ありがたい事です。
また閑話休題を書こうと思うのですが、何かリクエストあったら教えてくれますと、嬉しいです♪
それでは、『もらえて』 どうぞ。
放課後、如月さんと歩く。
一歩一歩ゆっくりと進む彼女は時折俺の方を見て、にこっと笑う。
「如月さん、何の用で呼び出した?」
「もうちょっと待って。
後少しだから。」
如月さんの歩みが止まる。
「あのね、ここが私の家、なんだよ。来て。」
家の中で話すという事か?
「私のお部屋、で、話そ?」
如月さんに袖口を引っ張られながら部屋に連れて行かれる。
「あら?みう、おかえり。」
「ただいま、母さん。」
「えっ?彼氏?やだっ、お兄ちゃん!!
みうの彼氏よ!」
「違いますから。如月さんのお母さん。」
階段の上の方から、「みうの彼氏!?マジで!?」と。
なんか想像していた家と違うな・・・。
安心した。
「堺、くん。こっちだよ。」
「後でおやつ持っていくわねー!」とややテンション高めの声を聞きながら、階段を昇る。
階段横のドアを開き、
「ここだよ。」
如月さんの部屋に入室した。
「ごめん、ね。
本当はね、連れて来たくなかったけど、話したかったから。」
「いや、いいお母さんじゃないか。」
「う、うん。優しくて、綺麗で、羨ましい、ね。」
「如月さんも将来、あんな風になったりして。」
「なれたらいいなぁ。
母さんにちっとも似てないから。」
え、かなりそっくりだったぞ?
違う点と言えば、テンションくらいで。
「あ、あぁ。本題、だよね。
単刀直入、で聞くね。」
「うん。どうぞ。」
「相原××先輩が好きなんですか?」
真剣な顔で聞かれる。
誤魔化さないで、そう表情に出しながら。
「うん、好きだよ。」
一瞬、如月さんの顔が悲しそうに歪む。
「そっか。そうだよね。」
それだけだったのかな。
「あの、さ。
覚えてるかな。私たちが最初に出会った場所。」
今までつっかえつっかえ話してたのが嘘のようにすらすら話し出す。
「堺くんは、受験の時に隣に居た女の子の事を覚えてる?」
確か、今にも倒れそうな顔色だった子がいたな。
「体調が凄く悪くて鞄から色々落とすし、周りの人からはその子は落ちるだろうなって言われてたんだって。」
「確か、受験が終わってすぐに保健室に連れていったっけ。あまりにも体調が悪そうだったし。」
「その子ね、無事合格出来たんだよ。
それまで暗かった性格も変えて、入学したんだ。」
ハッとして、如月さんを見る。
「そう。あの時助けてもらったのはみう、なんだよ。」
今まですっかり忘れていた。
受験の時の出来事。
「みうはね、お礼を言いそびれてたの。
でも、名前も学校もわかんなくて。」
別に名乗る程の者でもないし、いいかと思っていた。
「でも、手は尽くしたんだよ?
