その男、復讐者なり   作:雪原野兎

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第20話 駒王会議その1

授業参観から数日後…玲士は拠点にて通信をしていた。

 

玲士「それは駄目だな、数日に一度ぐらいは1日体を休める事だ。」

 

ガブリエル『そうなのですか?しかしそれでは鍛えた体が戻ってしまうのでは?』

 

通信相手はガブリエル。現在は依頼も無く暇であったので雑談をしていた。

 

玲士「逆に1日の休む時間が足りないことが問題だ。それを毎日繰り返していたら、疲労が蓄積されて動きが悪くなる。暇な日を作り一日休みにして次の日から修行の時間を少しは減らす事だ。」

 

ガブリエル『そうなのですね…分かりました。では駒王学園での会議が終わりましたらその日を休日に致しましょう。』

 

玲士「ああ、それが良い…って、あそこで会議だと?」

 

ガブリエル『はい。サーゼクスさんから連絡はまだきていなかったのですね。二日後の夜に三勢力が集まっての会議がありまして、和平の会議が開かれる予定になっています。』

 

玲士「…和平か、下らん。」

 

ガブリエル『…えっ?どうして、ですか?』

 

玲士「…天界は教会関連、堕天使は底辺堕天使関連、悪魔は旧魔王派に上層部関連の問題があるというのにそれが終わっていないのにもかかわらず和平だと?自勢力の問題すら解決出来ていないくせに何を言っているのやら…。」

 

ガブリエル『それは…みなさんで力を合わせて解決すれば…。』

 

玲士「悪魔も、天界も、堕天使も人間も…凝り固まった無駄な思想をすぐに取っ払うのは不可能だ。トップの思想が変わったとしても、それ以外の奴等が変えられるわけなど無かろう?下級堕天使は他種族を心の中で見下し、貴族悪魔も同様、下級天使もだ、ついでに悪魔祓いに一部の教会のトップもだ。」

 

ガブリエル『…それ、は…。』

 

玲士「すまん、お前に非はないのに言い過ぎた…ガブリエル、お前を利用したい。頼みごとがあるが出来るか?」

 

ガブリエル『利用、ですか?』

 

玲士「ああ、俺の口から言ったところでは変わらないだろうからな…悪魔の駒に、はぐれ悪魔に関してだ…。」

 

ガブリエル『…はぐれ悪魔…確か王の駒を持つ主から離れた者達が呼ばれる総称ですね?』

 

玲士「そうだ。はぐれ悪魔は自ら望んでなった者がなるが、その中には力に溺れなかった者もいる…過去に遭遇したはぐれ悪魔にはそのタイプが何人かいたからな。」

 

ガブリエル『…分かりました。私も会議には出席いたしますのでその時に提案してみますね。私も似た様なタイプのはぐれ悪魔の方にお会いしたことがありますので…。』

 

玲士「ああ、すまんな…利用することになってしまって。」

 

ガブリエル『いえ…玲士さんには助けられて、教えられてばかりですから、玲士さんの役に立てることがあって嬉しいです。』

 

玲士「そうか…っと、すまんな。そろそろ睡眠の時間だ。」

 

ガブリエル『あら、そうでしたか…もっとお話ししたかったのですがそれでは仕方がないですね、はぐれ悪魔や悪魔の駒に関しては任せてください。』

 

玲士「ああ、任せる…ではな、ガブリエル。」

 

ガブリエル『はい。お休みなさい、玲士さん。』

 

その言葉を聞き、玲士は通信を切る。

 

玲士「…明後日、か…そういえばギャスパーの奴が部屋から外に出ていたな…大方上層部がリアスの力なら扱えると判断したのだろうが…今のあの無能では扱い切れるわけなど無いだろうが、全く。」

 

そう言いながら、玲士はソファーにて睡眠をとり始める…。

 

 

 

二日後…玲士は拠点にて支度をしていた。

 

玲士「…さて、準備は出来たな…っと、無能からの通信か。」

 

そう言いながら通信を開く。

 

