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バカテスト 英語
【第二問】
問 以下の英文を訳しなさい。
〔I hope this accident will bring home to him the danger of drunken driving.〕
木下優子の答え
〔彼がこの事故をきっかけに飲酒運転の危険性を思い知ることを私は望む。〕
教師のコメント
正解です。長い英文にもしっかり対応出来ています。
比企谷八幡の答え
〔彼がこの事故をきっかけに交通事故の危険性を思い知ることを私は望む。〕
教師のコメント
惜しいです。君は交通事故の危険性を思い知っていそうですが。
木下秀吉の答え
〔彼が飲酒運転をして事故をする事を私は望む。〕
教師のコメント
君は一体何を望んでいるんですか。
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1度も上がってみたことがなかった3階に俺たちは足を踏み入れる。
突然、視界に広がったのは、バカでかい教室、Aクラスだった。
Aクラスには、冷暖房完備、リクライニングシート、電子黒板、個人用のエアコン、ノートパソコン、冷蔵庫、冷蔵庫のお菓子など。これでもFクラスと学費は同じという卑怯なやり方。怖いったらありゃしない。教室の広さはFクラスの何倍もあるという。
「私はここまでね」
「じゃあな、優子」
「それではなのじゃ。姉上」
俺たちは、優子がAクラスに入るのを見送ると、奥にあるFクラスの教室まで足を運んだ。設備どんなんだろうな………。はぁ………。
─×─×─×─
「設備ひっど……」
俺の口から最初に漏れた言葉がそれだった。
Fクラスの教室をみると、壊れかけのボロい卓袱台。腐っていてカビくさい畳。Aクラスとは段違いの設備である。窓は割れているし、綿がぬけぬけの座布団だし。
そんなことを思っている俺に話しかけてくる男子生徒が1人。
「ん?おお八幡と秀吉か」
「坂本か」
「雄二おはようなのじゃ」
今話しかけてきたのは、坂本雄二。高身長で、吉井の親友&悪友。小学校時代は『神童』と呼ばれ、天才だったが、小学校の時、何かがあったらしくわざとバカになったらしい。
「で、なんで教壇たってんの?」
「先生が遅れるらしいからだ」
「そ、そうか……」
遅れるという言葉を聞き、俺は時計をみると────あっ、時計ないんだ。
すると、ドアが勢いよく開く。そこにたっていたのは────
「すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪」
「早く座れ、このウジ虫野郎」
───そう。
「聞こえないのか?あぁ?」
坂本がドスの効いた声を放つ。まだ吉井は坂本が教師だと思っているような様子だった。バカすぎんだろ……。
「……雄二、何やってんの?」
あ、ようやく気づいた。
「先生が遅れているらしいから、代わりに教壇に上がってみた」
「先生の代わりって、雄二が? なんで?」
「一応このクラスの最高成績者だからな」
「え? それじゃ、雄二がこのクラスの代表なの?」
「ああ、そうだ」
坂本の口角がニヤリと不敵に上がる。流石にバカの中に入っていても、坂本はバカの中では頭が良い方らしい。まぁ、当たり前か。
「これでこのクラスの全員が俺の兵隊だな」
こいつ……。絶対考えている事が腹黒そうだよな。こいつ。
そして、ボロいFクラスの教室を見回した吉井は話す。
「それにしても……流石はFクラスだね」
「えーと、ちょっと通してもらえますかね?」
不意に吉井の背後から覇気のない声が聞こえてきた。
そこには寝癖のついた髪にヨレヨレのシャツを貧相な体に着た、いかにも冴えない
「それと席についてもらえますか?
どうやら、この男がこのクラスの担任の先生のようだ。
「はい、わかりました」
「うーっす」
吉井と坂本はそれぞれ返事をして席に着く。
そして、先生はタイミングを見計らって、ゆっくりと口を開いた。
「えー、おはようございます。2年F組担当の福原慎です。よろしくお願いします」
先生は、名前をチョークで黒板に書こうとしたらしいが、やめた。チョークさえ用意されてなかったらしい。チョークなかったら他に何あんだよ。あるもん探す方が大変なんじゃね?
「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されてますか? 不備があれば申し出てください」
先生の言葉を聞き、Fクラスの連中が、先生に話しかける。まぁ、不備だらけだよな。
「せんせー、俺の座布団に綿がほとんど入ってないですー」
「あー、はい。我慢してください」
「先生、俺の卓袱台の脚が折れています」
「木工ボンドが支給されていますので、後で自分で直してください」
「センセ、窓が割れていて風が寒いんですけど」
「わかりました。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう」
おい。先生の対処の仕方ひどいな。何で窓が割れてんのにビニール袋とセロハンテープ支給すんだよ。直せよ。
ことごとくFクラスの要請は砕かれ、1つしか不備扱いされなかった。
「必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください」
なんてめんどくさい学校なんだ。自己調達とかありえないだろ……。
「では、自己紹介でも始めましょうか。そうですね。廊下側の人からお願いします」
福原先生の指令で、廊下側の席の人が立った。
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
あ、秀吉だ。と、呑気に考えていたら、俺は秀吉の後ろの席だったことを思い出す。
「比企谷八幡でしゅ」
『wwwwwwww』
俺が噛んだことでクラス中から笑いが起こる。特に吉井と坂本。後で覚えとけよ……。
「…………土屋康太」
俺が恥ずかしい思いをしながら、座っていると知り合いの名前が聞こえる。
今のが土屋康太。愛称は『ムッツリーニ』。保健体育が大の得意だ。盗撮や盗聴をよくしていて、鼻血をよく吹き出す。保健体育だけなら、学年トップの成績を持つ。
で、少し考えているといつの間にか知り合いの番になっている。
「──です。海外育ちで、日本語は会話できるけど読み書きが苦手です」
「あ、でも英語も苦手です。育ちはドイツだったので。趣味は──」
「趣味は吉井明久を殴ることです☆」
いや、☆じゃねぇよ。ちょっと吉井ビビってんじゃねぇか。俺もだけど。
今のが島田美波。国語も英語も苦手だが、数学が得意だ。
ちなみに、吉井のことは嫌いではないが、暴力をついついふってしまうらしい。多分だけど。
そして、着々と自己紹介が終わり、次は吉井の番になった。
「──コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んでくださいね♪」
『ダァァーーリィーーン‼︎』
クラスのバカどもの声がこだまする。
吉井は返事が返ってくるのが予想外だったのか、少し気持ち悪そうに床に座る。お前バカだろ……。帰ってくると思ったかよ……。
「──失礼。忘れて下さい。とにかくよろしくお願いします」
いきなり律儀になるなよ………。少しびっくりしちゃうだろうが………。
吉井が吐き気を耐えるようにしてる中、Fクラスのドアが開く。
「あの、遅れて、すいま、せん……」
やけに息を切らして入ってきた少女にみんなは目をやり、『えっ?』という声を漏らす。
そこに立っていたのは───────
───このクラスでの1番の天才・姫路瑞稀だった。
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