沢山の人に聞いて回って。」
「それでも見つからなかった、が正解?」
「その通り。」
如月さんは寂しそうに眉尻を下げる。
「合格発表の時も探した。
でも見つからなくて。きっと彼なら合格してるよねって祈るしかなかった。
毎晩毎晩おまじないをして、
どうかまた会えますようにって。
仲良くなれますようにって。
同じクラスになれますようにって。
おまじないを続けたんだ。
おまじないの効果はあったよ。
こうしてまた会えて、同じクラスになれたから。
嬉しかった、
嬉しかったんだよ。みう。」
1つの人形を取り出す。
男の子の人形だ。
「毎日毎晩、この子に話しかけて練習したんだ。
堺くんと話せますようにって。」
もう1つ人形を取り出す。
俺に少し似た人形だ。
「これはこの前出来たばかり。
ふふっ、似てるでしょ?堺くんに。」
「そう、だな。」
「私ね、堺くんが好きです。
相原先輩が好きでもいいよ。
それでも好き。堺くんが好き。」
今にも泣き出しそうな声でそう言われる。
それでも俺は。
「ごめん。」
「そっか。わかった。」
「お菓子持ってきたよーって・・・タイミング悪かったかしら。」
「ありがと、その辺でいいよ。」
如月さん母がきてくれたおかげで少しだけ張り詰めていた空気がほどけた。
「用件はそれだけ。
お菓子だけでも食べていって。」
泣きそうなのを堪えているのはわかった。
「如月さん。」
「なにかな。」
「友達から始めようよ。
まだ、俺は如月さんの事を何も知らないから。」
メッセージアプリを起動させる。
「連絡先の交換をしよう。」
「振った相手に友達になろうって、優しいよね。やっぱり。
うん、交換しよ。」
連絡先を交換し、少し話をする。
昨日のご飯の話。
兄の話。
学校での失敗の話。
今まで不気味にしか思えなかった、如月みうという少女がどんどん形付いていく。
「みうね、学校だと上手く話せなくなっちゃうんだ。
だから、言葉が聞き取りにくくても許してね。」
「そうなんだ。
じゃあ、上手く話せるように一緒に練習しよう。」
そんな約束も交わした。
「じゃあっ!
お願いがあるんだ。」
「なに?」
「みうをみうって呼んで!」
いきなりハードル高いな。
「みう・・・・・・さん?」
「さん付けちゃうかー。
でも、みうはみうって呼ばれる方が好き。
だから、これからもみうって呼んで。恵くん。」
今までに見た事のない笑顔を見せてくれる。
「じゃあ、夜も遅いし帰る。
また明日。みうさん。」
「うん、またね。恵くん。
メッセージ送ってもいい?」
「もちろん。」
そう言って俺は帰った。
この選択で合っていたのだろうか。
これで未来は変えられるんだろうか。
正直、これ以上先輩が死ぬのを見たくない。
ならば、なんでも利用してやる。
如月さんの恋心でも。
俺の大切なモノでも。
*************
やっぱり相原××が邪魔なんだよ。
違う。堺くんは、仲良くしよって言ったよ。
そんなハズないでしょ?
堺恵はあの女の為ならなんでもするはずよ。
違う!
みうの好きな堺くんは優しいんだよ。
それはみうの主観でしょう?
ほら、あんな奴なんて殺しちゃお?
「恵くん。
みうは・・・みうは、どうすればいい?
みうを助けて。」
ほら、私の手を取りなよ。
「怖い、怖いよ・・・。」
恵によく似た人形を抱き締めながら、ぽろぽろ泣いている少女は、そのまま部屋の中で倒れた。
*************
家に帰宅すると、書き置きが残されていた。
『今日も夜勤です。
というよりしばらく夜勤です。
ちゃんとご飯食べる事。
なにかあったら連絡して。 母さんより。』
『ps.先輩ちゃんが来たので部屋にあげておきました』
「随分遅い帰りじゃないの。けーくん。」
一体なんでこうなってるんだ?
いったい恵は何時まで如月ちゃんのところにいたんだろw
如月ちゃん中心のストーリーはどうでしたか?
私は自分のことを名前呼びする人が苦手ですw
いや、私も自分の事名前呼びの時ありますけどね。
さて、如月ちゃんがお部屋で倒れちゃいましたね。
結局、『誰か』の手を取るのでしょうか。
恵は正しい選択を出来たんでしょうか。
ちなみに、おまじないって「お呪い」って書くんですよ。
死にたがり、まだまだ謎は深まっていきますよー!
次の投稿はまだ未定ですが、まずはデレマス小説の投稿をさせていただきます。すみません!
閑話休題のリクエストはいつでもおまちしております!
お気に入り、評価、感想、ありがとうございます!
これからも増えていくと嬉しいです♪
それでは次話でお会いしましょう!
闇に飲まれよ!