正体を明かしてから翌日…玲士は拠点にて魔王ルシファーと通信していた。
玲士「…貴様から通信とは珍しいな、何の用だ。」
ルシファー『そうだね、実は今日なのだけれど駒王学園で授業参観があるんだけれど、君も来ないかい?使い魔越しではなくちゃんと自分の目で一誠くんの日常が見れるチャンスだけれど。』
玲士「授業参観か…ふむ、良いだろう、時間は同じなのか?」
ルシファー『いや、1時間遅く始めて授業の時間も3時間分だ。』
玲士「分かった、だが…俺には接触するな、貴様らに名前を呼ばれたくない。」
ルシファー『分かっているとも、私はリーアたんの撮影があるからね!』
その言葉を聞いた瞬間、玲士は足が滑り、思いっきり転ぶ。
玲士「…っつ、唐突にシスコンを出しやがったな…お前が何をしようと知った事ではないが…一応日常でそれはやめてやれ、あいつの顔が真っ赤になるぞ…。」
ルシファー『ははは、ではまた今度、次は恐らく駒王での三勢力会議で会おうか。』
玲士「はあ…了解した、ではな。」
そう言って通信を切り、支度を開始する。
普段着へと着替え、髪をとかし、間違えて武装していないかを確認する。
そしてその準備をしている時、突如通信が入る。
仲介者『いよっすゴースト、依頼が来たぜー!』
玲士「おや、依頼ですか…申し訳ありません、今回の依頼は別の方にお願いします。」
仲介者『おおう!?この時間でそっちとは珍しいな、今日は何かあるのか?』
玲士「実は幼馴染の授業参観が今日あるらしくそちらへ行きたいと思ってまして。」
仲介者『幼馴染…あぁ、そうかそうか!やっと正体明かして普通に話せるようになったんだな!良かったじゃないか玲士!』
玲士「ええ、ですが私は傭兵ですからこの様な大切な行事以外ではそちらを優先しますからご安心を。」
仲介者『うーん…そうかぁ、いや、まあ分かったけどよ、幼馴染との時間も大切にしろよ?』
玲士「ええ、分かっています。それでは失礼しますね。」
仲介者『おう!それじゃあな玲士。』
そう言い終わると同時に通信が切れる。
玲士「さてと、では行きましょうか…ふふ、楽しみですね。」
そう言いながら微笑み、拠点を後にする。
場所は駒王学園…今日は授業参観という行事があるが例年以上に騒がしくなっていた。
女子A「誰あの子…凄い綺麗…。」
女子B「どこの生徒なんだろう…?でもあんな子の噂聞いたことないし…。」
男子A「やっべぇ…誰の親戚なんだろう?この学校に転入するのかな…?」
一人の訪問によってその場の生徒たちはその話でもちきりであった。
玲士【確か一誠の教室は2階のはず…こちらでしょうか?】
その人物、それは普段着の状態でいる玲士であった。
2階への道が分からず、壁に貼られている地図を確認している時一人の男子生徒が声を掛ける。
男子「あ、あの!お困りでしたらお手伝いしましょうか!?」
玲士「おや、よろしいのですか?」
男子「え、ええ!存分に頼ってください!」
玲士「ふふ、ありがとうございます。私の幼馴染の教室を探しているのですが初めてきたものでして、場所が分からないのです。2-Bの教室はどこでしょうか?」
そう微笑みながら質問をし、その表情、仕草で周囲の生徒たちを性別問わず魅了する。
男子「に、2-Bの教室でしたらあちらの曲がり角の階段を昇った先の二つ目の教室が2-Bです!看板にも書かれていますので案内しましょうか!?」
玲士「お気持ちはありがたいのですが階段を昇ってすぐでしたら大丈夫ですね、教えてくださってありがとうございます。では失礼しますね。」
一礼しながらそう言い、男子生徒の隣を抜けて階段へと向かっていく。
男子「あ…ああ、すごい、ふつくしい…。」
その後、声を掛けた男子は惚けてチャイムが鳴るまで立ち尽くしていた。
生徒たちの視線を集めながら2-Bの教室へと到着すると、その扉を開け、中に入る。
その姿に気づいた生徒全員やその生徒たちの親は生唾を飲み込む。
そして玲士を知るアーシアやゼノヴィアはすぐさま立ち上がり、玲士へと近づき声を掛ける。
アーシア「…あっ!ゴ―――」
玲士「近衛ですよ、アーシアさん。」
アーシア「はわっ!?す、すみませんコノエさん!」
自身が危ない発言をしようとしたことに気付き、口に手を当てながら謝罪をする。
玲士「ふふ、アーシアさん達はこちらの教室だったのですね。」
ゼノヴィア「ああ、しかしコノエが来るとはな、今日は仕事は良いのか?」
玲士「ええ、あちらに言って今日は休ませていただきました。」
そう話していると、3人の生徒が近づいてくる。