リアス『ゴースト、今問題ないかしら?』

 

玲士「遅いわ戯け。連絡は当日、それも数十分前ではなく数日前にしろ無能。」

 

リアス『いきなり酷くないかしら!?』

 

玲士「ふん。それで、三勢力での会議についてだろう?」

 

リアス『知っていたの!?』

 

玲士「数日前にガブリエルから教えてもらってな。冥界に行っていたのだろうがちゃんと連絡ぐらいしろ。」

 

リアス『わ、分かったわ…。』

 

玲士「それで…そっちに向かうがギャスパーの奴は連れて行くのか?」

 

リアス『ギャスパーは部屋に置いて行くわ。でも、どうしてギャスパーが外に出ていることを知っているのかしら?』

 

玲士「独身総督がこの町にいるのを確認してから、ずっと監視していたからな。木場目当てでオカ研部室裏の庭に来ていた時に、ギャスパーが外に出ているのを確認した。」

 

リアス『そうだったのね。』

 

玲士「さて、ではそっちに向かうぞ。」

 

そう言うと共に通信を切り、魔方陣を展開する。

 

玲士【…和平か。恐らく旧魔王派系列の奴等が攻めてくるというのに全く…。】

 

魔方陣に乗り、オカ研部室へと転移をして拠点より消える。

 

 

 

場所はオカ研部室。玲士が転移して来ると同時に、一人の少年が駆け寄ってくる。

 

少年「ゴーストさん!」

 

そして名前を呼ぶと同時に抱き付き、上目遣いで顔を見る。

 

玲士「おっと…ギャスパーか。元気にしていたようだな?」

 

ギャスパー「はい!」

 

リアス「来たわね、ゴースト。」

 

玲士「ああ、場所はどこだ?」

 

一誠「確か会議室でやるって言ってたぜ、玲士。」

 

玲士「そうか。」

 

ギャスパー「ほえっ?ゴーストさんの本名ですか?」

 

玲士「…そうだな、だが一誠、俺の名を不用意に広めるなと言っただろうが、戯け。」

 

一誠「えっ、あっ!?ご、ごめんゴースト。」

 

玲士「はあ、もう遅いわ。ギャスパー、俺が玲士である事は広めるなよ?」

 

ギャスパー「はい!ゴーストさん!」

 

リアス「会議なのだけれど、護衛として小猫を此処に置いてい行くことにしたわ。」

 

小猫「…はい。任せてください。」

 

玲士「そうか、気を付けろよ小猫。十中八九襲撃があるだろうからな。」

 

リアス「えっ、どういう事!?」

 

玲士「…それぐらい自分で考えろ。十分過ぎる理由があるだろう。」

 

そう言いながら玲士は魔方陣を展開し、そこから転移してオカ研部室を後にする。

 

リアス「えっ、ちょっと!?会場への直接転移は失礼って。」

 

アーシア「い、行っちゃいましたね。」

 

慎士「おい…敵が襲撃してくるって知ってるってあいつまさか」

 

小猫「…それはないです。」

 

何か浮かんだように言おうとした慎士の言葉を遮り、即座に小猫が否定する。

 

慎士「ちょっとまだ何も言ってないだろ!?」

 

小猫「…大方敵を手引きした裏切り者とでも言おうとしたんですよね?カマセ先輩。」

 

慎士「えっ、いや…そうだが…。」

 

ゼノヴィア「ほう、小猫は慎士について理解しているのか?」

 

小猫「…いえ、理解してはいないですが、彼のゴーストさんに対する態度で予測は簡単ですから。この人は何が何でもゴーストさんを敵に仕立て上げようとしますので。」

 

一誠「なっ!?どういうことだ慎士てめぇ!」

 

そう言いながら一誠は慎士の胸ぐらを掴み、睨む。

 

慎士「うっせぇ!じゃあなんで敵が襲撃してくることを知っているんだよ!手引きしてるとしか考えられねぇだろうが!」

 

朱乃「あらあら?彼は理由があると言っていましたわよ?その理由は何かあるはずですわ。」

 

