コカビエルとの戦いから三日後、旧校舎の一室にて玲士は目を覚ます。
玲士「…ここ、は…?ああ、そうか…気絶していたのか…。」
そう言って玲士はベッドより身を起こし、自身の確認を行う。
玲士「…服は…ボロボロだがあの時の服か、仮面もつけている…この気配…木場か。」
そう呟いた瞬間、扉より水の入ったお盆を持った木場が部屋へと入ってくる。
木場「失礼しま…ッ!ゴーストさん、起きてたんですね!」
玲士「ああ、先ほどな。…ふむ、晴れた表情をしている、道は選べたようだな。」
木場「うん、ゴーストさんは部長を嫌っているけれど…やはり僕は部長に命を救われた恩がある、僕は部長の騎士として生きていくよ。」
玲士「…そうか。ならあいつを甘やかしすぎない程度に支える事だ、いつまで経っても全く成長しない奴だからな。」
木場「あ、あはは…。」
玲士「そういえばだが、俺の体が綺麗だがお前がやったのか?」
木場「そうですね、体を治すのは生徒会長やアーシアさん達が担当したけど身近な世話に関しては顔を知っている僕が担当したよ、前に顔を見られたくないって言ってたからね。」
玲士「それは助かった、もし顔を見られていれば消しに行くところだったからな。…さて、一応は顔を出しに行かねばな。」
そう言って立ち上がり、扉へと向かう。
木場「すぐに動いて大丈夫ですか?」
玲士「腹は空いているが問題はない、こういう状況には慣れているからな。」
その言葉と共に部屋を後にし、木場と共に部室へと向かっていく。
オカ研部室、玲士が部屋に入ると一誠が驚き、声を掛ける。
一誠「ゴーストさん!良かった、起きたんですね!」
玲士「ああ、問題ない…が、他の奴等の姿が見えないがどこへ行っている?」
一誠「今は悪魔稼業の時間ですから俺と木場以外そっちに行っているんです。あとゼノヴィアがチラシ配りに。」
玲士「…む?ゼノヴィアと言えば確か青髪の…奴も眷属悪魔になったのか。」
木場「そうだね、実は聖書の神が既に死んでいて、それを知ったゼノヴィアがやぶれかぶれで悪魔になったんだ。」
玲士「…そ、そうか。いや、決めるのはあいつだからそれで良いなら別にかまわんが…。」
そう言っているとリアス、アーシア、ゼノヴィアの3人が部室へと戻ってくる。
リアス「今戻ったわ…って、起きたのね、ゴースト。」
玲士「…ああ。しかし連絡すると言ったのに連絡をしなかったのは謝罪する。グレモリーよ。」
リアス「構わないわ、私も最後までお兄様に連絡しないであの様だったし…。」
玲士「力の差ぐらいは把握しろ…今回だって奴が慢心して油断してたのと奴が知らない方法で攻撃したから倒せたようなものだからな。…だが、反省するとは成長したようだな。」
ゼノヴィア「しかしあの攻撃は驚いたな…自身の体から武器を生やすとはな。」
玲士「ああ…だが、あれはただの自滅にしか過ぎん、魔力の使い過ぎによる神器の暴走、ああやって当てれたのも奴が慢心していたからだ。」
木場「…僕もあんな風になったりするのかい?」
玲士「いや、魔剣創造と俺の神器では仕様が違うからあんな事にはならん。…それと、ゼノヴィアはアーシアにちゃんと謝ったんだろうな…?」
ゼノヴィア「ああ、あの時についてはきちんと謝罪してアーシアからも許しを貰ったよ。そうだな、アーシア。」
アーシア「はい!ゼノヴィアさんとも仲良くなりました!」
玲士「そうか、それなら良い。」
ゼノヴィア「そういえばなのだがゴースト。」
玲士「む、どうした?」
ゼノヴィア「仮面の下を見せてくれないか?気になってしまってな。」
玲士「…断る、木場の時はたまたま事故で見せてしまったが俺の素顔は他者には見せんからな。」
ゼノヴィア「むぅ…そうか。」
一誠「そういえばゴーストさんって悪魔稼業はしないんですか?」
玲士「…悪魔になったつもりなど無いから悪魔稼業などするわけないだろう、それに俺は仕事の依頼とかもあるからな、人間からの依頼もあれば魔王ルシファーからの悪しきはぐれの討伐などもある。最近は騒動の連続でお前らが合宿に行っている時ぐらいしか人間の依頼を受けれなかったがな。」
