死にたがり少女は覚めない夢を見る   作:桃音@まゆすきp

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「もらえて」を読んでからこちらはお読みくださいませ。


UA500記念 閑話

私は本当に運が悪い。

受験最終日に頭痛と吐き気がとまらないなんて。

体調管理はちゃんとしてたんだよ?

それなのに・・・。

本当に受かるのかなぁ。

先生からは絶対に受かるって言われたけど不安。

私の先生はいいよね。

そんな感じの励ましを言えば今日のお仕事はおしまい。

聞いたところによると、今から映画を観るらしい。

 

先生辞めればいいのに。

 

他の学校はちゃんと引率の先生がいる。

なんで映画観に行くかなぁ。

 

同じクラスの少し目立つグループに入っている女子が話しかけてくる。

 

「マジであいつ帰った訳?

猫ちゃん、受験終わったら校長に訴えよーよ。」

「う、うん。

でも、三人しかいない、から、仕方ないよ。

 

多分。」

 

仕方ないなんてこれっぽっちも思わない。

猫ちゃんとは私の事。

名前の響きが猫の泣き声みたいだからってそう呼ばれている。

そのまま話を続けられる。

 

「猫ちゃんってさ、なんで前髪で顔隠してるん?

てかさ、ウチの名前って知ってたっけ?」

「あ、う、えと。

顔を・・・見られるの、恥ずかしいから。」

 

名前は確か・・・。

 

「まひろさん、だった、よね?」

「そーそー!猫ちゃんと話した事なかったからさ!

気軽にまひろでおっけー♪」

 

今日だけの付き合いで終わるし。

こんなにテンションの高い人は好きじゃない。

少し離れたところで残りのもう一人が電話してる。

 

「まひろ、さん。」

「んー?」

「受験会場って、電話禁止、だったよ、ね?」

「うん。

そだよ。てゆーかウチらと違って受かる気がないんだろーね。

ちょい会話聞いてみ?」

 

言われて会話を聞いてみると、

 

「マジ受験めんどー。

えー、受かんないでしょwだってさー・・・答案白紙ーwwwwww」

 

このまま話を聞いてたらもっと具合悪くなりそう。

 

「猫ちゃん、だいじょーぶ?

なんか体調悪そー。」

「大丈夫、だよ。

もうすぐ、試験終わる、でしょ?」

「後は面接だけだしねー。」

 

まひろさんはにこっと笑って、

 

「これ飲みな?」

 

バ●ァリンを渡された。

 

「え、えっと?」

「風邪薬。ウチ持ち歩いてるからさ。

面接の時くらいには効果出てるはずだよー。」

 

まひろさん、普通にいい人かも。

 

「なんで、私に?」

「だってさ、お互い合格してたいじゃん?

だから、無事合格したら、

 

 

一緒にクレープ食べにいこっ。」

 

まひろさん、神様なのかも。

神々しい・・・。

 

やっと電話少女が戻ってくる。

 

「まひろぉ、猫ぉ」

 

媚びるような口調でこう告げられる。

 

「あのねぇ、今からあたしの彼が迎えに来てくれるらしくてぇ。

 

面接ばっくれるわ。」

「は?あんた何言ってるの?」

「ど、どういう、事?」

「だってぇ、あたし別に進学とかどーでもいいしぃ。

じゃ、先生への連絡よろろー。」

 

そういって走って帰った。

 

「なんだよ、それ。」

 

まひろさんが怒ってる。

 

「猫ちゃん。

ウチさ、あいつに話つけてくる。

こんなのせーじつじゃないし。」

「だ、ダメだよ。

いつ、面接で呼ばれるか、わかんない、よ?」

「だいじょーぶ。

ウチは最後の方だから。すぐ戻るよ。」

 

 

そういうと、まひろさんも走り去る。

 

「あら、一人?」

 

そこに髪が長くて、綺麗な顔立ちをしている女性に出会った。

 

「私は、先輩とでも呼んでちょうだい。」

 

ふわりと微笑む姿がとても美しい。

 

 

 

 

 

「あら、待ち人は電話少女を追いかけているのね。

それであなたは心配だと。」

「そう、です。」

「なぜ心配するの?

