リアスとの対話から数日後…堕天使陣営による一般人への害が特に無く、玲士は屋上にて一誠達の動向を見守っている。
玲士【…奴等の目的は戦争再開のはず、だが何故大きな動きをしない…?まさか、3人しか残っていないのか…?】
そう思いながら一誠達を見ていると、新たに一人の老人の姿が目に映る。
玲士【ッ?フリードと話している老人…あれがバルパ―か。…ちっ、グレモリーから連絡か。】
突如現れた一人の老人を見ている最中、リアスより通信が入る。
リアス『ゴースト、今大丈夫かしら!?』
玲士「どうした?」
リアス『一誠達は見えてるわね?』
玲士「ああ、見えている、現在接敵中で敵は2名、フリードとバルパ―だろう…む、敵の逃走を確認、木場と戦士2名が追跡を始めた、奴等が逃げる先には幹部がいるはず、危険だぞ。」
リアス『そう…指示をするわ、木場達の安全の確保をお願いするわ、私は一誠達を止めに行くわ。』
玲士「了解した、終われば連絡する。」
そう言って通信を切り、屋上より跳んでハングライダーで滑空を開始する。
玲士【…戦士たちも奴らが逃げる先にコカビエルがいると思っていないのか、いや…あいつらの発言的に分かってても分かっていなくても追うしかないのか…。】
そう思いながら3人の追跡を続ける。
駒王町の中でも外れにある廃墟…3人がそこに入った後から出てないのを確認し…窓より突撃する。
フリード「ッ!?ちょちょ、誰…ゲェッ!ゴースト!」
玲士「…敵を確認、フリード、バルパー…そしてコカビエルか…。」
【イリナ…!まだ息はある…。】
そこにいたのは傷だらけで倒れているイリナ、そしてフリードとバルパー…宙に飛んでいる5対10枚の羽を持つ堕天使、コカビエルであった。
コカビエル「ほう…ゴーストか、今までの影から見られている感覚は貴様が原因だな?」
玲士「…答える義理は無い。」
【やばいな…まずはイリナを逃がすのが最優先か…。】
フリード「…旦那、どうしやすか?ラピッドリィとはいえこいつはきついですぜ…?」
バルパ―「ふむ、自在に武器を出せる神滅具か、とても興味があるが…飼い犬に噛み殺されるのは困るから捕縛はできませんねえ…。」
コカビエル「ふん、俺の目的に邪魔になるなら奴は殺すだけだが…奴がここに来ることぐらい想定しているわ、あの無能姫は強い奴を当てれば倒せるだろうとしか思ってないだろうからな。」
イリナ「う、ああ…逃げて…ゴー、スト…。」
コカビエル「そこの女は逃がしてやるつもりだったが…貴様だけは逃がすわけにはいかんな、今ここで獣たちにその女もろとも食い殺されるが良い。」
そう言い、指を鳴らした瞬間、廃墟内で玲士たちを囲むように獅子の体、山羊の頭、蛇を頭の尾を持つ獣が現れる。
玲士「…キマイラか…。」
コカビエル「別に逃げても構わんぞ?…だが、逃げればその獣たちはどんな行動をとるだろうなぁ…?行くぞ、フリード、バルパー。」
バルパ―「ふむ、分かった、行くとしようか。」
フリード「喰い殺されるのは見ていかないんですかい?」
コカビエル「ふん、所詮悪魔になった程度の傭兵だ、この数のキマイラを相手に重傷以上で生き残れる訳がないだろう?」
そう言い、廃墟にある穴から飛び去って行く、それに続きフリード、バルパーの2名もその廃墟から消え、玲士、イリナと大勢のキマイラが残される。
玲士「…数が、きついな…シャドウ!」
【影が廃墟の陰に飲まれている奴らが多すぎる…温存しておきたかったがするしかないか…。】
その言葉と共にシャドウが巨大な姿で実体化し、玲士の隣に現れる。
玲士「…イリナを頼んだぞ。」
シャドウ「…ニャフ、にゃう…。」
その言葉を聞き、イリナを咥え、廃墟より跳び去って行く。
イリナとシャドウが逃げる姿を見るや、キマイラ達が一斉にシャドウ達へと襲い掛かる。
玲士「逃げる邪魔はさせん…!『こっちを見ろ』!」
しかしナイフを構えながらその言葉を発した瞬間、シャドウに襲い掛かったキマイラは動きを止め、全てのキマイラが玲士を狩りにかかる。
獅子による物理攻撃、山羊の顔からの毒霧、蛇の頭からの魔弾を回避しながら攻撃しているが獅子を殺せたとしても残りの頭が攻撃を仕掛け…じりじりと追い詰められていく…。
玲士「…ここまでか、やるしか、ないな。投影、開始…。」
そう言い、夫婦剣を投影して回避を続けながら更に集中し、詠唱を始める。
