その男、復讐者なり   作:雪原野兎

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長らく待たせて申し訳ない、また長く待たせるとは思いますが…。


第25話 グレモリー邸来訪

…電車に揺られること数時間、特に何事もなくグレモリー領駅に到着する。

 

各々は降車しようと扉から出た瞬間。

 

使用人`s「「「リアスお嬢様、お帰りなさいませ!!」」」

 

大量の花火が上がり、待機していた執事やメイドたちが一斉に頭を下げる。

 

それに対し一誠とアーシア、ゼノヴィアは口を開けて唖然とし、ギャスパーは大人数に驚きゴーストの後ろへと隠れる。

 

そうしていると皆が見知っているメイド、グレイフィアが一歩前に出る。

 

グレイフィア「お帰りなさいませ、リアスお嬢さま。道中、無事で何よりです。そしてゴースト様もきていただき感謝します。」

 

リアス「ただいまグレイフィア。あなたも元気そうでなによりだわ。」

 

玲士「…ああ、あいつは元気にしているか?」

 

グレイフィア「ええ、貴方が来るのをとても楽しみにしておりますよ。」

 

玲士「そうか…。」

 

グレイフィア「馬車を用意しておりますのでお乗りください、グレモリー家の本邸までこれで移動します。」

 

そうしてグレイフィアに案内されて駅構内から出るとそこには数台の馬車と巨大な馬が待機していた。

 

一誠「で、でっけぇ…これで移動するんですか…?部長。」

 

リアス「ええ、そうよ。イッセー、アーシア、ゼノヴィアは私と一緒に乗るわ、この三人は不慣れでしょうから。」

 

グレイフィア「ではゴースト様、こちらへ。」

 

そう言い、グレイフィアは一番端の馬車まで行き、扉を開ける。

 

アーシア「ゴーストさんは一緒じゃないのですか?」

 

裕斗「そうだね、ゴーストさんは僕たちとは違って客人と招待されてきてるから別の馬車なんだよ。」

 

玲士「ギャスパー、お前は小猫や木場と同じ所に乗れ、良いな。」

 

ギャスパー「ううっ…分かりました。」

 

そう言うとギャスパーは落ち込みながら裕斗の傍へと移動し、玲士はグレイフィアの案内した馬車へと移動し乗り込む。

 

それを皮切りにリアスとその眷属達はそれぞれの馬車へと乗り込む。

 

全員が乗り込み、座るのを確認し、馬車は動き出す。

 

電車と同じ様に馬車に揺られること数十分、馬車の窓よりグレモリー本邸が見えてき始める。

 

そして馬車はグレモリー邸の門前に止まり、使用人によって馬車の扉が開かれる。

 

使用人「お待たせしました、ゴースト様。グレモリー本邸到着です。」

 

玲士「分かった。」

 

そう言って降りると既にリアス達はグレモリー本邸へと入っていた。

 

 

 

場所はグレモリー邸内、扉を開けて屋敷内に入ったリアス達に小さな人影が走り寄ってくる。

 

???「リアスお姉さま!お帰りなさい!」

 

その小さな人影、紅髪の少年はその言葉と共にリアスへと抱き着く。

 

リアス「ただいまミリキャス、大きくなったわね。」

 

アーシア「部長さん、その子は一体…?」

 

慎士「なんというか魔王ルシファー様に似ているような。」

 

リアス「ふふふ、そうね。この子はミリキャス・グレモリー。お兄様、サーゼクス・ルシファー様の子供で私の甥なのよ。」

 

一誠「そ、そうなんですか!?」

 

リアス「ええ、ほらミリキャス。挨拶をして。」

 

ミリキャス「はい!ミリキャス・グレモリーです。よろしくお願いします!」

 

そう言い丁寧に挨拶し終わると同時に周りを見始める。

 

そうしていると再度屋敷の扉が開き、玲士が屋敷へと入ってくる。

 

ミリキャス「あっ!ゴーストさん!」

 

その姿を見たミリキャスはリアスの横を抜け、ゴーストへと抱き着く。

 

