第5話 堕天使騒動その1
何処かの薄暗い森の中…玲士が残された蝙蝠の翼を見ながら一人呟く。
玲士「…依頼完了、力に溺れ、はぐれ悪魔となった男ホーラム、人間界に混乱をもたらそうとしたことを後悔するが良い。」
そう言って羽を処分し、森から出るために歩き始める。
玲士「はぐれ悪魔バイサーを処刑してからすぐにこの始末、全く悪魔共は何をしているんだ…む?グレモリーから連絡か…。」
連絡を確認し、耳に手を当て、通信を開始する。
玲士「どうした、魔王から何か呼び出しでもあったか?」
リアス『いや、そうじゃないわよ、ちょっと管理地に堕天使が好き勝手しているから手伝ってほしいのだけれど構わないかしら。』
玲士「…はあ、何故処分しない、貴様が管理していることぐらい知って侵犯してきているのだろう、まさかとは思うが…犠牲者が出ているんじゃないだろうな?」
リアス『うっ…え、ええ…そうよ、で、でも勝手に殺したら。』
その言葉を聞き、先ほどよりも長くため息を吐く。
玲士「はああああああ…話は終わり、後で説教だ、プライドだけで上に報告しようとすらしない無能め、今からそっちへ向かう。」
リアス『うう…分かったわ、あまり乗り気じゃないけれど…待ってるわよ。』
玲士「ああ。」
そう言って通信を切り、魔方陣を展開する。
玲士「…全く、いつまで経っても自覚が足りぬやつだ。」
そう言いながら転移し、その場を後にする。
場所は駒王学園のオカ研部室、リアス・グレモリーが顔に手を当てながらため息をついている。
一誠「あ、あの部長…大丈夫っすか…?」
リアス「ええ、大丈夫よ…ただ、後でうるさく言われるのが確定しちゃって…ね。」
??「一体誰なんすか?部長がそんなに嫌そうにする奴って。」
リアス「私の初めての眷属よ…ええ、眷属のはずよ…。」
木場「あ、あはは…彼は基本部長に厳しいからね。」
一誠&??「ええ…。」
その反応に二人が困っている時、部屋に魔法陣が展開され、一人の男が現れる。
??「っ!?侵入者!?堕天使の仲間か!死ねぇ!」
【多分その眷属だろうが事故に見せて殺ししちまえば…!】
リアス「っ!?待ちなさい慎士!彼は仲」
そう言うが大量の武器が男へと向かって射出されるが…。
玲士「チッ、
その言葉と共に7枚の花弁の様な壁が展開され、武器たちを防いでいく。
防いでいくうちに1枚、また1枚と割れていく。
玲士「…で、俺はいつまで防げばいいんだ?。」
その花弁の盾を見惚れていたリアスはすぐさま制止に入る。
リアス「っ!そ、そうだったわ、やめなさい!慎士!」
慎二「…わ、分かった!」
【チィッ!殺し損ねた!しかもロー・アイアスだと!?こいつ…無限の剣製を特典に選んだ転生者か!あの時殺し損ねていただと!!】
そう言い、名を呼ばれた男は武器の射出を停止させる。
玲士「…明確な殺意を持って攻撃したことは追求せん、グレモリー、要件はなんだ。」
リアス「え、ええ…堕天使が勝手な事をしているからこれ以上の勝手を許さないように街で見張ってほしいのよ。」
玲士「了解した…しかし、貴様はこの地の管理者の仕事を任されておきながら何だこの体たらくは。」
リアス「うぐ…。」
そう言い、リアスへの説教が始まり、残された眷属は各々話を始める。
朱乃「あらあら、始まってしまいましたわ。」
一誠「え、まだ何も話されてはいないっすよね?」
小猫「…彼の使い魔はこの街全部を見張っていますので何が起きたかは彼が戻ってきたときに即座に把握できるのです。」
一誠「ま、まじかよ…。」
慎二「だけどよぉ?主に説教だなんて盾突いて反逆してるようなもんじゃねぇのか?」
木場「それは違うよ、部長の家族が説教するのを認めているし、それに…彼は部長を主とは認めてすらいないからね。」
一誠「認めてすらって、どういう事なんだ?」
その言葉を聞き、説教を終了しため息交じりに一誠の方へ振り向く
玲士「…はあ、まったく、俺はそこの女にこっちの了承なく眷属に転生させられた、分かったか?」