慎士「だからあいつが手引きを…。」

 

木場「いや、そういうわけではないだろうね。襲撃がある理由にはならない。彼は裏切りはしないと明言しているからね。」

 

一誠「そうだ!だけど…じゃあ襲撃される理由ってなんだ?」

 

リアス「…っ!なるほど、和平の会議…!」

 

木場「なるほど、三勢力にとって重要な会議…それに対し反対の者達がいる!」

 

朱乃「ええ、旧魔王派…ですわね。」

 

リアス「小猫、ギャスパー…私たちが会議に行っている間敵襲には気を付けなさい、良いわね。」

 

ギャスパー「は、はいいい!」

 

小猫「…分かりました、頑張ります。」

 

リアス「私たちも急ぐわよ、恐らくあっちはれい」

 

一誠「部長!」

 

その名を呼ぼうとした瞬間、即座に一誠が遮る。

 

リアス「…っ!そうだったわね…あっちはゴーストが伝えているはず。とりあえず行くわよ、みんな。」

 

オカ研部員「はい!」

 

返事と共にドアより部室を後にし、小猫とギャスパー以外の部員は会議室へと向かう。




ギャスパー「え、えっとというわけで今回はここで終わりです!」

一誠「今回の担当は俺、兵藤一誠とギャスパーでお送りするぜ!」

ギャスパー「よ、よろしくお願いします!」

一誠「さて、じゃあ最初なんだがガブリエルとの通信による会話だな、最初の話の内容はリボーンヴァリアー編での笹川了平&コロネロの修行の時にあった話を捩っただけだな、といってもあれは了平の筋肉が凄いからそんな感じになったようなだけだった気がするが…。」

ギャスパー「その後は会議の話です、ガブリエルから玲士に対して会議の通達です、それに対して下らんと言っているのですが…。」

一誠「まあ、悪魔上層部、下級天使、レイナーレ一派、コカビエル、バルパーと各勢力の問題のある者達を見れば当然の帰結だな…下級天使は前々回の悪魔なんかにって言ってたからそれでだな。」

ギャスパー「利用と言っているのですがこれに関しては本当にそうだからその様に言った感じです!」

一誠「ガブリエル様も利用する内容に関して理解し、玲士の立場を知っているから恩返しを兼ねて承諾した感じだな、今まで恩を返すことが出来なかったからな。口調に関してはこっちの方がガブリエルも慣れているからだな。」

ギャスパー「それで通信を切っているのですがこれは部長との対比ですね、信頼していない部長に対しては相手の言葉を聞かずに通信を切り、信頼を置いているガブリエルさんに対してはちゃんと言葉を聞いてから通信を切っています。」

一誠「ギャスパーの事を知っている理由は転生する場面に同伴していたからだな、懐いている理由は夜時々だが料理を持っていっているからだな、自分の事を理解していると分かっている為に仮の兄として慕っているな。」

ギャスパー「はい!ゴーストさんには色々と教わりました!僕の能力に関する事もどうすれば良いかも…ですがやっぱり僕には怖くて…。」

一誠「あー、まあそんな感じだな。部長たちを置いて先に会場へ行った理由は眷属であるつもりが無いからだな、正式な雇い主はサーゼクスである為にその傍へと向かった感じだ。」

ギャスパー「ただし悪魔陣営のつもりはないです!」

一誠「その後は玲士が裏切り者なんじゃとか言う話をしていたがまぁ…これは慎士のいつものだな、小猫ちゃんはもう理解してるから普通に言っちゃってるぜ、その結果は俺達からの信頼度の低下だな、流石に仕立て上げようとしてるって分かったなら…な。」

ギャスパー「では、今回はここまでです!」

一誠「次回は駒王会議本編!神滅具持ちの者に対し質問があるが…玲士が答える内容は…。」

ギャスパー「というわけで次回もお待ちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ。」

一誠「よし!じゃあ玲士がバウムクーヘン作ってるから食べに行こうぜ!」

ギャスパー「は、はい!」
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