玲士「む?おっと…元気にしているようだな、ミリキャス。」

 

ミリキャス「はい!あ、あのゴーストさん…今回もあれを頼んでよろしいですか?」

 

玲士「構わん、夕食に出せば良いか?」

 

ミリキャス「はい!やったー!」

 

無邪気に喜ぶミリキャスにリアスは渋い顔を浮かべ。

 

リアス「…どうしてゴーストはこうミリキャスに懐かれているの…?」

 

そう小声で呟くとその言葉が聞こえていた一誠達は一人を除き苦笑いしか出なかった。

 

ミリキャスを連れて屋敷内を歩いていき、階段が見える場所まで来ると一人の女性が降りてくる。

 

亜麻色の髪を持ち、リアス・グレモリーと同年齢ぐらいの穏やかな瞳の女性、その女性がこちらを見つけると歩み寄り。

 

???「帰ってきていたのねリアス、そしてゴーストくんもいらっしゃい、いつもリアスが迷惑をかけてるわね。」

 

玲士「…そう思うなら管理者にせず冥界の学校に通わせろ、失態のし過ぎだ。」

 

???「あら手厳しい。」

 

リアス「ちょ、ちょっとゴースト!?」

 

一誠「あ、あの部長…この方は部長のお姉さんですか?」

 

リアス「…私のお母様よ。」

 

その言葉に新参である一誠、アーシア、ゼノヴィアの3人は眼を見開き。

 

一誠「お、お母様ああああああああああ!?」

 

一誠に限っては叫びをあげる。

 

玲士「うるさいぞ、一誠。」

 

一誠「ご、ごめん…って、いやでもどう見ても若すぎでしょう!?」

 

リアス「悪魔は歳を経れば魔力で見た目を自由に出来るの。お母様はいつも今の私ぐらいの年格好なお姿で過ごされているのよ。」

 

アーシア「そ、そうなんですね。」

 

ヴェネラナ「ふふ、初めまして。私はリアスの母、ヴェネラナ・グレモリーですわ。よろしくね、兵藤一誠くん。」

 

一誠「は、はい!よろしくお願いします!部長のお母様!」

 

玲士「俺は準備に取り掛かる、ではな。」

 

そう言いながらミリキャスの頭を少し撫でていき別方向へと歩いていく…。

 

 

 

場所はキッチン、コックたちが忙しなく調理しており、玲士が中へ入ると一人の男性が即座に玲士の元へ歩み寄り、一礼する。

 

???「よくぞいらっしゃいました、ゴースト様、タルトの仕込みはこのような感じでよろしかったでしょうか?」

 

そう言われ、視界に映るシロップ漬けにされている果実を目にして一考し、口を開く。

 

玲士「…ふむ、バッチリだコック長、これなら俺がいない時にミリキャスが欲しがっても満足できるドラゴンアップルのタルトが出来るだろう。」

 

コック長「ははは、それは良かった、ミリキャス様が時々欲しがってジオティクス様にゴースト様をすぐに召致出来ないか聞いておりましたので。」

 

玲士「時々あいつからグレモリー家への来訪に関して連絡来ると思ったらそういう事だったか…あの親ばかめ。とりあえず今回は見る限りで一切手伝わん、アップルのカットの仕方は以前に教えたはずだ、出来るな?」

 

コック長「はっ、お任せください。お前たち!手の空いたものはドラゴンアップルを取り出せ!」

 

料理チーム「「「了解!」」」

 

その掛け声とともに調理の人員を割いてドラゴンアップルを大きめのまな板の上へと移す。

 

玲士【さて、お手並み拝見といくか。】

 

そう思いながら見物しているとコック長は羽を広げ、普通のリンゴよりも何回りも大きいドラゴンアップルを普通のリンゴの切り身サイズに均等にカットしていく。

 

そうして数分後、そこには均等にカットされたドラゴンアップルの山が広がっていた。

 

玲士「…お見事、本当に俺の手はもう必要ないな。」

 