【…こいつ、あいつに似ているな…。】
一誠「あ、ああそうだったのか…って、了承なく?」
玲士「そうだ、我儘な女でいきなり現れたかと思えば私の眷属になりなさい、これは決定事項みたいなことを言って来たからふざけるなと反論すれば逆上して殺そうとしてくる始末、挙句負けて殺されそうになると死にたくないと泣き喚く。」
リアス「ちょ、ちょっと!喚いてはいないわよ!」
眷属`s【泣きはしたんですね…。】
玲士「まあ、そんな感じのごたごたの後に色々あってこいつの眷属にさせられたんだ、俺の了承なく、な。」
リアス「そ、そんなに何度も言わなくても良いじゃない…。」
一誠「う、うわぁ…。」
玲士「さて、新入りがいるようだから改めて自己紹介をさせてもらう。俺はゴースト、傭兵をしているが、勝手にこいつの眷属にさせられて駒の使用数は『兵士』の変異の駒1本だとか言っている、眷属になったつもりなど無いがな。」
慎二「ちょっと待て!お前が変異の駒使用だと!?」
リアス「ええ、そうだけどそんなに驚く事かしら?」
慎二「そりゃ俺が眷属になる時に使ったのが変異の駒じゃないんですか!?」
リアス「あなたは何も変哲もない兵士の駒1本だけよ?」
慎二「そ、そんな…。」
小猫「…部長、そもそもに変異の駒について彼に説明したのですか?」
リアス「ええ、どんな駒があるのか聞かれてそれで教えたわ。」
一誠「というか部長、こいつ呼ばわりされているんですが反応しないんですね…。」
リアス「もう、慣れたわ…さて、慎士、一誠あなたたちも自己紹介しなさい。」
慎二「へーい、鎌瀬慎士だ、俺の神器は王の財宝、さっきみたいな攻撃を得意とするぜ。」
一誠「うっす!俺は兵藤一誠っていうんだ!神器は龍の手ってやつで身体能力を2倍にするらしい!夢は上級悪魔になってハーレム王になる事だ!。」
玲士「そうか、俺の神器は『
【本当に、一誠だったか…だが、まだ顔を見せるわけにはいかないな…。】
一誠「神滅具?じゃあ俺達の神器と違うのか?」
玲士「ああ、神器の中でも神すら滅ぼせる事が出来ると言われていて、異なる能力を二つ以上持っている特別な14種の神器らしい、さらに所有者が死なぬ限り同じ能力を持つ神器は存在しないそうだ。」
木場「僕も彼と似た神器で魔剣創造というのを持っているんだけれどこっちは魔剣を作るだけ、だからね。」
リアス「そして彼の場合はさっき言った通り『作成』『内包』の二つに加え『改造』や『展開』、『高速移動』に『敵意集中』などがあるわ…と言っても『展開』とかがどういう意味なのかは私も知らないのだけれどね…。」
一誠「す…すげー…理解しきれなかったが凄いってのはよく分かったぜ…。」
玲士「まぁな、敵意集中以外に関してはグレモリー、一度だけお前に見せたことがあるのだがな。」
リアス「え、私見せてもらったことないわよ?」
玲士「はあ…まあ、そういうならそれで良いだろう、さて、俺は見回りに出かけてくる。」
リアス「あ、待ちなさい、聞きたいことがあるわ。」
玲士「む、どうした?」
リアス「大公より依頼が来たのだけれどはぐれ悪魔バイサーって知っているかしら?」
玲士「ああ、あの女の悪魔か、あいつは5日前に既に処刑済みだ、一般人を喰おうとしたからな。」
一誠「え、しょ、処刑って…殺したのか…?」
玲士「ああ、因果応報だ、既に別の街で何人か食い殺しているらしいからな。」
リアス「そう…でも、なんで知らせてくれなかったのよ…。」
玲士「奴が侵入したのは一週間前だ、それほど時間があったというのに貴様はその痕跡すら見つけられずにいたから聞かれなければそれで良いと思っただけだ、現にこの街の一般人に被害も出てないからな。」
リアス「うう…まあ分かったわ…じゃあ敵の見張りはお願いね…。」
玲士「任せろ、ではな。」
そう言い、玲士は転移を使い部屋を後にする。
一誠「…な、なんかすごい人でしたね。」