眼鏡女子「へぇ~、アーシアちゃん達の知り合い?私は桐生っていうの、よろしくね。」
坊主「お、俺は松田っていうんだ、よ、よろしくな近衛さん!」
眼鏡男子「ぬ、ぬう!?わ、分からん…この俺の眼鏡をもってしてもスリーサイズが分からないだと…!?」
玲士「ええ、初めまして。私は『一誠の幼馴染』の近衛と申します。」
生徒`s「「「え゛っ!?」」」
そう言いながら一礼するが、ある言葉を言った瞬間に教室の空気が凍りついていた。
松田「こ、こここ近衛さん、いい一誠のお、おお幼馴染なんですか!?」
桐生「驚いたわね…ここまでの美人があの兵藤の幼馴染だったなんてねぇ。」
玲士「ええ、7歳まで一緒に遊んだりしていたのですが親の都合で引っ越すことになってしまって、ついこの間仕事でこちらに来た時に一誠の授業参観があると知り、見に来させていただいたのです。」
眼鏡「ぐぬぬ、分からん…!じゃない、一誠の幼馴染だとぉ!?許せん!こんな美女が幼馴染だとぉおおお!」
ゼノヴィア「む?近衛は」
玲士「ゼノヴィアさん。」
ゼノヴィアが真実を喋ろうとした瞬間、口の前に指を持っていき遮る。
玲士「そういえば一誠はどちらへ?是非ともお話をしたかったのですが。」
アーシア「今は少し逃げてしまわれて…。」
玲士「おや、そうでしたか、ではこちらで待たせていただきましょう。」
桐生「そういえば仕事って言っていたのだけれどどのような仕事しているの?」
玲士「そうですね…国を移動する派遣社員のようなものですね。」
松田「く、国を移動する!?でも派遣って事はそこまで稼ぎは…。」
玲士「稼ぎに関しては私の相方である仲介の方が言うには良いそうですよ?」
元浜「なん、だと…!?と言う事は体を使ったお仕事…!?」
玲士「体を使う…確かにそうですね、害獣を駆除したり毛皮を集めたりと体を動かしますね。」
質問されている意味を理解出来ず、素直に答えると周囲の生徒からはさらにどよめきが走る。
桐生「…そ、そういう意味じゃないんだけれど…狩猟とかもするなんて凄いわねー…でもアーシアちゃん達とも知り合いだったなんて驚いたわね。」
アーシア「はい!コノエさんには時々料理を作ってもらっていておいしくてすごいんですよ!」
ゼノヴィア「木場から聞いた話だが裁縫とかも上手で掃除も素早く綺麗に出来るらしいぞ。」
元浜「そして家庭的!?や、やばい…超優良物件ではないか!」
松田「羨ましい…こんな美人が幼馴染なんて羨ましいぞぉおおおお!」
玲士「ふふ、私もまだまだですよ。」
そう言いながら口に手を当てて微笑む。
男子`s【【【ちくしょう一誠許せねぇ!】】】
その瞬間、クラスとその近くにいた男子共は全員が心の中で叫ぶ。
そして会話をしながら時間が経過していき、一誠がクラスへと戻ってくる。
一誠「ふー、危ない危ない、遅れ」
男子`s「「「死ねぇい一誠!」」」
それと同時にクラスの男子が一斉に一誠へと襲い掛かる。
一誠「お、お前ら何をぬわーーー!」
松田「ちくしょう!お前あんな美女と幼馴染だと!?許せん!」
元浜「俺はロリ趣味だが流石にあれは羨ましすぎるぞこの野郎ーーー!」
一誠「いたたたた!何が、一体何がなんなんだよー!?」
その様子を遠めから玲士ら4人は眺め、話し続ける。
桐生「うわぁ、すごいわねぇ。」
玲士「あら、ふふふ、仲が良いですね。」
アーシア「はわ、イッセーさん大丈夫でしょうか?」
ゼノヴィア「あれは大丈夫なのか?」
そう言いながらその光景を眺めていると、扉より二人の男女が教室へと入ってくる。
男「確かここで合っていたはずだな?」
女「ええ、一誠はえーっと…あらあら、あそこでみんなと仲良くしているわね。」
その二人を見て、玲士は驚き、すぐに近づいて行く。
玲士「お久しぶりです、一誠くんのお父さん、お母さん。」
兵藤父「えっ…んん?君は…いや、その綺麗な黒髪にポニーテール…!まさか玲士『くん』かい!?」
生徒`s「「「…えっ!?」」」
その発言に、クラスの生徒たちは再度凍りつく。
兵藤母「あらあら、こんなに綺麗で大きくなっちゃって…心配したのよ?10年前いきなり家が倒壊してしまっていて…。」
玲士「あの時は本当に申し訳ありません、実は海外へといきなり引っ越すことになってしまって挨拶も出来ず…それも引っ越したその後にすぐに家が無くなっていたとも知らず…。」
兵藤父「いやぁ、だが元気そうでなによりだよ玲士くん。」
玲士「ふふ、ええ。」
桐生「え、ちょ、ちょっと待って?近衛さんって男なの…?」