コック長「は、はは…柔らかくなっていたとはいえやはり緊張しましたな。あとは盛り付けた後に焼いて冷やすだけですな。ゴースト様はご夕食は如何されますか?」

 

玲士「客ではあるとはいえ一緒に食事をする気はない、いつもの部屋にもってきてくれ。」

 

コック長「分かりました。これからもミリキャス様やリアス様の事をよろしくお願いします。ゴースト様。」

 

玲士「…ああ、ではな。」

 

そう言って玲士はキッチンをあとにし、グレモリー邸でいつも寝泊まりする客室へと向かい始める…。




玲士「…さて、今回はここまでだがほんとおおおおおおおおおおおおおうに長らくお待たせしてしまって申し訳ない、クオリティもなんか下がっている気がするしな。」

ヴェネラナ「ふふ、今回はゴーストの時の玲士くんと私、リアスの母であるヴェネラナが担当させてもらうわね。」

玲士「始まりだが駅に到着だな、この世界観ならやりかねない歓迎の仕方だな。」

ヴェネラナ「そして送迎の馬車だけれどモデルはジョジョ第2部の吸血馬ね、サイズ的には二回りほど大きいわ。」

玲士「馬車に関してはDQMテリワン3Dの魔戦車ダビドを思い浮かべてくれれば良い、それとここで3チームに分かれているが俺単独とリアス、一誠、アーシア、ゼノヴィアチームと慎士、朱乃、木場、ギャスパー、子猫チームになっている。」

ヴェネラナ「そしてグレモリー邸到着よ、ここで新たな原作キャラとしてサーゼクスの息子であり私の孫にあたるミリキャスが登場したわ。」

玲士「ミリキャスに関しては、まぁ、俺は悪魔であろうと子供には優しいからグレモリー邸に来るたびに構っていた為に懐いた感じだ、お菓子も作っているしな。」

ヴェネラナ「後は人間界に関しての事を聞いたり、夢の話もといFGOの物語を聞いたりするのを楽しみにしている感じね。」

玲士「そのあとはリアスの母親であるグレモリー夫人の登場だな。」

ヴェネラナ「うふふ、登場すぐにゴーストから苦言は呈されているけれど間違っていないからしっかり受け止めたわ。」

玲士「そのあとはオリジナル、もといドラゴンアップルのタルト調理の場面だな、ミリキャスが言っていた『あれ』とはこれの事だ。」

ヴェネラナ「本来ドラゴンの主食ですが…この作品(?)では主に玲士くんが悪魔や人も食える方法を来るたびに研究してタルトとして完成させているわ。」

玲士「そしてコック長にそれのレシピを渡して練習させている、今回はそれの仕上げだな、完全にマスターしたかをな。」

ヴェネラナ「最後の盛り付けに関しては問題ないと思ってキッチンをあとにしているわね、向かった部屋は客室となっているけれど夫が玲士君の為に専用に用意した個室よ、それを知られると確実に不機嫌になるから客室として伝えているわ。」

玲士「大体そんな感じだな、次回は若手悪魔会合、温泉回をすっ飛ばしての修行前の話になるな。ただし今章はほぼオリジナルとなる。」

ヴェネラナ「ほとんど関わる気が無いのよね…レーティングゲームも修行も。」

玲士「代わりにガブリエルとのお仕事になるな、長期的な依頼は無理だが短期の仕事は受けるぞ。原作では登場が遅いから空いた時間があればここぞとばかりに関わらせるつもりだ。」

ヴェネラナ「リアルの方が忙しいですがそれでも地道に筆は進めますので期待しない程度に待っていてね。」

玲士「まぁ…今回遅れた理由を言い訳させてもらうとアンチものを見過ぎたせいだな。作者はそういうのの影響を受けやすいせいでリアスに対してガチアンチ思考になって筆が進めなくなってしまった。」

ヴェネラナ「では、次回もお待ちくださいませせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ。」

玲士「…そういえばだが、今回あのバカがしゃべる回数少なかったな、次回はもっとしゃべらせておきたいところだ。」

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