一誠「はぐれの討伐…悪しきって事はそうではないのもいるんですか?」
玲士「ああ、中には不利な条件などで半ば無理矢理悪魔に転生させられた者もいるしな、そう言う奴らの不満が爆発して主に反逆してはぐれになるというのがある。」
一誠「…そんな、ゴーストさんはそうなりませんよね…?」
玲士「俺はそいつの眷属のつもりはないと言っているだろうが…まぁ、単独行動の許可などは魔王ルシファーからもらっているから問題はない。」
リアス「…むう。そういえばなのだけれどゴースト、明後日ぐらいにプール掃除をするのだけれどあなたはどうするの?」
玲士「いや、俺は休む、コカビエルの時の無理が祟ったようだ、さっきから筋肉痛が発生していてな。」
一誠「え、また体内から…。」
玲士「そっちではない、高速移動のしすぎで筋肉痛になっているだけだ。」
一誠「あ、そ、そうだったんですね。」
玲士「用事があるなら通信で指示をよこせ、俺は拠点へ戻る。」
リアス「分かったわ…って、そうだったわ、アザゼルには気を付けなさい、一誠にも接触してきたからあなたにも多分接触してくるわ。」
玲士「部下の管理は無能だが奴自身は拉致誘拐はせん、話してみたいのとただの勧誘だろう。」
リアス「そ、それでもよ…。」
玲士「…はあ、今すぐにでも契約を切りたいとは思っているが俺はルシファーに雇われている、裏切りなど傭兵の評価を下げる元だから契約期間中は絶対に他の奴にはつかん、安心しろ。」
リアス「…出来れば眷属としてずっと一緒が良かったけれど…そう、言ってくれると安心するわ。」
玲士「それと拠点については再度移す、遊びに来る感覚で拠点に客が来られるのは面倒だからな。」
リアス「分かったわ、何かあったら連絡して指示するわね。」
玲士「了解した、それではな。」
そう言い、魔法陣を展開して玲士は転移する。
一誠「…って、そういえば白龍皇について教えてなかったんですが大丈夫なんですか?」
リアス「…すっかり忘れてたわ、まぁゴーストなら大丈夫よ。」
ゼノヴィア「そういえば木場は素顔を見ていたんだよな、どのような顔だったのだ?」
木場「うーん…ごめん、口止めされてるから教えられないよ。」
一誠「でもやっぱり下の素顔は気になるよな。」
アーシア「はい、でも顔バレは自体は私たちが広めなければ良いだけだと思うのですが…もしかしたら顔を見られたくないのでしょうか…。」
木場「いや、僕が見た時そんな反応はしていなかったよ。まあ、慎士くんが今のところ広めそうな感じだから見せないのだろうけれど…。」
ゼノヴィア「…もしかしたら見せたくない人がいたりしてな。」
リアス「流石にそれは無いはずよ、この中で私に会う前にゴーストに助けられたりした人はいるかしら?」
その言葉に今いる全員は顔を横に振る。
リアス「まぁ、そうよね、それじゃあ他の皆が帰ってくるまで話をしていましょう。」
そう言い、グレモリーとその眷属達はそれぞれ会話をし始める…。
場所は変わり、白い部屋…そこで男は映像を見る。
男「…ふむ、慢心していたとはいえあの男をここまで追い詰めるとは、凄いですね。」
女「失礼します~。」
そう呟きながら見てると、一人の女性が部屋へと入ってくる。
男「おや、ちょうど良い所にきましたね、ゴーストが映っている映像が堕天使側より届いたので一緒に見ませんか?」
女「ゴーストさんの映像がですか?それも堕天使からと言う事は…。」
男「ええ、どうやら彼は悪魔になっているみたいですね、その地の管理者であるグレモリーの方がいますので。」
女「そうでしたか…。」
男「しかし彼は凄いですね、満身創痍の状態でコカビエルを追い詰めているのですから。」
女「コカビエルにですか?それも満身創痍で…見せてもらっても宜しいでしょうか。」
男「ええ、こちらの映像です。」
そう言い、その映像を見ていると女性の顔が驚きに染まる。
女「そんな、これは…まさか…。」
