死にたがり少女は覚めない夢を見る   作:桃音@まゆすきp

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お腹が痛いぃ…。
人はなぜストレスで胃を痛めるのだろう。(−_−;)

とゆわけで!
お待たせしました!
まずは、1章と2章を繋ぐサブストーリーです!

次は、恵くんメインの閑話になります!(リクエストあったので!





what your name?

本当にどうかしてるわ。

 

結局、教室に戻ると質問責めに遭うし。

雪はこっちをみて、くすくす笑ってるし。

 

しかも、もう一週間経つのよ!?

 

 

「あーーーーっ!もう、毎日毎日うるさいわね!

あの子と私は何も!ないわよ!」

 

「委員長がそんな顔をするのって珍しいからさ!」

「うんうん。いつもはどっか冷ややかな感じするもんねー。」

 

そんなに冷ややかだったかしら…?

 

「いつもはツンツンしてるのに、でれーっとしてるから、後輩くんと何かあったのかなーとか。

意外に委員長ってツンデレだよね。」

「正統派なツンデレ…萌える…。」

 

今、何か変な発言した奴は誰かしら…?

 

「とにかく、私はツンデレ…?じゃないし、恵とはなんでもないわ!」

 

雪が立ち上がる。

 

「まぁ、こんなツンデレ委員長は置いといて?

来月のクラス会に参加する人〜!」

 

そんなの初耳だし、そもそも行く気なんてさらさらない。

 

「あ、幸は強制だからね?」

 

さて、どう断ろうかしら。

その日は腹痛の予定だから?

恵と話がしたいから?

 

「恵くんは呼んであるから!」

 

なんでクラスの集まりに恵を呼ぶかしら…、

そう思って、雪を睨む。

雪はにこりと笑って私に近付き、耳元で囁く。

 

「幸が来てくれないと…ボクにとってのお楽しみが無くなっちゃうんだ。」

「私には関係ないわ。」

 

雪は私から少し離れて、大きな声で言う。

 

「参加する人はちゃんと、ボクに教えてね?」

 

 

 

 

 

恵にメッセージを送る。

 

【クラス会の件。どういう事かしら?】

 

既読はすぐについても、返事が来ない。

少ししてからまた送る。

 

【恵。ちゃんと納得するように説明なさい。】

【すみませんでした!】

 

はぁ…。

 

【先輩のクラスの方に取引を申し込まれて…つい…】

 

後で雪を殴っておきましょう。

少し、何かが引っかかるけれど。

ボクにとってのお楽しみ、雪はそう言った。

 

何か嫌な予感がしてならないわ。

 

 

「幸〜。一緒にご飯食べない?」

「もう約束があるからお断りよ。」

「また恵くん?ボクも混ぜてよ〜!」

「絶対に嫌よ。」

 

雪は(´・ω・`)という顔でお弁当を持ってくる。…くるな!

 

「べ、別に幸とご飯が食べたかっただけなのにぃ…。」

 

 

あー、調子が狂いっぱなしよ。

そっと、また耳元で囁かれる。

 

「ボクとご飯を食べる機会は、もうないよ。」

 

なにその、私スケジュール空いてないアピール。

確かに雪はクラスで人気がある。

雪が何かしよう!と言えば、みんなついてくる。

雪がつまらないと言えば、みんなご機嫌とりをする。

 

「でもさ、それってボクが望んでいる訳じゃないんだよ?」

 

少し寂しそうに笑われる。

今のって…声に出ていたかしら。

 

「幸は、ボクを見失わないで。

ずっとボクを捕まえて。」

 

まっすぐに見つめられる。

凛とした表情で。

 

「ボクは、ここ。ここにいる。

今はちゃんと…。」

 

雪が言葉を紡ぐ度に苦しくなる。

胸をきゅっと掴まれるように。

 

「さ、ご飯食べよっか!」

「それは嫌。」

 

私はきっぱり断って、屋上に行く。

予想通りに恵がお昼を食べていたから、そばに行く。

 

「けーくんのせいで、未だに質問責めに遭うんだけど。」

「す、すみません。」

「まぁ、幸ちゃんがおろおろしてる姿とかレアだし、全然大歓迎だよ~!」

「レア扱いしないでくれるかしら!」

 

あれ?ここには恵と私しかいないはず…よね?

 

「やぁやぁ、後ろはちゃーんと確認しようね?」

 

…完全スルーを決めこんでも、雪は話しかけてくる。

結局お昼は三人で過ごした。

 

「委員長。雪に名前を呼ばれてても大丈夫なの?」

 

そういや。

恵に色々と感情をぶちまけてから、名前で呼ばれてもなぜか平気みたい。

 

「そうね、平気なのかも。」

 

大きく深呼吸をする。

 

今の私なら大丈夫なのだろうか。

 

試しに、自分で名前を呼んでみる。

 

「あ、あいはら…さち。」

 

 

 

 

 

 

 

吐き気も、動悸もない。

クラスメイトの一人が名前を呼ぶ。

 

「幸ちゃん。」

 

なんだか嬉しかった。

今まで、死にたくなるくらい嫌だったのに。

 

 

雪がにっこりと笑い、大きな声で言う。

 

「what your name?」

 

あなたの名前は?

 

 

「私は、委員長じゃなくて相原幸です。

よろしくお願いします。」

 

よろしくお願いします、なんていらないのかもしれない。

でも、新しい自分の始まりにはきっと必要だと思うの。

 

教室から拍手があがる。

誰かが「幸」と呼ぶ。

 

自然と微笑みが溢れる。

 

 

 

 

「ね、ゆきさちの薄い本って売れそうじゃね?」

「え?さちゆきじゃなくて?」

「今までこの2人の可能性を甘く見てた!」

 

さっきから変な会話をするな!

 

「ボクは幸との本なら買うよ!」

 

雪も買うよ!じゃない!

 

「もう…どうにでもなれ…。」

 

クラス会、なんだか嫌な予感しかしないわ。

 

 

 

 

 

*・*・*・*・*・*

 

 

 

 

 

「さ。恵と幸は避けられない運命をどう変えてくれると思う?」

「うるさいわね。アホ姉。」

「あ、このクラス会はボクの格好をして来てね?

大丈夫!ボク達ならバレないよ!」

「どういう事かの説明も無しに行く訳ないわ。」

 

くすくすとボクは笑う。

ボクと瓜二つの少女はボクを睨んでいる。

 

「これで私は堺恵に会えるのよね?」

 

ボクは答える。

 

「大丈夫。大好きなキミの為に呼んだよ。」

 

嘘だけど。

 

このクラス会で起こす、最初で最後の大事件。

見物人は多いに越した事はない。

 

「ねぇ、雨ちゃん。…やっぱ、なんでもない。」

 

謝罪くらいした方がいいのかなぁ?

いいや。まだクラス会まで時間はあるから。

 

「なんなの?うざったいわね。」

 

誰かに話し方がよく似てるよね。

 

あ、幸か。

 

だから、こんなにも幸が大好きなんだ。

 

「多分、幸と雨ちゃんは仲良くなれるよ。」

 

つーんとそっぽを向かれる。

 

「…アホ姉は…雪は、私を独りにしないよね…?」

 

 

 

最後の雨ちゃんの呟きは、あまりにも小さすぎて雨音に掻き消えていった。




最近、死にたがり以外の小説に力を入れてました。
すみません…!
でも、死にたがりの事もちゃんと考えてますから!
どんな作品も自分の子供みたいなものです!

本当に本当にそう思ってますから!!

2章の執筆も頑張ります!
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