あなたは体調が優れないんでしょ?」

「まひろさん、は、薬をくれた。」

 

少しずつ効果が現れてる。

 

「お互いに、合格してたいって、言ってくれたから。」

「そう。じゃあもうすぐ帰ってくるわよ。」

 

今まで座っていた先輩が立ち上がる。

先輩から甘い花の香りがした。

 

「じゃあ、私は行かないと。

無事に合格したらまた話しましょ?」

 

すたすたと歩いていく。

 

振りかえると、

 

「あなたの待ち人、来たわよ。」

 

そう言って去っていった。

 

「猫ちゃん、ただいま!」

「まひろさん!」

 

電話少女と話して、まひろさんの目の前で電話させたらしい。

何を話したかは謎。

 

面接の後にたずねたら、

 

 

「猫ちゃん、聞きたい?

ウチの事怖くなるかもよ?」

 

聞くのはやめた。

 

 

 

 

 

足元がふらつく。

 

「猫ちゃんっ。」

「きゃっ。」

 

鞄からも腕からも物を落としてしまう。

私は私で倒れる。

 

「大丈夫!?」

 

まひろさんが、教科書を拾ってくれる。

ペンとかは遠くまで飛ばされている。

 

「これ、君の?」

 

ペンを差し出した男の子がそういう。

 

「よかったら、俺が保健室まで連れてくよ。

隣の席だったんだけど、大分辛そうだったし。」

 

まひろさんが瞳を輝かせ、

 

 

「じゃ、よろしく!

ウチは教科書とかまとめて集めておくから!」

 

ありがとう。まひろちゃん。

 

名前も知らない男の子に支えられながら、廊下を歩く。

 

ちゃんと保健室に案内できるのかな。

少し怖い。

 

「はい、保健室。」

 

保健室に無事に着く。

いや、保健室以外とかないし。

 

男の子は状況を説明して、そのまま帰ってしまった。

 

少し、ううん、かなり胸がどきどきする。

どうしよう。

 

これって・・・。

 

 

 

「あら、青かった顔が今じゃもう真っ赤。

恋でもした?」

 

 

 

 

 

 

恋なんだと思う。

 

 

 

 

 

*********

 

「まひろさん!合格、してた!」

「ウチもだよ!」

 

 

二人で合格の喜びを噛み締める。

 

「ところで例の彼は?」

「見つから、ない、よ。

学校で通知受けてるはず。」

 

毎日、どこかで会えるようにおまじないをする。

 

あの人なら絶対に合格してるから。

 

もう一度会えますようにって。

 

 

 

 

「んじゃ、お互いに高校合格したし、猫ちゃんは今からイメチェンしよっか!」

「え?」

 

まひろさんが笑顔で言う。

 

 

 

 

「だってみうのかわいい顔、髪で隠れてちゃもったいないぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

今日は運がいいみたい。

高校に合格したし、友達が出来た。

 

これから、この高校で楽しい事が沢山あるよね。

 

 

「まひろちゃん。」

「ん?」

 

 

 

 

「あのねっ、今日は、今までで一番、運がいいみたい!」









実は完全にみう視点の話ってないのですよ。

「もらって」に関わるのですが、いくつか矛盾点に気付いてもらいたいですね。

まひろちゃんはこれから、少しずつ登場しますw


気が付いたら500突破してて、かなり嬉しいです。
もっと早く書けるように、日々精進して参ります。

つ、次こそデレマス小説書くぞー(書き終わってなかった人

いつも読んでくださる画面の前のみなさん。
ありがとうございます!


ねがわくば、友達が欲しいmomoでしたーw
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