小猫「…上に対しても臆さずに自身の言いたいことを言い、さらに間違っている事ははっきりと告げる方ですからね。」
慎二「ちっ、気に食わねぇ…一番最初に眷属になったからって自分勝手に言いやがって、あいつを処刑した方が部長に良いと俺は思いますけどね。」
小猫「…明らかに明確な敵意を感じます、なんでそんなにあの人に敵意を持つんですか…?」
慎二「だって部長にあんな言い方するんだぜ?敵意持たない方がおかしいっての。」
一誠「確かにあんな言い方をするのはどうかと思うけど…部長の為に言っているってのは何となく分かるから敵意を持てないんだよなぁ…。」
木場「口は悪いけれど裏を返せば足りない所を指摘しているからね。」
リアス「私も頑張っているんだけれどね…まあ、彼は昔よりは態度が軟化している…はずよ。」
朱乃「彼は彼なりに優しいですもの、見捨てないで指摘しようとするあたりね。」
慎二「な、なんだよ…みんなしてあいつを擁護して…。」
小猫「…あなたが一方的に敵意を持ってるからそう思ってるだけです。」
一誠「そういえば、ゴーストさんはなんで室内でも仮面をつけてフードを被っているんですか?」
リアス「傭兵として顔バレをしないようにするためと…そうね、こっちを完全に信頼していないということで私やみんなにも顔を見せないのよ。眷属にする時からこれまで一度も…ね。」
慎二「…眷属にする際に顔を見たんじゃないんですか?」
リアス「なんとなく直感で悟ったのよ、顔を見たら転生した後に消されるって…ふう、それじゃあ私たちもいったん解散しましょう。」
そう言った後、オカ研部員たちはそれぞれの帰路へとつく…。
一誠「ぶった斬った感じだが今回はここで終了だ!」
玲士「今回は原作とこの小説で主人公を務める俺らが担当させてもらう。」
一誠「そういえば玲士、なんで妄想置き場と違って仮面とか付けたり、正体を明かさなかったりしたんだ?」
玲士「俺自体が血に汚れすぎたからな、お前に会わせる顔が無くて正体を隠していたというのが理由の一つだな。」
一誠「…そっか、でも1つってことは他にも理由があるのか?」
玲士「あぁ、それはグレモリーは信用も信頼もしてなく、眷属である木場らも信頼しきれていないからな、俺の情報を開示されないように俺が誰であるかを隠す為でもある。」
一誠「…え、えーと?」
玲士「血に汚れすぎた結果、俺を恨む奴もいる、そう言う奴等が俺を消そうと探している。顔バレすれば日常的に俺は襲われるようになるから明かせないんだ。」
一誠「なるほど!そういえば使い魔について言ってなかったが玲士はどんな使い魔なんだ?」
玲士「俺の使い魔は影猫だ、モデルはBMW銀での蒼崎橙子の武装、モウリョウノハコにて出てくる猫みたいな感じだ、設定では影に潜んだりして情報を収集し、俺が戻ってきた際に随時知らせるようにしてある。他の設定に関しては第1章が終わったら設定でも投稿するからそれまで待ってくれ。」
一誠「お、おう…そういえば最後の方で部長が顔関連について言ってたけれど見られてた場合はどうする予定だったんだ?」
玲士「もちろん殺す。ガブリエルの時と違って俺がゴーストであるという事を知ってしまうことになるからな。」
一誠「そ、そっか…でも良いよなぁー玲士はガブリエルと会って、俺も早く会いたいぜ。」
玲士「原作より早いタイミングで会えるから待つことだ、ただしお前の頭に銃が突き付けられるだろうがな。」
一誠「か、勘弁してくれよ玲士!?」
玲士「ならせめてそのスケベな性格を治す事だ…さて、解説することは大体終わったか?今回はこれで終わりにしよう。」
一誠「おう!次回もお待ちくださいませせせせせせ。そういえば玲士、慎士について解説が無かったけどそれはどうしてなんだ?」
玲士「屑である事、王の財宝モドキを持っている事、雑魚であるという事、一般家庭育ちという事以外解説することが無いからな。」
一誠「お、おう…そうか。」