死にたがり少女は覚めない夢を見る   作:桃音@まゆすきp

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舌かんだ、痛い・・・。

あ、サブタイは「いたい」ですけど、痛いじゃないですからね!





いたい

暖かい。

優しく頭を撫でられる。

 

ぽたりと頬の辺りに雫が落ちる。

 

「ごめんね。」

 

 

その言葉は誰のものだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、恵。」

 

目を覚ました俺の傍に居たのは、母さんと如月さんだった。

 

「恵くん恵くん恵くん恵くん恵くん恵くん恵くん恵くんっ!」

 

起きたばかりでこれはキツいぞ。

喉が渇きすぎて声が出ない。

 

「はい、水。

救急で搬送されたのは自分の息子でしたって死ぬ程驚いたんだけど。生きた心地がしなかったわ。」

 

久しぶりに聞く母さんの言葉。

 

「・・・どれくらい寝てたんだ?」

「1週間。

体はこまめに拭いておいたから!」

 

なぜか笑顔でそう言われる。

 

「さて、みうちゃんは学校に行こうね?」

「恵くんと話がしたいです!」

「学校に行こうね?」

「・・・は、はい。」

 

母さんの迫力に負けて渋々学校に行く。

如月さんが去った後、母さんが小声で言う。

 

「毎日、朝と夜に先輩ちゃん来てたわよ。

じゃ、母さんは仕事に戻るから。」

「わかった、ありがとう。」

 

メッセージを開き、先輩に文章を送る。

 

【今、目覚めました。

おはようございます。】

 

既読はつかない。

 

メッセージを閉じる。

また眠気がくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***********

 

私が名無しの手を取る事はなかった。

何をしても言う通りにしない私に業を煮やしたのか、名無しは不機嫌そうに私から去っていく。

恵くんのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ、ある人に電話する。

 

「おじさん、あの、さ。

 

この前・・・の、依頼。取り消して、いい?」

 

おじさんがわかったと言って、通話を終えた。

恵くんと仲良くするにはあの依頼、「相原先輩を消す」は必要ない。

恵くんとの関係性を作る為には重い足枷になってしまう。

 

そんなのダメ。

 

恵くんの為に手を下すのは、私。如月みうでなきゃダメ。

だから依頼を取り消すの。

 

恵くんと明日会ったら、一緒に帰る約束をしよう。

指切りをしよう。

 

恵くんと一緒に過ごす時間が増えたらいいのに。

 

恵くんとずっと一緒に居られたらいいのに。

 

 

 

 

恵くんに愛されたい。

 

 

でも、恵くんは友達になろうって言ってくれた。

 

それだけで心が少し満たされた。

 

だから、

 

「少しだけ・・・我慢しなきゃ。」

 

胸がズキズキする。

痛い。

 

とても痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、頑張ってお願いをした。

 

指切りもした。

小指の爪を剥いで、こっそり恵くんの机の中に潜ませた。

みうの小指は今、包帯でぐるぐる巻き。

 

それなのに。

 

 

 

メッセージが届いた。

恵くんとバイバイをして、しばらく時間が経っていた。

 

【たすけて】

 

ただそれだけ。

恵くんの鞄の中に前からいれていたGPSの情報を見ると、あの女の家の前だった。

頼ってくれたのが嬉しくて、走って恵くんのところへ行く。

 

 

 

そこで見たのは、

 

 

 

 

血塗れの恵くん。

 

楽しそうに笑う私のおじさん。

 

 

なんでこんな事になってるの?

恵くんが死んじゃう。どうしよう。

 

そう思っていたら体が勝手に動く。

 

 

 

 

 

 

 

私のおじさんは見つからない。

誰にも見つけられない。

 

ううん。死んでないよ。まだ。

 

おじさんは今、みうが飼っているから。

ちゃーんとみうの言う事を聞くように再教育しなくちゃ、ね?

 

 

 

「恵くん・・・えへへ・・・恵くん・・・」

 

恵くんの写真を眺める。

沢山あるこの写真が私を安心させてくれる。

 

 

私は堺恵を愛している。

 

 

 

 

*********

 

先輩からの返信はない。

既読はついたから、見ているのはわかる。

 

控えめなノックが聞こえ、如月さんが病室に入ってくる。

 

「恵くん・・・これ、どうぞ。」

 

プリンだ。

あんまりプリンは好きじゃないんだけどな。

 

「ありがとう、後でいただくよ。」

「恵くん、何かして欲しい事、ない?」

 

如月さんの小指に包帯が巻かれている。

 

「みうさん!?小指、どうしたんだ?」

 

まさか、あいつに怪我させられたんじゃ。

 

「あ、これ?

えと、ね。ちょっぴりドジっちゃって。」

 

照れくさそうに笑う如月さんに少し安心する。

ずっと気になっていた事を聞く。

 

「犯人は知り合いだったのか?」

「うん。みうのおじさん。」

 

普通に答える如月さんがやけに怖い。

 

「まだ捕まってないんだ。逃げられちゃった。

でも大丈夫だよ。恵くんの前に現れる事なんてもうないよ。

あの人は・・・みうが躾なおすから。」

 

全く冗談には聞こえなくて、恐怖しか感じない。

 

「ど、どうしたの?」

「あ、なんでもないよ。」

 

怖いですとか言えないよ。

 

 

 

 

「あ、そろそろ帰るね。

ペットに餌あげないと、なんだ。」

 

急いで帰る如月さん。

ペット?この前は見なかったような。

 

メッセージを開くと、やっぱり先輩からの返信はなかった。




爪剥ぎはわりとキツいからしないように!
いまだに5年前の足の小指治らない・・・w

↑誤解されないように説明すると、タンスに足の小指ぶつけて、凄い変な風に割れた為、剥がしただけですw
みうみたいに指切りしたからじゃないですよ!w

みう、微ヤンデレだからね。
うん。微だからね。

先輩から既読スルーされる恵くん。
想像すると案外可愛かったです♪

この小説って、最初に評価1だけ付いててやっぱ、これって面白くないのかな。なんて思ってました。
でも、今こうやって評価9とか付けて頂けて、感想も届いて、お気に入りにしてくれる人がいる事が大変嬉しいです。
これは言いたい。
評価1にするのなら理由も教えてよね!w


ちびっこ達が夏休みになりましたw
その為、色々と更新遅くなりますw
更新待っててくれると嬉しいです!

それではやみのまですー!
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