死にたがり少女は覚めない夢を見る   作:桃音@まゆすきp

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こんにちはー。momoですー。
更新しない!とかいいながら更新しました。
気が付いたらもう書いちゃってたし、本編じゃないし、申し訳ないし、です。

今回は蛇足だと、思ったり思わなかったりです。


それではどうぞ!


UA1000記念 閑話

これは恵と出会う前のお話。

 

私の大嫌いな先輩の話。

 

 

 

********

 

 

 

最近朝が憂鬱だ。

それはこの男のせい。

 

「相原ちゃん、おはよー。」

「近寄らないでくれます?」

 

挨拶をすると、必ず肩に触れてくる。

本当にこういうのいらない。

男性が苦手だと言う事は話したはずだ。

それに、馴れ馴れしいのも嫌だ。

 

「先輩、うざいんでどっかいけばいいと思います。」

 

集中して本も読めない。

ここは朝の図書室。

 

人はあんまり居ない。

 

「相原ちゃんはつれないなぁ。」

 

そんなこと言ってるとモテないとかどーたら言う先輩を無視して、本の世界に入る。

 

15分程度がたち、一冊の本を読み終えて、正面を見る。

 

「…先輩、何してるんですか。」

 

動画を見て泣いてる先輩がいた。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、泣いた泣いた!」

 

何か感動する動画を見ていたらしい。

図書室で泣かないで欲しいわ。

 

「相原ちゃんも見る?」

「結構です。」

 

私は別に感動したくてここに来てるわけじゃない。

 

「先輩、本を読みに来てないのなら来ないでください。」

「相原ちゃんには関係ないでしょー?」

 

…本当にこいつ面倒だわ。

 

「私、帰りますから。」

「じゃ、俺も。」

 

イライラが募る。

 

「先輩、図書室は動画を見る場所じゃないですから。」

 

くるっと振り返ると先輩はいなかった。

 

「何よ…。」

 

 

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

「やぁ、相原ちゃん。」

 

先輩が首に包帯を巻いていた。

 

「どうしたんです、それ。」

「あ、怪我怪我!心配してくれたの?」

 

別に心配じゃない。

ふざけないで欲しい。

 

「包帯、巻き直しましょうか?」

 

ところどころが上手く巻けていない包帯。

 

「いい。」

 

冷たく返される。

 

「あ、違う!怪我がすこーしグロいからさー!」

 

絶対違う。

それじゃないのはわかる。

 

「先輩、何の怪我ですか?」

 

私は、出来るだけ柔らかな声で問う。

 

 

「本当は自殺に失敗したんじゃないんですか?」

 

私はわかる。

 

声で目で汗で。

 

私と同じなんだって。

 

 

 

「相原ちゃん、ってすごーい!

うん、大正解だよ!」

 

わざとらしく拍手もしながらそう言う。

 

「いやー、死ぬ前にさ?絶対動画を見るんだけどねー。

これがもう泣けて泣けて!」

 

今まで気がつかなかったこいつの本当の姿。

それを知って、少し親近感が湧く。

だから次の言葉にも頷いたんだろう。

 

 

 

「相原ちゃんも、一緒にする?」

 

 

 

 

 

 

 

 

******

 

決行日は晴天だった。

気持ちがいい。

 

ナイフを取り出す。

遺書も出して置いておく。

 

 

先輩は黙って私の隣にいる。

 

「相原ちゃんがしてから、俺もするよ。」

 

そう。

 

ナイフを首筋に当てる。

これってどうなるんだろう。

心中?

恋愛感情のない、ただの先輩と後輩の心中。

 

そのまま、すっとナイフを引く。

 

 

 

 

 

 

 

**********

 

結論から言うと、私は失敗したらしい。

考え事のせいかもしれない。

 

先輩は、穏やかな顔で亡くなっていた。

 

そう、先生から聞いて少し安堵した。

 

学校は今、揉み消しで大変そうだから、これ以上は何も言えない。

 

けれど、わかったのは…。

 

「心中なんてもう結構。

片方が生きてちゃダメじゃない。」

 

きっと理由なんてない涙が溢れ出す。

 

大嫌いな先輩が最期に見ていた動画は、綺麗な女性が自殺する動画。

その女性が誰かは彼の遺書に書いてあった。

 

 

人間失格は二度心中して、二度とも「おんなのひとはしにました」

太宰治は最後、ようやく心中に成功する。

 

人間失格は太宰の人生そのものだって思う。

 

先輩の遺書には、こうも書いてあった。

 

「相原ちゃん、ごめんね。」

 

 

私が助かってしまった理由は、止血などの処置が済んでいたから。

誘った癖にやっぱり死なせるのが嫌?

バカじゃないの?

 

あーもう。

やっぱり男性なんて嫌いだわ。

 

まだ止まらない涙が鬱陶しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩なんてもう、本当に大嫌いよ。

太宰治も大嫌い。

 

 

しばらくは先生の監視がありそうだし。

 

仕方ない。ほとぼりが冷めてからにしましょ。

次の決行日は。

 

 

 

 

 

 

***********

 

それからの私は、恵と出会い、自殺の邪魔に遭うのよね。

どいつもこいつも邪魔ばっか。

 

この話はまだ恵には内緒。

 

きっと、私にも彼にも怒っちゃうから。

 

「あら、今日もいい天気ね。」

 

きっと私はこれからも変われない。

変わる時は、きっと私の悪夢が覚める時。

 

今日は何を読もう。

 

 

 

 

 

太宰治の人間失格を手に取って、愛用のブックカバーを付けた。




相原ちゃん!と呼ばれるのを見ると、何故かとあるゲームの悪の組織の総統が思い浮かぶ・・・。
嘘だよー。とか言わせたらアウトだったなw

あ、momoも自分の先輩が大嫌いだったりします。
相原ちゃんとは別の理由でw

だから今回のは真面目に完全に先輩という存在を1から作りましたね。
今までのキャラにはなんとなーく無意識にモデルが居たりするし。

後、私は太宰治大好きですので!
そこは間違えないでくださいね!w

今回の閑話の場所移動は次の更新時に行います!

何か今回の話で質問あったらどうぞ。
正直疑問しかないと思う・・・w
あ、活動報告でもちょっと二章についての事を書いているので、そちらの方もよろしくお願いします。
小説情報も更新したのでこっちも見てくださいね!

それではやみのまです!
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