ガルクは目を覚ました、そして自分がベットの上にいることが分かった。
「・・・ここは・・・俺の家か・・・でもなぜ・・・?」
上半身を起こして周りを見る、すぐに目についたのは椅子に座って、ガルクのベットに突っ伏して眠っているフレアの姿だった。
「・・・おい、フレア、起きてくれ」
気が引けたが情報を得るために仕方なくフレアの体を揺する、フレアはすぐに重いまぶたを開け上半身を起こす。
「・・・あら、起きたのねガルク」
フレア目をこすりながら素っ気なく言う。
「起こしてすまない、少し聞きたいことがあるんだ」
ガルクは軽く謝罪し、フレアに聞いた。
「俺がここに来るまでの経歴を簡単に教えてくれないか?」
「?・・・あぁ・・・そうかあんた寝てたわね、いいわ、知ってることは教えてあげる」
「すまないな」
また軽く謝罪し、話を聞く
「あんたは誰かに担がれてここに来たのよ」
いきなりの爆弾発言、ガルクは反射的に聞いた。
「どんな奴だった!?」
「そんなに声を荒げないでよ、そうね、男で白い髪のショートカットだったわ、あんたを村長に預けるとそのまま何も言わずにどっか言ったわよ」
ガルクはその間気を失っていたらしく、自身もそんなこと覚えていない
「あんた命に係わるぐらい重傷だったらしいわ、ほんとだったら一週間ぐらい眠ってもおかしくなかったらしいわ」
「・・・どれぐらい寝てた?」
「3日寝てたわ、・・・結構心配したんだからね・・・」
語尾が小さくてよく聞き取れなかったガルクは、首を傾げながら聞き返した。
「え?最後の方が聞こえなかった、すまんもういっか・・・」
「ななな何でもないわよッ!!」
なぜか顔を赤らめながら反射的に鉄拳を放った
「え・・・ぐわぁ!!」
その鉄拳がものの見事にガルクの顔面に入りガルクは激痛に悶える。
「お・・・お前ぇ・・・」
ガルクが顔を手で覆いながら恨めし気にフレアを睨む
「あはは・・・ごめん・・・」
フレアは苦笑いを浮かべながら顔の前で手を合わせる。
すると、ドアがノックされる。
「誰か来たみたいね、出てくるわ」
フレアがドアを開けると村長が入ってきた。
「具合はどうだい?ガルク君」
「もう大丈夫です、ご心配をかけたみたいですみません」
「ううん、謝るのは僕の方だよ、危険な事を依頼してしまったことを謝るよ、すまなかったね・・・」
村長は申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ、いいんですよ、怪我しないハンターなどいませんから、そういえば物流の方はどうなりました?」
「君のおかげで随分と落ち着いたよ、それと同時にねまた厄介ごとが出たけど・・・」
村長は残念そうに肩を落とす。
「厄介ごとってなんですか?」
ガルクが問うと村長は苦笑いを浮かべて言った。
「ドスギアノスが現れたんだ・・・」
ドスギアノス、ギアノスより一回り大きいギアノスたちのリーダー、とても頭がよく、何匹ものギアノスを部下として従え、集団で襲ってくる、ギアノスよりも気性が荒くさらには口から氷液を吐いてくる、これに当たるとその部分が凍ってしまい、氷が砕けるまで動かせなくなる、とても危険なモンスターだ。
「でも、大丈夫だよ、今度は街のハンターにやってもらうから、ガルク君はゆっくりけがの治療をしてて」
村長の笑みはどことなく苦しそうだった、ガルクに大怪我を負わせたことを本当悪く思っているらしい、しかしガルクは首を横に振って言った
「村長、その必要はありません、俺が出ます」
村長(ついでにフレアも)は驚いて目を見開く。
「もう動けますし、実際村の資金も危ないでしょう?ここは俺に任せてください、前回失敗した原因もわかっています、次は行けます」
「あんたまだお腹の傷完治してないのよ!?バッカじゃないの!?」
ガルクの肩を掴んでガクガクと揺するフレア。
「もう大怪我は負ってこないさ!お前にこれ以上迷惑かけるにはいかないしな」
フレアの腕を掴んで、ちゃんとフレアの目を見て言った。
「あ・・・当り前じゃない・・・それが普通よ」
なぜか顔を赤らめ目線をそらすフレアの姿に首をかしげ、すぐにベットを降りる。
「では、俺は準備してからすぐ行きます。」
そのまま、村長が止めるのも聞かず、倉庫へと向かった。