会話ばっかりだからなんだかなぁっていう
「零夢、どういう……」
「あまり深い意味は無いの。ただあの吸血鬼の話を聞いてたら……」
「……貴女は妖怪は嫌いではなかったの?」
「そう嫌い。下品だしうるさいし私達人間の物を盗んでばかり、それにあの吸血鬼も何人も人間を殺したって言ってた………けどね、何か分からないけど止めたくなったのよ」
「………それは霊姫の教えかしら?」
「そうかもね」
「ま、イリスだっけ?とりあえず上がって」
「おじゃまします」
「は〜〜」
「………」
「あんた何してんの?」
「ん?寒いからね」
イリスは敷いたまま布団を見つけると手足を入れ、零夢と紫の感情そっちのけで暖まる
「それ私のだけど……」
「少しだけだから」
「……と、話がそれたわね。霊姫がどこにいるのかって話だったけど………2人は心当たりはあるの?」
「……ない」
「どうせ人里っていう所で通りすがりに幼女童女にかまっているんじゃないの?2日3日したら帰って来るでしょ」
「もう1週間経っているんだけど?」
「あ………そうだったね」
「零夢は?」
「………」
「はぁ、一体どうしたら……そもそも居場所もまともに分からないままじゃ探しようもないじゃない」
「ねぇそもそも見つける必要ってあるの?」
「え……?」
「どういう意味よ」
「だって自分の意思でいなくなったし、それに今はそこの巫女がいるんだから妖怪退治の件は大丈夫でしょ」
「だけどそれじゃあ───」
「はぁ………」 スク
溜息を吐きながらイリスは立ち上がり紫に近づく。そして紫の頭に軽く手を乗せて耳に顔を近づけ……
「ねぇ紫、もしもだけどね……あの巫女がいなくなった母親を見つけて、話しかけてその母親に拒絶されたら?突き飛ばされ軽くでも暴言を吐かれまた姿を消したら?」
「え……そ、それは……」
「もし母親が自分から手を引いてほしくて吐いた嘘の暴言でもあの巫女には響く。だから今の内に手を引いた方が良かったりするんじゃない?その未来有望な巫女が潰れるかもよ……そして妖怪の抑制力が無くなり…………まぁもしもの話だから気にしないでいいよ」
「…………」
「それで?」
「………」
「ねぇ何話してんの?そんなコソコソと」
「いや特に何も………それより紫が話があるって」
「なんか心当たりが!?それともおおまかな情報が!?」
「……いえ、情報も無いし心当たりもないわ……ねぇ零夢、霊姫を探すのやめにしない?」
「(ははは……なんて単純)」
「え…な、なにをいってんの!まだ探し始めてから全然──」
「でも一週間待っても帰ってこなかったんでしょ?それにいなくなってのは突然と……霊姫はあんな感じだけど割りと考えてる。だから探すのは霊姫は望んでいないと思うの」
「でも……そこの吸血鬼?」
「そう、私の考えを紫に教えたの」
「ねぇどうして!手伝ってくれるんじゃなかったの!?」
「私が手伝うのはその術…技?まぁどっちでもいい、その習得だよ」
「どうしてよ………せめていなくなった理由だけでも知りたいのに…」
「ねぇ…」
「ん?……え…」
イリスはさっき紫に言ったように耳元で
「親……両親の体がバラバラになって散らばっている様を目撃するよりはましなんじゃない?」
「!?」
「あの時襲撃に来た糞吸血鬼を食い止めてくれてたレミリアお姉様まで死んでしまっていたら……フランまで殺られていたら……お姉様達の死体を集めてその真ん中で喉元切って自殺してたよ…あ、喉を切っても死ねないか。じゃあ心臓に一突きだね」
「ハハハ、まだそうとは決まったわけではないからただ小うるさい奴の話って思ってよ」
・
・
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「………見つけることだけに盲目的な考えすぎたわ。私はあの技を使えるようになる。でもお母ちゃんのことを待つ、少しだけの期待なら持ってもいいでしょう」
零夢は幾つかの残酷な話を聞かされて驚いたり気落ちするが、
紫やイリスの考えや話を聞いて何かを決め、自身のすることと先程に比べるとすごく小さくなった淡い希望を話す。
「…分かったわ、これから頑張りましょう。一応私も藍に捜索を続けるように言っておくわ」
「ありがと」
「やっと修行ってやつを始めるの?ささ、始めよ始めよ」
「(私がちゃんと習得したらお母ちゃん帰って来ないかなぁ)」
次回から会話ばっかりを減らしたい