男「どうしたのですか?」
女「あ、あの、ここの部分、彼が持っている短剣を拡大していただけませんか!?」
男「え、ええ、分かりました。では拡大しますよ。」
そう言い、映像の一部分を拡大すると女性の顔が悲しみに包まれ始める。
女「…そんな、そういうこと、なのですね…。すいません、魔王ルシファーに連絡を、ゴーストさんに…いえ、レイジさんに会いに行きます…!」
男「ッ!レイジ、ですって?確かその彼は過去にあなたを助けた方の…。」
女「はい…間違いありません、この短剣はあの時に彼が持っていたのと同じナイフです…!」
男「…分かりました。アザゼルからも和平に関しての会議があるらしいのでそれと一緒に。」
女「お願いします…私は少々準備をしてきますね…。」
そう言い、女性は部屋を後にする。
男「…まさか、彼女の恩人が悪魔になっているとは…一体何が…?彼が今まで断っていた理由も本人だったからなのでしょうか…。」
そう呟くと共に魔王ルシファーへと通信を始める…。
リアス「さて、それじゃあ今回はここまでね、今回の担当は私、リアス・グレモリーと。」
ゼノヴィア「新たに加わったリアス・グレモリー眷属の騎士、ゼノヴィアが担当させてもらおう。」
リアス「服については替えの服がなかったからそのまま穴あきの仕事装束のままよ。」
ゼノヴィア「リアスへの態度だが嫉妬部分は少しだけ収まったな、嫌いはしているがまだまだ青臭い奴と言う事で見限りはせず支援はするつもりだ。」
リアス「部屋を出ていくときだけれどお盆は置きっぱなしよ、後で木場が戻ってきて片付けているわ。」
ゼノヴィア「一誠と合流した際に神の死について知ったけれどこれは次章の会議に出るための最低条件だからここで知らせることにしたんだ…いや、まさか本当に神が死んでいるなんて…。」
リアス「解説だから落ち込まないでちょうだい、玲士からの謝罪とリアスの反省、反省するだけ進歩したと自負するわ『自惚れるなたわけ』ええっ!?」
ゼノヴィア「と、とりあえず解説を続けよう、神器の暴走だが次章に出てくるあのキャラや二天龍の覇龍とはまた違ったタイプだな、原作では文章でしか書いてないからHFの映画最終章が待ち遠しいな…。」
リアス「サーゼクスからの依頼に関してもしっかり情報を集めてもらってから依頼されているわ、こいつがはぐれだから討伐してくれーみたいな依頼は絶対に受けないわよ。」
ゼノヴィア「玲士のはぐれ化に関しては絶対にない、傭兵としての誇りがあるからな。ただし…リアスが完全に悪になればはぐれにはなるだろうけれどな。」
リアス「プール回に関してなのだけれどこれについてはまぁ顔を見せたくないから当然の結果よね、楽しみにしてた方はごめんなさいね。」
ゼノヴィア「玲士がアザゼルについて知っているのはシェムハザからの情報と今までの堕天使の行動で推測した結果だな。」
リアス「拠点に関しては再度バイサーがいた拠点に移っているわ、そこまで訪問者もいないし前いた場所に拠点を移すなんて思わないもの。」
ゼノヴィア「玲士が拠点に戻った後は雑談タイム、素顔に関する話題だな。」
リアス「この時ゼノヴィアが当たりを言っているのだけれど思い当たる節が無いから私が否定しているわ。」
ゼノヴィア「そしてあの二人の会話だな、というか玲士の名前出してる時点でもう分かるだろうけれどそれでも名前は伏せておくとするよ。」
リアス「さて、今回はここまでね、次回はとうとう多分皆さんお待ちかねの彼女との再会よ。」
ゼノヴィア「そして…いや、これは言わないでおこう。」
リアス「では、次回もお待ちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせせせ。そういえば玲士はどこに行ったのかしら?」
ゼノヴィア「先ほどまた腕を回転させて堕天使の敵チームに迫っていってたが何かやらかしたのだろうな。」
リアス「…フリーダムな空間で最後とはいえ人外化してないかしら…主に腕の関節…。」