東方紅魔姉妹   作:若止異

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54話:”闇”

「はぁ、あの妖怪ほんと空気読めない。そんでイリスは………あぁ」

 

 

「う~~…」 グリグリ

「あ?これってまだ?」

「…まだ泣いてる…」

「ていうか甘えられてるっていう方が……ここじゃまた妖怪が来る、一旦私の神社に来る?」

「………ここまで貴女を嫌うとイリスに怒られちゃう、行く」

 

「イリス」

「うん?」

「移動するから立って」

「おぶって」

「自分で歩きなさいよ」

「いい。あたしがやる、よいしょっと……え?別に首に腕を回さなくても………まぁいいよ、行くよ?」

「う、うん」

「(なんでお姫さまだっこ?)」

 

「(はぁ〜…イリスがあたしにこんなに甘えてくる!あぁ!)」

 

 

 

〜博麗神社〜 sideレミリア

 

「布団は奥に…」

「ありがとう」

 

地面で泣いてたからスカートに土が付いちゃってる、払わないとね

「……ほらイリス、眠いなら布団に」

「うん…」

 

ZZZ……30分くらい経って

 

「はぁなんて過保護」

「なに?悪い?」 ナデナデ

「いやいや」

「う〜ん…」 ノソ

ん?イリス起きたのかな?

「イリス?」

「へへへ〜♪」

あっちで寝てたのにわざわざあたしの膝に来るなんて……絶対起きてる。

「……イリス?なんであんなに人間っぽいって言われるのが嫌なのか聞いちゃだめかな?」

「……え?」

 

「いや、別に話してくれなくてもいいんだよ」

ずるい

「あたしは…イリスのお姉様だし……それに……あたしと2人だけの家族だからっ、隠し事はっ」 ウル

ずるい

「………分かった、話すよ。零夢はちょっと外れてくれる?」

「分かったわよ」

あたしはずるい、こんな風にお願いしたらイリスは聞いてくれる……それを分かってて…

 

 

「フラン、そこにいるんでしょ?そんな木の陰にいないでこっちにおいで」

「レミリアお姉様……」 ガサ

あたし達は吸血鬼は暗い所もハッキリ見えるのに影に隠れて……

「……そっか、フランにも話さなきゃね」

「なんでイリスお姉様はあんなに嫌だったの?」

「まぁ今話すよ……ねぇレミリアお姉様、フラン」

「「なに?」」

「私のこと嫌わないでね?」

「っ!そんなことしないよ!」

イリスがこんなこと言う時は相当言いたくない時だ。そして、自分に非がある

「大丈夫だよ」 ダキ

「あ!あたしも!大丈夫だよお姉様!」 ギュー

 

「簡単に言うとね……私、前世は人間なの」

 

「……え?お姉様?」

前世?何かの宗教的な本で見たことあるけど……前世?しかも人間……

「……それ本当?」

「この状況で嘘なんてつかないよ!」

「でもさぁ、もしそうだったらイリスお姉様が昔から大人っぽかったのが納得だよね」

「そうだね……ねぇイリス──」

 

『ちょっとあんた!待ちなさいって!待てってば!』

 

誰!?また妖怪?どうしてこんなときばかり!

 

「またあとで詳しく」

「うん…」

 

side out

 

「イーリースー……」

「誰?貴女なんで私も名前を……?」

「えぇ!?イリス私が分からないの!?私だよ!」

「いやどっかの詐欺みたいに言われても…」

「もっと!もっと私を見て!!」

「黒い服」

「うんうん」

「長い金髪に赤い瞳」

「うん!」

「……ごめん分からない」

「うわ酷い」

 

「ねぇねぇ腕を広げて『そーなのかー』って」

「フランちゃんナイスっ……そーなのかー」 ニカ

 

「なんかルーミアちゃんみたい」

「そう!みたいじゃなくて私、ルーミアだから」

「え?ルーミアちゃん?え!?何がどうしてそうなったの……?」

「いや…気がついたらこうなってた?」

「なんで疑問形……詳しく聞きたいのはこっちなのに」

「ルーミアちゃんあたしやお姉様達より背が大きくなってるぅ!」

「それに口調も少し……いや結構変わってる」

 

「あ、私ルーミアがそうなった理由分かったかも」

 

「おー流石零夢!ささっ、早く私がこうなった理由を教えて」

「もしかしてルーミア…ていうかイリスも、人間を襲うときに相手を恐怖させる?」

「………たまにルーミアちゃんが怖がらせてから食いたいって言ってね?」

「だ、だってそれは!なんか楽しいしそうした方が美味しいんだもの」

「やっぱり、だったら……人間は恐怖の対象を強大なものとして見るの。とくに里の人達はね?だから最近ルーミアがそうやって人間を襲ってたし、紫も里の人達がルーミアを恐れてるって言ってたじゃない?だからいつかルーミアを大きい物として考える人間が増えたから…………私の考えはこんな感じだけど…」

 

「ねぇ、それに足して言ってもいい?」

 

「自分のことなんだから、そんで何か分かったの?」

「私は宵闇の妖怪。人間の闇もまぁまぁ感じられるわけでね、最近人間達闇が強い?っていうか深いんだよね」

「それも関係あったりするんじゃないの?」

「だからすごい力が湧くんだよね」

「ルーミア……」

「だいじょうぶよ、暴れたりなんか考えてないから」

「ならいいけど」

 

「あっイリス~」

「なに?」

「今日泊めて~あの家部屋いっぱいあるでしょ?」

「ここは当主のお姉様に聞かなきゃ」 チラ

「断らないよ、分かってるでしょ……」

「ねぇイリスお姉様……チルノちゃんと大ちゃんも呼んでいい?」

「いや……それはまずいんじゃない?」

「私は全然いいけど?」

 

「いや、それをあの2人に説明するのが……ね?」

 

「そう…だね」

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