることに成功したわ!」
「氷炎ってやつ?」
「そういうことね」
「攻撃として使えば強力な魔法になるね」
「攻撃としてかぁ…用途としてはありね。イリスはなにを研究しているの?多分能力と合わせたり、武器についての魔法だと思うけど」
「そんな物騒なものばかりじゃないよ」
まったく、パチュリーは私のことをなんだと思っているの。たしかにかっこよくて好きだけどね
「(この半年でたくさんのお嬢様の魔法や武器を見たけど、どれもすごく物騒なものばかりだった)」
「空間を創りだす魔法だよ。何かを運んだりするのに便利でしょ?」
「へー、たしかにいいわね」
「お、ちょうど出来た。さっそく使ってみよ。どれどれ…中はどうなって……へ?」
「どうしましたか?」
「いや、なんかへんな土地?があるんだけど…」
「私にも見せて。ん~~近くに湖がある…」
「これってどこかにつながったっていうことでいいんだよね」
「そうね、でも見た感じ結構いい立地じゃない。これを機会に引越しでもする?」
「それもいいけど………急だねぇ」
「飽き……よ」
「………まぁまずはレミリアお姉様に相談しなきゃ────」
『イリス(お姉様)ーーー!!』
「びっくりするほどタイミングがいいわね」
「イリスお姉様、あーそーぼー!」
「フラン、速い……ハァ、ハァ」
「ごめんねフラン、今ちょっと無理かな。レミリアお姉様引越ししよ」
「ハァ、ハァ………はぁっ!?」
「引越しだよお引越し」
「どこに行くの!?それにどうやって…」
「偶然いい立地を見つけてね、この館ごと」
「引越しするのは分かった、まだ理解が追いつかないけど。でも館ごとってどうするの?」
「魔法って便利だよねぇ、パチュリー?」
「え?は?わ、私!?」
「いやぁだって私が知ってる魔法ってほとんど武器関連だし」
「転送魔法なら出来るけど、館ごとだなんて無理よ。魔力不足で死ぬわ」
「じゃあどうすれば…」
「ねぇイリス、そこまで引越しする必要は…」
「だって暇なんだもん」
「そ、そう」
「そうだ、ひとつだけ方法があるわよ。イリスが私に魔力を供給すれば出来る可能性が」
「それならできるよ」
「じゃあ明日決行するわよ!」
『と、唐突!!?』
「ま、館ごと行くんだからべつにいいでしょ」
~翌日~
「じゃあおくるね~」
「こっちも準備いいわ、いつでもどうぞ」
「~~~~~」
「っ!?すごい量……これなら絶対成功する気がするわ!
^jすぁいkdやーやーややー
~~~~~~~………やっ!」
『………(よ、よく噛まずに言えるなぁ…それに変)』
───────────────────
「よし、成功」
「ちょっと外を見てみる」
「お~~、すごい、さっきまでと景色がちがう。本当にあたし達移動したんだ」
「こっちは夜なんだね」
「だね、まぁ引越ししても生活は何も変わらないよね」
「たしかに」
正直全然外に出ないから景色とか変わってもあまり関係ないけど
「てことは明日も戦闘の……」
「やるよ」
「…分かりました」
「まだやっているの?あれ」
「うん、私もたまに危ないときがある」
「達成条件は何なの?」
「私を殺すこと」
「これまたぶっとんだ条件だね」
「大丈夫だよ、残り1000ぐらい命があるから」
「相手がイリスだからつらいと思うけど頑張ってね」
「ありがとうございます」
「でも戦闘以外はもう終わったし、とても10歳とは思えないよ」
「咲夜、ちょっとこっちに」
「ん?パチュリー様、どうしました?」
「お願いだから貴方だけはまともでいてね」
「はい、大丈夫です」
「イリス、今日は久しぶりに一緒に寝ましょ?」
「あたしもイリスお姉様と一緒に寝たい!」
「分かった。私も魔力をたくさん使ったから疲れたよ。今日はよく寝れそうだよ」
「お嬢様達が共に就寝………これは覗kゲフンゲフン観察に行かなくては……考えただけで鼻血が…」
「すでに遅かったわね。これはしかも末期ね」
「紫様、湖の方で何者かが侵入してきました」
「そのようね。明日にでもいきましょう」
「今すぐにでも行ったほうがよろしいかと」
「どうせ弱小妖怪とかの集まりでしょ。大丈夫よ」
「なるほど、分かりました」
「幽香とか最近暇してそうだし、誘ってみようかしら」
<〇> スキマァ
「紫、この時間に起きているなんてめずらしいわね。どうしたの」
「あら、貴方のことだから気が付いていると思うのだけど?」
「湖の近くに突然現れた館のことかしら?」
「そうよ。明日行くんだけど来る?」
「行くわ」
「わざわざ弱小妖怪の所にいくなんて、貴方の方こそめずらしいわね」
「妖怪の賢者さんの落ちたものね」
「どういう意味よ」
「感じないの?あの明らかに強い力を」
「え?」
「もしかしたら私よりも強いかも」
「それが冗談なら笑えないわよ」
「冗談ならいいわね」
「………なんてこと…」
「そこの狐ちゃんを連れて行けば?」
「藍、いいかしら?」
「はい」
「明日また来るわ」
「えぇ、私も今日は早く寝ることにするわ。久しぶり体が疼くわ」
本編では一言も話していませんが美鈴も転送しています
(原作に沿うためのご都合)