玲士「
【お前は誰だ。】
【この人生はお前の人生ではない。】
【この言葉に意味はない。】
【この戦いはお前の戦いではない。】
【これは、俺の、俺達の物語だ。】
【そしてお前は…。】
【正義の味方などではない、ただの■■だ。】
詠唱を終えると共に炎が広がっていき廃墟全体を包み…。
そこには歪な空間が広がっていた。
黒き炎が走る暗き雪原、無数に突き刺さる歪んだ武器、奥に見える鎖に封じられて動かない歪んだ歯車、歪みながら動き続ける歯車…その全てが歪んだ世界を見た獣たちは一瞬戸惑うが、すぐさま玲士へと襲い掛かる。
玲士「ぐ、うぐ…一気に殲滅する…!武器よ!敵を穿て…!『ブチッ』」
その言葉と共に手で合図をすると剣が飛翔し、キマイラ達へと襲い掛かる。
武器による制圧射撃、そして爆破による絨毯爆撃ともいえる攻撃にキマイラ達は消し飛んでいく。
1匹、また1匹と消し飛んでは息絶えていき…最後の1匹が息絶えた瞬間、世界は元に戻る。
玲士「ゴフッ…前、よりも消費、魔力量が…上がっている、のか…。『ブチ』痛い、な…。だが、まだ、まだだ…耐えてくれよ、俺の体…!」
体から血が流れていき、血だまりを作り始める。
玲士「…ああ、この状況、使え、るな…。」
そう言い、玲士は服から血を絞り、仮面を投げ捨てて新たな仮面を被り、その場を後にする…。
フリード「ひゃはは、今回はここで終了ザンス!」
コカビエル「今回は堕天使陣営の俺らが担当をする。」
フリード「つってもー、解説するのは少ないんすけれどねぇ!」
コカビエル「ふん、まず最初にだがハングライダーを使った理由だがあれは悪魔の羽を使いたくないからというのと前回のあれで足が痺れたから一応の対策として使っている感じだ。」
フリード「その後は俺らの拠点での話ザンス、この時点で既にあのビッチと悪魔は逃げ出してるわけですがぁ、ま、遠かったってことでゴーストが遅れたわけなんすわ。」
コカビエル「シャドウが連れ去った先はあそこ、アニメでイリナが発見された公園だな。」
フリード「キマイラのモデルはFGOに出てくる雑魚をモデルにしてるぜ…数に関しては30近く、ゲームで言えば各HP5万から上とクソゲーレベルザンスね。」
コカビエル「戦闘に関しては全て避けている、一発でも喰らえば少しずつ動きが悪くなっていくからな。そして逃がす時に使った言葉、これはエミヤアサシンのスキル、スケープゴートだな、対象の味方に敵意を集中させる代わりに集中力を増加させると言った感じだ。集中力増加はクリティカルスター獲得の代わりだな。」
フリード「無限の剣製の詠唱に関しては3人のエミヤを混ぜ込んだまさにキメラ、【】のカッコ内はゴーストの思考ではないっすよ。」
コカビエル「そして広がった光景は4人のキメラだが…問題は歪んでいる事だな、これに関しては無限の剣製…いや、固有結界の特性だな、ゴーストの心にあるのは復讐、それが奴の原動力と言っても過言ではない、黒き炎は復讐の心の現れだ。」
フリード「そして歪んでいるのはあいつらの心象風景であってゴーストの心象風景ではない為、全てが歪んでいるザンス。」
コカビエル「転生特典として『能力』は望んだが本人では無いからな、使用出来るが完璧な使用など出来るわけがない。」
フリード「更に複製し内包している量も最初の方より増えている為に魔力消費量も9割を超えている…つまり、現在暴走の危険がある状態っすわ。」
コカビエル「その為に発動後から効果音が響いているが…これは体内に投影しかけている為だ。」
フリード「無理矢理我慢して抑えている感じザンスね。」
コカビエル「さて、ではここまでにするぞ。次回は決戦だ、リアスチームのある奴からの視点から始まるぞ。」
フリード「その後はいつも通り玲士視点からザンス。」
コカビエル「では、次回もおまちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせ。」
フリード「しかし血ってそう簡単に絞って取りきれるんですかねぇ?」
コカビエル「時間稼ぎ程度だな、移動したという血痕を残さぬためのな。」
フリード「あっ、そうそう前回に引き続き更に評価をしてくれた人たちあざすあざす。」
コカビエル「正直ここまで評価者が増えるのは作者も予想外だったようだ。」