玲士「ふふ、ええ、私は『男』ですよ?」
男子`s「「「なん…だと…!?」」」
その事実を知り、一斉に男達は地面に手を付け、うなだれて落ち込む。
松田「あ、あんなに美人なのに…ついているだなんて…。」
元浜「世界とは何て残酷なんだ…!」
一誠「いっつつつ…玲士!敢えて男だって言わなかったな!?」
玲士「ふふふ、ごめんね一誠、海外でもよくそう言う事もあったので試してみたくなったのです。」
一誠「全く玲士はー…でもどうして授業参観を?」
玲士「実はグレモリーの兄から教えていただいたのです。どのように過ごしているか見てみたくて…皆さん仲がよろしいみたいで何よりです。」
一誠「な、なるほど…。」
そう話している最中、チャイムが鳴って生徒は着席し、授業が始まる。
一誠がリアスの像を作って簡易オークションが始まったりと何かと騒動があったが授業は終わり、玲士は兵藤夫妻と共に人がいない広場で会話をする。
兵藤父「…そうか、引っ越した後に病気で二人共…。」
兵藤母「それで傭兵にね…とても、とても大変だったわね…玲士くん。」
半分は嘘でもあるが半分は事実である話に二人は涙を流し玲士を撫でる。
玲士「…ええ、ですが、それでも一誠やイリナが元気そうでなによりです。」
兵藤母「ええ、ちょっと変態に育っちゃったけれどもリアスちゃんやアーシアちゃんの様な可愛い子達にも好かれて孫の顔が楽しみだわ。」
玲士「ふふ…そうですね、昔から一誠は単純ですが誰かを助けるために感情で動く方でしたが間違ったことはしていませんでしたからね。」
兵藤父「玲士くんにもそういう子はいないのかい?」
玲士「うーん…いない、ですね。恋愛や好きというのがどういうものかが分からないので…。」
兵藤母「あらあら、今からでも遅くないわ、頑張って良い人を見つけるのよ!」
玲士「あ、あはは…頑張ってみます。…ッ!さて、では私はホテルに戻りますね。」
一瞬だけ視線を別の方向へ向けるが、すぐさま兵藤夫妻へと移し、去ろうとする。
兵藤父「おや、夜は一緒に食べていかないのかい?」
玲士「ええ、それはまた今度に致します。ではお二人共お元気で。」
そう言って一礼し、その場より去って行く…。
桐生「今回はここで終了よ、今回の担当はアーシアちゃん達の同級生の桐生と。」
松田「変態三人組の坊主!松田が担当するぜ!」
桐生「最初の会話についてだけれど基本はサーゼクスから仲介者かリアスを介しての通信になるから珍しいって言った感じよ。」
松田「仲介者に関しては玲士の事情を知っているからだな、そして舞台は学校へ移るぜ。」
桐生「で、学校なのだけれど…まぁ、容姿が艦これの矢矧だから女性寄りな中性的な顔立ちで美人だから注目を集めているわね。」
松田「服装に関してはローソンコラボの時の服装でも、ただしマフラーとセーターは別の物に脳内変換してくれ、流石に夏だしな。」
桐生「その後アーシアちゃんが見つけた時についコードネームを言いそうになるけど即座に遮ったわね、だけどここで苗字だけ言ったのは認識操作みたいなものね、コノエという名は名前でも苗字でも使えるからね。」
松田「その結果クラスとその近くにいた全員が女性だと勘違いしたな、容姿も容姿でさらに効果がドンッ!まあ、一誠が犠牲になったな。」
桐生「その後は兵藤夫妻が到着するけどすぐに玲士だって気づいたわね、幼馴染で幼少時と同じ髪型で顔も記憶に残っている時の面影があった為ね。」
松田「衝撃発言しているけれど男だったと言う事の方が強すぎたために右から左へ貫通していったな。」
桐生「その後はロビーで兵藤夫妻との会話ね、途中何かに気付いたそぶりを見せたけどこれはグレモリー卿もといジオディクス・グレモリーが接近していたからね、純血の悪魔とは会いたくない為に即座に退散したわ。」
松田「んじゃ、今回はこれぐらいだな。次回なんだがー…ギャスパーとの邂逅はカット、朱乃の堕天使の羽云々もガブリエル絡まないし一誠主役だしカット…その結果が三勢力会議になったな、前後編分かれるかもしれないぜ。」
桐生「それじゃあ次回もお待ちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ。」
松田「基本ここは二人だから元浜がいないがどこに『んまぁあああああい!玲士さんこれ凄い美味いですなぁ!』おいぃいいい!何一人で玲士さんの飯食ってんだおまえ!俺にも食わせろぉおおおおおおおおおお!」
桐生「…行っちゃったわねぇ、さて、私も近衛さんの料理食べに行こうかしら。」