チビ達がわーきゃー喚いてるわ・・・。
あ、チビ達とか言ってますけど、子供じゃないから!
下の弟妹だからw
恵が目覚めたらしい。
よかった。
私の腕には沢山の出来たばかりの傷がある。
この1週間で出来てしまった傷。
恵からメッセージが届く。
朝から何通も届いている。
ごめんね。
返事をする資格なんてないわ。
私はずっと「生きて」と願われていたのに。
私を守ってくれたのに。
なんてバカなんだろう。
いつもそばに居てくれたのは彼だったのに。
今回の件も私を守ったせい。
私のせいだ。
私のせい。
また私が人を×××にした。
私が誰かを××に出来る事はないの?
「ごめんなさい。」
今回はちゃんと成功させるから。
ちゃんと手紙も書いたのよ。
だからお願い。
もう。
もう私を殴らないで、私に熱いタバコを押し付けないで、私を蹴らないで、私を痛めつけないで、お願い、お願いよ、パパ。
見て見なかった振りしないで、痛い痛いよ、苦しい、助けてよ、ママ。
私を普通の子にもどして。
もう二人はいないはずなのに、未だに残る記憶に囚われ続けている。
私の男性嫌いはパパのせいだ。
恵は不思議と恐怖感がなかった。
もうなんだか、ずっと傍に居てくれているような感覚がしてた。
気がついたら好きになってた。
それなのに、一度殺そうとした。
私のせいで殺されそうになった。
私なんて、最初から居なければよかったんだ。
「ごめんね。恵。」
ここは図書室。
ちゃんといつも通りに遺書を置く。
ナイフを取り出す。
さよなら。
***********
1週間も眠っていた俺は、まだ少し足元がふらつくがすぐに退院出来る事が決まった。
退院は3日後だ。
先輩とは連絡がつかない。
電話もかけた。
メッセージも送った。
どうしてだ?
病室に如月さんが来る。
「こ、こんにちは・・・け、恵くん。」
あ、あれ、他に誰かが居る時の反応だ。
「え、えっとね。ま、まひろちゃんが・・・着いて、きちゃって。」
なんだ先輩じゃないのか。
「あ、後ね。相原先輩は学校に来てなかったよ。」
その一言はすらりと、淡々と告げられる。
「そっか。ありがとう、みうさん。」
「はーい!恵くん、お見舞いに来たよーーーー!
はい、これなんか変な枕!」
表にyes 裏にnoと書かれた枕をにやにやしながら渡される。
「要らないよ!?」
まひろさんの顔面に向けて投げてしまった。
帰るまで、俺はまひろさんのおもちゃにされていた。
え、なんでこんなにフレンドリーなんだ?
「まったねー」なんて言われる。
不思議な人だな。
こんこんとノックの音が響く。
「・・・・・はい?」
ノックの主は応える事なく、去っていく。
縺れる足を叱咤して、ドアまで急ぐ。
さらりと揺れる黒髪が曲がり角に消える。
「せん・・・ぱ・・・い。」
病室の前には見覚えのある便箋が置かれていた。
その一枚の紙には一言。
【もう二度と私に関わらないで】
死ぬより辛い言葉がそこには書き綴られていた。
嫌だ、そんなの。
あまり言う事を聞かない足を引き摺るように走る。
黒髪の愛しい少女はすぐそこだった。
「先輩・・・っ!待ってくれ。」
肩を掴むと、勢いよく剥がされた。
「触らないで。」
軽蔑しきった目を向けられる。
「堺くん、これでさよならよ。
私は・・・貴方が嫌い。大嫌い。
もう話しかけないで。」
嘘であって欲しい。
告げられた言葉を信じたくない。
顔がまともに見れない。
だから、今の俺は気が付かなかった。
先輩の泣きそうな表情も、痛みも、苦しみも、全部。全部。
ヤンデレの女の子って色々と無敵な気がするんです。
大好きな人の為になんでもできる人になりたい、なんて思っちゃいますね。(前回のみうを見て。
先輩の名前はそろそろ気付き始めてますか?
正解発表まであと少しです。別にクイズとかではないけどw
一応、一章は残り2話です。
その後に、とある人のエピソードを書いて、一章は終了となります。
二章の執筆はエピソードが完成してからかな。
主人公が変わる事はけしてないのでご安心をw
沢山のお気に入り、評価、感想、いつもありがとうございます!
やみのまです!